二次創作小説(紙ほか)
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- 東方創造郷
- 日時: 2017/11/14 21:05
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「叶恵(かなえ)、紅魔館に行くつもりなんだけどどう?アンタも行くんだったら
ついてきていいわよ?」
赤いリボンを頭につけた霊夢は私にそう聞いた。
何の用事で行くんだろう?不思議に思ったので少し聞いてみることに。
「何の用事で紅魔館に行くの?」
「あーそれは後で話すわ。それよりアンタにも関係することなんだからついてきてもらう
わよ。拒否権はないからね!」
「はい。」
一体私が関係する用事って?余計に気になる。
紅魔館に無事到着。
館内に入り咲夜さんの案内で広い場所にやって来た。
相変わらず中は広く一人で出歩けば迷子になりそうだ。
「霊夢、叶恵、結構早かったわね。」
「そうかしら?で、レミリア私たちが関係することって何かしら?
まぁ、私が呼ばれた時点で異変のことなんでしょうけど・・・。」
レミリアは両手をひらひらさせた。
「勝手にここで話すことになっただけなのよ。私はただ言われた通りにしただけ。
で、ちゃんと話してくれのよね?風月(ふうげつ)?」
いつの間にか壁に背中を持たれて立つ男がいた。
口元を隠し顔の上部につけられた包帯は金色の左目だけを残していた。
初対面の私からしてみれば少し威圧感のようなものを感じさせる。
緊張気味な私を気遣ってか霊夢は「大丈夫よ」と微笑んでまた彼の方を向いた。
- Re: 東方創造郷 ( No.4 )
- 日時: 2017/11/18 17:50
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
突如、白い光が一斉に吸い込まれた。
「叶恵、お前のおかげできおくがもどった。紫と記憶が戻ったら外へ帰るって
約束してるから俺は逝くぜ、じゃあな!」
数週間経った。
その間に私は初対面の浅茅 想真さんと出会った。
本人は知らないみたいだが人里ではかなり惚れてる人はいるとか・・・
(なるほどこれがフォーリンラブ戦法か・・・)
「最近の天気、どうなってるのかしら。曇ってばかりで洗濯物がよく乾かないんだけど。」
霊夢は空を見て溜息をついた。
最近の天気はどんよりとしていて、一週間前にパァっと晴れただけである。
これが異変になっていないことを祈る。
とある岩戸。
そこから微かに眩い光が漏れだす。
それは外に出たいと思っているように。
(弟は・・・無事あの子と出会えたでしょうか・・・)
長い黒髪と白い着物の裾を揺らし岩戸に触れた。
「・・・約束は約束です。姉さん、貴方だって知りたいだろう?弟の勇姿を・・・」
岩戸の外から凛とした男の声がした。
「そう、ですね。あの子が勝ったら私をここから出してもらいますからね。」
- Re: 東方創造郷 ( No.5 )
- 日時: 2017/11/18 19:04
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
現在、幻想郷は午前。
だが太陽は出ていない、それどころか真夜中だ。
空には輝く太陽の代わりに月が照らしていた。
いよいよ霊夢もこれはヤバいぞと動き始めた。
霊夢の勘を頼りにスタスタと歩いていく。
暗くて視界は悪いが見えないわけではない。
「・・・霊夢、叶恵。先に進んでいてくれないか?」
「どうしたのよ想真。何かあんの?」
霊夢も何かに気付き前を向く。
前には黒い刀を背負った青年だった。
「久しいな想真、そっちの二人は初対面だがな・・・。」
「久しい?俺はお前のことは知らないが?」
「それは失礼、なら今はちゃんとした名前は名乗れんな。
そうだな俺は夜だ。
お前はこの先に行くつもりなんだろう?なら通すことはできないな。」
「なら力づくで通るまでだ!蒼符「神拳」!」
青い光を右手に纏いそのまま殴りかかった。
夜は両腕を交差させてガードするも数歩後退した。
「昔となんら変わっちゃいないな、その力は・・・まぁいいか。
その強さは確かにすごいが俺の能力の前では意味をなさないぞ!」
霊夢の勘だろうか、霊夢はすぐさま立ち上がり想真を押し返した。
すると黄色の月が足元に浮かび上がりそのまま上へ上がり消えた。
「邪魔な巫女だな。邪魔が入らなければうまくいっていたんだが・・・。」
- Re: 東方創造郷 ( No.6 )
- 日時: 2017/11/18 19:34
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
想真の一方的な攻撃、夜は刀も抜かずに避けるか受け流していた。
「お前、刀は抜かないのか?それに防御ばっかりじゃねえか。」
「それはお前がそんだけの力だってことだ。お前が本気を出したなら俺も出そう。」
「そうかい、なら本気を出させてもらう!神技「天羽々斬」!」
前に拳を突き出すと同時に魔方陣が展開する。
大きな魔方陣からはファイナルスパーク並のレーザー、左右に四つずつある
小さな魔方陣からは刀が飛び出す。
「——ッ!」
煙が晴れると膝をつく夜の姿があった。
それと同時に空は晴れ太陽が顔を覗いた。
「・・・月読。」
「姉さん。・・・ははっ、完敗さこの通り。」
その女の人は想真に近寄る。
「貴方には幼いころの記憶がないはずです。だからこれから記憶を戻しますね。」
右手を想真の額に当てる。
少しして想真は女の人にこう言った。
「思い出した。俺は須佐之男命、だけど天照、俺はスサノオとしてじゃなく
想真として生きていく。」
「そうですか。貴方は貴方の通りに行きなさいな想真。それと叶恵、貴方と先祖の方々は
やはり似ていますね。」
「せ、先祖?」
「えぇ、貴方の母親は力を持ちませんでしたがその分を貴方が引き継いでいるのです。」
「そうなんだ〜・・・」
「じゃあ俺たちは帰らせてもらうぞ。」
- Re: 東方創造郷 ( No.7 )
- 日時: 2017/11/18 21:19
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
須佐之男命は八岐大蛇という怪物を倒す代わりにクシナダヒメを自分の嫁にすることを
約束させ見事八岐大蛇を倒しクシナダヒメを自分の嫁にすることができた。
伊邪那岐は伊邪那美を亡くし、ひどく悲しんだ。
神と怪物はその後どうなっただろう?
立ち直ったのだろうか、改心したのか、それとも———。
「なぁもうアイツは記憶を取り戻したんだろ?そろそろやるんだよな?」
「・・・あぁ、俺たちはそれぞれの目的のために動くだけ。」
「利害は一致しているからこうして協力関係にある、だろう?それを
承知で全員が、いや数人を抜いて俺たちが揃った。」
博麗神社。
「はぁ!?また異変ですって!?」
「あ、あの近いですよ。落ち着いてくださいって。」
天照は苦笑しながらそう言った。
その様子を見て溜息をつきながら続けた。
「あんたらはそれに関係してる奴らのことを知ってるんだろう?
なら話してくれ。」
「え、えぇとはいっても私たちも全員のことを詳しく知っているって訳じゃないから
大目に見て頂戴な。」
「あぁ。」
- Re: 東方創造郷 ( No.8 )
- 日時: 2017/11/18 22:50
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「じゃあ説明に入っていくわよ。
夜桜(よざくら)、雷を操る能力だと思うわ。
あ、言い忘れてたけど簡単に言っていくから。
色波 結翔(いろなみ ゆうと)、彼と戦うことになるなら近接戦は避けるべきね。
真昼 木月(まひる きづき)、坂百合 尊(さかゆり みこと)この二人のことは
私もよくわかってないわ。
そして八月 冬真(やづき とうま)、彼は私と月読、想真に関係する人物よ。
そしてもう一人は主に想真に関係している人物で杯 レイよ。
ごめんなさいねザックリで。
それと彼らは利害が一致しているから協力関係でいるだけ。」
長い説明を終え、彼女はふぅと一息ついた。
「伝えることは伝えたわ。じゃあまた会いましょう。」
そう言い残して去っていった。
魔理沙がサッと立ち上がる。
「じゃあ私は先に行くぜ。」
「えぇ。」
「俺たちもお暇させてもらう。」
「えぇ頼んだわよ。」