二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 東方曙時
- 日時: 2017/11/25 15:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
幻想郷に城元 凱也(しろもと がいや)がやってきて一週間後。
ともに異変も起き始めていた。
- Re: 東方曙時 ( No.8 )
- 日時: 2017/11/28 20:13
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
8.危険視された二人、異変の大きさ
ルリジオンの手元には最も危険視している人物の書類が二枚あった。
『巴八 真昼』 『城元 凱也』
「へぇ、その二人がお前が一番危険視してる奴か?」
素顔はフードで隠されているだが微かに白い右目の瞳が怪しい光を灯していた。
「ロザ、もう帰ってきていたのか」
「まあな、お前も知ってる通りその二人にラシルたちは負けた。
それに数百もいたラシルの傘下は全員その真昼って奴にやられた」
★
永遠亭ここには今、患者ではなく客が来ていた。
「いつもごめんなさいね天騎。貴方は客人なのに」
「気にすんなよ永琳。多少は仕事もはかどるだろ?鈴仙とコスモがいるし」
コスモとはここに迷い込んできて今はここに住んでいる少女の名だ。
そのコスモは鈴仙と共にお茶を持ってきて座った。
「よぉ、コスモに鈴仙、それと輝夜。お邪魔させてもらってるぜ。」
「えぇ、ゆっくりしていきなさい天騎、そういえばまた異変が起きてるみたいじゃない。
それで天狗さんがここに来て協力をお願いしに来たわね。」
天狗さん、というのは射命丸文のことだろう。
紫が射命丸を使って戦力を集めているのかもしれない。
それだけ今回は大きな異変だということだろう。
- Re: 東方曙時 ( No.9 )
- 日時: 2017/11/28 20:18
- 名前: ルイージ (ID: j/F88EhV)
僕のオリキャラはどうなったんですか?
- Re: 東方曙時 ( No.10 )
- 日時: 2017/11/29 17:33
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
9.猛る竜
「あら二人ともいらっしゃい」
黄緑色の長い美しい髪を揺らす女性が真昼と凱也のほうを向いた。
「セシリアさん、どうもです」
「日夏は出かけているようだな。何処に行ったんだ?」
「えっと彼なら森の方へ駆けて行ったわ。冥力を感じたって言ってね
もしかすると冥力の正体って異変に関係しているのかしら?」
「え、知ってるの?」
「え、えぇそれに昨晩に出かけたときに素顔は見えなかったけどあまり感じない冥力を
持つ人に出会ったのよ。危ないって思ったけどそこに通りがかった天成と日夏に
助けられたの」
ヤバいかも、という気持ちもすぐに晴れた。
彼もあれは人間の姿と言えど龍神の一人、そう易々と倒れるような人じゃない。
★
辺りには血だまりができ一人の男はフードの奥で目を細め目の前の男を睨んだ。
左腕は炎が纏われ右手には鋭い鉤爪があった。
「予想外だな俺の軍の奴らがたった一人に倒されとは・・・天成以来か」
「じゃあお前も異変に加担してるってことか。ならお互い敵同士、だよな?
ここで討たせてもらうぞ!」
瞬間、日夏はロザの懐に潜り込み右拳で殴った。
それと同時にスペルも発動させる。
「龍符・炎竜の咆哮」
「ッ!?」
足元に円が現れ炎が立ち上る。
炎が晴れるとそこには日夏の姿がなかった。
- Re: 東方曙時 ( No.11 )
- 日時: 2017/11/29 20:46
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
10.行動の意味
「・・・そう聞いたところ共通するのは勢力になりそうな奴らが襲われたってことね
戦力つぶしでもしようとしてるのかしら?」
一通りのことを全員が報告した。
「ま、そういうところなんじゃねえか?相手はこっちにいる奴らのことを分かってるようだし
逆に言えばこっちはあまり相手の情報を掴めてないってことだ。
敵側も自分たちの脅威になる奴はちゃちゃっと片付けて俺たちを倒したいって
ことだろうな」
響樹の考えを黙って全員が聞いていた。
「こいつと同じは嫌だが俺も同じ考えだな。手っ取り早く相手を潰すならそうするのが
妥当だろうしな・・・」
「なんか翼さんと響樹さんを見ていると一触即発に見えるのは私だけでしょうか・・・?」
早苗が小声で言う。
確かに今もお互いに真剣のように見える。
でもさっきの発言の後小さく響樹が舌打ちし翼が睨んでいたのがチラッと見えた。
だが二人も子どもではないことは確かのようで互いに我慢していた。
「ま、気にしたら負けじゃねえの?あいつらも子どもじゃないだろうしな」
天騎も早苗に聞こえるぐらいの声で囁いた。
「でも可笑しいな、ここまで納得いく行動なのにセシリアも襲われるなんてさ。
戦いなんてやったことないだろ?」
「え、えぇもしかすると何かあるのかも・・・私も気を付けるようにするわ。」
「あ、後伝えておくことがあります。敵には厄介なことがいくつかあります。
一つ、神力以外では気絶させることしかできないということ、でも急所を突いたりすれば
神力でなくてもワンチャンあると思いますよ。
もう一つ、黒幕に加え四天王と言われる四人がいることです。
黒幕もかなりですがその四人も非常にお強いので注意ですよ、それでは私はこれにて」
文は一礼して博麗神社を飛び去った。
- Re: 東方曙時 ( No.12 )
- 日時: 2017/12/01 16:01
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
11.戦い、そして準備
木々が生い茂るこの場で敵同士が出会ってしまった。
風紀とロザ、互いに倒すべき相手だった。
「・・・やめてほしいな俺の自由を縛るのは」
「すまないなこっちではもうお前たちは敵だ。ここで討たせてもらう」
★
戦いが始まって数時間後、人里。
「あら、衣世(いよ)と彩花(さえか)?」
アリスが声をかけたのは桜染 衣世と渡美 彩花の二人。
「あ、アリス。ねぇ、今は異変が起きているんでしょう?私たちにも手伝えることが
あるのかな?」
衣世の能力は変換する程度の能力、周りの空気や建物、石などを弾幕や剣どんなものにも
変えられ使い勝手の良い能力。
彩花の能力は楽器の音色を変換する程度の能力、衣世と似ているのだが彼女の場合は
自身の歌声や楽器の音色が聞こえる範囲にいる味方の傷を癒したり強化したり
相手を攻撃できる。
「あるわよきっとね。いざとなったらお願いね?」
「もちろんですよアリス。そうと決まれば頑張らないとね」
彩花も衣世も強力な能力を持っている力になってくれるなら有難い限りだ。
どんな戦いになるか分からない中、だんだんと幻想郷が団結し始めていた。