二次創作小説(紙ほか)
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- 東方光華譚
- 日時: 2017/12/09 08:21
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
幻想郷には忘れられた者がいるが中には八雲紫が招いた者もいれば
なぜかここにいたという者もいる。
もちろんそんな者たちの中にもここに住みたいという者もいる。
「天華(てんか)」
「あ、うん」
仁威 天華(ひとい てんか)も外来人だが八雲紫の導きにより
やって来たのである。
- Re: 東方光華譚 ( No.10 )
- 日時: 2017/12/10 10:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
拾枚目 Σ戦、西行妖が咲く頃に
相手の攻撃を避けながら天騎は何かを気にしてる様子だった。
「・・・(さっきから何なんだ、この禍々しい妖気、天華お前は
気づいてるのか・・・?)」
「おう、もう少しで満開だな。spellcard“吸引「ブラックホール」”」
「なっ!?ブラックホールってぇ!!」
体重の軽い天華の身体をブラックホールが飲み込もうとする。
「天華っ!!」
「あーっと弾幕なんて出しても無駄だぜ?その弾幕も全部飲み込んじまう
それにお前らはそうやって踏ん張ってないと吸い込まれる。
俺以外の奴は全員吸い込まれるんだぜ!」
Σは大きく口を開け笑う。
だがもう一人、微かに笑う人物がいた。
そしてその話声もΣの耳に聞こえることはなかった。
「“光熱「ハイテンションブレード」”
“恋心「ダブルスパーク」”」
「はぁっ!?スペルを同時に二つも!?だが無駄だぜ!」
「“勇敢「コーラルナイト」”“霊符「夢想封印」”」
全てのスペルカードはブラックホールに吸い込まれ消える。
「じゃあお返ししてやるよ!“解放「ホワイトホール」”」
「“鏡符「パーフェクトリフレクター」”」
開放された攻撃もすべて跳ね返る。
煙が晴れるとそこには誰もいなかった。
「・・・危機を感じて逃げたってところか、にしてもスゲェな
天華。スペルを同時に複数使えるなんてな!
さ、急ごうぜ!さっきから禍々しい妖気を感じる」
その二人にはまだ見えていない者たちは彼女と一枚の写真を
見てこう言い放った。
—今も昔も幸せな者は今、幸せな者の闇にどう立ち向かう?
—彼らが起こしている異変も我らにとって大事なモノ、そして
最後は俺自身が見極める。
- Re: 東方光華譚 ( No.11 )
- 日時: 2017/12/10 11:20
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
拾壱枚目 最終決戦、西行寺幽々子
「あ!もう西行妖が咲き始めてる!?」
四人の目の前には禍々しく輝く桜の木、そしてその前に立っている
幽々子がいた。
「・・・妖夢、貴方は主である私に逆らうのね?」
「・・・っはい、確かに逆らいました」
「そうなら罰を与えなくちゃね!」
妖夢の目前まで幽々子の弾幕が迫る。
「「「妖夢!!」」」
「っ!!」
妖夢は覚悟し、目をつぶる。
「“剣技「桜花閃々の波紋」”」
弾幕を全て切り裂き同時に桜の弾幕が波紋のように広がる。
妖夢の前に何者かが立つ。
白いフード付きのマントを身に着け後ろを向いてるため顔は
見えない。だが彼は三刀流なのだろうか、右手に一本、
そして二本の刀を佩いている。
そのうちの二本は妖夢に見覚えがあった。
「その刀は楼観剣に白楼剣!?なぜ貴方が・・・!?」
「それにアンタみたいな奴、見たことないわね本当に何者?」
「・・・八雲紫に呼び出されてやって来た。今はあちこち回って
剣術の修行をしている者だ」
「その辺は分かりました、でもなぜ魂魄家の者じゃない貴方が
その刀を持ってるんですか?」
「そうだな、苗字を聞けば驚いて収集つかなくなるから今は
言わないが俺は妖魔、さてと戦えるか?主に刀を向けたくないなら
下がっていろ」
「私は従者です、主が間違えそうになった時元に戻すことも
私の仕事なんですよ」
妖夢も妖魔の隣に立ち刀を構える。
「おっと私たちも忘れてもらっちゃ困るぜ?」
ちょうどのタイミングで揃った霊夢に魔理沙、天華と来都、
そして天騎と響樹。
八人が幽々子と西行妖を見る。
「何人束になっても変わらないわ」
- Re: 東方光華譚 ( No.12 )
- 日時: 2017/12/10 11:53
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
壱弐枚目 西行妖が消えるとき
「「妄執剣「修羅の血」!」」
二人が同時に斬りかかる。
「“現象「バタフライストーム」”」
「“神霊「夢想封印・瞬」”」
「“魔符「ミルキーウェイ」”」
同時に三人が弾幕を放った。
それは幽々子の放った蝶弾を相殺する。
「——っ!幽々子様、目を覚ましてください!貴方はこんなことを
する人でもありません、こんなことしても良いことなんて何一つ
ないじゃないですか!」
のびてきた西行妖の枝を切りつつ幽々子に近づく。
「妖夢、やっぱり貴方は分かっていないのね。あの人がハガルが
この幻想郷を本当の楽園に作り直してくれるのよ?
そうすれば本当の意味でみんなが幸せになれるわ」
「違うな今、お前らがやってることは楽園づくりじゃない。
地獄作りの間違いだろ、それにこっちの幽々子様は従者の
言葉すら分かんねえようだな、そんな奴が主だって?
ふざけんじゃねえぞ?俺が言ってんのは優しい主に付け込む
クソ野郎に好き勝手されてんじゃねえぞって話だ」
突然妖魔は妖夢の背中を思いっきり押した。
「え!?」
「邪魔な枝だ!“奥義「西行春風斬」”」
妖夢はそのまま幽々子に抱き着いた。
その時だった。
「妖夢?」
「ゆ、幽々子様・・・?」
「ごめんなさい妖夢、私ったら・・・」
それと同時に西行妖の花も消えた。
「ホントにごめんなさい、そして助けてくれてありがとう」
- Re: 東方光華譚 ( No.13 )
- 日時: 2017/12/10 15:30
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
壱拾参枚目 半人半霊の剣士
「・・・なるほど異世界の幻想郷から来たんですね」
「ということはそっちの世界の妖夢の兄かしら?それなら
楼観剣と白楼剣を持っているのも納得だわ」
風が吹くと白銀の髪が揺れる。
★
「—なんか展開早くねえか?もう動き始めたのかよ」
一人の兵をレーザーでふっとばしながらそんなことを口にする。
幻想郷のあちこちをジャックさせられ開放を急ぐ。
「相手もちゃちゃっと終わらせちゃいたいようね。全く博麗神社まで
ジャックするなんてただじゃ置かないわ!」
「まぁ焦っても仕方ないだろ、今が正念場だと思うぞ」
ナイフについた血を振り払った。
だんだんと空気が重くなっていく。
「なるほどお前らが・・・」
「じゃあお前が黒幕か」
「あぁ、その通りだ。俺が気になるのは仁威 天華と
斎宮 来都のみだ、それ以外は相手になりそうもないな」
瞬間、天華と来都以外の全員が吹き飛ばされ、気絶する。
「こんな攻撃で気絶とは脆いな」
ハガルが喉を鳴らし笑う。
—鍵、彼の鍵は貴方・・・
—光輝、お前は光輝
二人の力は覚醒した。
- Re: 東方光華譚 ( No.14 )
- 日時: 2017/12/10 15:36
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
壱拾四枚目 最終回
「なっ!?」
「さぁ、こんなことをしたんだ。やられる覚悟はできてるよな!?」
「この一撃で倒しますよ!」
「「“「一蓮托生」”」」
大きな蓮の花がハガルの足もとに咲き彼を飲み込み花は閉じた。