二次創作小説(紙ほか)
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- 東方勇元録
- 日時: 2017/12/12 16:03
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
episode1
私は千弦 久遠の母です。
私は幻想郷にいたこともあり紫や博麗の巫女さんや
幽々子とも縁がある。
ところがどっこい私の娘、久遠は能力を持っていると紫が
わざわざここまで来て伝えてくれた。
「どうしたの?久遠、何か見えた?」
「うんあのねすぐ消えちゃったけど全身黒い服でさ
顔は見えなかったけど男の人がいたんだよ、誰なんだろう?」
「う〜ん誰なんだろうね。でもきっと久遠のことを見守ってくれてるの
かもね、悪いことが起きたら助けてくれるかもね」
その人物のことは私は知っているけど秘密。
私は幻想郷にいったときに見たものや知っている人のことを
稗田阿求という子にまとめてもらいその本を久遠に手渡した。
そうしたことがあった数か月前。
もう彼女は幻想郷で楽しく暮らしている。
高天原 >>1-5
- Re: 東方勇元録 ( No.16 )
- 日時: 2017/12/13 16:36
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
16.人里襲撃
『——私、絶対恩返しします!絶対エルさんに勝って見せます!』
帰り際にそう久遠に言われた。
「エル、帰って来たのか・・・」
仮面をつけているレオが俺に声をかける、そして死神たちが
一斉に道を開ける。
「あぁ、少し邪魔が入って倒し損ねたがな」
「ホントだよね、まさかあの人間も霊力と魔力、神力を
持ってるの?」
「その三つに加えてたぶんアイツは妖力も持ってるだろうな。
それら全部を使いこなしてる」
周りが動揺する。
「で、そろそろ動くんだろ?」
「当たり前だ」
★
「もう六日経ったのか・・・」
時はあっという間、誰もがそう感じた。
そして人里で大きくことが動いた。
住民が全員避難したことを確認し、上空から降りてくる大量の
死神を目に写した。
「さて避難させたけど厄介だな、生憎だが僕はあまり戦闘に参加
したことはない」
「なら俺が力を貸そうか?」
「ん、君は確か・・・?」
声をかけてきた男に目を向ける。
「坂里 焔だ、っと悠長に離してる暇はなさそうだな」
「そのようだね」
二人は迫ってくる死神たちを見た。
- Re: 東方勇元録 ( No.17 )
- 日時: 2017/12/13 18:06
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
17.魔法のリボン
「久遠ちゃん」
綺麗な美しい声をした女性がいた。
黄緑の長い髪をした女性と茶色の髪をした女性だった。
「アンジュさん、ダリアさん!」
黄緑の髪を揺らすアンジュ、茶色の束ね髪を揺らすダリア。
「ごめんなさい今はゆっくりしている暇なんてないのに・・・
でも貴方にあげたいものがあるの」
「え?あげたいもの?」
「貴方も戦いに出るんでしょう?ならきっとこれが役に
立つわ」
ダリアは久遠の腰に白と黄色のリボンを巻き付け結んだ。
「これは破れることはない、貴方と貴方の仲間以外このリボンを
盗ることはできない。このリボンは貴方の急所をどんな攻撃からも
守ってくれる、そして貴方のダメージを減らしてくれるの」
「そんなすごいもの、私なんかにいいの?」
「いいのよ、別に。私たちはあまり戦いはできないけどおまじないを
かけてあげることはできるわ、だからいいの」
「そっかありがとう!大事にするね」
感謝の言葉を聞き二人は微笑んだ。
そして二人はまた別の場所へと行った。
「あ、そういえば・・・」
霊夢に任されたものがあったことを思い出し急いで霧の湖へ
足を運ぶ。
- Re: 東方勇元録 ( No.18 )
- 日時: 2017/12/13 18:25
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
18.精神を操る程度の能力
湖から聞こえてくる楽し気な声。
それを聞くとこれから戦いがあるというのに平和に思える。
光の三妖精とチルノと大妖精、ルーミアが遊んでいるのを
笑いながら見ている少年姿の龍神に話しかける。
「あ、あの竜也さん?」
「ん?あぁ久遠、どうしたんだよ?」
「霊夢が博麗神社に来てくれって言ってたので」
「分かった、すまねえなチルノたち!用事が入っちまったから
これで終わりな!
よしじゃあ行ってくるぜ」
竜也は博麗神社の方へ向かっていった。
★
人里、戦闘が始まって数十分。
「ふぅざっとこんなもんかな」
死体の山を見るなり隊長らしき男は目を見開く。
あの人数をたった一人で倒し切ったトウカの強さに驚いていた。
「じゃあ洗いざらいはいてもらうぞ?言わないなら痛い目に
会うだけだがな・・・なぜお前らは人里を襲撃した?」
「いうわけ、ないだろ!」
拘束されていながらも抵抗する。
焔は右足に雷を纏わせそのまま男の首に蹴りを入れた。
「うあああっ!!?」
「で、どうしてなんだ?」
「・・・っ、別に理由など・・・人間しかいない場所を破壊しに
来ただけだ」
「そうかよ、じゃあ処理は頼んでいいか?」
トウカは男の前に立ち、上に向けていた顔をゆっくりと下にし、
彼と目を合わせた。
「・・・」
男は鎌を自身の首に当てた。
「・・・案外ヤバい能力だな、お前」
目線が合えば最後、精神が壊れ相手を自殺に追い込む能力。
「まあね、でも少しスッキリしたよ。それより僕だけだったら
たぶん勝てなかった、感謝するよ」
「お互い様だろ」
- Re: 東方勇元録 ( No.19 )
- 日時: 2017/12/13 19:53
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
19.美女二人死神一人
突然さらわれたダリアとアンジュはレオと向かい合いテーブルを
挟んで座っていた。
三つのグラスには紅いワインが注がれていた。
レオは仮面を外した。
「あ、もしかしてワインは好きじゃなかった?嫌なら他のを
用意するけど・・・」
「・・・いいえ、出されたのに飲まないのはもったいないわ
頂きます」
アンジュはグラスに手をかけた。
「貴方、私かアンジュを嫁にしたいの?」
「・・・そうだね、その通りだよ。特に理由はないけど
ウルズたちは奪えそうもなかったし君たちは女神の魂を
持っている、僕はその魂が手の届く範囲にあればそれで
構わない、それに僕は幻想郷を冥界に変え、優しさではなく
力で支配しようとしているんだ。優しさで支配すれば必ず
調子に乗る者が出てくる」
「・・・じゃあその仮面がなければ貴方はこんなことやめてくれる?
その仮面の人格がなければ今の優しい貴方のままでいてくれる?
何があったかは聞かないわ、でも忠告たぶんいいえ絶対貴方は
その願いを叶えることはできない!」
ダリアは立ち上がり指差す。
対してレオは怒りを抑えているのか歯を噛みしめていた。
「それに結婚するかは貴方が決めることじゃない。結婚は人生の
節目の一つ自分の人生は自分で決める、そして貴方は絶対
勝つことはできない、それだけ覚えておいてください」
- Re: 東方勇元録 ( No.20 )
- 日時: 2017/12/14 11:31
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
20. 終戦
とある広い場所、そこではすでに戦いが起こっていた。
「もう!久遠ってばシグを黒幕のとこまでやったまま・・・!
久遠もシグに協力すればいいのに勝てるのかしら」
「ま、大丈夫だろ。とにかく他の面倒な三人も他の奴らが
やっといてくれてるし私たちはこいつらをどうにかしながら
シグのところまで行こうぜ」
★
「“繋符「レヴェリースパーク」”」
「“雷神「クウギリ」”」
こちらもいよいよ最終直面まで来ていた。
虹色の極太レーザーとぶつかるもう一つの極太レーザー、
エルの服は降り注ぐ綺麗な虹色の弾幕で切り裂かれていく。
久遠が勝てばエルはこちら側に付く、逆であれば久遠が
死ぬ。
「終わりだ千弦 久遠!」
「私は負けないよ!!」
一気に久遠の放ったレーザーが飲み込んだ。
そして辺りに眩い光が降り注いだ。
それは全員の戦う気を消し飛ばし、全員が目を見開いた。
「これは・・・」
神童は目を細める。
「(この光、太陽じゃねえな。)神童こりゃあまさかとは思うが」
「響樹、お前も分かったか・・・久遠がここで全ての戦いを黙らせた
罪を浄化し、悪しきモノを壊す、レオの仮面を破壊した」