二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- A・B二人
- 日時: 2018/03/04 10:17
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「合格おめでとう」
二人は同じ時間帯にその報告を受けた。
これは僕のヒーローアカデミアの二次創作。
キャラ設定 >>03
序章 これがヒーロー科だ! >>01-02
第一章 燃える!雄英体育祭 >>04-10
- Re: A・B二人 ( No.4 )
- 日時: 2018/03/03 15:49
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第三話 体育祭
もうすぐ体育祭が迫っているこの日。B組の教室から
黒井はA組を見ていた。扉の前で普通科の生徒たちと
二人の少年と一人の少女が立っていた。
その少女は千咲だった。
遠いから聞こえないが何やら説得している様子だった。
「ちっ、仕方ねえな…」
千咲はため息をつき胸をなでおろす。
「結構止めるの大変だったかな…」
■
体育祭序盤から爆豪の俺が優勝する宣言で始まってしまった。
「みんな頑張ろうね!」
「なんか男前だな!千咲!」
切島は千咲の背中を軽く叩く。
「千咲」
「ッ!黒井くん、確かB組だよね!頑張ろうね」
その言葉を聞き苦笑いする。
「抜いてくからな」
「…」
全員が一斉に走り出す。
流石推薦入学の轟くん、あっという間にトップになる。
最初は空想ヴィランのロボット地獄だ。
黒井くんが能力で潰し壊したロボットの残骸を乗り越えていく。
ゴメン皆、手助けできそうもない、そう心の中で謝りながら
彼を追いかけ隣に来た。
「随分と早いな」
「失礼な!どうせこの谷みたいなところは飛んでくんでしょ?」
二人が同時に飛び降りた。
風を切りゴールが見えてきた。
結果は一位が緑谷、二位がギリギリで千咲、三位が黒井だった。
「緑谷くん、ナイス!」
「そんなことないよ。千咲さんもすごいよ飛び降りるなんて」
■
「あっれれ?いつもあんなに自信ありげに言ってたのに三位?」
「うるせえな」
黒井は煽ってくる物間に苛立ちを覚えた。
そして次の競技は
『騎馬戦』
- Re: A・B二人 ( No.5 )
- 日時: 2018/03/03 16:07
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第四話 終戦の騎馬戦
「ホントに良いの?千咲さん…」
千咲は自ら騎馬を選んだ。
「もちのろん」
本来なら騎馬戦で上の人での有利なのは背が高く腕が長い人。
緑谷より身長も高く腕も長い千咲は自ら騎馬になることを
決めた。
「速さが大事になるだろうからね。残念なことに私は速くないよ。
で、作戦は———」
■
騎馬戦が始まり、混戦になる。
「す、すごいね…千咲さん」
「麗日ちゃんの個性を作らせてもらったんだよ。こうすれば
負担も減るでしょ?」
「ありがとね千咲さん!」
爆豪も飛んでくるし恐らくそろそろ来るはずだ。
全員の動きが鈍くなる。
「来た!黒井くんの個性!」
一旦下に降りポイントを勝ち取る。
で、終わってもちろん結晶に行くことが出来た。
電光掲示板には千咲たちのグループも載っていた。
「ホントに千咲さんのおかげだよ」
三人が同じように千咲に礼を言っていた。
「き、気にしないで。それにほら、決勝もあるんだし頑張ろう!」
千咲は再度電光掲示板を見つめる。
B組では黒井だけが残っていた。
「(少しやり過ぎなんじゃないかな?黒井くん…)」
苦笑してしまう。
- Re: A・B二人 ( No.6 )
- 日時: 2018/03/03 16:29
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第五話 休憩と
B組は担任であるブラドの話を聞いていた。
「黒井、お前は確かに強いが他人と協力して本当の
強さになるんだ」
「…そんなの弱者の考えだろ」
そっぽを向いて呟いた。
一つの大きなため息が聞こえた。
■
同じくA組も休憩を取っていた。
「お前らまだ体育祭は終わったわけではない。自分の力を
精一杯見せつけ負けるなら出し切ってからにしろ?」
相澤の話は短くもとてもいい言葉だった。
本戦に出る全員が立ち上がる。その中にはもちろん千咲も。
「千咲」
「?」
耳郎達が千咲に声をかける。
「本戦、頑張ってよ!B組に負けないで」
「うん任せてよ!」
千咲は笑顔でそう答え外に出た。
■
次は自由参加のレクリエーション。
一人で何やら苛ついている黒井を遠くから千咲は見つめていた。
昔からそんな感じの性格だった。
レクが終わり対戦表示が出る。
千咲の対戦相手は同じクラスの飯田だった。
一方黒井の相手は麗日だった。
「麗日ちゃん、気を付けてね。それとファイト!」
「うん、頑張るよ!」
- Re: A・B二人 ( No.7 )
- 日時: 2018/03/03 16:55
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第六話 上位互換、麗日vs黒井
正直言って司会者の言葉など全く頭に入らない。
麗日は騎馬戦の際に聞いた黒井の個性を思い出す。
『じ、重力操作?』
『そう簡単に言えば麗日ちゃんの個性の上位互換。重圧をかけたり
できるんだよ。個性だけで行けば十分戦える相手だよ』
その会話を思い出す。
「(相手は私の個性のことを知らない。なら知られる前に
勝負をつける!)」
覚悟を決め同時に試合が始まった。
麗日はまっすぐに突っ込んでいく。
彼が個性を使うと地面に亀裂が走る。
麗日は右に飛び退いた。
「脳天!!」
握った拳を黒井に向けて放った。
「おっとこれは!!?」
場が静まる。
審判であるミッドナイトもじっと見ているだがそこには
口から血を流し宙に浮いている黒井がいた。
「まさか効かない奴がいるとは思わなかったな」
「嘘ッ!」
黒井は好戦的な笑みを浮かべ麗日を見据える。
■
「麗日ちゃんの一撃、届かなかったみたいね」
「ううんそれは違うよ」
千咲の方を周りにいた全員が向く。
「一撃は届いてたんだ」
「じゃあもしかして!!」
緑谷の言葉に千咲は静かにうなずく。
「場外寸前で麗日ちゃんと同じように無重力にして今の状態」
■
黒井から放たれる重力弾を避けていく。
「どうした?さっきから逃げてばかりだぞ」
麗日はその言葉に耳も貸さなかった。
そのうち足を止め個性で辺りの瓦礫を浮かせ上空に放った。
「解除!」
同時に宙に浮いていた瓦礫が降り注いでくる。
隕石のように容赦なく。
それで決まったと思われた次の瞬間、麗日が吹き飛ばされた。
「麗日さん場外!よって黒井くんの勝利!」
あと、麗日の控え室を訪れた。
「千咲さん!」
「麗日ちゃん私、緑谷くんと麗日ちゃんと上鳴くんとさっき私と
戦った飯田くんの分まで頑張るね!」
それだけ言い残し千咲は出ていく。
- Re: A・B二人 ( No.8 )
- 日時: 2018/03/03 17:18
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第七話 推薦vs入試
紹介が入り二人が向き合う。
「緑谷くんに渇を入れられた?」
「あぁ、お互い負けても怨みっこなしだ」
「of course」
始めの合図で爆豪の個性を利用し上へ逃げる。
「爆豪の能力か」
「そういうことだよ!」
地面に着地し凍った地面を滑る。
氷上では思ったような動きはできない、ならそれを利用した
移動手段をと思い千咲はスケートを滑っていた。
「うわっ!!」
リンボーダンスのように体を仰け反り炎を避ける。
轟もその避け方をするとは思ってもなかった。
だが千咲は体勢を崩し隙を与えてしまう。
「隙ありだ!」
「しまった!!」
巨大な氷が目前に迫ってきた。
手で氷を押し前に進み間一髪で避けた。
「あ、危なかった」
千咲は勢いよく立ち上がり逆転を使い宙を浮き逆さまで歩き始める。
その奇妙な個性に全員が目を丸くする。
歩いた後ろには氷の柱が見えた。
「まさか…俺の個性も!?」
「そういうこと」
同時に大きな氷柱が落っこちてくる。
轟は炎で身を守り反撃に出るも千咲が目前に迫っていた。
「重力、反発!!」
千咲は轟の前に掌を出しそう叫んだ。
同時に轟が吹き飛んだ。
「轟くん、場外!千咲さんの勝利!」
千咲はそれを聞きすぐさま轟のもとに駆け寄る。
「だ、大丈夫?轟くん。結構吹き飛んじゃったけど…」
「大丈夫だ。それより決勝頑張れよ」
決勝轟くんの励ましの言葉に千咲は頷いて見せた。