二次創作小説(紙ほか)

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ぬらりひょんの孫〜神徳の少女〜
日時: 2018/07/31 20:02
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

天願 天音、彼女は奴良家に住む少女である。
それ故、彼女と奴良組の妖怪たちと仲が良い。

彼女はリクオたちと様々な妖怪と触れていく。

序章 >>01-04

千年の妖の戦 >>05-14

キャラ >>15

約束は絶対 ( No.11 )
日時: 2018/07/29 16:15
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

阿久良王は温羅を見下ろしていた。二人が殴り合って約20分、
温羅は本来の力を出せずにいた。友人の一人である彼を
傷付けるのがとても怖くて彼に殴られっぱなしだった。

「(温羅…)」
何度も咳き込み呻く温羅を天音たちは見守るしかできなかった。
「…お前はなぜ本気を出さない?昔のお前は一番鬼らしかった」
「…知るか。だけど負ける気はねえよ」
フラフラしながらも温羅は立ち上がり地面を蹴り上げる。
阿久良王の顔面を目掛けて拳を突き出すがそれを阿久良王は
受け止める。数メートル後ろへ下がる。
「鬼は嘘を吐けねえんだ。俺はコイツらに全力で協力する。
 そして守り抜く。そう約束しちまったからな!!」
阿久良王の守りを破り顔面を殴り飛ばした。その力は絶大で
地面に体が落ちた時には阿久良王は立ち上がることができないほどの
痛みに襲われていた。
「そこで大人しく寝とけ」

 ◆

「そっちでも戦闘があったのか?」
淡島はそう聞いた。
「まぁ、でも温羅が倒したし…そういえば温羅、ケガとかって
 大丈夫なの?」
「ん?あぁ、このぐらいならすぐ治る」
温羅は笑ってそう言った。

百鬼夜行破壊 ( No.12 )
日時: 2018/07/29 18:30
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

全員が集まったとき、あの敵は現れた。
上から大きな妖怪は降りてきて全員を見降ろす。
「俺は土蜘蛛。女でも良い、戦える奴は前に出ろ」

「(嫌な予感がする…)」
天音のその予感は当たることとなる。
そんな思いから覚め土蜘蛛のほうを見ると天音は顔を真っ青に
する。宙を舞うリクオの体、容赦なく土蜘蛛はその大きな拳を
振り下ろし彼を叩き落した。
「次は…お前だ」
土蜘蛛は天音を指差した。天音は目の前で腕を交差させた。
だが痛みは来なかった。恐る恐る目を開くとそこには両手で
土蜘蛛の拳を受け止める温羅がいた。
「邪魔だ、鬼」
「ぐあっ!?」「うわっ!!」
投げ飛ばされた温羅の体は天音をも吹き飛ばし地面に
何バウンドかして倒れた。
「無事、か…天音」
「温羅、無理しないで」
「そうだぞ温羅、無理はするな。お前は天音様の護衛に専念しろ」
「馬鹿言うなよ黒」
温羅は不敵に笑った。

「次は…お前だ」
土蜘蛛が次に選んだのは…氷麗だった。









何も…間に合わなかった。氷麗は土蜘蛛に連れ去られ多数の
怪我人が出た。
「鴆さん、みんなの傷って大丈夫なんでしょうか?」
天音は鴆の手伝いをしながら彼にそう聞いた。
彼は手を休めず手当てをしていた。
「治らないワケじゃねえからな。大丈夫だ」
それを聞いて天音は胸を撫でおろした。
「…私さ、頑張るよ。助けられてばかりだから」
天音はそう言って空を見上げた。空には朝日が昇っていた。
思わず大きな欠伸をしてしまった。
「君が天願天音ちゃん?」
秀元は天音に声をかけた。

羅城門の鬼 ( No.13 )
日時: 2018/07/29 19:21
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「鏖地蔵様、ご報告が」
それを聞き鏖地蔵は駆け足で階段を駆け上がり双眼鏡で
辺りを覗く。
「まさか…土蜘蛛までも!!?」
「報告があります!守護していた妖怪が退けられました。
 更に大きな軍団となってこちらに来ています」
「( ゜д゜)ポカーン」
驚きのあまり言葉が出なかった。

そしてついに奴良組はこの城へと辿り着いた。
秀元に天音は言われた。
『君は唯一、妖怪の百鬼夜行に入ることができるんや』

天音は少し微笑む。
「妖ノ羽織・報復綾取り彩」
天音の放った紐は門の前で構えていた覚と鬼一口をも一瞬で
葬った。
「首無の羽織か?」
リクオは天音の姿を見た。青緑色の羽織を身にまとった天音は
リクオの質問に力強く頷いた。
「私も…一緒に戦う!」
天音は自ら最前線に立った。
「妖ノ羽織・毒羽青天楼ドクウセイテンロウ
羽織が紫に変わり天音が両手を広げると広範囲に毒の羽を
飛ばし一掃した。
「やるなぁ、天音!絶好調じゃねえか」
「さっきのは鴆さんの羽織だね、よぉし!この調子で
 どんどん進んでいこう!」
城の中に入り廊下を駆けていく。次に待っていたのは
天音とリクオが遠野で出会った男、鬼童丸だった。
「お前たちをこの先に通すわけにはいかない」
「また同族とやり合うのかよ。まぁぶっ倒して行くだけだがな!」
温羅は両方の拳を合わせる。

「羅城門」

鬼童丸がそう唱えると城が消え白黒の世界に変わった。
「昔の私たちの住処だ」





決着の日 ( No.14 )
日時: 2018/07/30 16:49
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

天音は鬼童丸の配下二人を相手取っていた。
「妖ノ羽織・水面写し月華」
白い透けた和服を羽織った姿に変わり、鏡花水月を
使い二人を錯乱させていく。

「行くよ!明鏡止水・桜!」
天音の手に現れた盃に桜の花弁が乗ると波紋が広がり
敵を焼き尽くした。
「仕事完了!」
「こっちもぶっ飛ばしたぜ」

大きな音がし耳を塞いだ。目を開くと再び元の城へと帰ってきていた。
と同時に真上に真っ黒の長い髪をした羽衣狐とすれ違う。
「あれが…羽衣狐!!」

「心なしかコイツら増えてねえか!?」
「でも倒して行くのみ!でしょ?」
天音の質問に淡島は笑って頷いた。
「妖ノ羽織・黒闇破戒」
黒い和服の背中に金色で「黒」と書かれていた。天音が両手で
弧を描くと槍や刀などが一斉に天音を囲っていた妖怪たちを
貫いた。
「次、行くよ!妖ノ羽織・白銀色の乙女!」
辺りに吹雪が起こり一瞬で妖怪たちが凍り付き粉々に砕け散った。
束になっているのなら丁度いい。
「妖ノ羽織・報復綾取り彩!」
何本もの糸が現れ束になっている妖怪たちを切り裂いていく。

何かの音がし全員が上を見上げる。天音は糸を使いリクオのいる
城の最上階へ一気に上がった。
「お主が糸を引いておったのか…晴明!!!」
羽衣狐はそう叫んで地獄へと落ちていく。
晴明基、鵺の攻撃で辺りに金色の嵐が起こった。
鏖地蔵の不気味な笑みはすぐに消えた。

「見ろ鵺!これが俺たちの百鬼夜行だ!」
リクオの後ろには氷麗たちや遠野から来たイタクたちが並んでいた。
天音も秀元の言葉を思い出し彼らの後ろにつく。
「なっ!?人間までも」
リクオの一閃、数秒後全員が床に着地する。天音も上を
向く。
「流石にまだ体が馴染んでいなかった。今日のところは引こう」
「やったぜ!!」

羽衣狐の体は狂骨たちに持ち帰られリクオたちは本家へと
帰って来た。
そしてリクオは正式に総大将となる!

CHARACTER ( No.15 )
日時: 2018/07/30 17:17
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

天願天音
誕生日【1月3日】
奴良組本家で育った少女。リクオとは大の仲良しで
氷麗や黒田坊たちからは「天音様」などと呼ばれている。
彼女にしか使えない技「妖ノ羽織」という鬼纏のような
ものを使う。

【妖ノ羽織・水面写し月華】リクオの力を使う。髪の両サイドが
長くなり銀色になる。白い透けた和服を羽織っている。
【〃・白銀色の乙女】氷麗の力を使う。背中に雪の結晶が
描かれた白い和服を羽織っている。
【〃・黒闇破戒】黒田坊の力を使う。背中に金字で「黒」と書かれた
黒い和服を羽織っている。丈が長い。
【〃・報復綾取り彩】首無の力を使う。青緑色の和服を羽織っている。
【〃・毒羽青天楼】鴆の力を使う。紫色の和服を羽織っている。


温羅
誕生日【4月4日】
天音を拉致し自身の恋人を蘇らせようとしているところを
リクオたちに退治され奴良組に入った。赤い髪をした青年姿で
人間界に馴染んでいた。基本、夜になると額に二本の角が生える。


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