二次創作小説(紙ほか)
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- 銀魂−意味わからなくても言いたい言葉−
- 日時: 2018/08/30 21:25
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
千葉早苗、万事屋や新選組とも関わりがある少女だ。
彼女は彼らと関わりながら様々なことを学んでいく。
1章 死にたいとか思う暇があるなら仕事やれ(紅桜編) >>01-05
2章 妖刀とかが出てくると必ず何か起こる(真選組動乱編) >>06-09
3章 兄弟って似てるところもあるけど似てなかったりする(土方兄弟編) >>10-13
4章 人の恋人ってすっごい気になる!(山南黎助ノ彼女編) >>14-16
5章 大丈夫と思ってる人が被害者になることがある(白兎船編) >>17-18
- その14知らないうちに自分が大物になってることもある ( No.14 )
- 日時: 2018/08/27 16:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
刀鍛冶。その店内で山南は刀を受け取った。
「鉄子さん、これって刀ですよね?」
「あぁ。その刀は刃こぼれしそうだから、小島という男が
山南黎介にとびっきりの刀を作ってほしいと」
小島鹿埜、少ししか話していないが彼は山南を
一目見て高評価していた。
「特殊で変人ばかりの真選組で一番の常人、真選組の中で彼ほど
文武両道の男はいないと言っていた。時折、町の人々からも
お前のことを聞いたことがある」
「ぼ、僕そんな大した人間ではありませんよ…」
山南は照れた。一つにまとめた長い黒髪が揺れる。
「小島という男から代金をもらった。だから受け取ってくれ」
鉄子から受け取った納刀された刀をゆっくり抜いて刀身を
見つめる。そこには鉄子の思いが籠っているように感じた。
「私は人を護る剣を作ろうと刀を打っている。私の刀を
街を護る真選組の隊士、副長が使ってくれるとなれば嬉しい」
「僕も嬉しいです。貴方みたいな鍛冶屋からの刀なら大切に
使うことができます!」
- その15美男を取るのは早い者勝ち ( No.15 )
- 日時: 2018/08/27 19:32
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
休暇届けが近藤の手にあった。
「珍しいですね山南さんが休暇なんて…何かあるんですかねぇ」
「すでに何を企んでいるか手に取るように分かる…」
「どす黒いな…」
沖田のそんな腹黒い考えにより沖田、土方は山南の後を追う。
山南はすでに黒地の着物に着替えていた。彼の後ろを沖田たちは
追っていく。
「子どもたちが集まってきたな」
山南の周りには男女問わずの子どもたちが集まってきた。
「山南の兄ちゃん、どこ行くの!!?」
「吉原に行くんだよ。僕の大切な人がいるんだ」
「山南兄ィ、俺、兄ィみたいになりたい!!どうしたらなれる!!?」
「そうだなぁ…どんな人にも優しくなることだよ。お巡りさんは
頼もしくて優しい人じゃないといけないからね」
「山南兄ィまた遊んでね!!今度はおままごとしようね!!」
「うん時間が空いたらまた来るね、じゃあね!」
山南は子どもたちの質問や言葉に全て答え切り手を振る。
この優しさが山南の人気の秘密なのか…。
次に彼は雑貨屋へと入った。追って沖田たちも雑貨屋に入り山南とは
背を向けて真後ろに立って何を見ているのか探る。
沖田「…櫛を見ているみたいですぜ…」
土方「髪をとかすためとは違うっぽいな。頭飾りか」
沖田「あ、ぬいぐるみも見てますぜ」
山南は可愛らしい白猫のぬいぐるみと桜が飾られている金色の
櫛を手に取り会計を済ませ店を出た。
土方「山南、女と会うのか…」
沖田「まぁ櫛ならまだしも人形となりゃあ山南さんは自分で買いは
しやせんからね」
そして最終的に彼らは吉原へ飛んでやってきた。
- その16美男には美女が集まってくる ( No.16 )
- 日時: 2018/08/27 21:09
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
青みがかった黒髪、黒地に水色や桃色の蓮が描かれた裾が少し長い
着物を着た女性が山南の前に立つ。
「まぁ黎助様、わざわざ会いに来てくださったのですか?」
「えぇ久しぶりに会いに来ました明莉さん。だって僕の恋人ですから」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」」
土方と沖田は珍しく大声を出し目を見開き驚いた。その声に
山南たちも驚いた。
「山南様のお仲間ですか。山南様って真選組ではどんな人なんですか?」
明莉は目を輝かせてそう聞いた。
「一言で言えば…親切者だな。俺たち真選組には荒れてた奴が
多くいるからな。山南ほど温和な性格の男は近藤さんぐらいだ」
「そんなのは私が一番分かります。幼馴染ですし恋人ですから。
人の陰口も一切言わないし気遣いもできてそれに子ども好きだし…
いつか結婚して子どもができたらって想像したら〜」
明莉は両頬を赤く染め山南の腕に抱き着く。
沖田「(リア充爆発しろ〜)」
土方「(やめとけ)」
「僕、子どものときに虐められてたんです。髪が長くて女の子より
身長も低いから女みたいだって」
山南は髪を結っていた白い紐をほどいた。腰より少し長い黒髪だ。
土方と沖田には一瞬だが綺麗な女性に見えた。
「でも僕の髪を綺麗だって明莉さんが言ってくれたんです。それで
僕から告白したんですよ」
「僕が貴方を守ります。いつか心を逮捕します。—でしょ?」
カァ…と山南の顔が赤くなる。明莉は山南の髪を束ね白い紐で
結び更に水色の紐で二重に結ぶ。
「真選組である限り戦いは避けられない。でもどうか無事でいて
くださいね?私ずっと待っています」
「頑張ります僕も。この紐も大事にしますから。後、お返しに
これをどうぞ」
山南はぬいぐるみと櫛を渡した。
「わぁ!!可愛い、大事にしますね!!お仕事、頑張ってくださいね」
- その17言い訳してイイワケ!? ( No.17 )
- 日時: 2018/08/28 20:17
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
目が覚めたら早苗は和室という名の牢屋に閉じ込められていた。
テレビを見ながら水を飲み横になったところまでは記憶がある。
だがその先がどうしても思い出せない。
「目が覚めるのが早いなぁ、もっと寝てて良いんだぜ?
千葉早苗ちゃんよぉ」
「ち、ちょっと待った冥蘭さん!!その口ぶりからして…もしかして
私って攫われた系?」
困惑する早苗の頭はどんどんこんがらがる。
「お前の公開処刑って奴だ。神薙、団長は飢えてるみてえだしな」
「私はそんなことで殺されたくはありません!」
懐に仕込んでいた拳銃を抜き冥蘭の額に合わせる。
強気な早苗を見て冥蘭は喉を鳴らして笑った。
「いいねぇその強気な目。だがよ、お前に人は殺せねえだろ?
強気になってどうにか俺を動揺させようとしているみたいだが
その程度じゃ俺は——」
冥蘭の頬が引き攣る。首筋にピタリと刀の刃が触れる。
「僕もその程度で動揺しませんよ。片手を斬られようが片足を
斬られようが、ね?」
「て、テメェ!!まさか隻腕!?」
「伊庭さんにばっかり良い所は見せられやせんねぇ」
隻腕の剣客、伊庭七郎と真選組の沖田総悟、この二人が早苗を
助けに来ていた。
「俺たちだけじゃない。山崎が場所を突き止め旦那たちも含めて
総動員で来てやったんだ」
鉄格子が音を立て崩れる。
「こりゃあ結構な当たりくじを引いたな」
冥蘭がニヤリと笑い動いた。沖田の刀と冥蘭の大きな鉄扇が
ぶつかり風が起こる。
「と、飛びそう!!」
「こりゃあ手は抜けませんぜ。伊庭さん、早苗と離れたほうが
良いですぜぇ手が抜けない!」
「分かった。僕もすぐに加勢するよ」
「いいやそのまま彼女といてくれると助かります」
- その18虎の威を借る狐 ( No.18 )
- 日時: 2018/08/28 20:49
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
沖田はかなり冥蘭に手こずっていた。確かに手ごたえはある、
だがその傷はすぐに消えてしまうのだ。
「(なるほどねぇ山南さんが言った通りホントに回復力が
高いみたいだねぇ。不死身といっても過言じゃないほど…)」
戦闘力も夜兎と同等ぐらい、あまり差はないだろう。
「どうしたんだ?俺的にはまだまだ暴れ足りないんだが…」
「すぐにアンタの○○○を切り取ってすり潰して目ん玉抉って
やりますよ。傷は治せたとしても○○○を治すことはできないだろ?」
「まぁ○○○を治すなんてことはできねえな。だが先に俺が
お前の○○○を潰してやるよぉ!!」
****
二人の会話は外まで聞こえていて待機していた山崎と魁は
二人して苦笑した。
「なんちゅー下品な会話だよ…あの二人○○○をかけて戦ってんのか?」
「ちょっと魁さんまで○○○って単語を出さないでください!
読者の中には女の人もいるんですよ?」
「山崎、お前突っ込むのは良いけどメタいぞ」
****
冥蘭には傷一つ無くまだまだ余裕がありそうだった。
だが沖田のほうは足元がふらついていた。
「まぁまぁ楽しめたぜ?だけど終わりだな」
「まだ死んでもいないのに…生憎、諦めは悪いんでね!」
同時に冷房が作動し辺りが急激に寒くなった。
「こっちには副長であり総長の頭が回る頼れる人がいるんですぜ。
白兎族は寒い場所に放り込まれると動きが鈍くなり呼吸困難になる」
冥蘭は両手で身体を摩り、息を荒くしていた。
****
同時刻、神薙と対峙していた近藤や銀時たちのいる場所にも冷房が
作動していた。
「チッ…」
「寒い中では動けまい。俺の仲間には頼れる監察官に総長もいる」
「うるせぇ…」
神薙は身体を起こしどこかへ消えた。
「じゃあ近藤さん、早苗も助けましたし戻りましょう」
「そうだな」