二次創作小説(紙ほか)
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- ボンゴレ11代目、始動!
- 日時: 2019/01/14 13:17
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
沢田巴、彼女はボンゴレ11代目ボスに選ばれてしまった。ボスになることを拒む彼女だが
マフィア絡みの事件に関わるしかないらしい。
虹の代理戦争の数十年後の今、新たなボンゴレの物語が始まる。
- Re: ボンゴレ11代目、始動! ( No.1 )
- 日時: 2019/01/14 13:41
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
母「お帰り巴ちゃん、頼光さんたちが来てるわよ」
巴「え?なんで頼光お兄さんちが…」
母「巴ちゃんのことを見に来たんですって、部屋にいるから行ってきなさい」
坂松頼光、頼政、その兄弟は巴の従兄関係だ。
巴「こんにちは」
頼光「おぉ、巴!久しぶりだな」
頼政「久し振り巴」
巴「二人とも、ここにくるなんて珍しいよね?どうしたの?」
頼光「ボンゴレの11代目に選ばれたんだってな、おめでとう」
それにギョッとする。何故それを頼光たちが…。
頼政「候補は何人だっているんだがな、兄貴も選ばれたけどパスして回ってきたのが
巴なんだ」
頼光「まぁそういうこった、でも俺は巴のほうがボスに向いてると思うがな」
巴「い、いやでもさぁ…」
頼光のほうが頭もよく、カリスマ性はある。それに比べ巴はどちらかというと誰かの下に
つく人間だと思う。
頼政「あ、言い忘れてた。俺たち、ここのお隣に住むことにしたから」
巴「え!?」
- Re: ボンゴレ11代目、始動! ( No.2 )
- 日時: 2019/01/14 19:35
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
巴「ボンゴレリング…って?」
自身の指に着けたリングを見ながら巴は頼光に聞いた。
頼光「ボンゴレファミリーの証、そのリングはボスとその守護者らに与えられるんだ。
先代のときはリング争奪戦ってのもあったみたいだがな。多分、お前の他にも」
嵐のボンゴレリングを手にしていたのは新木修司、巴の友人だ。
???「新木、お前もそのリング持ってるのか!」
新木「久坂!」
久坂竜星、彼も巴の友人の一人で雨のボンゴレリングを持っている二刀流だ。
???「あれ?二人とも」
久坂「如月さんじゃね?こんちはー!」
久坂が手を振ると男も義手の手を振る。雷のボンゴレリングを持つ如月翡翠という男だ。
男だが女にも見える中性的な男だ。
久坂「如月さん、奥道は?」
奥道、というのはボンゴレの晴れの守護者つまり晴れのボンゴレを持っている男だ。
如月「うむ…何処にいるか分からなかったよ。並盛中にいるものだと思ってたんだけどね」
如月は苦笑しながら申し訳なさそうに言った。
新木「如月…さんって確かハーフなんすよね。奥道もなんかハーフって言ってたんだよな」
如月「奥道は中国人と日本人のハーフだよ」
巴「そういえば頼光お兄さん、雨とか雷とかは察しがつくんだけど雲と霧は?」
巴は頼光にそう聞いた。
頼光「並盛中学の三年、風上倫也が雲のリングを持っている。霧のリングは黒曜の
白銀彩斗が持っている」
- Re: ボンゴレ11代目、始動! ( No.3 )
- 日時: 2019/01/14 20:30
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
???「巴ちゃん」
そう声を掛けてきたのは同じクラスで友達の宮野夢香だ。
巴「夢香ちゃん!」
夢香「巴ちゃん…お兄ちゃんがいたの!?」
巴「え!ち、違う、ちゃいます!」
頼光「初めまして。従兄の頼光だ、よろしくね」
夢香の頬がほんのり赤くなる。
—夢香ちゃん、まさか惚れてる!?
夢香は巴の服装を見た。
巴「えっと…どうしたの?」
夢香「ううん、やっぱり巴ちゃんってカッコいい服が似合うな〜って」
巴「そ、そうかな?」
- Re: ボンゴレ11代目、始動! ( No.4 )
- 日時: 2019/01/15 18:15
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
巴と頼光は近くの並盛総合病院に来ていた。
巴「怜音さん、大丈夫ですか?」
奥道怜音は上半身を起こし二人のほうを見た。
怜音「さっき入れ違いで如月とか新木とかも来たぜ」
頼光「怪我のほうは?」
怜音「まだ少し痛むがそこまで重傷じゃない。一週間で退院できるってよ!それとさ
他にもあるんだよな…」
****
夜、頼光は黒いフードを目深に被り外を歩いていた。指には精製度Bの嵐のボンゴレリングを
つけている。それを遠目で見つけた一人の少年はリングを持つ人物に静かに近寄り
貫手で彼の胸部を狙う。手には緑の雷の死ぬ気の炎が纏われている。
頼光「下っ端だと思ったか?」
???「ッ!?」
頼光は素早く横に避け少年を投げ飛ばした。
頼光「お前か…最近、巴の周りを嗅ぎまわってるのは」
???「…チッ!」
少年の攻撃は全て人間の急所だ。喉仏や目、鳩尾などを狙った蹴りや殴打を放ってくる。
???「遊んでる暇はない」
少年の手が頼光の首に伸びる。彼の親指が頼光の喉仏に食い込む。
—流石にヤベェ…!
頼光の耳に小さな足音が聞こえた。奥からは橙の炎が見える。
即座に彼は少年に絡みつく。
頼光「やれ!巴ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」