二次創作小説(紙ほか)

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白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル−
日時: 2019/03/26 12:12
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

新たにリゲルと言う少女を仲間に加わった飛行島。
仲間はどんどん増えていく。

飛行島の花見 >>01-04
天使と悪魔 >>05-09
リゲルの前世を知る悪魔 >>10
アレス三兄弟 >>11-14
茶熊学園、第四期生 >>15-24

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.20 )
日時: 2019/03/25 21:30
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

生徒はそれぞれ七つの班に分けられた。戦闘、防衛、バリケード、救護、補給、監視、などなど…。
リゲル「え?私が戦闘班に入るんですか?」
マーシュ「あぁ、戦闘班には俺が見る限り前衛タイプが多い。リゲルは銃や弓、魔術も
扱えるだろう?それを活かして欲しい」
ソウマ「マーシュ先生は戦闘経験は多い。アイシャが茶熊自治会の会長なら学園全体の
総司令長はマーシュ先生と言ったところか」
マーシュ「これはあくまで生徒の考えた祭りだからな。俺はちっと知恵を貸すだけさ」
アイシャ「ふむ…ではリゲルには戦闘班に入ってもらう。紅一転だが頼むぞ」
リゲル「り、了解!」

リゲルは戦闘班のメンバーを確認する。年上が多い、確かに前衛派が多い…だが。
リゲル「…班長はディランさんが一番向いてると思います」
全員の視線がディランに向けられる。
イサミ「賛成だ。これは一年が考えた祭りだしな」
リゲル「今回の相手は傭兵、軍人と似たようなモンです。この中で彼は騎士団の団長をしていた
経歴があります、で頼めるかな?」
ディラン「お、おう!」
レイン「ってか、リゲルお前、割とガツガツ行くタイプなんだな」
リゲル「え?」
ディラン「なんか気まずいとかあるのか」
リゲル「まぁあるけど…あるけど!が、頑張んないと〜って言う気持ちがあるから。本当に
頑張らないと…足引っ張らないように」
ディラン「気を張り詰めんなよリゲル。マーシュ先生の言う通り、基本ここにいるのは前衛だ。
必ず死角ができる。でも遠距離のサポートがあれば安心して戦える。頼りにしてるぜ」
リゲルは大きく頷いた。

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.21 )
日時: 2019/03/26 10:16
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

アイシャ「相手もまだ様子見をしているな」
マーシュ「分厚い防御壁だが時間が経てば少しぐらいは揺らぐさ。それを狙って破壊を
狙うのは当たり前のことだ。まぁある程度バリケードが出来ればそれでいいだろう。
敵が潜入してきたときは主に三つの班の連携が重要になる」
ネモ『俺たち監視班と防御班、そして戦闘班ですか?』
伝声のルーンを通じてネモの声が届く。
マーシュ「そうだ。如何に早く敵の潜入を察知することが出来、速やかに対応できるかが
ポイントになるんだ」
ジュダ『早速だが敵が侵入してるぞ戦闘班』

外では既に戦闘班が構えていた。その後ろで人と人との隙間からリゲルは弓矢を構えている。
ゲオルグ「オイそんな小さな隙間からで大丈夫なのか」
レイン「俺たちを狙うなよ一年」
リゲル「大丈夫、ちゃんと敵を狙えてる。私は一番潜入が多い場所を狙って放つから」
ディラン「だとしたら右側だな」
右側に的を絞る。そしてゆっくり矢を引いた。ヒュッと風を切る音と共に矢はゲオルグとレインの
隙間を通り敵集団の足元に矢が刺さる。そして大きな魔法陣に吸い込まれていく。
リゲル「テレポートアロー、スリープ付きです」
リゲルが胸を張る。
ジュダ『人と人の立つ微かな隙間から的確に的を射るとは流石だな』
リゲル「何だか照れくさいです…!」
ディラン「よし、このまま奴らを倒すぞ」

キャトラ「流石リゲルね!」
アイリス「そうね」

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.22 )
日時: 2019/03/26 11:40
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

コヨミ「リゲルねーね、かっこよかったよ!!」
ルカ「敵を確実に撃ち抜いていくリゲルさん、めちゃくちゃカッコ良かったですよ!!!」
ツキミ「皆の注目の的になってましたよ、はい。お団子どうぞ」
ルカ「握り飯もどーぞ!!」
ティナ「校門の前に皆、窓から見ていたんです。周りにいるのは男子生徒ばかりだけれど
彼らに負けないくらい一生懸命戦闘をする姿を」
リゲル「(は、恥ずかしい…)」

翌日の朝、全員が集まる。そこでスパルティが持ちかけたのは和解(細かい説明は省略しまくります)
をしようということだ。
スパルティ「校内に入らせてくれないか」
ディラン「それは無理だ」
アイシャ「降参なら大歓迎だが」
スパルティ「交渉は私がするのではない。私の生徒だ。生徒同士、話し合うと良い」
その三人は瞬間移動でバリアを超えて中に入って来た。イチゲン、ニゲミ、サンゲル。
サンゲル「こんぶおにぎりいる人〜!」
ルカ「は〜〜〜い!!」
二人「同士よ!!!」
リアム「何打ち解けてんだよ!?」
リゲル「って、ジュダさんとアイシャさん何行儀よく答えて攻撃してるの!?こんな頭脳派の
戦い初めて見たんだけど!?」
イチゲン「次は貴様だ」
彼が指名したのはコヨミだ。問題を聞いていたが彼女には難しすぎる、まだ幼い子供だ。

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.23 )
日時: 2019/03/26 11:56
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

ディラン「そんな問題、こんな子どもに解けるわけないだろ!!?」
リゲル「そんなの卑怯だよ!」
コヨミ「グス…まだ10歳だもん、分かんないよぉ〜…答えられないもん…うぅ…」
リアム「あーあ泣いちゃった。俺、しーらね」
コヨミがとめどなく涙を流す。
ジュダ「コヨミを…泣かしたな…!」
ジュダも怒る。ニゲミたちも謝った方が良いとイチゲンに指摘する。
イチゲン「わ、分かった!す、すまない」
コヨミ「いや!仲直りして…」
イチゲン「そ、それは「うわぁぁぁぁぁん!!」わ、分かった分かった。仲直り握手〜」
コヨミ「じゃあもう終わりだね」
ピタリとコヨミは泣き止んだ。
コヨミ「やったよ!ディランにーに」
ディラン「スゲェな迫真の演技だったぞ!お前ら悪い奴には見えなかったしな、ダチになりたい
ぐらいだぜ」
生徒たちですら騙されるほどの演技だった。コヨミの頭に手が置かれる。顔を上げると
歯を見せて笑っているマーシュだった。
マーシュ「まんまと騙されたぜ、コヨミ。皆してヤベェって思った。その演技力、満点だ!」
コヨミ「先生!!」
マーシュ「コヨミの演技を見抜けない時点でスパルティ、お前もお前の生徒も俺たちと
同レベルだな」
スパルティ「…三人の本当に得意な科目は魔術学です」

三人が何か呪文を唱え始める。そして魔法陣から黒い球体が現れバリケードや校内を次々と
破壊していく。
マーシュ「ブラックボール…」
ルカ「なッ!!体育館まで!!」
ディラン「クソッ、戦闘班!総攻撃を「待て!」ッ、マーシュ先生!?」
生徒全員を下がらせマーシュは前へ歩いていく。彼のことを一番知っているカムイは何を
しようとしているか察した。
カムイ「だ、ダメです!」
マーシュ「失われし我の魔力よ、再び戻れ—我が守るは学園と学園に関係する全ての人物!
そのために代償を払う!」

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.24 )
日時: 2019/03/26 12:11
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

スパルティ「何!?貴様、自らの肉体を捨てるつもりか!!」
黒い鎖がブラックボールを捕らえ二重三重に巻き付く。
ルウシェ「ダメです、先生!そんなことしたら先生の体が…!!」
ティナ「先生、やめてください!!」
リゲル「先生!!!」
マーシュ「そう言って心配してくれるのは嬉しいが俺としては自分よりお前たちのほうが
心配だ!今からコイツを潰すために別の空間に閉じ込める!吸い込まれるなよ!!」
運動場の砂や木々と共に吸い込まれた。静けさが戻り、マーシュが倒れた。
ルウシェ「き、救護班の皆さん先生を運びます!!」

カムイ「スパルティ先生、これで分かったでしょう。私たちの生徒は自由です。貴方は一人一人が
強く賢くなければいけないと考えているようですがそれは違います」
アイシャ「それに偽造はよろしくないな」
カムイ「この祭り、勝ったのは彼ら。これでいいですね?」

****
スパルティを追い返して一ヶ月後。
カムイ「みなさーん!!ついについに…マーシュ先生が目を覚ましましたよー!!」
リゲル「本当ですか!!?」
ディラン「お、なら皆で先生のところに行こうぜ!!」
カムイ「あ、言われちゃいましたね。じゃあ早速行きましょー」
保健室のベッドでマーシュは目を覚ました。窓からは静かな風が吹いている。
全員「マーシュ先生!!!」
マーシュ「うわぁぁぁっ!!?な、なんだなんだ!?」
コヨミ「先生、先生、大丈夫!?」
ルカ「握り飯、食べますか!?美味しいですよ」
リゲル「よかったぁ…もう助からないのかと思って」
ルウシェ「本当に目が覚めてよかったです。マーシュ先生…!」
リアム「生徒のために体を張ってる先公、カッコ良かったぜ」
ジュダ「全員揃って心配していた」
ディラン「で、また授業してくれるだろ?」
マーシュ「あぁ、だけどあと少しくらい休ませてくれよ。お前らが無事で、本当に良かったぜ。
色々心配させちまって悪かったな」


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