二次創作小説(紙ほか)
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- 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル−
- 日時: 2019/03/26 12:12
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
新たにリゲルと言う少女を仲間に加わった飛行島。
仲間はどんどん増えていく。
飛行島の花見 >>01-04
天使と悪魔 >>05-09
リゲルの前世を知る悪魔 >>10
アレス三兄弟 >>11-14
茶熊学園、第四期生 >>15-24
- Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.5 )
- 日時: 2019/03/24 14:46
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
花見をした日よりも前の話。
見回りのために町に来たアイリスたちとルカは出会った。それは冬の季節だ。
ルカ「通りまぁぁぁぁぁぁす!!!!」
キャトラ「何かがものすごいスピードで走っていったわよ!!?面白そうだし追いましょう」
リゲル「追うの!?あの速度を!!?」
走っていくキャトラを三人は追うように走っていく。途中で止まったルカを引き留めた。
アイリス「あのそんなに走ってどうしたんですか?あ、私はアイリスです。こっちはキャトラと
リゲル、そしてレオです」
ルカ「飛行島の人たちですね!私は守護天使ルカです!実はですね…」
走りながら事情を聴いた。ここにやってきた悪魔から子どもを守るためにやってきたらしい。
途中で休み、ルカはせっせと雪かきを始めた。
キャトラ「あ、荒々しいわね!」
木に登って枝を何本か折る。
キャトラ「飛べばいいじゃない」
リゲル「なんかカッコいいですね!せっせと働けるのって凄い」
キャトラ「何かと荒々しいのよね」
ルカ「男気天使、何て呼ばれてて…」
アイリス「カッコイイ呼び名だと思います。凛としているルカさんに似合っています」
ルカは照れくさそうに笑った。何かに怯えながら人々が走っていくのが目に映った。
レオ「…?何かから逃げてるみたいだな」
リゲル「もしかしてルカが追ってる悪魔と子どもがいるのかもよ」
リゲルの想像通り奥から二人の人影が見えた。
守護天使ルカと悪魔殺しレインそしてルカが探して居た少年ロニー。
- Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.6 )
- 日時: 2019/03/24 15:15
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
ルカ「お前は…悪魔殺し」
リゲル「なんか神話とか物語を読んでるみたい」
リゲルが呟いた。
リゲル「悪魔と天使が人間の取り合い、みたいな?まぁ取り合いじゃないんだけどね」
アイリス「リゲルのルーンリング…」
リゲルが身に着けているルーンリング、それは闇の王子と光の王アイリスの
恋のキューピット的存在の天地の守護者がルーンを使って作り出したリングだ。
キャトラ「あれ?なんか光ってる?」
赤色の愛のリングが光っている。リングは心に反応することが稀にある。
リゲル「あのロニーっていう子に反応してると思う。まだ幼いからね、それで愛のリングが
反応してるって言うことは両親の事で何か強い思いがあるんだと思う」
対峙しているルカとレイン、レインの後ろに立つロニー。三人にリゲルは近寄った。
レイン「あぁ?なんだお前…良い目してるな」
ルカ「来ちゃダメです!危険ですよ」
リゲル「ロニー良い?親でも家族でも友だちでもね大喧嘩なんて何度もするさ、喧嘩も
しないで仲が良いなんてことないも同然だよ。でも家族が喧嘩していたら、親が
喧嘩していたらその子どもがぎゃふんと言わせればそれでいいの!悪魔の力を借りるのは
本当に本当に奥の手なんだからね!」
ロニー「…おくの、て?」
リゲルは大きく頷いた。リゲルはレインを指差す。
リゲル「力を借りなくても良い。悪魔に魂を売る必要は無いんだから。君は一人ぼっちって
思ってるみたいだけど…隣に立ってる人が、優しい悪魔が君にはついてるんだからさ」
ルカ「リゲル…」
彼女の言葉には力があった。少しだけロニーの心が揺らいだ。
- Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.7 )
- 日時: 2019/03/24 16:43
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
レイン「クソガキィどっかいけ、視界に入られると気が散る」
ロニー「う、うん…」
ルカ「皆さんも離れてください」
レインの攻撃をルカは躱した。
アイリス「ルカさん!!」
ルカ「私は大丈夫です!全員私が守ったらぁぁぁぁい!!!」
リゲルは遅れて走り出すも途中で足を止めた。
キャトラ「な、なんか飛んでくるわよ!?」
アイリス「雪玉!!?」
リゲルは弓を手に取り雪玉を射抜いた。
リゲル「皆、早くロニー君を追って!!」
踵を返しルカの元にリゲルは戻って来た。
ルカ「なっ!どうして戻って来たんですか!」
リゲル「そんなの決まってる…ルカの言うところの、守ったらぁぁぁぁいって奴です」
リゲルは誰もいない虚空に狙いを定める。そして…。
レイン「お前、馬鹿なのか?」
リゲル「いや…そこにいるもう一人の悪魔を炙り出す!」
リゲルが放った矢は赤い炎を纏う。炎が爆破し消えるとそこにはもう一人の悪魔が立っていた。
エルゴラム「レインくぅ〜〜〜ん、何ゆっくりしてるのかな?」
レイン「エルゴラム様…」
リゲル「むっ、黒幕登場?」
エルゴラム「それとちみ、さっきのは結構痛かったよぉ致命傷じゃないけど」
リゲル「言ったじゃないですか炙り出すってね」
- Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.8 )
- 日時: 2019/03/24 17:05
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
アイリスとキャトラそしてロニーが戻って来た。
ロニー「レイン…?その人、誰…」
エルゴラム「この男レインの仲間だよ、つまり君の仲間。こんな男よりおじさんのほうが
強いんだよぉ?世界征服も簡単さ。この男はね最初から君のことをこれぽっちも思ってないし
利用してるだけなんだよ」
ルカ「エルゴラム!!」
駆け寄ろうとするルカの前にレインが立った。レインの心は揺れ動いている。
エルゴラム「だーかーらー…おじさんにちょこっと魂をくれれば良いんだよ。あの男といたら
お父さんとお母さん戻ってこないよ?でも大丈夫おじさんがいればすぐ帰って来るさ」
ロニーはエルゴラムを選んだ。エルゴラムがロニーの頭に手を置いた。
ルカが声を上げる。ロニーの苦しむ声が聞こえる。
ルカ「おりゃあああ!!!」
ルカが動いた。彼女の攻撃をエルゴラムは防いだ。
エルゴラム「なぁにしてるのかなぁ〜レインくぅ〜ん」
レイン「…すみません油断しました」
エルゴラム「油断してんじゃねえよ…作戦変更この天使を先に倒す」
リゲル「あれ、目が見えないワケ?天使側にはルカだけじゃない、後3人と1匹いることを
忘れてない?一人称おじさんじゃなくておじいさんにしたら?」
リゲルは矢をつっかえる。そして…。
リゲル「愛のルーンリングよ、灼熱の愛の炎を!」
弓矢を炎が包む。エルゴラムが目を細める。放たれた矢は真っすぐエルゴラムを狙う。
リゲル「ほら今だよ!!二人とも」
リゲルの言葉でレインも背中を押される。天使と悪魔、本来敵同士の二人が手を取り協力する。
- Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.9 )
- 日時: 2019/03/24 17:31
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
二人の同時攻撃、大ダメージを受けたエルゴラムはいなくなった。問題はここから魂を
弄られたロニーを助けるには…まず彼の心を開かなければならない。それさえできれば後は
ルカだけでどうにかなるようだ。そっとロニーをレインは抱きしめた。
レイン「ルカ…俺の命を使え」
ルカは頷いた。白い翼が二人を包んだ。
後日。ロニーの両親はレインとルカそしてロニーの説教により仲直りした。
ルカ「私たち結構良いコンビになれると思うんですよね〜」
レイン「うっせぇクソ天使、大体追放されても俺は悪魔だ。誰が天使とコンビになるんだよ」
リゲル「えぇ〜?良いと思うのにぃ悪魔殺しと男気天使」
茶化すようにリゲルは二人の会話に割って入った。
ルカ&リゲル「素直じゃないな〜」
レイン「うるせぇ!!」
その様子を見ていたキャトラたちは目を合わせて笑った。
???「良いザマじゃねえか悪魔殺し」
キャトラ「だ、誰?」
雪のような白髪の男、エルゴラムやレインとは違う異様な魔力と闇を感じる。
その顔をリゲルは見たことがある気がした。名前はもう分からないが前世の記憶の中に
残っている。
ルカ「まさか…憤怒の悪魔!?」
???「あぁ!?文句でもあんのかよ!やぁっと目が覚めたから久し振りに俺たちを倒した人の顔を
見に来たんだぜぇ天地の守護者さんよぉ」
憤怒の悪魔イーラ、悪魔の中でも飛び抜けた力を持つ七人の悪魔の一人だ。
イーラ「そうかぁ…数万も過ぎれば転生していて当然か」
レイン「憤怒の悪魔は短気で喧嘩っ早いって聞いてたが…」
イーラ「なんだよ低級悪魔が、俺を疑ってるのか!?あぁ!!?」
アイリス「確か前世のリゲルは天地の守護者で強力な七人の悪魔を従わせていたのを覚えています
転生しても彼女はイーラさんの上司ですから」