二次創作小説(紙ほか)
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- 審神者日記
- 日時: 2019/08/20 12:28
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
刀剣に宿っていた付喪神と生活する審神者の少女、
土方美月は日々の日記を書き留めていた。
刀剣乱舞二次小説。
- Re: 審神者日記 ( No.3 )
- 日時: 2019/08/21 14:55
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「あーちょっと手伝って!」
部屋の近くを通りかかった数人の刀剣男士たちに助けを
求める。
「加州か。主殿はあそこだ」
「え?屋根裏?」
山伏国広に言われ加州清光は上を見上げる。天井から梯子が
掛かっている。天井からひょっこりと顔を出す審神者、美月が
いた。
「あ、加州さん!ちょっと何箱か見つけたから今から整理しようと
思って…で、どうしたの?」
「いや主の部屋から色々声が聞こえたから」
「屋根裏に眠ってた奴だからね、もういらないでしょ?だから
片付けちゃおうと。そこで力持ちの山伏さんに手伝って
貰ってるんです。山伏さん、これで最後です!」
天井から落とされた大きな箱を山伏は受け止め床に置く。すぐ後に
何かが倒れる音と美月の「ヤバい!」という声が聞こえた。
「…上ったは良いけど…降りられない!」
「はぁ!?大丈夫かよ。梯子なら今、立てるからそれを使って…
って、主!!」
宙ぶらりん状態になってしまった美月。着地に失敗したら、と
考えると中々手も離せない。
「主殿!手を放すんだ!」
「は、はい!!」
手を放し下に降りる寸前に山伏が美月を抱きゆっくりと床に
降ろす。美月は彼に感謝の言葉を述べ、床に置かれた四つの箱を
見る。
「さてと…じゃあ広げますか」
- Re: 審神者日記 ( No.4 )
- 日時: 2019/08/21 15:31
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
箱の中を皆で探る。
「主、これ主が良いよって言えば貰っていいんですか!?」
鯰尾藤四郎が目を輝かせて聞いてくる。美月は「勿論」と
答える。美月も箱の中に入っているものを取り出しながら
何かないかと探して居た。そして目についたのはアルバム。
アルバムを1ページ捲ると赤ちゃんのときの写真があった。
「わぁ!懐かしいばい!」
「うんうん、前の大将が凄くデレデレしてたよねぇ」
博多と信濃がそう話す。数ページ捲ると次は入学式の写真が。
そして次のページには…。
「これは…ここで遊んでた時の写真だね。よく覚えてる」
小学生の頃はここにやってきては彼らによく遊んでもらった。
「お、これ鳴狐?お前、主と遊んでたのか…」
「え?結構一緒にいたよ?…恥ずかしくなってきたからもう閉じるね」
美月は問答無用で閉じる。すぐに声を掛けてきた太郎太刀は
大きな箱を持ってきた。
「これ…主の名前が書いてある」
「え?…本当だ。でも私、自分のモノは全部、押し入れとか
服はクローゼットにあるはずだけど…」
「すっかり忘れていました!前の主さまが大事な孫娘のためにと
色々準備しておられたのです。開けてみてください」
言われるがまま箱を開く。全員で覗き込む。箱から袋を取り出す。
中には青い生地に色鮮やかな花が描かれた和服などの服や
ネックレスなどのアクセサリー、靴、靴下などが入っていた。
「…!なんか、色々入ってる…」
「はい。どれが似合うか儂には分からないがきっと似合うだろうと
言いながら詰めてましたから」
こんのすけは美月の耳元でそう言った。
- Re: 審神者日記 ( No.5 )
- 日時: 2019/08/21 18:05
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「何度見ても広い部屋…まぁこの人数で一緒に食べたいって
言ったのは私だけど」
独り言のように呟く。
「夕食、作り終えたよ!」
燭台切光忠ら数人が全員の前に夕食を並べる。ラーメンだ。
早速食べ始める。少し冷ましてから面を啜る。
「ん!美味しい!」
「…貴方には前の審神者の面影がありますね」
美月の右隣に座っていた江雪左文字が呟いた。彼も美月の祖父から
いた刀剣男士である。
「そうかな?私的にはそう思ってなかったけど…」
再び麺を啜る。全員が食べ終わった。そうだ!
「山姥切、明日さ一緒に万事屋についてきて」
「俺なんかより他の方がいいんじゃないのか?」
「まぁまぁいいじゃん。お願い!迷惑を掛けないようにするから!」
何度かそう言うと山姥切は承諾してくれた。よし。翌朝、少し早めに
起きて着替える。首には刀をモチーフとしたネックレスを。
「今日は、早起きだな。山姥切とお出かけするからか?主」
「三日月さん…あ、これ内緒ですよ?実はですね…」
美月の話を聞いて三日月は微かに驚きを見せた。
- Re: 審神者日記 ( No.6 )
- 日時: 2019/08/21 18:26
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「随分と気合いが入っているな、アンタ」
山姥切は美月を見る。確かに否定はしない。
「んーまぁちょっとね?私もれっきとした女ですから」
二人は万事屋の中に入った。お菓子などもここでは売られている。
だが今回、探して居るのはお菓子ではない。
「あ、あった!山姥切、どっちが好き?」
美月が見ているのは黄色に白や紅などの花が描かれている布、
黒色に兎や月が描かれた布だ。
「俺が…選ぶのか…?」
「勿論」
山姥切の表情が動く。渋々選んだのは黒色の布。お金を出し布を
手に入れた。よし、これを即行縫う!本丸に帰ってきてから自室で
裁縫セットを広げ丁寧に縫っていく。
「主、少し御用が…」
「長谷部、今は邪魔しない方が良い」
部屋の前に来た長谷部を引き留めたのは事情を知っている
三日月だ。彼は長谷部を部屋から遠ざけた。どうにか頑張って
完成させることが出来た。月が昇り夜に。
「山姥切…今、少しいいかな?プレゼントがあるんだけど」
「?」
部屋の外に出た山姥切に御守りを見せた。それを見て彼は
驚く。
「あの布…これを作るために買っていたのか…!」
「うん、これあげるよ。じゃあ、おやすみなさい」
美月が去った後、三日月が山姥切に声を掛けた。
「お前…知っていたのか」
「あぁ、だけど秘密にしていて欲しいと言われてな。主は
お前ともっと仲良くしたいと思って誘った」
「…そうだったのか」
- Re: 審神者日記 ( No.7 )
- 日時: 2019/08/21 18:32
- 名前: まりりん (ID: .Yxnjz12)
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何かほんとにあったらいいなって思ってしまいますよ。