二次創作小説(紙ほか)
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- バスケ初心者のマネージャー
- 日時: 2019/09/30 21:19
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
誠凛高校に入学した伊達紫苑。
一年間、運動が出来ない彼女だがいつか高校生になったらと思っていたことがあった。
それはマネージャーである。夢が叶い彼女はバスケ部の新人マネージャーとなった。
黒子のバスケ二次小説。
- Re: バスケ初心者のマネージャー ( No.8 )
- 日時: 2019/12/09 21:12
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
海常戦、誠凛は火神と黒子を温存し新たな戦力である夜空コンビを入れた。
「あの月彦君、竜星君、黄瀬君には特に気を付けてください。彼は相手のプレイを模倣することが
出来るので…」
「分かった、出来る限り気を付けておく」
そう言ってコート内に入るとすぐ目の前にさっき話していたキセキの世代、黄瀬涼太が
いた。彼は月彦をマークしている。火神ではなく月彦がパワーフォワードとして出てきたことに
驚いている様だ。
「火神っちとは全然違うんスね」
「そうだな。アイツはデカいけど俺はそこまでデカくは無いからなぁ…。その器用さ、半分
分けてくれたら嬉しいんだけど」
「それは無理っすね!!」
飛んできたボールに黄瀬が手を伸ばすが。その寸前で月彦が片手でボールを掴みドリブルで
あっという間に黄瀬を抜く。だがすぐに月彦の前に黄瀬が出る。すぐに振り切ることは
難しいが月彦は後ろにパスした。真後ろにボールはいかない。いつの間にか黄瀬の横を
17番のユニフォームを着る選手が風のように通っていた。
「まさか…エルボーパスっすか!?それもさっきまで俺しか見てなかったのに…」
「なんとなく誰かいた気がしたからな。17番、夜空竜星の双子の兄は俺だぜ?双子って
スゲェだろ?」
自慢げに笑う月彦。同時に辺りから歓声が響いた。エルボーパスはかなりの技術が必要になる。
もしもの事を考えるとまず一つ、後ろにいるのが敵であることも考えられるが彼は迷わず
エルボーパスをしてみせた。何か双子間で感じあったのだろうか。
- Re: バスケ初心者のマネージャー ( No.9 )
- 日時: 2019/12/10 16:25
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「あれ?誠凛は今までとは違うメンバーでやってるね」
陽泉高校バスケ部が集まって来た。その中で真っ先にメンバーが違うことに気が付いたのは
氷室辰也だ。彼に言われてから他のメンバーも気が付いた。
「あの陽泉高校の人ですよね?やっぱり!大きい…!私、知り合いが誠凛でマネージャーを
してるんです。私は泉桜子です、それとあのメンバーについて私は知ってますよ!」
胸を張る少女、桜子は紫苑と小学生時代からの付き合いだ。高校は別々になったが時折
連絡を取り合っており竜星と月彦の事も知っている。
「そういえば大我も新しいマネージャーがいるって言ってたな…」
「お、何だなんだ。お前は王子の知り合いか。お前らも早く座れ、観戦するために
来てんだろ」
景虎に言われて全員が座った。ペースが落ち着いたところから誠凛は竜星と月彦、そして
黒子と火神のペアを軸として攻めていく。幻影のシュートでポイントを稼いでいくも
相手はそれをブロック、そして攻略されかけるが。
「んなっ!?」
笠松がブロックする寸前に月彦はリバウンドでポイントを稼いで見せた。
「ありがとうございます月彦さん」
「いいって。シュートも100%なんて無いし…次だ次」
月彦はふと視線を別の場所へと向けた。竜星が小さく頷いている。ボールを受け取ってすぐ
竜星が切り込んでいく。黄瀬の前で一瞬止まるも迷わずに彼は動いた。ドリブルをしている
ところへ黄瀬が腕を伸ばすも既にそこにボールは無く、同時に日向が3Pを決めていた。
「なっ!?いつの間にパスしたんすか!」
「いつって…少し前に渡しただけだし。ドリブル中、すぐ隣を先輩が並行するように走ってた。
それが見えたからパスしたんだよ」
- Re: バスケ初心者のマネージャー ( No.10 )
- 日時: 2019/12/13 18:57
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
休憩が入り紫苑がせっせと動き出す。
「月彦君、竜聖君、グッジョブ!良い感じにフォローしつつ活躍してくれてるわね」
「ありがとうございます。次が最終クオーターですよね?」
「そうね…竜聖君はここで終わり、火神君がインよ」
リコはそう指示を飛ばす。立ち上がる月彦を竜聖と紫苑が呼び止めた。
「…!了解、任せろ」
コートに入ると木吉と共に月彦がゴール下に立っていた。
「じゃあ頼みます」
「おう、任せろ月彦」
ボールを手に月彦は走り出す。真っ先に彼のマークについたのはやはり笠松、黄瀬は火神の
マークについていた。月彦がグッと腰を下げた。
「(ここから3Pか?撃たせるかよ!)」
飛んだ時、飛ぶべきではなかったと後悔をした。片手でボールを持ち、飛んでロングパスをする。
ハンドボールでいうジャンプシュートだ。ベンチでは紫苑と竜星がハイタッチを交わしていた。
「流石スポーツ双子の兄!別のスポーツの動きをバスケに利用できるなんてね!」
「オイオイ舐めんなよ?月彦は俺より器用だからな。見ろよ、アイツ。驚きで開いた口も
塞がらないらしいぜ」
- Re: バスケ初心者のマネージャー ( No.11 )
- 日時: 2020/02/01 12:14
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「やっぱり…」
海常チーム7番、黄瀬涼太の様子を見て紫苑は呟いた。彼には月彦がピッタリ張り付いている。
「なんか…様子が可笑しいような…」
一方海常側では監督が唸っていた。その理由は笠松から中々離れずマークし続けていること。
かなり走っているように感じるが17番の速度は落ちない。
「月彦、内側に入ってくれ!」
日向の言葉に反応し即座に彼はゴール付近で構える。だが彼にダブルチームが付いた。
それでも彼の表情は崩れない。ベンチでは少し慌ててる様子がうかがえる。
「なっ、ダブルチームかよ!」
「大丈夫です小金井さん。月彦君は一対多でも対応できるはずです」
「リバウンドはさせないっスよ」
「いいや力づくでもさせてもらうぜ」
月彦は強引に彼らを突き放し落ちかけたボールをゴールに入れた。
客席の方では桜子がじっと見ていた。
「パワーがある選手だね月彦って人は」
「はい。月彦君と竜聖君に共通するのはずば抜けた体力と図太いっていうのも難ですが
絶対と言っていいほど折れない精神力の持ち主です。月彦君は竜聖君よりも少し大柄で
力があるんです。中学校で腕相撲とかでは負けなしだったんですよ!」
監督も違和感を覚えたのか黄瀬を控えさせた。そこから誠凛に試合が傾きだして一旦終わる。
「月彦君、無事?」
「こんぐらいでへばったりしねえよ。それに…力で負けるつもりは無いからな!」
グッと彼は拳を握った。
- Re: バスケ初心者のマネージャー ( No.12 )
- 日時: 2020/05/03 19:59
- 名前: 黒蜜 (ID: FRnJyOeS)
やった!!!
黒バス小説だ!!!
続き楽しみにしてますね