二次創作小説(紙ほか)

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FAIRYTAIL*CrystalHeart*
日時: 2020/03/19 19:23
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

大魔闘演武を控える妖精の尻尾に新メンバーがやって来た。

初代マスターであるメイビスは彼女を見て彼女をAチームに参加させると告げる。

アストリア・アンピトリテは星、宝石にまつわる魔法を使う魔導士だった。

物語は大魔闘演武から始まる。

前半(大魔闘演武編〜冥府の門編) >>01-19

後半

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.11 )
日時: 2020/03/17 11:36
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

終わってから数時間の出来事だった。

「アストリア!!」

アストリアは驚いた様子で上を見上げた。大きなドラゴンは口を開いて急降下してくる。

立ち尽くす彼女を誰かが引っ張り彼女たちの周りを氷の壁が覆う。視線の端にキラキラ光る

白髪と上に伸ばされた白い腕が見えた。

「アッシュ!!?」

「もうすぐ崩れる。壁の方によってすぐに脱出できるよう構えておけ」

音を立てて氷壁は崩れる。ドラゴンは一瞬キョロキョロするも逃げていく氷の龍を追う。


一先ず撒いた二人はスティングたちと合流した。

「お前…氷の」

「アッシュだ。滅竜魔導士だろ?少し力を貸せ、ドラゴン相手じゃ俺たちでは微力だから」

四人を見つけたドラゴンは計三体だ。その三体に四人で立ち向かう。

「スティング、ローグ。手を貸して」

アストリアは手を伸ばす。その手に二人が触れると白と黒の魔力が彼女に吸い込まれていく。

アッシュは彼女が何をしようとしているか察した。

「造形魔法に近く換装に近い魔法…私の魔法は魔力を纏う魔法だよ!そしてこれは新しい星器!

天王星剣ウラヌスシュヴァリエ

白く鋭い光を放つ細剣。光属性を持つ剣。そしてその剣はアストリアの魔力で造られにも

関わらずスティングに似た魔力を持つ。

「そんなこともできるのか…じゃあローグのも!?」

「そう、どっちも揃ったよ。天王星と土星の星器」

「しゃべってる暇は無いぞ。細かい質問は後回しだ」

アッシュに言われ全員が動く。アストリアは片手を後ろに引いた。

「生を貫く王のウラヌスエクレール

剣を突き光の細いレーザーを放つ。見た目に寄らず貫通性があり硬いドラゴンの皮膚に穴が

開く。氷の矢が追撃する。その矢はアッシュが放ったものだ。

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.12 )
日時: 2020/03/17 13:33
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

「星器、土星鎖サターンチェーン!」

黒い鎖はアストリアの影から現れドラゴンを拘束する。影がある限り鎖が千切れることは無い。

アストリアは他の三人を見る。

「アイスメイク、クリスタルゲート」

ワープからは氷の鎖に繋がれた鋭い刃がドラゴンを下から上に貫く。

「「聖影竜閃牙」」

二人の合体魔法で止めを刺した。ナツの方も黒幕を片付ける。


「扉も閉じてドラゴン退治も終わったし…やっと落ち着ける〜」

アストリアは胸を撫でおろす。ギルドに戻ってきて全員が落ち着ていつもの日常が戻ってきた。

ナツたちとは別でアストリアとアッシュは別の依頼に出向いていた。依頼というより指名。

太陽の村付近の小さな小屋。ノックをすると人間ではなく可愛らしい人形が扉を開け彼らを

案内した。人形師オズワルド。正規か闇かに関係なくギルドを嫌う男だ。

「ギルドは嫌いだけどギルドに所属する魔導士は別にいいんだね…」

「それはそれ、これはこれだ。ただ会話がしたかっただけ。それにアストリア・アンピトリテ、

お前の魔術は魔装と言う魔法だな?」

アストリアは頷いた。

「…外が騒がしいな」

オズワルドが片手を動かすと近くに置いてあった人形が動き出した。長い赤髪の鎧風の服を着た

人形で…。

「この人形…エルザ人形か」

「あぁ、俺は人形師。最強ギルドの最強の魔導士様の人形を作ればそれなりに戦闘も手助けできる」

エルザ人形が見ているものはオズワルドにも見える。エルザ人形はそっと扉を開くと数人の

男女が立っていた。

「緊急事態らしいな。俺は出ない、さっさと行け」

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.13 )
日時: 2020/03/18 12:07
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

帰還しているナツたちとは別にレオン・マクガーデンは速足で評議院、冥府の門対策会議を

している部屋へ急ぐ。彼は若くして聖十大魔導士の肩書を持っている。何かを感じ取り

嫌な予感がする。

「(やっぱりか…!)」

扉を開くとそこは地獄絵図のようだった。瓦礫に潰された人間が多い。

「レ…オン、か…?」

「ドランバルト、良かった無事みたいだな」

レオンは瓦礫を退かし彼に肩を貸す。

「ちょっと待った、そこの魔導士」

レオンは足を止めた。動物風の男は笑みを浮かべて倒れていた人間を見せる。

「この人が死んじゃってもいいのかなぁ?」

「人質か?冥府の門の悪魔は頭が悪いらしい」

レオンは挑発するような笑みを浮かべた。九鬼門ジャッカルの怒りの蓋をかすかに開けた。

「その男は人質ではない。光を屈折させて作り出した幻像」

「はぁ?いやいや、だって息だってしてるし心臓の音だって…ッ!?」

人間の体が透けて消えた。

「俺は光を操る魔導士。こんな若いがこれでも聖十なんでな。それとこれだけは言っておくぞ

…妖精には気を付けろよ?調子に乗るのは良いがここの妖精を怒らせることはお勧めしない」



離れた場所で一息つく。

「そんなに魔力をかなり抑えててもあんな像を創り出すなんて聖十様々だな」

ドランバルトはレオンの腕を見た。右肩、左肩に黒い魔法陣が書かれている。それは大きな魔力を

制御する魔法陣。

「…お前、誰かに冥府の門について聞いて来い」

「使い勝手が荒いな、お前!怪我人にそんなことさせるか?」

「助けてやったのは誰か忘れたのか?お前の魔法なら一瞬で戻れんだから行って来い。俺は一先ず

ギルドに帰る」

そう言ってすたこらとレオンは歩き去ってしまった。

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.14 )
日時: 2020/03/19 16:12
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

ギルドに戻ると既に士気が最高潮になっていた。

「むぅ、レオンか!事情は分かっている、これから冥府の門のアジトへ乗り込むぞ。力を貸せ

妖精女王がいない今、最大戦力は妖精王のお前だ」

「分かってる」

マカロフの言葉にレオンは返した。階段を駆け上がってきたカナは全員をカード化する。

急いでいるため理由を話すことはできなかった。それでも彼女はハッピーたちにカードを手に

アジトへ向かうように指示した。

「カナ、何事だ?」

「爆弾だ。全員を逃がしてちゃあ間に合わないと思ったから全員カード化させたんだ。

怪我してるラクサスたちまで連れてきちゃったけど…」

「仕方ない…」

カナの言葉にレオンはそう言って気にするなと伝える。そして辿り着いたのはキューブ型の

冥界島の下の面にたどり着いた。

「拠点は上の面…行くには地面を」

「ってレオン!後ろ後ろ!!!」

ルーシィは考え込むレオンに叫ぶ。レオンは顎に当てていた手を離すとルーシィの方に目線と共に

向けた。大丈夫だ、と言っているようにも離れてろ、と言っているようにも感じられルーシィは

周りとアイコンタクトを取ってレオンから離れる。

「(かましてやれ、レオン!)」

マカロフが心の中で呟く。

妖精弓フェアリーボーゲン

レオンは視線のみ後ろに向け太陽の光から弓矢を作り矢の雨を降らす。集団がまとめて倒れる。

光を操ることに長けた若き天才魔導士。聖十の一人、光帝レオン・マクガーデン。

「レオンが道を開いた!全員、行くぞォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.15 )
日時: 2020/03/19 17:25
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

水星魔銃にて敵を倒して行くアストリア。氷の造形魔法で敵を一掃するアッシュ。二人は

背中合わせで戦っている。

「数が多いな…」

「だよね、思った。地面でも掘っていきたいぐらいなんだけど…?」

アストリアは視線を下に向ける。地面に亀裂が走り二人組が地面から出てきた。九鬼門キョウカと

妖精女王エルザ・スカーレット。彼女が下から出てきたということは二人が出てきた穴はアジトに

繋がっているということ。全員がそう考え穴の中に飛び込んでいく。一方、そのアジト内を

自由に歩き回る一人の男がいた。九鬼門ではない、そしてエーテリアスでもない。だが彼は

九鬼門に匹敵する悪魔だ。人間の罪、暴食の力を持つ悪魔アズール。彼の隣に立つもう一人の

男もまた悪魔。嫉妬の力を持つ悪魔ベルベット。

「アズール様、御自由に出歩かれては困ります。一応、冥府の門の一員なのですから」

二人の前に立ちそう言ったのはセイラだった。

「そう言われてもなぁ…俺は別にゼレフが人間が、ってのは興味が無い。興味があるのは

見たことが無い魔法を扱う魔導士若しくは力がある魔導士だけだ」

アズールはそう言って彼女を無視した。

「その珍しい魔導士なら今、ここに向かっています。確か、星器と言っていました。纏う魔法、

その人間は貴方に任せます。間近で見たいとは思いませんか?」

その言葉を聞きアズールは居ても立っても居られない。星器という魔法はこの長い年月、

聞いたことも無い魔法だ。

「ベルベット様はどうされますか?」

「一応ついていく。ここにいてもつまらない」


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