二次創作小説(紙ほか)

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FAIRYTAIL*CrystalHeart*
日時: 2020/03/19 19:23
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

大魔闘演武を控える妖精の尻尾に新メンバーがやって来た。

初代マスターであるメイビスは彼女を見て彼女をAチームに参加させると告げる。

アストリア・アンピトリテは星、宝石にまつわる魔法を使う魔導士だった。

物語は大魔闘演武から始まる。

前半(大魔闘演武編〜冥府の門編) >>01-19

後半

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.1 )
日時: 2020/01/13 19:14
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

「はい、オーケー。水色の紋章よ」

「ありがとうございます。ミラさん」

アストリアの右太腿には水色の紋章がつけられた。これが何よりも嬉しくて彼女は

笑顔を浮かべている。

「アストリア、貴方にはこれから始まる大魔闘演武でAチームに入ってもらいますが

よろしいですか?」

「え?いいの!?私で…」

戸惑う様子を見るとメイビスは笑った。

「貴方の魔法は造形魔法に近い。そしてエルザの換装にも近い。とても頼れると思います」

そう言った後、彼女は一人で全員に背を向けて座る白髪の男に声を掛ける。掛けられた

男は色白で黒と灰色のオッドアイが印象的だ。その顔には笑顔が無かった。彼の名は

アッシュ・メイヴ、グレイと同じ氷の造形魔導士だ。彼はBチームに入ることになった。

「なんか…カッコイイ!」

アストリアが声を上げた。アッシュが微かに驚きを見せる。

「だって白い髪ってなんか綺麗だし、アッシュの顔も相まって凄くカッコよく見える」

「ふふっ、アッシュ。顔が赤いですよ」

メイビスはアッシュを突く。口を開かないが彼は横目でみんなと話すアストリアを見た。

彼の隣にマカロフが座る。

「また良い奴が来たな、あの子は良い子だ」

「…どうせアイツも俺を怖がる」

「そう決めつけるなアッシュ。ゆっくり見極めれば良い、自分の眼で」

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.2 )
日時: 2020/01/13 20:55
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

首都クロッカスにやってくるとそこで人魚の踵のメンバーとすれ違う。

「カグラ、久しぶりだな」

「エルザか」

エルザとカグラが向かい合う。だがエルザは他の方に目を向け驚く。他のメンバーも

開いた口が閉じない。

「あ、レイさん!!」

「アストリア!久しぶりですね、元気でしたか?再会できてよかったです」

暗い赤髪の男だ。男子禁制ギルドに男がいるとは思わなかった。

「私が許可した。レイの実力は下手したら私以上」

「言い過ぎですよカグラさん。それと初めまして、エルザさん」

物腰柔らかで細身だが何処か違う。強い闘気を感じる。彼らと分かれた後、会場に

入った。ブーイングが飛び交う。

「んん?ちょっと待ってください!男子禁制ギルド人魚の踵になんと男性魔導士が!?

これはどういうことだぁ!!?」

実況側も観客側も一部のギルドも驚く。

「何故いるかなんて良いだろう?私が認めた男の実力ならそのうち分かる」

カグラはそう言い放つ。入場とオープニングゲームが終わり早速大魔闘演武が始まる。

「はぁ…可愛い!小さくてフワフワ〜」

ミリアーナはレイの肩に乗る小さな青いトラを撫で癒されていた。

「ミリアーナさんは猫科の動物が好きなんですね。折角だし抱いてみますか?」

「え!?いいの!!?やった〜〜」

ミリアーナは虎をギュッと抱きしめる。

「レイって、妖精の尻尾にいる…えっとアストリアだっけ?どういう関係なの?まさか…妹?」

「アラーニャさん。違いますよ。アストリアとは同郷の友だちみたいなものです」

「てっきり許嫁だと思ってた。レイは顔も性格も良いし…恋人ぐらいいると思ってたわ」

アラーニャはレイの頬を突く。

「レイ、お前から見てアストリア・アンピトリテはどう感じる?」

カグラに聞かれレイは目を細める。

「経験は浅いでしょう。ですけど優れた直感とセンスを持ってますからその経験の差を

すぐに埋めてくると思います。舐めてはいけませんよ」

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.3 )
日時: 2020/01/14 17:22
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

「アストリア、頑張れよ」

エルザはアストリアの肩を軽く叩く。

「はい!全力で頑張るよ!!」

アストリアは全員に背を向けて闘技場に向かう。相手は四つ首の番犬バッカス。

「な、なんと妖精の尻尾からは期待の新星アストリア選手が参戦!一体どんな戦いを

するのかぁぁぁ!!?」

試合が始まり最初はバッカスの攻撃がメイン。アストリアは彼の攻撃をひらひらと躱す。

酔いの鷹のトリッキーな動きにアストリアは柔軟に対応している。

「私が勝ったら番犬じゃなくて仔犬を名乗ってもらうよ!!星器ステラアームズ

金星のヴィーナスウィップ!」

「こ、これはぁぁぁ!!?まさかエルザ選手と同じ換装か!?」

「いいや違う。それに近いが全くの別物だ」

実況に解説が訂正する。会場に乾いた音が響いた。金色の鞭が唸る。

「何だぁ…これは…!!」

「愛のヴィーナスキス、愛の女神の前にひれ伏しな!!…ってね」

アストリアが鞭をふるう。細長くしなりやすい金の鞭はうねうねとした動きでバッカスを

じわじわと痛めつけていく。更に速度が上がっていく。会場にまた乾いた音が反響する。

「し、勝者は…妖精の尻尾!!バッカス選手、女神の鞭の前に倒れ伏したァァァァァ!!」

闘技場を後にするアストリア。観戦場所に戻ると称賛が飛び交う。

「よくやったな!アストリア」

「勿論!頑張らないわけにはいかないでしょ?」

二日目の夜、妖精の尻尾に二人の客が来た。先に来たのはレイだった。

「お前…人魚の踵の」

「レイだっけか?どうしたのよ」

「実は彼女を連れてきたんですよ」

レイの後ろに立っていたのはユキノだ。レイに手を引かれ彼女を席に座らせる。レイは自分の

着ていたコートを彼女にかけてやる。彼女は剣咬の虎を追い出されてしまった。負けたというだけ

で追い出されてしまったのだ。

「え、ちょっと!ナツ!?」

「わ、私!追いかけてみる!!」

「待って!アストリア…行っちゃった」

レイたちの声を聞かずにアストリアは追ってしまった。

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.4 )
日時: 2020/01/14 17:46
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

剣咬の虎の宿にナツは喧嘩を売りに来た。

「ナツ〜!!」

「アストリア!?なんで追ってきたんだ?」

アストリアは大きく深呼吸してからナツの隣に立った。

「心配してるんだから。それに私も同じだよ…ユキノちゃん、泣いてた。憧れのギルドに

やっと入ることが出来たのに負けたってだけで追い出されて…凄く悲しそうだった」

アストリアの声が小さくなっていく。だがすぐに彼女は顔を上げる。

星器ステラアームズ、木星のジュピターシールド!!」

緑色の光を放つ大きな盾を前に出し衝撃から二人を守る。

「小童、よく察したな。褒めて遣わすぞ」

「そう?それは光栄だけど仲間を泣かせてるダサい人に褒められても嬉しくない」

盾を退けてアストリアは相手を睨む。

「す、スゲェ…マスターの攻撃を盾で防ぎやがった」

「舐めてもらっちゃ困るよ。私の盾」

アストリアは笑みを浮かべる。

「これぐらいで宴はお開きにしようぞ、父上」

そういって止めに入ったのはミネルバだ。彼女はハッピーを抱いている。

「勿論、続けていれば父上が勝つであろう。だがここは許してほしい。さすればこの猫を

返してやろうぞ」

「ごめんナツ…アストリアも、心配で」

ナツは彼女の意見を承諾しハッピーを抱く。その時だ、扉を破り氷の龍が現れた。

「この氷…アッシュの造形魔法だよ!!乗ろう、ナツ!少しの我慢だよ!!」

アストリアが乗り込み彼女はナツを癒しながら彼女たちを乗せた龍は去って行った。

龍は確かに妖精の尻尾の宿に二人を連れて帰ってきた。

「よかった、怪我は無いみたいですね」

「全くヒヤヒヤしたぞナツ。アッシュに感謝しろ!」

マカロフはアッシュを指差し、そういった。ナツは「悪ィ」と謝った。

「あの…レイ様、ありがとうございました。これ以上、迷惑をかけるわけにはいきませんから」

ユキノはコートを返そうとするもレイはそれを拒む。

「俺は大丈夫です。ユキノさん」

二人はここを去って行った。そして三日目、競技パートでは伏魔殿。そこでは驚きの

100体のモンスターをエルザが完全制覇してみせた。残りのチームに順位をつけるために

魔力測定器で順位をつけることになった。Bチームから参加したのはレビィ・マクガーデンの

実兄、レオン・マクガーデン。

Re: FAIRYTAIL*CrystalHeart* ( No.5 )
日時: 2020/01/14 18:35
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

「ゲッ!初代、まさかアイツを出したってことは…」

全員がメイビスを見る。彼女は笑顔で返答する。

「はい。レオンさんは数少ない妖精三大魔法の会得者ですから」

青い髪を揺らし彼は測定器の前に立つ。そして叫んだ。

「悪いが本気で行かせてもらう!妖精の輝き(フェアリーグリッター)ァァァァァ!!」

大きな光の柱が立ち上る。気付いた時には測定器は9999の数を出し壊れていた。

「こ、これは!?測定不可能だと!?どうなっているんだ妖精の尻尾は!!」

その数を出しながらレオンはその場をすぐに去った。

「お兄ちゃん、お疲れ〜!」

「レビィ!」

妹のレビィはレオンに抱き着く。そんな彼女をレオンも抱きしめる。

「お疲れ〜レオン。流石妖精の尻尾、最凶の魔導士!」

「アンタもこのギルドの要だからな…頼りにしてるよ」

カナは笑顔を向ける。さらに試合は進んでいき、ラクサスが大鴉の尻尾を撃破、彼らの

違反が発覚し彼らは捕まった。4日目の海戦で妖精の尻尾と剣咬の虎の仲はさらに

こじれる。ジュビアも負けて残りはミネルバとルーシィだけ。だがその試合は一方的だ。

「アイツはわざとやってるぞ…」

「なんて酷いことを…」

優勢の剣咬の虎は笑みを浮かべている。妖精の尻尾は怒りを向ける。ルーシィが外に出され

真っ先に駆け付ける。

「ルーシィ!」

Bチームからも珍しくアッシュが自分から駆け付ける。彼は一番酷い痣に手をかざし冷気で

冷やす。

「2位にしてやったから感謝してほしいなんて冗談がキツイと思うけど?」

アストリアはミネルバを睨む。

「お前たちは怒らせてはいけないギルドを怒らせた」

エルザが低い声で告げる。ルーシィは部屋のベッドに寝かされる。暫くして彼女は目を

覚ました。

「ごめん…負けちゃって…」

「気にするなよルーシィ」

ルーシィに対してナツが返した。ルーシィの探す鍵をハッピーが渡す。彼女はそれを大事に

抱き抱えて眠りについた。

「アッシュも助かったよ」

ポーリュシカが彼に礼を述べた。アッシュは首を横に振る。

「俺は冷やしただけ。礼はウェンディたちに言うべきだ」

「そんな…打撲は冷やすのが一番です。アッシュさんはそれを知ってたんでしょう?」

「そうだね…さぁ、アンタたちはさっさと戻りな。まだまだ大魔闘演武は終わってないよ」


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