二次創作小説(紙ほか)
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- 東方夢幻灯
- 日時: 2020/02/23 20:43
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
東方project二次創作
瑠璃川刹那と言う外来人が仲間になった幻想郷に新たな異変が発生する。
更に他の外来人まで現れ、霊夢たちと深い関係がある人物も現れる。
オリキャラ多数!
- Re: 東方夢幻灯 ( No.9 )
- 日時: 2020/03/01 12:40
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
根元まで来ると幽々子の体を見つけた。
「幽々子様、絶対に貴方を助けます!」
妖夢は決意する。そして白楼剣を振るう。何度も振るい続ける。根に傷ができ切り裂いたところで
梁犠が幽々子を引っ張り出す。彼らを西行妖が襲うことは無い。刹那の作り出した結界があるから。
西行妖の花が散る。
「…妖夢?」
目を覚ました幽々子が妖夢を呼んだ。彼女は微笑んだ。
「貴方が助けてくれたのね妖夢ちゃん。ありがとう」
「幽々子様!良かったです。本当に…無事で!」
妖夢は涙ぐんでしまった。彼女を撫でると幽々子は驚いた様子で梁犠を見た。
「ふふ、少し見えてたのよ?貴方の戦う姿。貴方の戦法、先代の巫女にそっくりね」
「そりゃあかなり絞られたからな」
幽々子が笑うと梁犠も笑い返す。
「霊夢さんの兄でしたか。兄妹でも戦法は全く違うのですね」
「お前は確か…霧守千弥だったか。文から聞いたことがある」
九頭竜紅漸は全員からの批判を浴び暫く立ち直らなかったとか。反省しているだろうからと
刹那は全員にもう勘弁してやれと言って他も仕方なく怒りを鎮めた。それから紅漸は
刹那に従うようになったとかいう話だ。
九頭竜紅漸
種族「半人半妖」
年齢「100歳前後(見た目18歳ほど)」
能力「ありとあらゆるものを切り裂く程度の能力」
刃物があればその能力は発動できる。軽く振っただけで相手に傷をつけることが可能。
西行妖を咲かせそれが得た妖力を奪うまでが計画だったが霊夢たちにより失敗。
その後はかなり怒鳴られたりされていたが刹那に助けられ以降は刹那の言うことには素直に
聞いている。梁犠が霊夢のもとから去らなければならなくなった原因を作った男。
- Re: 東方夢幻灯 ( No.10 )
- 日時: 2020/03/01 17:59
- 名前: 岩林 美杏 (ID: f7aWX8AY)
霊夢の兄説よかったよ!
スペル発動シーン最高!!!
頑張ってください!
- Re: 東方夢幻灯 ( No.11 )
- 日時: 2020/03/01 18:03
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
「逃げられちゃったのね刹那」
現れたのは紫だった。
「九頭竜紅漸なら気にしなくてもいいわよ」
「そっか、紫さんが言うなら私は信用するよ」
「嬉しいわ刹那」
紫はそう言ってまた姿を消した。
「サービスしてあげる。九頭竜紅漸と貴方、実は外の世界で出会ってるのよ。彼は半妖、
ガリガリの黒猫の姿で外の世界を見た男」
「あ」
刹那は思い出した。確かに小さな猫を拾ったことがある。まさかあれがつい最近、会った紅漸
だったとは…。
空を切る音が数回聞こえた。その音は妖怪の山、九天の滝付近から聞こえた。
「修行ですか?ここで梁犠さん」
軽装姿の千弥は梁犠に声を掛けた。千弥は彼を見て目を細める。
「やっぱり貴方は能力を複数…」
「俺のじゃないけどな。母親の能力を俺が引き継いだってだけだ」
「その能力って…?」
千弥が聞くと梁犠は少し気まずそうに言った。
「物事や概念を突き破る程度の能力、肉弾戦に特化した能力だ」
千弥が小さく悲鳴を上げた。
「エグイですね…中々」
「喰らってみるか?」
「え!?い、嫌ですよ!!」
その反応を見て梁犠は笑った。茶化されたと分かって千弥の顔は真っ赤になる。
- Re: 東方夢幻灯 ( No.12 )
- 日時: 2020/03/09 11:04
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
岩林 美杏さん、コメントありがとうございます!
西行妖異変解決後、約数週間後。新たな出会いがあった。
「なるほどね…確かに無理矢理妖力が入れ込まれたみたいね。それも負の感情で真っ黒になった
妖力」
パチュリーは梁犠の腕を見ながら話す。
「妖力を入れ込むなんて出来るんだな」
一人の男が言った。刹那と同じ外来人、五十嵐琉恩だ。属性を操る程度の能力、パチュリーの
能力に似ているが彼の場合は属性によってパフを自分にかけることができる。火、水、木、金、
土。細かい説明は省く。
「出来ないことは無いわ。やろうと思えばできる。結構な量を捻じ込まれてるし、その体で
普通に生活してる辺り中々頑丈な体してるのね梁犠」
パチュリーは少し意地悪そうな笑みを浮かべる。それに対して梁犠はちょっと何言ってるのか
分からないという風な笑みを浮かべた。琉恩は梁犠を見上げていた。その視線に梁犠も
気付いた。
「どうした?」
「いや…やっぱり霊夢に似てるなって」
「そりゃあ兄弟だからな。何処かしら似てくる」
簡単にそう話す。
「お姉様!」
フランの声を聴きレミリアたちが振り向く。レミリア、パチュリーの顔が固まる。
フランの後から入ってきた人物は背が高く長い銀髪をしている。真っ白な肌で目は血のような
赤色。尾てい骨辺りからレミリアよりも一回り大きい羽があり、口が微かに開くと鋭い八重歯が
見える。女性のような柔らかい体付きではない。つまり男だ。長袖で肌を隠しているが首の周りに
痛々しい傷が見える。
「久し振りだなレミリア、パチュリー」
「ル、ルキエルお兄様!!?」
ルキエル・スカーレット、レミリアとフランの実の兄。約700年近い歳月を過ごした吸血鬼。
レミリアの頬を涙が伝う。彼女はルキエルの体に顔を埋めた。釣られてフランも泣きだし彼に
抱き着いた。
「長生きしても精神は子どもね。でも生きていたのね貴方」
「生きることに対しては貪欲だからな」
「昔の貴方からは想像も出来ないけど」
- Re: 東方夢幻灯 ( No.13 )
- 日時: 2020/03/09 11:47
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
スカーレット家を知るパチュリーはレミリアたちがいないところで話し出す。
「あの人もフラン同様閉じ込められてたのよ。彼は血を操る程度の能力。彼自身の血の性質を
人間に近くして吸血鬼の弱点が効かない体にしたり異常な速度で循環させて運動能力を底上げ
したりすることができる」
パチュリーは一呼吸おいてまた口を開く。
「昔は今のような性格じゃなかったわ。他人を絶対に信用しない性格で…下働きで世話をしていた
メイドは必ず死んでた」
「ルキエルが殺したって事か…?」
魔理沙の問いかけにパチュリーは頷く。警戒心を剥き出して絶対に他人を近寄らせない。
近寄った者は殺す。そんな気持ちがあったと話す。
「しかし今ではお嬢様や妹様に慕われているようですが」
「そのこともしっかり話すわ咲夜。あの人はレミィよりも吸血鬼らしい吸血鬼、彼女よりも
大喰いだからね。そのうち密室に監禁。暫くはどうにかして外に出ようと暴れてたけど
大人しくなって廃人寸前にまで陥った。自分の血を飲んで生き延びたってところよ」
「で、その後に会ったのがレミリアちゃんたちってことだね」
刹那の言葉にパチュリーが頷く。
「レミリアたちと話しだして彼の心は癒えた。レミィたちも彼を兄だと感じたのよ…
さぁ昔話は終わり」