二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 東方 過去集
- 日時: 2020/06/28 07:49
- 名前: 優羽 (ID: f7aWX8AY)
私の初投稿作品修正もかねて!
東方過去集を作ります!
・これは東方の二次元創作です!
・キャラ崩壊、オリキャラがあります!
・いまだににわかかも〜…
それでもよい方はゆっくりしてってね!
霊夢編 >>01 >>02 >>03 >>04 >>05 >>06
魔理沙編 >>07 >>08 >>09 >>10
咲夜編 >>11 >>12 >>13 >>14
あとがき >>15
本音 >>16 >>17 >>18 >>19
- Re: 東方 過去集 ( No.16 )
- 日時: 2020/06/20 18:41
- 名前: 優羽 (ID: f7aWX8AY)
「私は……わたしは…………っ!」
泣き崩れた
ずっと隠してきた思いを全部吐き出した
人の目など気にしない
今だけは
素の私で居ることにした
- Re: 東方 過去集 ( No.17 )
- 日時: 2020/06/20 19:30
- 名前: 優羽 (ID: f7aWX8AY)
「なんで母さんや父さんが妖怪に殺されないといけないんだよ……!どうしてくれるんだよ!お前は…何も思ってないくせに勇者ぶって!」
里の少女は泣きながら私を睨んでくる。
「落ち着いて」というべきか
「気持ち、分かります」というべきか
「この…………」
「妖怪巫女が!死ね!」
そう言って少女はその場を去っていった。
「………分かるわよ……」
暗い森だったからというのもあり、私は微かな声でこう言った。
「死んじゃおうかなぁ……」
- Re: 東方 過去集 ( No.18 )
- 日時: 2020/06/21 10:16
- 名前: 優羽 (ID: f7aWX8AY)
「……巫女様?」
「…え?」
こんな山奥に人間?
いや…そんなことは………
私は声の主を探し、辺りを見回す。
「大丈夫ですか?」
「…貴方は妖怪…よね?」
声の主はまさかの妖怪。
私のことを「巫女様」なんて呼ぶのはほんの数人。
「…はい。あの…」
「…ん?」
その妖怪は怯えていたように見えた。
「…大丈夫よ、急に退治とかなんてしないから」
「はい…えっと……言ってはいけないことだと…分かっているのですが…」
「…さっきのこと?気にしなくていいわよ?」
「…本当に?」
「ええ」
この妖怪はさっきから気配を出していた。
気づくのが遅かっただけで……
- Re: 東方 過去集 ( No.19 )
- 日時: 2020/06/28 07:47
- 名前: 優羽 (ID: f7aWX8AY)
「…お強いんですね」
「よく言われる」
その妖怪はまるで里の人間の様に私に接してくる。
……そういえば…………
「巫女様は妖怪って嫌いですか…」
「……??」
「人間から妖怪になった妖怪と…普通に接してくれますか…?」
「…どうしたの?」
どうしたのだろうか
急にそんなことを…
と、妖怪が口を開いた。
「巫女様は、人間が妖怪になったら…退治するんですよね…」
「え……」
少しの沈黙
私は頭をフル回転させる
この妖怪は何が言いたいのか
私がやるべきこととは
「え…えっ…と………」
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「ど…どうして貴方が謝るの?」
「私は……人間から妖怪になった…んですよ…」
素直な妖怪だ。
妖怪だったり、他の奴らならずっと隠しておくだろうに。
私はそんな素直さに憧れた。
「…見るからに子供…ね」
「っ……」
怯えてる
…そりゃそっか…………
「偉いわね」
「……え?」
妖怪はすっとんきょうな声をあげる。
「でも…私は……」
「…退治する力も何も…私には残ってないのよ……それに…そんな素直さ…羨ましいわ」
「え……?羨ましい…?」
「あとね…ちょっとお願い」
「へ?」
「…殺してくれる?」
- Re: 東方 過去集 ( No.20 )
- 日時: 2020/07/04 21:57
- 名前: 優羽 (ID: f7aWX8AY)
「なっ……何言って……?!」
「へへ…だって………」
「誰も私を必要としてないわ」
ボソッと言うと、妖怪は声をあげた。
「馬鹿言わないで下さいっ!」
「…え?」
あんなに大人しかったのに…
私はポカンとしてしまう。
「だって………だって……………!」