社会問題小説・評論板

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世界中に幸福を −完結−
日時: 2013/04/04 18:56
名前: rara (ID: gIDLNLr/)

■挨拶
初めまして、raraです。
いじめ系は初めて書くのでよろしくお願いします。
もしよければ、コメください^^

■注意書き
*荒らし・暴言・悪口・中傷・文句は絶対にやめてください!
*駄作が許せない人は帰る事をお勧めします。
*いじめ系が嫌いな人も帰る事をお勧めします。


■登場人物
○天宮 マリア(Maria Amamiya)
 アメリカ人と日本人のハーフ。ハーフということで虐められる。 暗い過去がある。

○吉澤 椎菜 (Siina Yosizawa)
 マリアが大嫌い。自己中なお嬢様。

○阿部 由里 (Yuri Abe)
 椎菜の大親友。マリアが嫌い。

○星野 エミリ (Emiri Hosino)
 マリアが来る前、いじめを受けていた。のちに椎菜の仲間に。


■目次
プロローグ…>>1
1話…>>2
2話…>>3
3話…>>4
4話…>>7
5話…>>10
6話…>>11
7話…>>12
8話…>>17
9話…>>18
10話…>>21
11話…>>22
12話…>>23

Re: 差別 〜消えない傷〜 ( No.1 )
日時: 2011/01/04 09:50
名前: rara (ID: 9QYDPo7T)

*差別 〜消えない傷〜  プロローグ (フィクションです)



私は何故いじめられるの・・・?

ハーフだから?

日本に来たから?

いじめを止めたから_____?


私も“あの友達”みたいになっちゃうの?

いじめなんか、なくなればいいのに。



私はいじめがなくなることを心から願っているよ________。

Re: 差別 〜消えない傷〜 ( No.2 )
日時: 2011/05/11 18:33
名前: rara (ID: 9QYDPo7T)

1話 ルール



12歳のとき私は日本に来た。
そう、私はハーフ。
アメリカ人の母と日本人の父との間に生まれた。

小学校に転校してきた時、私は“あのこと”が起きないか不安だった。
でも、小学校のみんなは私に優しく接してくれた。

とても嬉しかったよ—————。


小学校を卒業して私は中学生になった。
中学生になった私は父の都合で引っ越すことになった。

転校するとしても、もう<不安>という言葉は消えていた。
しかし、恐れていた“あのこと”が起きてしまったのだ。


「ごきげんよう、天宮マリアさん」

彼女は吉澤椎菜。日本で有名な《吉澤グループ》のお嬢様らしい。

「あなた、転校生よね?」

「はい……」

「このクラスのルール、知っているかしら……?」

「……知りません」

すると、椎菜が不気味に笑った。

「まあ知らなくて当然よね。いいわ教えてあげる。このクラスの“ルール”」

「どんなルールなんですか……?」

「このクラスのルールはテストで最下位だった人はいじめられるの」

そんなの間違っている! 私はそう言おうとしたが、
椎菜が文句ある? というような目をしていたので言えなかった。

「ま、お互い頑張りましょうね」

椎菜はそう言い捨て行ってしまった。


……やっぱり、日本にも“いじめ”はあるのね……
でも私は自分を犠牲にしてもいじめられている人を守るわ!!
(見ててね……ジュリ、メアリー……)


私は空に誓った—————。

Re: 差別 〜消えない傷〜 ( No.3 )
日時: 2011/05/11 18:37
名前: rara (ID: 9QYDPo7T)

2話 一人の少女




今日はテストの日……
最下位になったらいじめられるのだ。

「楽しみですわね……」

今日の椎菜は一段と不気味だった。


そして、テストが始まった————。

皆、いじめられないように必死だった。
私は日本に来る前、日本語の勉強を頑張った。
日本に来てからも人一倍猛勉強した。
漢字はとても難しかったけれど、学校のみんなが教えてくれたから頑張れた。

数十分後、テストは終了した。
なぜかみんな笑っていた。
まるで生贄は自分じゃないというように……


放課後私はいろいろ準備があったので遅くなってしまった。
教室には私と一人の少女がいた。

「あの、初めまして……星野エミリです」
「初めまして。私は天宮マリア」
エミリはなぜか震えていた。
「いきなりだけど、テストどうでした……?」
「まあまあの出来かな」

すると、エミリは泣き出した。
「ど、どうしたの?なんか言った?」
「うぅ……実は、椎菜にいじめられてるの……」
エミリの口からとんでもない言葉が出た。

「安心して……私が守るから」
私は泣いているエミリの涙を拭き取った。


大丈夫。絶対助けてみせる。
もうあの頃の私じゃないから—————。


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