社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

日時: 2011/10/20 22:18
名前: 桜 (ID: .CNDwTgw)

初めまして。

社会問題系の小説を書きます。

すみません、文才ないです;;

下手ですが、よろしくお願いします。

Re: 私 ( No.19 )
日時: 2011/10/16 20:48
名前: 桜 (ID: .CNDwTgw)

サオリは私がいなければもっと生きられた。

私が殺した同然。

なら、私が出来る事は何?

サオリはこの世にいないけれど、今の私に出来る事は何?

・・・そうだ。

私がサオリになればいいんだ。

これが短時間で私が導きだした答え。

狂ってるとでも罵っていい。

なら、サオリの想いや考えを知らなくては。

サオリの日記を探そう。

いや、日記じゃなくてもいい。

サオリの心を知れるモノなら何でもいい。


私は机の上に置いてあった、サオリの鞄を探る。

中から鍵を取る。

サオリの家の鍵。

私は教室を出て、学校を出て・・・、

・・・サオリの家へ着いた。

サオリの家は共働きだって事は知っている。

1年の時に話していた。

両親は学校がサオリが自殺したって事を連絡していたとしても、まだ帰ってきていないだろう。

私は鍵穴に鍵を押しこみ、回す。

かちゃ。

鍵が開いた音がした。

私はドアを開き、家の中へあがる。

もちろん、靴はぬぎ、自分でもつ。

鍵もかけておく。

誰かに私がいるってばれないように。

不法侵入だしね?

私は家の中を見回す。

サオリの部屋は何処だろう?


見つけた。

私はサオリの部屋へ入り、鍵を閉める。

サオリの部屋の中を探る。


私がサオリになる。

これは私への復讐。

私がサオリを殺した復讐。

自分の心を消すという復讐。


日記を見つけた。

私はその日記を抱え、サオリの家を出た。

そして私は、自分の家へ行った。

Re: 私 ( No.20 )
日時: 2011/10/12 21:39
名前: 杉 麗 (ID: fmJgdgg4)

初めまして。
 こちらで小説を書かせてもらっている杉 麗といいます。
桜さんの小説を読んで、すっごくおもしろいし、リアル感もビンビン伝わってきました!!
・・・・・ひょっとしてこれ、ノンフィクション??
差し支えなければ教えてください。
・・・あと、私も今、「最後の審判」という小説を書いています!
こちらにも是非遊びに来てくださいね!!

Re: 私 ( No.21 )
日時: 2011/10/16 20:56
名前: 桜 (ID: .CNDwTgw)

初めまして^^

杉 麗さん、コメント有難う御座います。

これはフィクションです。
本当にあったら、少し怖いです。
硫酸とか・・・。

「最後の審判」読みますね♪
社会問題系小説が大好きなので。
いじめられたくはないですがww

Re: 私 ( No.22 )
日時: 2011/10/17 13:22
名前: 桜 (ID: .CNDwTgw)

自分の部屋。

鍵を閉める。

両親は仕事でいないから、家の中は静か。

聞こえるのは、私の呼吸音だけ。

パサッ・・・。

サオリの日記を机の上に置いた。

引き出しを開け、カッターを取り出す。

決心がにぶらない様に、早くやらなくては。

制服の袖をまくる。

カッターの刃が光る。

怖い、怖いよ・・・。

私は震える腕に力を入れ、手首にカッターをあてた。

こんな事では死なないのに、何故こんなにも怖いの?

自分の体を傷つけるのが怖いの?

サオリの体を何回も傷つけたのに。

自分の体は傷つけたくないの?

なんて我儘。

サオリは私のせいで死んだのに。

カッターが、私の手首に1本の線を作った。

鋭い痛みがする。

リストカットが、こんなのも痛いなんて知らなかった。

でも、サオリはもっと痛かったでしょ?

苦しかったでしょ?

私は何本も何本も線を作る。

涙が出てくる。

痛みで?

苦しみで?

喜びで?

サオリを殺した罪が、少しでも軽くなった喜びで?

こんな事で?

手首を切った事で?

そんなので、許される訳がない。

私は一生、サオリを殺した罪を背負わなくてはいけない。

私はサオリの日記の最後のページを開いた。

真っ白なページ。

私は、出なくなったボールペンの先に、自分の血をつけて字を書き始めた。

私がこの事を、一生忘れないように。

サオリを殺した罪を、忘れないように。

私の中にいる、サオリ。

私を恨んでいるでしょ?

私はサオリ。

アヤカではなく、サオリ。

—————————————
 9月27日晴れ

私は人を殺した。
殺されて当然の人間だ。
私を苦しめた人間だ。
名前はアヤカ。
この血はアヤカの血。

—————————————

そう、私はアヤカという自我を殺した。

殺されて当然。

私を殺した人間だから。

私をいじめて苦しめた人間。

綺麗な紅い血。

アヤカの血。

私はサオリ。

カワナカ サオリ。

Re: 私 ( No.23 )
日時: 2011/10/19 21:45
名前: 桜 (ID: .CNDwTgw)

—エピローグ—

私は過去の回想から、現実に戻った。


私はアヤカという、自我を殺した?

私はサオリ?

私はアヤカ?

どっちなの?

サオリになったつもりだった。

つもりだったんだ。

私は、サオリであり、アヤカでもある。

故意的に、サオリにもアヤカにもなれるだけ。

アヤカという自我を殺した訳じゃない。

私は、自己満足のために、サオリを演じ続けた。

私は完全にサオリになったのだと、自分に信じ込ませるために。

本当は、アヤカを殺していないのに。

ただ、自己満足なだけだった。

でも、もう後戻りは出来ない。

私の心から、サオリは取り出せない。

私は2つの自我を持っている事になる?

それでいい。

だって、サオリは生きているんだ。

私の心の中で。

私が殺してしまった、サオリ。

完全にじゃなかったけれど、私の心の中にいる。


私がサオリになった理由。

さっきは、私への復讐と言ったけれど、本当は・・・、

・・・サオリへの謝罪。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

私に、サオリの人生を終わらせる権利は無かったのに。

謝っても仕方がない事だけれど。

もう、過ぎてしまった事だけれど。

これだけは言いたい。

サオリの事は、忘れない。

私の命が尽きるまで。

ずっと、ずっと・・・。


私は、日記を本棚の奥にしまう。

またいつか、この日記を見る時が来るのかな?


Page:1 2 3 4 5



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。