社会問題小説・評論板

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過去という名の鎖
日時: 2014/05/06 10:43
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: FLOPlHzm)

はじめまして。
ここでは初めて投稿の雅です。
いじめ系小説は初挑戦ですので、少々戸惑いがちですが
精一杯頑張りたいと思います^^

※長期不ログインのため、ID変更




○目次○

prologue >>1

第1章
高校生 >>4
初日 >>5
友達 >>7
それぞれ >>9
見覚え >>11
うわの空 >>12
冷たい彼女 >>15

第2章
部活 >>17
弁当 >>20
変わり目 >>21
違和感 >>22




以後続きます。


Re: 過去という名の鎖 ( No.13 )
日時: 2014/03/01 09:10
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)

か、過去という名の鎖って・・・・・虐待という名の愛の 題名パクリなんじゃ…?

でも話はとても上手です!!更新頑張ってください!!

Re: 過去という名の鎖 ( No.14 )
日時: 2014/03/01 16:30
名前: 久留巳 (ID: bIbZMEkj)

このスレの方が作ったの先ですよ。

Re: 過去という名の鎖 ( No.15 )
日時: 2014/03/02 17:23
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6 (ID: rE1CEdls)




ー冷たい彼女ー



「………なに」



ーーービクッ

「…っ、」


返ってきた返事はあまりにも冷たくて、身体が無意識に反応する。
あたしを捉えた彼女の双眸は鋭く重く、思わず目を逸らしてしまった。



「ぁ、あの…ぇと…」


目が泳ぎがちになり

うまく口が動かず、何度も噛んでは最後、、

「…っ」

自ら沈黙を作る羽目になる。


なにか言わないと、、
なにしに来たのか分からない。


でも、

言葉を見つけ出せない。



「び、びっくりしたよ…!
まさか、館野さんがいたなんて…!ハハ…」


そして咄嗟に口が開いた。
誤魔化すように話を繋げるように。


「あたし…、燐洋の人は誰もいないと思ってたんだよね…!」

「…」

「ほ、ほら!あたしの家、燐洋から遠かったからさ!
ここは近いし…ね!」

「…」

「あ、!館野さんはどうしてここを選んだ…「話はそれだけ?」

「…ぇ…、」





ーーーーー気づけば一方的に話しかけていた。


その終止符を打った彼女は強制的にあたしの口を止めた。

やっと口を開いた館野さんからでた言葉は
あたしが望むべき答えではなくて。

彼女の素っ気なさに、顔が俯きそうになる。



溜め息混じりに館野さんは続ける。


「″そんなこと″を言うためにわざわざ私を呼び止めたの?」


ーーーそんなこと。


「そんなの、明日にでも話せばいいでしょ」

「…ご、ごめん…」


勢いに押され「ごめん」と言ってしまう。
これじゃああたしが悪いと肯定しているようで。

思わず鞄を持った両手に力が入る。


「私がどの高校行こうと私の勝手」


ブレザーのポッケに両手を突っ込む館野さん。
此方は見ず何処かに視線を送っている訳でもなく、


そしてまた此方に視線を戻す、と。


「そもそもアンタに言う義理はないと思うけど」


他人、のようにあしらう館野さん。
まあ…中学の頃もそこまで仲がイイということはなかったけど…


でもあたしと館野さんは…、、



「っ…」


あたしが喋る隙を与えない彼女。
先程とは立場が逆転していた。




そしてあたしは、次に降りかかる彼女の言葉に
心臓が止まりそうになった。


だって、、、


「ーーー私がココにいて、同じクラスで嫌だったでしょ」

「っ、!……い、嫌じゃない」

「ふっ、図星?」

「っ……」



………正にその通りだったから…、




ドキッとした。


口だけ笑う彼女をうまく見ることは出来なかった。

その後にくる罪悪感に浸れてしまう。



″あなたが嫌い″ーーーと。

遠回しで言ってしまったから。



「ま、どうでもいいケド」


そう呟くと館野さんは踵を返して戻ろうとする。

呆気を取られ、あたしが言う前に彼女が言った。





「アンタ、前と全然変わってないね」

「え…、それ、どういう…」




「そういう″性格″

アンタのまわり、いつか崩れるよ」


「!!!!!」


そう言い残し、館野さんは学校を出て行った。





ーーーーーそんなの、あるわけない……




崩れるなんて…ありえないーーーーー……



もう、


以前のあたしじゃない…。




あたしは上手に泳いでいくんだから、、




″いつか崩れる″


その″いつか″が″いつ″になるのかは


このときのあたしは知らない。


Re: 過去という名の鎖 ( No.16 )
日時: 2014/03/02 00:55
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6 (ID: rE1CEdls)


>>13

環奈さんに言われ、似ていることを知りました。
全然知りませんでした笑
パクリでもなんでもありません

ありがとうございますp(*^-^*)q
更新頑張ります

>>14

結構1年前に作りましたからね(^^;;

Re: 過去という名の鎖 ( No.17 )
日時: 2014/03/18 10:12
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6 (ID: 0/Gr9X75)




ー第2章ー


ー部活ー


連休が明けた月曜日。
入学式が木曜、次が金曜だったため土日を挟み。

今日から本格的に高校生活が始まる。
普通に授業を受けたり、普通に弁当を食べたり、

普通にみんなとお喋りしたり。


「あ!そうだ!茜茜〜!!!」

「ど、どうした??」


そして今日の朝、一限がはじまる前、あたしが教科書を整理していると
篠塚さんと話していた琴があたしの方へ向かって来た。

それに安堵したのは無意識で。


「あたしね!部活入ろうかなって思ってるんだけどね!」

「ぶ、部活?」

「先週茜が用事で帰っちゃったから、その間に見てきたの!」

「先週…あっ…」


先週と聞いて、不意に館野さんを思い出した。
チラッと彼女を視界に捉えると、別に誰と会話することなく一人本を読んでいた。

…館野さん、あの日のことなんて思ってるんだろう。


「…?茜?」

「あっ!ごめん!…なんの部活入ったの?」


もう館野さんのことはよそう。
いつまでも引きずってちゃ、せっかくの高校生活、楽しめないもの。

彼女が言った言葉も…気にしない。


「バスケだよ!!」


と、楽しげに話す琴。
それを見てるとあたしも自然と笑顔になった。


「いつからするの?」

「まだ見学しか行ってないし、本格的な募集もまだらしいからそれがはじまってからかなー。今週は様子見かな?まだ高校にも慣れてないし、そっちからだね!」

「そっか!あ、唯菜は入るの?」

「唯菜どうだろー!唯菜ー!!!」


琴が後ろの壁側で他の子達2人と雑談していた唯菜を呼んだ。
唯菜はすぐに此方を振り向く。


「なにー?」

「唯菜部活入る?」

「琴ナイスタイミング!今ちょーどその話してたんだけど!ね!」

「だね!」

「そうそう!」


どうやら唯菜達も部活の話をしていたようで。
琴が「そーなの?」なんて言って笑っている。

すると琴はあっ、と言って唯菜達に近づいた。


「はじめましてだね!あたし水原琴です!よろしくね!」


琴が唯菜と喋っていた2人に自己紹介をし始めた。
それに答えるようにその2人も。


「ウチは七瀬友梨(ななせゆり)。よろしく!」

「あたし野江彩華(のえさいか)!水原さんよろしく!」

「琴でいいよ!茜も言いなよ!」


言うタイミングが分からず黙っていたあたしに琴がタイミングをつくってくれた。
それに感謝しながらもあたしも自己紹介をした。


七瀬さんは前髪を編みこみ、
右耳にかけピンでとめていてセミロング。
肌がとにかく白い。

野江さんはショートのボブヘアー。
地毛か、髪は茶髪が目立つ。


2人は唯菜と中学校が一緒らしく、仲がいいらしい。



中学校から一緒か…。
普通なら嬉しくて、仲良くて、楽しいんだよね、


でもあたしは″普通″じゃなかったから…


彼女達3人の気持ちにはなれないだろうなーーー…




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