社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

過去という名の鎖
日時: 2014/05/06 10:43
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: FLOPlHzm)

はじめまして。
ここでは初めて投稿の雅です。
いじめ系小説は初挑戦ですので、少々戸惑いがちですが
精一杯頑張りたいと思います^^

※長期不ログインのため、ID変更




○目次○

prologue >>1

第1章
高校生 >>4
初日 >>5
友達 >>7
それぞれ >>9
見覚え >>11
うわの空 >>12
冷たい彼女 >>15

第2章
部活 >>17
弁当 >>20
変わり目 >>21
違和感 >>22




以後続きます。


Re: 過去という名の鎖 ( No.3 )
日時: 2014/02/20 23:10
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: 0/Gr9X75)

>>2
兎咲さんコメありがとうございます^^
いえいえ…私はまだまだ未熟者です><

ゆっくり更新になりますが
頑張ります!

Re: 過去という名の鎖 ( No.4 )
日時: 2014/02/18 00:35
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: VXkkD50w)




第1章


—高校生—


4月9日。春。


「茜〜!7時よ!起きなさーい!」

「…んっ…」


1階から響くお母さんの声を目覚まし代わりに、深い眠りから目を覚ました。
いつもならこの後もベッドの中に放り込むんだけど今日はそうはいかない。

まだまだ眠い体を起こしながら1階へと続く階段を下りた。


ガチャ

「おー、おはよー」

「お姉ちゃんおはよ!」

「あら、珍しく早いじゃない」

リビングのドアを開けると、既にあたし以外の家族は起きていた。

「んー」

眠気のせいか、まともな返事もしないまま洗面所へ向かった。

あたしの名前は牧野茜(まきのあかね)。

家族はお母さん、お父さん、妹の栞の4人家族というごく普通の家族。

栞はまだ小学3年生と子供。
あたしは…今日から念願の高校生だ。

“高校生”と聞いたら、結構気分があがって。
9年間という地味に長い義務教育を終え、解放感で溢れる。

高校は楽そうなんてイメージもある。
まぁ確かに中学校に比べたら違いさは相当あるだろう。

「茜ー、高校生だからって遊んでばっかじゃだめよ?
ちゃんと勉強も頑張ってね?」

洗面所から戻って制服に着替えたあたしは、朝食をとっていた。
あたしが涼しい顔をしていたからかお母さんが口を開いた。

「大丈夫大丈夫。一応真面目だし」

「さすがお父さんの子だ!頑張れよ!」

「お姉ちゃん頑張ってね!」

無駄にテンションの高いお父さんと何気に姉思いの栞に励まされ、

「じゃあ行ってきます」

「「「いってらっしゃ〜い」」」

歯磨きを済ませ、家を出た。



———今日から…高校生…。

実感はあまりないけれど、


…やっと“あの学校”から抜け出せたことが一番嬉しかった。


あの事は、家族誰ひとり知らない。
言ってないんだから。

…でももう言う必要はないんだ。

ついに、卒業できたんだ。


あたしは今日から新しい人生をスタートさせる。
もうあんな思い、二度としたくない。

あたしは…上手に生きていく。













———この時のあたしは全然思いもしなかった。


まさかまた・・・

道を踏み外すことになるなんて。


思いたくもなかった・・・。



Re: 過去という名の鎖 ( No.5 )
日時: 2014/02/20 23:08
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: 0/Gr9X75)




—初日—


家から徒歩で15分と非常に近い高校。
逆を言うと中学校の方が自転車で40分と遠かった。

その高校にしたのも第一の理由は「家が近いから」
なんて単純な理由。

学力もそこそこで中の中くらい。

————…

暫く歩いていると、あたしと同じ制服の生徒がチラチラと見えてきた。
…あの中にあたしと同じクラスになる子がいるかもしれないんだ。


———ピタ。


ようやく足をとめた。


目の前には、


あたしが今日から通う城ノ宮高等学校。
校舎も綺麗で、本当に普通の高校。


よし…。
今日から頑張ろう。

クラスが気になるあたしは早足でグラウンドを抜け、クラス表を見にいった。

ちなみにこの高校に中学の知り合いはいない…と思う。
分からないけど、あたしの家は前の中学校から結構距離があった。
そしてその遠い距離、自分の家から近い高校を選んだ。

だから多分いないと思う。

私的にはいない方が嬉しいけどね、、



人ごみの多い玄関を割り込みながら自分のクラスを確認した。

「1年…2組」

クラスだけを確認すると新しいスリッパに履き替え、教室に向かった。
メンバーなんかみても誰も知らないから意味ないしね。

1年は1階で6組まである。2年が2階で3年が3階らしい。
色も決まってて、下から順に赤、緑、青。


———ガラガラー


新しいクラスの扉をゆっくりと開けた。
中には結構人がたくさんいて、逆に目立った。

クラスの人たちが一斉にあたしを見た。

でも、それは一瞬だけですぐに視線はずれた。

自分の席を確認し座った。

牧野だったから後ろらへんで、廊下側から2番目の列の後ろから2番目だった。

カタン…と静かに席に座った。

あたしの前後は2人も女子で内心ホッとした。
万が一の場合、話せる人がいなかったら不安だから。


それにしても…、


「アハハハ!!!」

「よろしく〜!」

「おーよろしくなー」


意外なことに教室はガヤガヤしていた。
元から知り合いなのか、今友達になったのか、入学式にも関わらず騒がしかった。

遅れをとらないように誰かに喋ろうとしたんだけど…、
前の子はその前の子と喋ってて、右は男子で、左は誰もいなかった。

後ろは後ろで振り向く勇気なんかない。
もともと人見知りなあたしは自ら喋りかけるなんてできる訳がない。


もしかして登校初日で失敗…?


なんて不安が溜まっていた時、


ポンッ


後ろから肩を叩かれた。


Re: 重苦しい教室 ( No.6 )
日時: 2013/01/25 21:35
名前: 兎咲 (ID: Pc9/eeea)


未熟者だなんて、そんなことないですよ!

十分お上手です!

ついに本編に入りましたね!!
茜ちゃんの肩をたたいたのは誰だ……!?

楽しみです!更新待ってますよー!
頑張ってください☆彡

Re: 過去という名の鎖 ( No.7 )
日時: 2014/02/18 00:37
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: VXkkD50w)




—友達—


後ろから肩を叩かれ、ゆっくり後ろを振り向いた。


「あたし、水原琴(みずはらこと)。よろしくね!」

スッと手を出してきた少女、水原さんは
胸元まであるストレートの髪で肌が白く、

とても可愛かった。

穏やかで誰にでも笑顔を振りまくような優しい素顔が浮かび上がる。

あたしも内心驚きながらも自己紹介をした。

「あ…牧野茜!よ…よろしく…!」

水原さんの手をギュッと握り返した。

それからあたし達は、どこ中だったとかお互いのプロフィールを言いあったりして仲良くなっていった。

「水原さん…、声、かけてくれてありがとう。あたし人見知りでさ…。自分から話す事できなかったから…。ホントありがとう!」

「大丈夫。今のあたしみたいに勇気だして、声かけてみて?
そうすれば、みんなとも打ち明けられるよ!」

水原さんはどこまでも優しかった。

そして暫くして先生が入ってきて、そのまま入学式だった。
名簿順に並んだので水原さんと隣同士だった。


—————…
—————…

入学式が終わりHRまでまだ時間があったから水原さんと喋っていた。

…そのとき。


「ねーねー!ウチ本条唯菜(ほんじょうゆいな)!よろしくー!」


あたしの後ろ、つまり席でいう前の子があたし達に話しかけてきた。

めっちゃ元気な子だな〜。

「あたし水原琴!よろしくね、本条さん」

「あ、牧野茜…!よろしく…!」

「唯菜でいいよ〜!ウチも呼びすてするから!」

本条さんはとても明るく積極的で話しに詰まらない子だった。
まるであたしとは正反対。


それが裏目にでたのか、


「アハハ!琴っておもしろい!」

「唯菜も話しやすいって!」


積極的な本条さ…、唯菜と穏やかな琴が気があったらしく2人の間に入れずにいた。


でもそれでも、

「茜はどう思うー?」

と言って、あたしも輪の中に入れさせてくれる琴がとても好きだった。

だから、

自然と笑顔になれた。












…これが、



琴と唯菜との出会いだった。



このまま楽しい高校生活が送れると、信じていた。



…そう考えるのは…全然、甘かったんだね。



まだ、あたしの苦痛な人生は始まるどころか

序章にも過ぎなかったんだ———…



Page:1 2 3 4 5



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。