社会問題小説・評論板

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過去という名の鎖
日時: 2014/05/06 10:43
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: FLOPlHzm)

はじめまして。
ここでは初めて投稿の雅です。
いじめ系小説は初挑戦ですので、少々戸惑いがちですが
精一杯頑張りたいと思います^^

※長期不ログインのため、ID変更




○目次○

prologue >>1

第1章
高校生 >>4
初日 >>5
友達 >>7
それぞれ >>9
見覚え >>11
うわの空 >>12
冷たい彼女 >>15

第2章
部活 >>17
弁当 >>20
変わり目 >>21
違和感 >>22




以後続きます。


Re: 過去という名の鎖 ( No.8 )
日時: 2014/02/20 23:10
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s (ID: 0/Gr9X75)

>>6

兎咲さんまたまたコメありがとうございます^^
まだまだ頑張ります♪

Re: 過去という名の鎖 ( No.9 )
日時: 2014/02/20 23:12
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6 (ID: 0/Gr9X75)




ーそれぞれー


次の日。

昨日は琴と唯菜、2人の友達ができた。
2人ともあたしの席の前と後ろだから、凄く安心。


あれからは琴とずっと話してて唯菜と友達になって、10分くらいで学校は終わった。
入学式だったから他は何もなかったみたい。

クラスの自己紹介、クラブ紹介等は今日あるみたいで。
ある意味今日からが、本当の学校のはじまり。


兎に角、

もっといろんな人達と仲良くなりたいな…。

そう願いを込めて。


ーーーーー……
ーーーーー……


「茜!!おはよー!!!」

「琴、!おはよう!」

学校着いて尚、
あたしより早めに着いていた琴。

此方に手を降ってくる。
昨日と変わらず明るい笑顔が絶えない。


「琴〜、誰その子?」

と。

琴の隣で今まで話していただろう、
ツインテールの子があたしを目に捉えて問いかける。

琴の、、、友達かな?

「茜だよ!あたしの前の席なんだ〜!」

「へぇ〜!私、篠塚雪乃(しのづかゆきの)。
同じクラスだし、よろしくね?」


…驚いた。
まさか自己紹介されるなんて思ってなかったから。
自分経験上今まで、友達の友達という関係ではあまり良い感じになれたことはないから。


あたしもすかさず、

「ぁあ、、あたし、牧野茜っ!よ、よろしくね!」

少々噛み(すぎ)ながらも篠塚さんに頭をさげる。

「アハッ!何この子!おもしろーい!!!てか緊張しすぎ笑」


彼女はクスクスと笑っていた。
癖っ毛ツインテールの篠塚さんは、唯菜と琴を足して割る2といったところかな?


また友達が増えた、、、。






ーーーーーーーー嬉しい………。




そして唯菜は、

キーンコーンカ…「ギリッギリセーーーーフ!!、、!」

と、遅刻寸前で教室に入ったみたい。
運よく先生もまだ来てなくて生徒も席に着くと同時で目立つことは避けれたようで。


「アハハッ!唯菜ギリギリ〜!おはよ〜」

「もーまっじ疲れた!」

「中学ン時から変わんないよね笑」


、唯菜自身の友達だろう、席に行く前にすれ違う子達と喋る。
一言二言交わして席に向かう。


「…ぉは「唯菜おはよー!」

、、、あ。
後方から明るい声が耳を通った。

「お〜琴おっはー♪、茜も!」

「お、おはよ!!!」


…琴とかぶっちゃった。
でも、自分から喋るのはやっぱり勇気がいる。



"慣れ"ーーーだよね、、



そして気になったこと、、、。



2人とも、

それぞれ友達がいる。




たったそれだけなのに、

あたしは、心をかする程の"不安"を覚えた。



それは、、、トラウマ。


Re: 過去という名の鎖 ( No.10 )
日時: 2014/02/20 20:45
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6 (ID: 0/Gr9X75)

およそ1年ぶりの更新です。
1年も開いてないせいか、IDを忘れてしまいました汗
人物は同じです


またじっくり再開しますp(*^-^*)q

Re: 過去という名の鎖 ( No.11 )
日時: 2014/02/20 23:23
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6 (ID: 0/Gr9X75)




ー見覚えー


「ーーーー…...じゃあ今から一人一人自己紹介してもらうぞー。出席番号順に頼むな。」


新しい先生(杉内先生)が来て、自身の自己紹介をしたあと
今度はあたし達がすることになった。

このクラスは男子20人、女子16人の計36人と
若干男子が多いがごく普通のクラス。

席は6列にそれぞれ6席ずつになっていて一つずつ離してある。

出席番号順ということは、
あたしから見て左側の列の1番前の席の人からだ。



自己紹介、、、。

正直苦手だな、。

いや、多分みんなも嫌いだと思うんだよね〜。


…あたしの予想通りか、

「自己紹介?!うわーやだわー!ねー!茜〜」

「うん…。あたしも苦手、、」

バッと勢いよく後ろを振り返った唯菜。

と同時に

「あたしもこういうの苦手〜!!恥ずかしいよね!」

後ろから身を乗り出してあたし達の会話に混ざる琴。


あたし達だけではなく、
周りからも「嫌だ」、「怠い」、「恥ずかしい」等
溜め息混じりの文句がチラチラ聞こえる。

自己紹介、
人見知りなあたしにとっては難関の難関。


上手く喋れるといいけど……。


「ーーーー…...言ってもらうのは、名前、出身中学は必須。あとはなにか一言だ。まずは、、、安西から」



ーーービクッ


………身体が無意識に反応した。

少しだけど手足が小刻みに震える。


確かに自己紹介は嫌だけど、それだけで震えたりしない。
まだ我慢はできる。

あたしが反応したのはーーー、、、



"出身中学"



瞬時に中学時代の自分が脳裏にチラつく。

、、思い出したくないものたちが何個も浮かんでは消える。



"きもーい!!!"

"学校来んな!!!"

"消えろ!!!"




ーーー"死ねよ!!!"



「っ!」

「ーーー………です。よろしくお願いします」


そしていつの間にか始まっていた自己紹介。
順番は既に先程喋った琴の友達、篠塚さんまでまわっていた。


「ーーー……です。よろしくお願いします」


順々に終わっていく自己紹介、
あたしも時間が経つにつれ震えはおさまった。


……大丈夫、あれはもう過去の話。

あたしの事を知ってる人なんていないんだから、、







ーーーそう思っていたのも束の間。

信じたくなかった。
嘘だと言ってほしかった。"なんで…?"ーーーまさにそれ。





「館野柚。燐洋中学出身。…よろしくお願いします」





ーーーガタッ!!!



「ん?牧野…だっけ?どうかしたか?」



ーーーなん、、で、、、



なんであなたが、、ここに…??

ここにはいないと思ってたのに……




彼女は何事もなかったように、

あたしを一切見ずに席に座った。




“燐洋中学”ーーー。


それは、あたしの出身中学。




彼女ーーー館野柚は、、、


中3の元クラスメート。





ーーー冷汗が流れた。



Re: 過去という名の鎖 ( No.12 )
日時: 2014/02/27 19:23
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6 (ID: N7iL3p2q)




ーうわの空ー


ーーーーー……。


何も入ってこなかった。

殆ど聞いてなかった。


自分の自己紹介も平常心を装いながら、でも結構バレバレで
手短に終わらせたものの、あまり記憶にない。


唯菜の自己紹介も琴の自己紹介も、全くのうわの空。


気がつけばHRは終わっていた、みたい。


「…、っ、」


そして湧き上がるのはやはり″彼女″で、。


(なんで、?なんで、、館野さんがここに…?
選りに選ってなんで彼女が…)



「…ね…」

「…。」

「…か…ね、」

「…。」

「あかねっ!!」

「…!!!ぇ、」


言葉よりも先に身体が反応した。

目の前には唯菜と琴。


「やっと気づいた〜!どうしたの?大丈夫?」

「さっきからずーーっとうわの空だったんだけど!」

「ご、ごめん…」


全然気づかなかった……


「てか、館野?さんだっけ?あの子と知り合い?さっきの反応っぷりだし」

唯菜が彼女の方に目を向ける。

「う、うん…!ちゅ、中学が一緒で…」

「へぇ〜!なんか自己紹介で分かったってビックリだね!」

「そ、そ…うだよ!ほんとビックリしたから
思わず席立っちゃったよ…!」


話を早めに切り上げたい一心で、無理に笑顔をつくる。

口が焦る度、平常心は保てない。


でも2人にはばれていなかったから幸い…。



ーーーーーーーー……
ーーーーーーーー……



結局、そのあとの行事も頭に入ってこなかった。

学校紹介、クラブ紹介、係決め、等たくさんあった。

ただぼーっと聞いてて余りものの係になって。

2人が話しかけてきたときはちゃんと聞いていた。

また気づかれたら流石に何か思うからな…。



ーーーーーそして時間は早く、既に放課後。

今日までは午前中だから午後前には終わった。


「っ!」


あたしは、クラスの誰よりも早く教室を出る彼女を視界に捉えた。

彼女は一人教室を静かに出て行った。


、、、やはりこういう時も身体が先に反応して。


「二人とも、!ばいばい…!」

「茜帰るの?部活見に行かない?」

「ごめん…!今日用事あるんだ…!」

「それならしょうがないね!また明日!」

「ホントごめんね…!」


折角誘ってくれた琴を断って、あたしも急いで教室をでた。


「え!!!茜どこ行くの!」

「唯菜、茜今日用事あるーーー…」


最後あたりに唯菜の声が聞こえ、琴が説明してくれたところで二人の声は遠ざかった。



ーーーーーーーー…



「ま、、、まって!!!館野さんっ!!」


玄関近くで彼女、館野さんに追いつき呼び止める。


と、同時に館野さんの足は止まる。








「………なに」



彼女の声は冷たかった。




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