社会問題小説・評論板
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- ☆中学生 黒羽亜歌音☆
- 日時: 2013/06/06 21:36
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: NuyUCoME)
まえがき
中学生になった黒羽亜歌音。
家族や友だちは沢山だけど、逆に敵も作りやすいちょっぴり男勝りなタイプ。
入学早々大きな試練を迎えた亜歌音。
さあ、どうしましょう!!
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この作品は、実話を元に構成しています。
しかし、登場する人物はフィクションにしています。
笑いありの作品ですよ!!
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- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.1 )
- 日時: 2013/06/06 21:36
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: NuyUCoME)
プロローグ
「入学式か…」
校門の前の看板を見て、少女はつぶやく。
何度見直しても入学式でしかないのだが、あまり認めたくない気分だ。
大きすぎる制服を着て突っ立っているのは、黒羽亜歌音。
その隣には、母親の黒羽明がいる。
「亜歌音!入るよ!!」
「わかってるって」
亜歌音は、しぶしぶ校門をくぐった。
人・人・人でごった返している。
もっとも、こんな場所に動物がいるわけはない。
人しかいない。
張り出されたクラス名簿からは、案外自分の名前を見つけるのは簡単だった。
それもそのはず、亜歌音は1組になったのだ。
「亜歌音!おはよ〜」
声をかけてきたのは双原藍。
「藍!藍も1組だよ。私も1組!」
「ほんと〜!?」
2人で手を取り合って喜び合う。
まさか、この後試練が待ち受けているとは、思いもしなかった。
- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.2 )
- 日時: 2013/06/06 21:37
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: NuyUCoME)
第一章 初めての友だち
「えっと…落し物」
亜歌音に声をかけてきたのは、背の高い女の子だった。
「ありがとう」
「それより…。あたし、緑野優奈っていうんだ」
「私は黒羽亜歌音。変わった名前でしょ?よく言われるんだ」
優奈は、まぁねと言うように微笑んだ。
「あたし、遠いから自転車で来たんだ」
「そうなの?」
運動神経が0に等しい亜歌音は、ただただ驚くしかなかった。
「黒羽さんは、近いの?」
「15分はかかるよ。あと、亜歌音って呼んで」
亜歌音は、同じように微笑んだ。
全くキャラクターにあっていないのだが。
「うん、じゃあ、あたしのことも優奈って呼んでね!」
「了解!」
結構、人との距離は縮まりやすいタイプなのだ。
亜歌音は、ふと時計を見た。
(いつ先生が来るの?)
いくら遅く起きられても、あくびが出てしまう。
「亜歌音、ちゃんとねた?」
「この子は?」
優奈が、藍を見て、聞いた。
「あ、友だちの双原藍だよ」
「よろしく!気軽に藍って呼んでね!」
「このクラス、フレンドリーな人が多いね」
クラスの問題ではなく、2人の性格が問題になる。
たまに総好かんを食らうこともあるが、そこでめげないのが亜歌音と藍だ。
「ゆぅ〜!同じクラスだぁ〜♪」
いわゆる「ぶりっ子」というタイプの女の子が乱入。
「優奈、この子は?」
「秋原空っていうのぉ☆よろしくぅ!」
亜歌音は、人間性を見てから決めようと思っている。
その点は藍と同じで、あまり最初から嫌ったりはしない。
「よろしく。私は黒羽亜歌音だよ」
「私、双原藍だよっ」
「藍ちゃんに亜歌音ちゃん、よろしくねぇ♪」
この後、悲劇が巻き起こるのだが…。
鈍感な亜歌音は、全く気づかずにいた。
- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.3 )
- 日時: 2013/06/06 21:37
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: NuyUCoME)
第二章 楽しい会話
「あのさ」
声をかけられて亜歌音が顔を上げると、仲がいい紺野祐樹がいた。
「何?」
「なんでもねえよ」
「アンタ、そればっかり…」
亜歌音は、普段から結構男子とも話すほうだ。
祐樹に限った事ではない。
「にしても、人が多いね。出られないや」
「訪問者が多すぎるんだよ。記者会見場みたいだ」
祐樹の例えもいまいち分からないが、とにかく人が多いことだけは事実だ。
「あーマジでだるい死ね」
「アンタ、そういうこと言ってるとそのうちけんかになるよ?それか、先生に怒られるとか」
「え?いいじゃん別に」
「って、よくない!」
この2人の掛け合いは最高である。
ひょっとすれば、ちょっとしたテレビに出られるのではなかろうか。
…というのは2人の勝手なうぬぼれだ。
話に夢中になっていた亜歌音は、全く気づかないでいた。
自分のほうに、一つの冷たい目線が向けられていたことに…。
鈍感だから、と片づけてしまえば、それまでだろうけど。
- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.4 )
- 日時: 2013/06/06 21:38
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: NuyUCoME)
第三章 勝手な回想
「もぅ!何であの子は…空は難しいのにぃ!!」
自室にこもって、空はつぶやいた。
空は、何かに怒りをぶつけていた。
「どぉしてあのイケメンくんとあの子は仲がいぃのぉ!?」
それは仕方がない。
急に仲良くなろうと言ったって無理な話だ。
しかし、空には無理な話というのがわかっていない。
「黒羽亜歌音だったけぇ。空のほうがかわいいのにぃ!!」
そりゃ、うぬぼれというものだ。
亜歌音はかなりの美貌を持っている。
空もそれなりにはかわいいが、張り合う相手が間違っている。
「空たんはみぃんながめろめろなかわいぃ女の子だよねぇ!!」
空は、鏡に向かって言った。
ここまでくるとナルシストを超越する。
ここまで自信がもてたなら、と思う。
実際、劣等感で破滅する人間もいるのだから、空の自信を寄付して欲しいくらいだ。
「黒羽亜歌音よりぃ、空たんのほうがずぅっとかわいいよぉ!」
逆じゃなかろうか。
まあ、個人の思いはどうこうできないから放っておこう。
ところで…。
この話の大きな問題は、亜歌音と「イケメンくん」…そのイケメンくんというのは誰なのか?
紛れもなく——————祐樹だった。
- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.5 )
- 日時: 2013/06/06 21:38
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: NuyUCoME)
第四章 先生の呼び出しより怖い呼び出し
「おっはよぉ〜♪」
亜歌音、藍、優奈の普通3人組が話しているところへ、普通ではない空がやってきた。
「おはよう」
昨日、悪口を言われていた亜歌音は、全く普通だ。
昨日は随分クシャミが出ただろうけど。
「あっそぉだぁ!亜歌音ちゃん、ちょっとお話しよぉ?藍ちゃん、ゆぅはまた後でねぇ☆」
「…?いいよ…」
ここまでくると亜歌音も疑問を感じる。
「ねえ、話って何?」
「あのねぇ…昨日お話してた男のコは誰?」
「あ…あの人は紺野祐樹」
亜歌音にとってみれば、さっさと切り上げたいところだ。
いくらなんでもぶりっ子と2人きりは願い下げだ。
「そぉなんだぁ。ねぇ、信じられないよぉ?空のほぉがかわいいのにぃ、あんなカッコイイ人と亜歌音ちゃんがお話してるなんて!!あははっ!!」
「そうだね。空のほうがかわいいよね。だけどさ、誰と話しても、勝手なんじゃない?あとさ、私も言うけど、空はそのぶりっ子やめたほうがいいと思うよ」
亜歌音は、微笑んでいった。
さすが毒舌女王だ。
というのは勝手な想像だが。
「空はぶりっ子じゃないもぉん!!これはぁ、かわいいかわいいお話のしかただよぉ?亜歌音ちゃんもやってみたらぁ?でもぉ、空みたいにかわいくはなれないと思うよぉっ♪」
「そう?そんな話し方嫌だよ。じゃ、帰ろう」
亜歌音は、さっさと引き上げた。
後ろでは、空があれがどうだのこれがどうだのと、意味のない文句を連ねているだけだった。

