社会問題小説・評論板
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- 教師と生徒
- 日時: 2013/07/19 00:44
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
初めまして、牟川です。シリアス・ダークでイギリスからの使者を書いているものですが、今回新しく新規の小説を書いてみたいと思います。
よろしくお願いします。
早速ですが人物紹介です。
人物紹介
森本 愛羅 (もりもと あいら) 13歳 中学1年 主人公A
森本 直喜 (もりもと なおき)故人 小学校4年の時に自殺を図る
牟方 平筑 (むかた ひらつく)43歳 2年前、直喜の担任、現在愛羅お通う中学校の英語教師
道臣 春香 (みちおみ はるか)13歳 中学1年 愛羅の友人
坂村 学 (さかむら がく) 25歳 社会科教師 主人公B
坂村 陽神 (さかむら ようしん)故人 学の曾祖父
- Re: 教師と生徒 ( No.19 )
- 日時: 2013/08/13 11:41
- 名前: 恵美 (ID: zTJIAtHn)
えええええ!?人気がないだとお!?
ーあ、すみません。びっくりしてつい…
こんな面白い小説でも人気ないのぉ…?
びっくりしますた((あ、かんだw
うーん…この小説の上手さ…
見習わなければ……
- Re: 教師と生徒 ( No.20 )
- 日時: 2013/08/13 11:49
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
まあ、参照たった今、100になりましたけれども。
度々ありがとうございます。
- Re: 教師と生徒 ( No.21 )
- 日時: 2013/08/13 12:19
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
第13話 新たなる計画 (森本愛羅 目線)
「ねえ、愛羅ちゃん」
「何です? 」
「今日たくさんの教師たちがストライキを決行したようだけど、担任の坂村と牟方はいたわけよ」
「そう言えば、そうね」
よりにもよって牟方は学校に来たのである。私としては休んでくれたほうが真に嬉しかったが。しかし、気になることにあの変わり者の坂村もいつもどおり学校へ来たのだ。何か理由があるのだろうか。
「私はね、何かやばい感じがするな。絶対何らかの大きな事件が起きそうだよ」
「そんな、大げさな」
「いや、教師が大勢で休むなんて普通じゃありえない。だから私は考えたの、明日から学校の生徒たちでいろんな事を探って見ようかなって」
橋川はまた妙な計画を考えたようだ。橋川の目はまるで策士のような目と言っても良いだろう。
その後、小一時間ほど雑談をして私は橋川の家を後にした。
その2時間後、見香川学園教職員組合本部。
「山友委員長、見香川財閥労働組合の大山元宏中央執行委員長は明日よりストライキを呼びかけると言っております。さらに、近いうちにデモも行うとのことです」
「そうか、これで我々は資本家を倒すためのスタートラインに立ったわけか。見香川の孫娘である橋川の教師いじめをうまく利用させてもらったな」
これが陰湿と言うのか。山友恭平委員長は橋川らの牟方いじめをうまく利用して、数学教師の木下にいじめ行為についてを叱らせた。橋川を叱れば、解雇されることも予想済みであり解雇させられたと同時に、「木下は資本家によって不当に無惨に解雇された」と主張し、ストライキを始めたのである。つまり口実作りである。
「山友委員長、実は例の団体から資金援助要請が来ておりますがどうします? 」
「その団体も資本主義者を倒すためだろ、応じてやれ」
- Re: 教師と生徒 ( No.22 )
- 日時: 2013/08/23 08:03
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
第14話 姿のない教師 (森本愛羅 目線)
昨日私は橋川の家に行き結局、牟方の話と言うより教師たちのストライキに関する話を聞いただけであった。
「はあ、今日は自習かな? 」
今日は一応学校へ来る指示を受けているためいつもどおりに学校へ来た。だが、朝のホームルームの時間になっても担任も副担任も来なかった。・・・・、そう言えば、私は副担任の山友先生を見たことは一度もなかった。職員室へ行っても山友先生と思われる先生を見たことがないのだ。担任がいない時はいつも牟方が来る。
「おい、席に着け」
ようやく、担任の坂村が来た。
「本日は、昼まで自習をした後は帰りだ。じゃあ、俺は昼まで用事があり、ストライキによって代わりの先生も来ないから静かにしてろよ」
坂村はそう言うとすぐに教室を出て行った。やはり最初に思ったとおり今日は自習になった。
「さて、皆。私は新しくあることを実行しようと思うのよ」
突然に橋川が教卓の前に立ってクラスメートたちに何やら話しかけた。たぶん昨日私が橋川の家で聞いたことだろう。
「私は少し前から気になっていたことがあるの。どうして私たちの副担任の山友は姿を見せないのか」
橋川がそう言うとクラスメートたちからは「確かに」「そう言えばそうね」など納得する声が聞こえてきた。まあ、私も結構気になっていたことだが。
「そこで、クラスの皆で山友のことを調べて見ない? 」
橋川はにやりとそう言った。
- Re: 教師と生徒 ( No.23 )
- 日時: 2013/08/27 22:26
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
第15話 ただ教え込まれる者と、自ら知る者(森本愛羅 目線)
「ねえ、校長先生。何で山友先生は学校に来ないのですか? 」
私たちは今、校長室へ来ていた。もちろん自習のことなど完全に無視をしている状態だ。
「きみたちは教室へ戻って自習をしなさい! 」
「校長先生、どうせ戻っても休み時間になってしまいますよ」
橋川は少し上から目線で校長を説得していた。
「はぁ、仕方ないから言うけど山友先生はいろいろと忙しいから学校へは中々来れないの」
「いろいろと忙しいって何がですか? 」
「頼むからこれ以上は聞かないでくれ」
校長は逃げるように校長室を後にした。
「何か隠してるよ。あのタヌキ」
今ここにいるクラスメートたちは皆、校長は何か隠していると結論付けた。私も何か校長にとって都合の悪いことを隠しているのだろうと感じた。
「愛羅、何だか私怖い」
「私も何だか事が大きくなってるんじゃないかって感じるよ」
春香は少し泣きそうな顔だった。
それはともかく私たちは教室へ戻るとクラスの優等生と+の約10人が出迎えた。出迎えたといっても良い意味ではない。
「あんたらさ、何先生のことを探ってるの? 」
「そうだよ馬鹿じゃないの」
完全に見下した態度で私たちを出迎えたのだ。おそらくこいつらは先生と言う者を神聖視しているのだろう。
「人の勝手だろ。君らは捏造されたことをただ教えられてるだけだ。出来の良い洗脳体だよあんたら優等生は」
以外にも優等生たちの見下した発言に反論したのは、優等生の中で唯一私たちに加担した右山武雄 (うやま たけお)だった。言っている意味はわからないが彼なりに必死に反論しているようだ。
「あんたら優等生って、そう言う右山は学年トップだろ。何が洗脳だよ」
「じゃあ、昭和16年に日本とアメリカで起きた戦争は何ていう戦争だい? 」
「太平洋戦争だよね。誰だって知ってるわよ」
「そうだ、正解だが俺は大東亜戦争と言っている。教科書には載っていないだろ? 」
ここで、右山の演説が始まったのでしばらく黙って見ていよう。