社会問題小説・評論板
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- 教師と生徒
- 日時: 2013/07/19 00:44
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
初めまして、牟川です。シリアス・ダークでイギリスからの使者を書いているものですが、今回新しく新規の小説を書いてみたいと思います。
よろしくお願いします。
早速ですが人物紹介です。
人物紹介
森本 愛羅 (もりもと あいら) 13歳 中学1年 主人公A
森本 直喜 (もりもと なおき)故人 小学校4年の時に自殺を図る
牟方 平筑 (むかた ひらつく)43歳 2年前、直喜の担任、現在愛羅お通う中学校の英語教師
道臣 春香 (みちおみ はるか)13歳 中学1年 愛羅の友人
坂村 学 (さかむら がく) 25歳 社会科教師 主人公B
坂村 陽神 (さかむら ようしん)故人 学の曾祖父
- Re: 教師と生徒 ( No.1 )
- 日時: 2013/07/19 00:45
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
序、
「教師は労働者ではなく、聖職者であります」
「何を言うのですか総理、教師もいずれ共産主義を担っていく労働者であります」
かつてこんな国会が開かれたことがあったことを知っている者は、ほとんどいないでしょう。教師は聖職者かそれとも労働者か、私は聖書者だと思っております。
※
私の弟は、2年前に自殺しました。私は恨んでます。当時の弟の担任の教師を!
だって私は知ってますから、その教師が弟をいじめていたのを。
- Re: 教師と生徒 ( No.2 )
- 日時: 2013/07/19 18:28
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
第1話、私は許さない! (森本愛羅編)
星川市にある巨大な私立学校。幼稚園から高等学校までが併設(同じ敷地内に幼稚園から高校まである)されているこの見香川学園は、見香川財閥の総裁が理事長を務めている。そのため、いろんな社長のご子息がこの学園に通っている。
「ねえ、あんた? 私にぶつかってきたでしょう。どうなるかわかるよね」
今日もこの学園の中学校、1年A組のボス的存在の橋川 三波(はしかわ みなみ)は誰かをいじめていた。この女は恐らくいろんな人間から恨まれていることだと思うが、私は特に恨んではいない。そうこの女に対しては。私が恨んでいるのはB組の担任の牟方だ。
「すみません、許してください橋川様! 」
どうやら、橋川にぶつかってしまった子が謝り始めたようだ。
第1話 完
- Re: 教師と生徒 ( No.3 )
- 日時: 2013/07/19 22:41
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)
第2話、担任は変わり者 (森本愛羅 目線)
その子の今の状態を見て、私も可哀想だとは思う。私だって頭から水を掛けられたら嫌なのは同じだから。その子は、橋川三波にぶつかったことでこうなったのだ。でも私はその子に慰めの言葉を掛けるつもりは無い。今私の頭にあるのはただ1つ、牟方への復讐しかないから。
「おい、座れ。諸連絡の時間だ」
少しして、担任の坂村学が教室に入ってきた。坂村はまだ25歳だが、他の教師とは雰囲気が違う。私は弟の一件で教師と言う存在そのものが嫌いだが、坂村は「いじめはだめ」とか「みんな平等」「命はかけがえの無い物」とか教師の決まり文句を言わず、逆に先日の人権の授業では「命は写真より安い」と問題発言までしたぐらいだ。私は「命はかけがえの無い物」とか言うと思っていたものだから、「では自殺しない世界を作って」と反論しようと思っていたのに・・・・。少なくても、坂村はただの偽善者ではないようだ。
「では、今日は社会科の補習があるから点数の悪い奴は残れよ。・・・全く、祖国の歴史すら学ばないとは! 君らは日本人か! 」
とにかく、牟方とは別に坂村の言動はかなり気になる物でった。