社会問題小説・評論板

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天使な悪魔
日時: 2014/04/13 19:08
名前: ルピカ (ID: oLuwXpG0)

私は 中西 瀬奈。中学一年生!
四月から花が森中学校に入学するはずだったんだけど、入学式前日、車にはねられ…。
全治3ヶ月の重傷を負いました←。なんとか辛いリハビリに耐え、ただいま校長先から入学を認めてもらいました。あー良かった。まぁ認めてもらえないってことはないけど。



私のクラスは1年C組だった。クラスには花が森幼稚園の時から一緒で、親友の
溝端 理乃ことりっちゃんもいるし、私の憧れ、黒澤 玲さんもいて、凄く学校が楽しみだ。

花が森中学校は主に、花が森小学校、花園小学校、森下小学校の三つから生徒がくる。
この3校は水泳記録会や習字大会などで一緒に交流する機会があったため、顔見知りの人がほとんどだし、友達のことでは大丈夫だろう。
先生も若い女の人で、ほんわかした雰囲気の優しそうな人だった。

私はウキウキな気分で、1ーCの扉にてをかけたー


Re: 天使な悪魔 ( No.20 )
日時: 2014/05/19 20:03
名前: ルピカ (ID: TiVvIMad)

疑うなんて最低だけど、玲は嘘なんてつかない。私、りっちゃんを信じてあげられないー。俯くあたしにりっちゃんは心配そうに顔を覗き込んだ。
「どした?今日体調悪いの。」

「平気」
そういうとあたしは教室を出て、一人トイレへ向かった。
あたしってほんと最低だ。心配したりっちゃんにあんなこと言うなんて
後悔だけが後味悪く残った。
個室に入り、はぁ…とため息をついた時だった。

ガラガラッ…
「ぅわぁ、今日数学あるじゃん!やっべ、忘れた」
「え〜?バカだなぁw今日検査の日なのにぃ」
りっちゃん達のグループの声だった


「てゆーかさぁ、瀬奈なんか最近よそよそしくね?」

ドキッ あたしの話?
「あぁ分かる。うちらのしてんこと気づいちゃったトカァ?w」
「可能性はあるねー。探って吐かせないといけないかもねぇ」
「理乃怖ぇw んまぁ、よろしくー」
「うふふ… 分かった!でも瀬奈は頭がイイから自分がどうしたらいいか、わかるはずだよ。私、期待してるの」

Re: 天使な悪魔 ( No.21 )
日時: 2014/05/19 20:12
名前: ルピカ (ID: TiVvIMad)

足が震えた。ずっと信じてたのに…
「瀬奈が使えないようなら、捨てるしかないよねw?」

捨てる…?

「まぁまぁ。瀬奈にもチャンスをあげないとね。1-Cで生き延びられるかなぁ?
瀬奈は私がいないと駄目だからなぁ。少し手を貸してあげないとね。」
「理乃やっさしぃ~w」
「ふふ、」
りっちゃん達がトイレから出て行った。
りっちゃんはあたしがトイレに居ること知ってて言った?
でもりっちゃんが何で?信じたくなかったけどやっぱり玲の言ってたことは本当だったんだ。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

Re: 天使な悪魔 ( No.22 )
日時: 2014/05/20 18:47
名前: ルピカ (ID: TiVvIMad)

額から滝のような汗が出た。りっちゃんがいじめの首謀者だったなんて…
教室に戻ると、りっちゃんと仲のいい花蓮や美嘉があたしのことを待っていたかのように声をかけて来た。
「瀬奈ぁ理乃知らない?」
「し、知らない。一緒にいたんじゃないの?」
「えー?一緒にいないよぅ?てゆーか聖奈もいないし。」
聖奈というのはクラスでも大人っぽく、静かな子だ。
どこからか不思議な雰囲気を漂わせて居る。
「りっちゃんと聖奈、2人でどっかいったんじゃないかなぁー??」
そういって慌てて会話から抜けた。

教室にいたくない。なんか皆に探られる気がするから…。
階段を降りると聖奈とりっちゃんがいた。
あたしはとっさにゴミ箱の横に隠れた。
「さっきねぇ、トイレに瀬奈ちゃんいたんだぁ。」
「そ…。で?」
「理乃ちゃんのフリして意地悪してみたの~」
「瀬奈に何したの?」
「やだなぁ〜怒んないで。ちょっと遊んだだけ。」
「瀬奈は関係ないでしょ?巻き込まないで!」
「理乃ちゃん分かってないよ。ダメ!玲ちゃんは理乃ちゃんをかばってターゲットになっちゃたんだよぉ?裏切られた時、玲ちゃん、どんな気持ちだったのかなぁ?」
え?裏切られた?

Re: 天使な悪魔 ( No.23 )
日時: 2014/05/20 18:59
名前: ルピカ (ID: TiVvIMad)

「玲ちゃん、かわいそうだねぇ。」
「や…やめてッ…」
「ね、理乃ちゃん 分かったでしょう?ふふ、じゃあね、私戻るね。」

聖奈ちゃんは何を考えて居る子か、前からよくわかんなかったけど聖奈ちゃんもいじめに関わってると、そう確信できる会話を聞いてしまったようだ。

放課後

あたしはもう玲以外、信じられない。皆が怖い。
「瀬奈、帰ろ?」
りっちゃんが話しかけて来た。あたしは目を合わせずに
「あ〜今日居残るからー。ごめん、先帰って?」
「あー。分かった!ばいばいッ」
ごめん。りっちゃん。少し様子見させてー。

Re: 天使な悪魔 ( No.24 )
日時: 2014/05/25 11:04
名前: ルピカ (ID: TiVvIMad)

「瀬〜奈ちゃん、」
振り向くとそこに聖奈が不気味な笑みを浮かべ、手を振って居た。
「あ…聖奈ちゃん、どうしたの?」
「ねぇ、もうクラスには馴染めたぁ?」
「あ、うん、だいぶね」
「本当?良かったね!」
「…ありがと」
「あのさぁ、最近元気ないみたいだけど、何か悩み事とかあるの〜?」
「べ、別に」
「ふぅーん、なら良かった!じゃあね」



「瀬奈」
ビックッ
「あ、玲か… ビックリした…!」
「今聖奈と話してたでしょ。何か言われた?」
「いや、特に何もないけど様子を聞かれたりとか…?」
「聖奈は関わんない方がいい。アイツ、ボスだよ。自分からは動かず操った皆を思う存分遊んで壊すんだ。皆、操られてる。理乃もその一人だ。」
「さっきね、りっちゃんと聖奈ちゃんが2人で話してるとこ、聞いたの。りっちゃんさ、玲をかばったとか言ってたけど…玲も関わってるの?」
「うん。前に聖奈達はあたしに目をつけたんだ。何を言っても仲間に入る気のないあたしを無理矢理でも…とな。花蓮や稔を使って嫌がらせをして来た。
その時、理乃があたしの味方についたんだ。」
「2人とも悪くないじゃない。どうして聖奈ちゃんは…」
「あたしをかばったせいで理乃はっ…」
「でも、何か弱みを握られてある感じだったよ、りっちゃん。」


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