社会問題小説・評論板

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人生日記
日時: 2017/01/07 01:47
名前: クロ (ID: JF6Qryyk)

初めまして、クロと申します

この小説は、自分自身を描いた物語です
題名通り、これまでの人生を、日記のように記す小説ですね

登場人物は皆全て実在しますが、やはり本名はふせて仮名にします
自分の名前もまぁ....仮名にしておきましょう

小説は全て自己満足で書いているものです

Re: 人生日記 ( No.11 )
日時: 2017/01/21 23:16
名前: クロ (ID: JF6Qryyk)

コツコツと踵が鳴る
ずんずんと身体が沈む感覚
目の前は真っ暗

僕は無意識に階段を下りる
一段一段、早足で駆けていく

リズムに乗るように、軽い身体を揺らしていく

自然に身体が動いてくれる
下に落ちる
深い深い、先の見えない








「おめでとう」

桜の舞う春
私の髪の上に、ひらひらと桜の花弁が落ちた

今日は、入学式
いつもと違う光景
幸せに満ちた人々の笑み

始めてのランドセル
始めての制服
始めての笑顔

どれもどれも、今まで感じたことのない喜び

「紫乃ちゃん、ランドセル似合ってるね」

「.....本当.........?」

「うん、制服も全部、凄く綺麗」

そう微笑む母さん
私の頭を撫でて、手を繋ぐ
とても暖かい母さんの手の温もりを感じる
それと違って冷たい私の手

「...ありがと...う」

久しぶりに笑った
笑うことを忘れた私に、幸せを与えてくれた

今のは、心からのお礼だよ

目立つ赤いランドセル
紺色と黒が混じる制服
真っ赤なリボン

ちゃんと、綺麗に整えたよ

母さんは、日に弱い私のために、日傘を差してくれる
雨も降ってないのに、変なの

自然と笑みが零れる

久しぶりに感じた、母さんの優しさに、私は涙を浮かべた

Re: 人生日記 ( No.12 )
日時: 2017/02/11 23:05
名前: クロ (ID: CnDTLmZZ)

でもそれは、長くは続かないようで
母は、ついに私を置いて出ていった
きっと、戻ることはないのだろう
ちゃんと、覚悟していたよ

仕事のため、遠いところに引っ越した母
居場所なんか分からない
ただ、仕事ということだけ

それなのに何故か、悲しくはなかった
ただ、寂しさだけが私の心に傷を付けた

独りきり
華やかな入学式は終わった
それっきり母はもうどこにもいない
父さんも、本当に居なくなっちゃった

私だけが取り残されたこの空間で
父の温もりと母の優しさは残っていなかった

これからの日々に、期待はしていない

楽しみたいという気持ちはない
頑張ろうという気持ちはない

1日1日を過ごすだけ

なんの不運もなく、幸運もなく、平凡に、人並みに

そんな日々が過ごせたのなら、そんな幸せなことはない

Re: 人生日記 ( No.13 )
日時: 2017/02/19 21:26
名前: クロ (ID: sln.Gpvz)

新学期
決まったクラスに分かれて適当に席に座った
もちろん選んだ席は一番後ろ
そこがなんとなく落ち着くから

周りを見渡すと、幼稚園のときの同級生が大半で、その他は他校から
男女関わらず、騒がしいものだった

私はその輪に入ることもなく、ただ椅子に座っていた
すると、教室の扉が開いた
髪を後ろで束ねた、優しそうな女の人

「みんなー、席に座ってー」

落ち着いた声色で、散らばっていた子供たちを席に着かせた
そして、その人は、綺麗な黒板に、大きなひらがなで、文字を書いた

「『今吉舞子』と言います、今日から皆の、先生になります」

前を向いたと思えばいきなり自己紹介を始め、ゆっくりとそう言った
周りの皆は一斉にざわめきだし、ある1人の生徒が手を挙げた

「どうしてー?なんで先生なのー?」

これまたいきなりの質問
その子は、幼稚園からの、お調子者的な存在だった
新学年でもその性格を生かします

「先生はー?なんで居ないのー?」

幼稚園生だった頃の事を言ってるのだろうか、きっと、いつもの先生じゃないから騒いでいるのだろう

この人...小学生になった自覚ないのか.......?

そう思わせるほどの質問だったんだ、仕方ないだろう?
私がそのお調子者を見つめながらボーッと考えていると、先生は笑った

「名前、なんて言うの?」

そのお調子者に目を合わせ、先生は訊いた
何考えてるんだろと、思っていたら、そのお調子者は素直に

「おれ?おれはねー、悠人って言うんだー!」

元気にそう答え、この人うるさいな、と思ってしまった自分がいる

「悠人くんはね、小学生になったんだよ?新しい学校なのは分かるよね?」

コクコク、とそのお調子者は頷く

「学校が変わっちゃうと、先生も変わっちゃうんだよ!」

明るく先生はそう答えた

「えぇー!?」

そのお調子者....だけでなく、そこらにいた皆も驚いていた
なんで君らも....!?そう思いつつも、何も言わなかった

「だから、今日から、皆の先生になるの!」

「なるほどぉー!!」

そのお調子者はギャハハと笑いだし、皆もそれにつられて笑っていた
....?なんで笑ってるんだろ.....?面白いことでも言ってたっけ.....?
私はただ1人、ポカンとしたまま、顔をひきつらせていた
この頃で気付くべきだったんだよね、ノリに乗れということ......

Re: 人生日記 ( No.14 )
日時: 2017/03/13 23:26
名前: クロ (ID: sln.Gpvz)

あぁ...これはあれか.....笑うとこか....
面白くないのに笑うのは可笑しいと私は思うけどね
あぁもう、何でこんなひねくれた性格なんだ...

まぁいいや
今吉舞子、この人が今日から私たちの担任となる人
笑顔が輝いて見えるよ......

今日は担任の紹介だけで1日は終わり、下校することとなった

あぁ〜...疲れた...
人の話ばっかり聞いてるってのも案外退屈だね
私は聞き流すけどね

まぁ何もなければ平和に暮らせそうだよ...
また1年って、月日が流れるのを待てば良いだけなんだし

Re: 人生日記 ( No.15 )
日時: 2017/03/27 11:09
名前: クロ (ID: sln.Gpvz)

「ただいま....って居ないけど」

自宅に帰っても誰も居ないことは解ってた
だけど....何故だろう?
なんか...言いたくなるっていうか...癖になったと言うか.....

窓はカーテンで閉めきられ、部屋は真っ暗
いつもこんな感じで、たまに気持ち悪くなる
だから今日は、1日窓を開けていよう

ぼふっと、リビングに置かれたソファに勢い良く座り込んだ
目の前にある机の上のリモコンを取り、ボタンを押した
すると大喜なテレビ画面は、ぱっと明かりを点す
それと同時にテレビの中で、人の声がするのだ

「.......」

ニュース番組を観ていた
けれど、私は1年生
解るわけない
ただじっと画面の中で蠢く人を眺めていた

画面の中の人は皆笑っていた
それで私は無表情
心の中では「つまんねー」とか思ってたりする


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