BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- レス、閲覧、作品投下歓迎 /薔薇百合作品オリ版権問わず募集中
- 日時: 2012/07/29 09:48
- 名前: 企画もの専用/お題スレッド ◆4PE6.BwxWY (ID: wqHv3UL/)
- プロフ: 目指せ復興!
( もういちど、愛を吹き込んで———— )
急にこのスレが恋しくなって物置の中から引っ張り出してきました。あげてみます。
ずっとずっと前のスレですが、みなさまとの交流をまた再開したいと、そんな儚い思いで上げてみました。
詳しくは>>210を参照してください。
* *
こんにちは刻鎖です。
お題などをおいていきますので、それをみなさんで全部書き上げちゃいましょう!(期間内に書き終わらなくても勿論大丈夫です)というものです。
*今回の企画
テーマ:バレンタイン
期間:3月4日〜3月31日まで
+参加者さま一覧(参加順←)+
刻鎖 あゆ 癒鵜簑 つかの ヴィオラ 月女神 祐希 松筆 葉佩 パナジウム(仮) 芹 御幸佳純
※現在状況※
♪本当は感謝している、
♪白い恋人たち(とても幸せそうな)
♪期待とかそんなんじゃない。(本当は・・・)
「え、友チョコ? ……うんツンデレだね分かります」/ヴィオラさま予約
「すみません下さい! ごめんなさい!」/祐希さま
「ふ、諦めてチョコを渡しなさい!」/佳純さま予約
「大人しくチョコを渡せー君はすでに包囲されているー」/つかのさま>>183
「うわあああ勝手に食べてすみません! って、怒ってないの? え……?」/祐希さま>>194
♯一年に一度の大チャンス到来
♯これは決して危険物ではない/祐希さま予約>>206
♯犬猿の仲へのチョコレートの贈り方/ヴィオラさま>>187
♯チョコレートと私(俺)、どっちがいい?/芹さま予約
♯幸せになれるように—
♯どうやって伝えようか、/刻鎖>>184
♯甘くて苦い。/ヴィオラさま予約
これは本命です! (とてもそんなこと言えないし)/刻鎖>>175
自腹=本命? (手作り=本命という考えは古いのだ!)
とても食べられません。 (不味そうとかじゃなくて!)/つかのさま>>178
ごめん、泣いていい?/月女神さま>>204
ラブレターを添えるか添えないか、
朝早く登校!/ヴィオラさま>>201
ほろ苦いビターチョコ。/つかのさま>>185
ぎ、義理なんだからねっ!/刻鎖予約
モテるやつはいいよなあっ!/祐希さま>>195
世界でいちばん嫌いな日。/ヴィオラさま>>168
※特に期限なし
・蒼く蒼く、(何処までも透き通って行きました。)/月女神さま予約
・紅色に染まって(美しき、茜)/ヴィオラさま>>203
・オレンジジュース(混ぜたらほら、夕焼け色)
・まっくろなおそらは(あなたににていました。)/刻鎖>>213
・紫苑のヴェールを被って(ううんだめ、顔見せて?)/ヴィオラさま>>171
・薄氷が張った空(貴女の瞳も、揺れています)
・群青宝石(あ、二人でなら掴めるや)/月女神さま>>198
・白い残像を引いて(待ってよ、ねえ!)
・七色リボン(君にきっと似合うよ。)
・目紛しく変わるそれは(アンタにも似てるよ、ばーか)
※特に期限なし
@ピアス/月女神さま>>191
@イヤリング/つかのさま>>152
@ネックレス
@アンクレット
@指輪/パナジウム(仮)さま予約
※特に期限なし
♯大好きだから、(さよなら。)/葉佩さま>>131
♯このままの関係でいたい
♯家族以上恋人未満ナ僕ラ
♯君が笑ってくれるなら、
♯嘘つきな貴方(絶対、って言ったのに!)
※特に期限なし
*誘惑ランデブー
*風邪っぴき(看病するのは?)/ヴィオラさま>>177
*冬ですけど何か?
*甘え上手
*笑顔の裏には(内緒……だよ)
※特に期限なし
・一緒にいたかった/ヴィオラさま>>123
・涙で滲んで見えない/祐希さま>>200
・ここにいるから……(だから、泣かないで)/葉佩さま予約
・私の隣は空っぽ(君はもう、いないの?)/ゆいむさま>>214
・繋がっているよ(離れていても大丈夫)/パナジウム(仮)さま>>143
♯年賀状/ヴィオラさま>>186
♪昇る太陽を、君と/ヴィオラさま予約
@独楽(こま)回し/ヴィオラさま>>207
@凧(たこ)あげ
・独楽と一緒にくるくるり、/松筆さま予約
※特に期限なし
1.愛の迷宮へ/ヴィオラさま>>144
2.ばたふらい/刻鎖>>24
3.紫色には要注意/葉佩さま予約
4.静かな部屋にうるさい心臓/あゆさま>>15>>20
5.涙の意味、/月女神さま>>41
※特に期限なし
01|小さな証/刻鎖>>49
02|ねえねえ、/松筆さま>>83
03|好きで悪戯してないもん(構って欲しい、それだけ)/祐希さま>>42/あゆさま>>48
04|好き、大好き、愛してる。/刻鎖>>50/月女神さま>>57
05|何回言うつもり?(そりゃ何度でも。)/ヴィオラさま>>190
06|構ってちゃんが愛しいの!/松筆さま>>97
07|きれいなひとみ/刻鎖>>73
08|君色桃源郷
09|すきすきだいすき!/ヴィオラさま>>202
10|甘い甘いおやつが良いな。/ヴィオラさま>>176
※特に期限なし
・その続きは(、亡いわ!)/ヴィオラさま>>192
・さよならさよならお元気で/月女神さま>>66
・赤く染まった貴女を見る、/刻鎖>>135
・壊して逝ってさようなら?/月女神さま>>75
・その赤もその雫も全部、(手に入れられたら!)/つかのさま>>80
※特に期限なし
@愛の言葉しか知らないの(甘ったるい砂糖の言葉を吐いてあげる!)/つかのさま>>136
@悲しみを知らない姫様は(可哀想な子と言われ続けた哀れな姫様!)/刻鎖>>106
@鳥が鳴けば泣き叫ぶのよ(愛してることを表す愛情表現でしょう!)
@紅茶を飲んで迷いなさい(その紅茶の効果など忘れてしまったわ!)/松筆さま>>81
※特に期限なし
1.バニー
2.セーラー服/つかのさま>>149
3.ブレザー制服/ヴィオラさま>>115
4.水着
5.メイド服/刻鎖予約
6.白いワンピース
7.ナース服/祐希さま>>158
8.ゴスロリ/刻鎖予約
9.魔女っ子/あゆさま>>90
10.レディーススーツ
11.巫女服/つかのさま>>166
12.甘ロリ
13.お姫様ドレス/月女神さま>>116
14.アイドル服
15.バレエ衣装
16.ボンテージ
17.デニムスカート
18.浴衣/祐希さま>>121
19.赤ずきん/あゆさま>>74
20.人魚/つかのさま>>132>>153>>208-209
21.フラメンコ衣装
22.割烹着/月女神さま予約
23.婦警服/つかのさま>>145
24.くのいち/刻鎖予約
25.白衣/ヴィオラさま>>114
26.アラビアン衣装/つかのさま>>96
27.チアガール
28.チャイナ服/刻鎖>>217
29.エプロン/祐希さま>>85
30.ウェディングドレス/松筆さま>>99
−必読−
【参加条件】>>1
【お題について】※手順説明が載っています>>2
−お題−
【暇なときにやるお題】>>62
【2010−クリスマス企画】>>6
【2011−お正月】>>160
☆スレ生成.2010年12月1日
−URL−
【だいすきをちょーだい】刻鎖>>10
【幻想メリーゴーランド】あゆ>>7
【金色の狼と白と黒の世界】癒鵜簑>>13
【響愛】つかの>>22
【忍、恋愛涙 壱】月女神>>30
【忍、恋愛涙 弐】月女神>>31
【銀魂 − 沖田受メイン/たまに他カプ】祐希>>40
【逆転恋愛!】松筆>>79
【「もう一度だけ」と貴方は言うけど【オリジナルBL】】パナジウム(仮)>>141
【 愉快な幸福論たち 【オリ・GL】 】ヴィオラ>>169
【 〔APH.稲妻11.FT,諸々〕 曖昧メランコリー〔短編〕】あゆ>>172
【*゜D.Gray-man*゜ 諸連絡とか】芹>>181
- Re: お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.129 )
- 日時: 2011/01/06 20:41
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
久々に登場、月女神です!
では、早速書かせてもらいますね。
【甘酒】(真田幸村×園田幸音)
〜幸音視点〜
「冬にはね、やっぱり雪見酒でしょ♪」
そう言って佐助殿は、某に甘酒を持ってきてくれた。
甲斐は、今雪景色でとても綺麗だ。言葉で表現出来ないぐらいに、この景色はとても綺麗で。
某はそんな雪景色を見ながら、1人で甘酒を飲んでいた。
彼方はいない。きっと、佐助殿の所にいるのだろう。
人の恋路を、邪魔は出来ぬから。
でも、少し隣が寂しい感じでござる。
「ふぅ……」
灰色の雲から降ってくる雪は、とても小さくて儚いようで美しい。手でつかんだ途端に、消えてしまう。
某の口から昇る、白い息は灰色の空を飛んで行ってしまった。
「つまらぬ……」
温かいはずの甘酒が、今はとても冷たく思えてきた。
その時、
「幸音。1人で雪見酒でござるか?」
赤いハチマキに、某と同じ茶色い髪。いつもと同じ、あの赤い衣装を着ていた。
言わずもがな、幸村の姿でござる。
「佐助殿が、甘酒を持ってきてくれたでござる」
「某も頂こう。1人では、寂しいだろう?」
幸村は某の隣に座ると、お猪口を片手に甘酒を注ぐ。
某も1口だけ、手に持っていた甘酒を飲む。ほのかな甘みが舌の上を広がり、体を温めてくれる。
「温かいでござるな」
「そうだ、な」
変に緊張してしまう。
どうしてだろうか、どうしてこんなにも、幸村の隣にいるのは、熱いのだ?
某の周りを漂っていた空気が、一瞬にして温められた。
幸村の赤い色は、そういう役割を持っているのだろうか?
「幸音」
「……何で、ござるか?」
幸村は、雪景色に向かってほほ笑みながらつぶやく。
「また。この景色の中で、甘酒を飲もう」
それは約束。
某と、幸村だけの。秘密の約束。
「うむ!!!」
その時になったら、この気持ちを言えば良いか……。
P.S.
「佐助ぇ!!! 酒が足りぬ、もっと寄こせ!」
「彼方、某にも持ってこい!」
「え? 2人とも、何で甘酒だけで酔ってんの? いや、作者も好きだけど!」
「やっぱお茶と団子にすべきだったかな……」
酔いました。甘酒で。
※甘酒だけで酔う事ってあるんでしょうか。
こんな感じになりましたが、いかがでしょうか?
駄文ですが、楽しんで読んでください。
ちなみに、私も甘酒大好きです。(←おい
- Re: お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.130 )
- 日時: 2011/01/06 21:06
- 名前: 葉佩 ◆QLI1YyLny6 (ID: Z7dY/o0y)
>>127
俺の周りの人マイナー好きばかりなんですがこれはあれですか類は友を呼ぶって奴?(
いやもう俺は逆に『マイナー好きに悪い奴はいない』の法則を作り出したので貴方も変な奴なんかじゃないです! マイナー好き=妄想力豊か……とかどうですか←
その心境は激しく同意しますだってマイナーですもんね(え
宜しくお願い致します! えへへ俺も頑張りますねー^^
>>128
初めまして! 宜しくお願いしますです^^
はいマイナーは大好きです(キリッ
悲しくなりますが同志がいた時の喜びはまた王道とは違うものがありますよね!←
はい! お互い頑張りましょうー^^
すいません今日はもしかしたら書けないかも……イヤ頑張ります、出来たら上げさせて頂きますー
- Re: お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.131 )
- 日時: 2011/01/06 21:56
- 名前: 葉佩 ◆QLI1YyLny6 (ID: Z7dY/o0y)
新参者初めて書かせて頂きます。
今回は晴ヒロ……というのでしょうか。イナズマイレブンの晴矢×ヒロト書かせて頂きますー
死ネタになります注意!
「お前は一人なんかじゃない! ちゃんと、仲間が——」
そんな円堂君の言葉を遮って、俺はただ叫んでいた。
「違う! 俺は父さんに愛されたかった……それが、『ヒロト』の存在意義だったんだ……」
俺は本当の『ヒロト』じゃないから。
『ヒロト』を達するのはあまりにも重かったから……。
「お前はお前じゃないか! それがどうして——」
「何を知りもしないで、軽々しくそんな事を言うな! 俺は……。……俺はいつだって、一人なんだ……」
ただ人は誰しも一人だと——それだけの、事だった。
だけどそれはあまりにも辛すぎる。……そうは、思わないか……?
大好きだから、(さよなら。)
「ヒロト……お前、大丈夫かよ」
咳をどうしてもとめる事が出来ず、そんな晴矢の心配そうな声を聞く事になってしまった。ダメだ。ちゃんとしないと。
「大丈夫だよ……こんなの」
そう言って晴矢に微笑みかける。
すると晴矢は更に心配そうな表情になった。ダメだ。まるで、意味がない。
今までどうにか隠し通してきた風邪を今日ついに晴矢に悟られてしまい、サッカーの練習中にもかかわらず晴矢が俺を家まで送ってくれた……そして今は、その俺の家。晴矢はまだ帰らずに面倒を見てくれていた。
嬉しい……という気持ちもあるにはあるけれど、それより先に立つのが申し訳ない気持ちだったりする。
晴矢はずっと気負っているんだと思う。俺を極力一人にさせまいと。
それも全部……皆の前で、円堂君にあんな事を言ってからだ。言わなければ良かった、と。後悔だけならいくらでもできるのだけれど。
「……な、ヒロト。俺もう帰んなきゃいけねェけど……ちゃんと飯食えよ? ちゃんと薬飲めよ? ……ちゃんと、治せよ?」
一気にまくし立てた晴矢に、また精いっぱい微笑みかける。
「晴矢は心配性すぎるんだよ……。大丈夫、心配しないで」
今度の頬笑みはしっかり効いたらしい。晴矢も少しぎこちないながらも微笑んで。
……そう。心配する要因なんてない。……何も。
「じゃ……明日辛いようだったら学校休めよ、そしたら俺が来てやるから」
相変わらず心配が全開の言葉だけれど、それも晴矢の優しさだ。
二コリ、とただ笑って返す。
晴矢が帰るのを見送るために一度ベッドから出て、玄関口まで晴矢について行く。
晴矢は寝てろ、って言うけど見送る位しないと悪いよね。……ていうか……少しでも長く晴矢を、見ていたかった。本当は、それだけ。
「じゃあな、ヒロト……ちゃんと寝てろよ」
「うん……大丈夫だよ。バイバイ、晴矢……」
手を振ると晴矢も振り返してくれる。……優しい。そう、あいつは優しすぎるんだ……。
とりあえず寝室に戻り、ベッドに座る。
……もうこれで……いいだろう。
いい加減に、決着をつけてやろう……『ヒロト』との決着を。
決心は、きまってる。
ベッドから立ち上がり、自分の机に近づいてその中の引き出しを一つ開け、その中から一つ瓶を取り出す。
その瓶は茶色に輝き、中には黄色い粉末。
もう一度ベッドに腰掛けそれを見つめる。
「ゴホッ、ゴホ……」
……これは結構重度の風邪なのかもしれない……今となっては意味すらないけれど。
瓶の蓋を開ける。
黄色い粉末が、しっかりと見える。
これを飲めば、俺は……。否、恐怖はない。
瓶を口にやり、上を向いて。
粉がそのまま口に入りとてつもない息苦しさを感じるがしっかりと、粉末を飲み下した。
それから数秒——
「ゴホ、ゴホッ」
先程よりも強い咳。
……そして今回は、それに交じって吐血。
さらに咳と吐血は続き、俺の顎を血が伝って。
座っていられなくなりベッドに寝転ぶ。
ジワリ、と死の感覚を感じた。
それほど強い毒では無かった……だがあれだけ飲めば死ねるだろう。
だんだん、瞼が重く——
呼吸が、浅——
(これ以上、晴矢にあんな顔して欲しくなかったから。)
な ん だ こ れ
ヒロトは死んでますオチです^p^
以前描いた漫画の派生っぽい設定で書いたので死んでる筈です(
今回はそんなにマイナーじゃないですが下手したら照ヒロ(照美×ヒロト)とか書きだします誰か俺を止めてやって……((
では駄文失礼いたしましたorz
- Re: お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.132 )
- 日時: 2011/01/06 23:37
- 名前: つかの ◆QF5oszRdpY (ID: vcreLc9n)
人魚って歌上手いでしょ、だからリン♂レン♀…ここで書いても大丈夫か?
何故れんきゅんにょたにした…。
しかも冷めてるwwwwwwさーせnwww
#...人魚 [1]
『 こうして、お姫様は王子様と幸せに結婚しました。 』
——よくある物語の結末。
女の子が憧れる、"お姫様"だとか、"王子様"だとか。
今ではドレスだって憧れの一つに入ってる。
私は憧れない、かな。今だって恋話に付き合っているけど、半分聞き流してたり、大体聞いてる程度。
「でね、カイトが——」
「ミク姉は誰が好きなのよーっ。
気になるよねえ、メグ姉、メイ姉、レン姉!」
「——っていうか。私はレンちゃんの方が気になるよー?」
「へっ?」
「そういえば知らないなあー」
いやまあ、めいこ姉さんとか、めぐ姉さんはすっごく他から見てわかりやすい。というかカップルだし。
だからといって、彼氏のかいと兄さんとか、がく兄さんを取る気は無いし、好きでもない。
正直言って、ただの兄さんって感じしかしない。
「——いない、なあ」
「ええーっ?だってリンくんといつもお風呂一緒じゃない!」
「だって、双子だし、恋愛対象じゃ無いよ?」
「嘘ばっかー、絶対恋してる!」
「いないよ、いない。だから姉さんの好きな人を教えて?ね?」
むう、とした顔をするみく姉さん。こういう表情もできるし、歌も上手いからモテるんだろうなあ、なんて。
確かにりんは優しいし、強いし、良い相談相手だったり、メイクの技術もすごい良い。
皆から"格好良い"とモテてるし。こんな双子で悪いなあ、なんていう、罪悪感みたいのもあるし。
それに、りん好きな人いるって言ってた。
「姉さんは、みくお兄さんが好き?」
「……う……ん。好き。」
「そうなの!?でもー、兄妹愛っていいよねー、」
「そうよねー。運命って感じするわ!」
話を逸らすように、みく姉さんの好きな人へと話題を変えてみる。
一応、他人に関しては鋭い方だと言われたことがある。
——…りん、かぁ。
そういう意識をしたことはない。髪がさらさら、と言われるのも、りんのおかげ。
実際なら、梳かしたりしないし、乾かすのもドライヤーは使わない。
別に、その程度ならいい。でも、リンがいないと、私はきっと無理。
大切な片割れは、愛してるよ。——恋愛的ではなくて。
……もしかしたら、好きかもしれない、なあ。
.
「——こんな感じなんだけど、どうかな。りん。」
「ああ、上手くなってる。俺も負けてらんねえな、」
髪から微かに花の香りと綺麗な歌声。俺が愛する、"人魚姫"。
レンが俺を愛すれば、きっと、"禁断"とやらを犯してしまうのだろう。
代わりに、声が失われる?——嫌だね、それ。
「ん?りん?どうかした?」
「ああ、悪ぃ。平気。な、風呂入ろ。」
「ひゃっ…!冷たっ!手ぇ冷たい、りん」
ぴく、と驚いて、くしゃと笑う姿は、本当に可愛い。
「ねえ、りん」
「ん?痛いとこあったか?」
「違うの。歌歌いたいなって。ほら、デュエット」
「——そうだな。マスターに言ってみるか」
ちゃぷ、と広くもない風呂に、二人で入る。
俺等は体格的な差もなければ声の差もあまりない、顔だってそうだ。
双子の片割れに恋をしてさ、嬉しいと同時に、残酷だよね。
( 双子の片割れに恋をする、俺はおかしいですか )
( 片割れを妙に意識する、私はおかしいですか )
( "禁断"に縛られた哀れな人魚姫と王子様、 )
.
まだだ、まだ続くんだよ!人魚姫(←
- Re: お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.133 )
- 日時: 2011/01/08 08:13
- 名前: 松筆 ◆StCL6KCFgw (ID: Ka5Rg9kR)
- プロフ: み じ か い !
<今年から本気出す>オリジナル百合
結婚したいなあ、とすぐ横の家庭教師が呟いた。
私は彼女の横顔を見つめ、ため息を吐きながら聞き返す。
結婚云々より、彼氏自体いるのですか。
すると家庭教師は苦笑しながら、「いいや」とだけ答えた。
鈴木和泉先生、通称いずみせんせーは問題集の束を突き出してくる。
私はそれらを嫌々ながらも受け取った。
この鬼。受験生になるのは来年度からなのに。
「あんた、その調子じゃI高行けないぞ」
男勝りないずみせんせーは、切羽詰まったような表情をしていた。私が落ちたって何も変わりゃしないのに。
「いけるいける。今年から本気出す」
「そう言って一週間経ってるけどね」
「あれー?」
私は静かに、心のメモ帳に書き留めた。
今年からは本気出す。
勉強も勿論だけど。それ以外に大切なことはあって。
花の独身いずみせんせー(21)が誰か、野蛮な輩にとられてしまう前に。
「…………本気出して落としますか」
私の恋は、前途多難であるようだ。
横でいずみせんせーが入れた「落とすな落とすな」という突っ込みをききながら、私はペンを手に取った。
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