BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

±± 少年たちの恋 ±±【完全オリジナルR‐15】
日時: 2014/02/24 17:53
名前: 希 紀子 (ID: JzVAb9Bh)

 どれほど楽だろう。
 あいつの悲しみや苦しみ、痛みを全て俺が変わってあげることができたら、あいつはどれほど楽になるだろう。
 一人じゃない。そう言ってあげられるのは俺しかいないのに、あいつはいつも強がっている。なんでそんなに……。 
 
 あいつの力になりたい。だから俺はあいつのそばにいたい。———ずっと先まで。


☆☆☆

皆さん初めまして!
新人の希 紀子(nozomi kiko)です。これから頑張りたいと思います。
今までBLは他の掲示板で書いてきたのですが、ここではまだ無くて。アドバイスや注意がありましたら気軽にどうぞ。
駄作、にならないように精一杯キーボードに指を走らせます!どうか温かい目で見守ってください。


作者紹介
名前:希紀子
年齢:15歳
趣味:読書、アニメ鑑賞
特技:暗記
性格:お人好し、シャイ
好きな言葉:清廉潔白
嫌いな教科:社会、数学

皆様に一言:気にいったら応援(コメ)ください。

Re: プラスマイナスゼロ ( No.12 )
日時: 2014/02/24 17:48
名前: 希 紀子 (ID: JzVAb9Bh)

第10話  御挨拶


 適当にテレビのチャンネルを変える。けど、音量は流さない。
 昼飯は食べたが、陽は自分の部屋で布団にくるまっていた。寒いからではない。


 こうしていないと、ときどき思い出すのだ。


 過去の記憶。
 罵声、暴力、怒号、そして自分のすすり泣く声———


 いつから自分はこうなってしまたんだろう。考える気はない。


 いっそのこと、死んでしまったほうがいいのかもしれない。
 布団の中で、陽は冷たい涙を流していた。







 グランドを全速力でボールをけりながら走る———笠平だ。
 昼休みも後半戦に突入している、チャンスが来た!見事なドリブルさばきで敵陣を突破していく笠平は、チームのエースだ。


 ———沢凪がションベン言ってる間に、シュート決めるぞぉ!


 敵チームの要は純也だが、トイレ休憩をしているため勢力はこちらが有利だ。
 悔しいが、サッカー部でもないのにあの才能は羨ましく思えてしまう。笠平自身、中学はサッカー部をしていた。主将もこなした。けれど甘い。純也と比べれば、自分はまだまだ甘いのだ。そう言う意味では、純也は唯一のライバルである。


 巧みにフェイントを挟み。近くの味方にパス。そして敵を抜けてまたパスを受け取る。
 肩で息をしながら、とうとうゴール前に来た。




 フォームを決め、思いっきりボールに蹴りこもうとした時だ——————


「あのおー、沢凪さんいますかー?」



なにぃ!?


 突如として現れたその声に神経がそがれた。大きく態勢を崩す。
 あっという間に、敵からボールをとられてしまった。


「ったく、誰だよ!今沢凪のこと呼んでたやつ!」


 パッと、視線を変えるとある女子が目に入った。3年生ではなさそうだ。
 面識はないが仕方なく、笠平は休憩を入れフィールドを出た。


「きみ誰?沢凪に用?」

「あ、はい。ここにいるって聞いたので。……知り合いですか?沢凪さんの」

「そうだけど。っていうか、用は何って聞いてるんだけど」


 その女子は一瞬ためらう様子を見せたが、目を合わせてきた。
 その動作が、何となく違和感を覚えた。———この子、どっかで……。


「保健室の増野先生が沢凪君のこと呼んできてって。だから私…」
「増野先生が?じゃあ俺も行く!」

「え?っと……」

「ああ、俺、笠平 保って言うの。沢凪のダチ。いいだろ?」
「私に聞かれても……、それより沢凪さんは」



 言いかけたところで、遠くのほうから声が聞こえた。


「おーい!おまたせ」純也だ。


 笠平は女子に目配せをし、純也のほうに近づく。純也は初めて見る女子の顔にぽかんとしていた。


「誰、この子?」
「増野先生がお前を連れて来いって呼びにこさせたんだって」


 そういえば、なぜこの子なんだ。なぜ自分たちに面識が無いこの女子を来させた。
 同じ学年でもクラスでもないこの子が、何か理由でもあるのだろうか。


 ———はっ!ひらめいた!!


「きみもしかして名前…」


 するとその子は改まり、綺麗に背筋を伸ばしてこちらを向いた。


「はい。1年2組、衛崎 海宇(エイサキ ミウ)です。兄が、その……迷惑をかけているそうで。
———本当に、すいませんッ」



 やはりだ。この女子は衛崎 陽の妹なのだ。
 純也も気づいたらしく、笠平を向いて驚いた表情を見せていた。


「放課後、お時間ありますか?」



 二人はその質問に、静かにうなずいた。









Re: ±± 少年たちの恋 ±±【完全オリジナルR‐15】 ( No.13 )
日時: 2014/02/25 16:27
名前: *金平糖の精* (ID: RshqcS9m)

はじめまして。
私は、金平糖の精といいます。
小説、読ませていただきました!
文才がものすごいですね!すばらしいですぅぅー(*^-^*)
頑張ってください☆彡


                       ではでは。

Re: ±± 少年たちの恋 ±±【完全オリジナルR‐15】 ( No.14 )
日時: 2014/07/29 01:58
名前: マツ (ID: L0bapKXD)

あげ

Re: ±± 少年たちの恋 ±±【完全オリジナルR‐15】 ( No.15 )
日時: 2014/11/02 04:12
名前: マツ (ID: yHU/Lp9/)

あげ2

Re: ±± 少年たちの恋 ±±【完全オリジナルR‐15】 ( No.16 )
日時: 2016/04/15 03:43
名前: リカ (ID: ZsfIQqc0)

あげ


Page:1 2 3 4



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。