BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【クロシン】シンタロー嫌われ
- 日時: 2014/07/05 14:28
- 名前: つち (ID: Ot.qag7u)
クロシン小説書いていきます。
シンタロー嫌われなので、苦手な人は見ないでください…。
あとですね、カノの扱いがひどいかもです((
すみません。小説のネタ考えていたら、どうやってもカノの扱いがひどくなっちゃうんですよねwwww
あ、コメントとかリクエストとか大歓迎ですので!遅くなっちゃうかもですが…。
よろしくお願いします!
- Re: 【クロシン】シンタロー嫌われ ( No.1 )
- 日時: 2014/07/05 19:42
- 名前: つち (ID: Ot.qag7u)
しとしとと降り注ぐ雨のなか、やっとのことアジトへついた。
少し冷たく、重いドアを開けて中にはいり、適当な挨拶を言ってリビングへと足を運ぶ。
「あれ、珍しく全員そろっているんだな」
『こんにちわですー』
エネが入ったスマホをテーブルに置き、喉が渇いたからとキッチンへ行ったときだった。
「ねえ、シンタローくん」
口を開いたのはカノで、声はいつものふざけた感じじゃなく、少し苛立っているようにも聞こえた。
「僕たちが必至に守ってきた能力の秘密をさ、ネットにあげるなんて、一体どれだけ儲かったの?」
…は?
持っていたコップを、思わず落としてしまった。ガラスでできたコップは、がしゃんと音を立てて破片となる。
「な、なんのことだよ」
一歩下がると、追い打ちを立てるように団員全員が立ち上がった。背中に嫌な汗が流れ、足が少し震える。
「ふざけるな」
「俺達のこと、売ったのと一緒なんすよ?」
『ちょ、ちょっと待ってください!ご主人は何もしていません!!』
エネが誤解を解こうと声をあげるも、皆には届いていないようだった。
「お兄ちゃん、ねえ、私さ…やっと能力の事かくして行けるように能力が操れるようになったんだよ?なのに、また…ッ!いっつもいつも、お兄ちゃんが!」
モモ?待てよ、俺は何も…と口を開こうとしたが、いきなりの腹痛に声が出なかった。
床の固い感触を感じて、やっと殴られたと気づいたのだ。手をついて起き上がろうとするも、手を蹴られてまた倒れてしまう。
痛い、いたい、イタイ。
「これ以上私の居場所を、なくさないでよぉ!」
マリーが泣き始め、部屋へと逃げて行った。
皆から向けられる“目”が、あのときと同じ。
怖い。そんな目で俺を見ないでくれ。
「ちが…ッ、俺は何も!」
「今更そんなこと言われても、聞けるわけないでしょ?」
ヒビヤ、コノハ。
嗚呼、そっか。どうせ俺は…。
もう一度腹を蹴られ、むせかえる。ガラスで頬をきり、生暖かい感触が頬に流れた。
「ごめん、なさ…、いや…そんな目で俺を…」
みないで。
「出ていけ。お前の居場所なんてどこにもない」
血とは違うものが、頬につう、と流れた。
よろめきながらも玄関へ走り、急いでこの場を去った。ドアが閉まる前、エネの声が聞こえた。
夏の暑さと、冷たい雨が混ざりあって気持ち悪かった。
行くあてもなく、公園のベンチへと座る。
誰か、だれか。俺を助けてくれ。
味方なんて誰ひとりいない。
今までのあいつらとの生活、楽しかったなあ、なんてのんきなことを考えた。
信じていたのに、あんな目で俺を。
怖い。またなくしてしまった。どうしよう。怖い、怖い。
重い瞼を閉じ、水音を立てて俺は倒れた。
倒れる瞬間、一瞬見えたのは、だれ?
アジトにて。
エネside
「はぁ、やっと出て行った」
「信じていたのに、シンタローさんが…」
ご主人がいなくなったアジトは、静まり返っていた。
私は何もできない。足もないし、動けない。今すぐ伸太郎の元へ行くことが出来ない。
私の、可愛い後輩なのに。
それを、こいつらは。最後まで信じずに勝手に決めつけやがって。
『…いい加減にしなさいよ』
- Re: 【クロシン】シンタロー嫌われ ( No.2 )
- 日時: 2014/07/05 19:48
- 名前: しらたま (ID: PyqyMePO)
す、凄い…(゜-゜)
神様ですか?!
神様ですね。
更新頑張って下さい!!
- Re: 【クロシン】シンタロー嫌われ ( No.3 )
- 日時: 2014/07/10 12:02
- 名前: つち (ID: UJz1k79g)
『…いい加減にしなさいよ』
「え?」
声を出したのはつり目さん…カノだった。
『証拠もないくせに決めつけて、所詮餓鬼がすることだわ。シンタローが情報を?あははっ!笑わせないでよ!毎日毎日、アンタたちを思って生活をしてきた伸太郎が、情報をあげるなんてするわけないじゃない!』
言ってやる。今の私には、言うことしかできないんだから。
???side
「お、面白いことになってんじゃん」
暗い空間。1つだけある古いTVに移る彼を見て、にやりと口角を上げた。
如月シンタロー。
「…こいつは、俺のものだ」
立ち上がり、主の元へと向かう。
座っている主は俺が近づくなり目を開けた。
「ちょっといいもん見つけたから、出てくるぜ」
「…悪ふざけはだめだぞ」
シンタローのいる公園へと行く。
その光のない目で、俺だけを見たらどれだけ可愛いだろうか。その口で、俺の名前を呼んでくれたら…。
「シンタロー」
倒れた彼を抱きかかえ、胎内へと飲み込む。
ずっと一緒だ、シンタロー。
短いですけど終わりますッ!
- Re: 【クロシン】シンタロー嫌われ ( No.4 )
- 日時: 2014/07/05 23:37
- 名前: 珠兎 (ID: RnkmdEze)
面白いです。
続きが早く見たいです
- Re: 【クロシン】シンタロー嫌われ ( No.5 )
- 日時: 2014/07/06 14:42
- 名前: つち (ID: Ot.qag7u)
珠兎さん>>コメありがとうございます^^早く続き書きますねっ!