BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【ハイキュー!!】私的CP多
- 日時: 2015/02/09 20:15
- 名前: 伊吹 (ID: /uGlMfie)
どうも伊吹ですー。
今回は自分の好きなCPを多めに書いていこうかと…考えていますー。
黒研、兎赤、月山、クロ月…など、青葉城西はほとんど出てこないと予想されます…
まぁ、はっきり言って自分は強い黒研推しです。はい、とても黒研が足りてないわけでー、いやーうん((((
でも、黒研だけじゃなくリクも受け付けますので気軽にどうぞ。
- Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.16 )
- 日時: 2015/02/12 20:41
- 名前: NeBa2 (ID: 8w1jss8J)
初めまして!!
第3体育館組の中で一番月島が上手く描けなくてクラスの友人に怒られまくったNeBa2ですw
月山、山月、良いですよね〜( ´∀`)オイシイ…これからも頑張って下さい!!
- Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.17 )
- 日時: 2015/02/14 16:34
- 名前: 伊吹 (ID: v8Cr5l.H)
NeBa2さん
初めまして!ツッキー簡単そうに見えて難しいですよね!
すごくわかりますよ!w
ありがとうございます!こんなものしか書けませんが頑張りたいと思います!
- Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.18 )
- 日時: 2015/02/27 00:35
- 名前: 伊吹 (ID: /uGlMfie)
またまた久しぶりな気がします。
今回はちょっとした出来心で作ったものです。
少し前に友人と赤葦は人妻っぽいと話をしていました。そこからなぜか赤葦に弁当作らせたいよね!みたいな話にまで発展しまして。
兎赤で書きたいなと…。それがこうなりました。↓
『なぁ、赤葦…彼女持ちってさーなんか腹立つなー』
『…?…はぁ』
さっきまではテンションが異常に高かったとは思えない木兎が儚げな様子で小さく呟く。
そんな木兎をちらりと横目に興味が無さそうに無心で弁当に食らいつく赤葦はやはりみんなと同じ健全な男子高校生そのもので、木兎の事など気にもとめずただひたすら箸を動かし続けた。それもそのはず、木兎には恋人が現に存在しているわけだ。
木兎思いで、少々無愛想であるが彼にとっては好都合なそんな可愛い可愛い恋人。
『…ん!?!?こ、こ、こ、恋人いないんですか!?!?』
『…あー…?ちゃんと居るぜ?めちゃくちゃ可愛いの!!てか、赤葦それなに心配になった!?もしかしたら恋人認識されてないのかもとかって心配になったの!?もう赤葦可愛い!!…ちゅーしたい…』
『いや、あの、別に……というか一番最後なんですか。学校内では謹んでください』
『んだよー』
口を尖らせながら残念そうにする木兎はやはりまだ随分子供だと言うことがわかる。
それにしても、可愛いなんて言われて、一般男子はきっと嫌がること間違いなしだ。流石の赤葦も、可愛いと言われて嬉しいものじゃないが、この人はいい。そう、心で苦笑した。
そんなことより、珍しく今日の木兎は勘が鋭い。この人に自分の心を読まれてしまうと後が面倒だと言うことはよく知っているため、できるだけ他愛のない話を持ちかけようと話を逸らそうとする。ふと、冷たい風が体を透いて通り過ぎるのを感じ、今いる屋上の広さに違和感を感じた。それはそうだ、昼休みである今、昨日までなら軽くもう4、5人に居たこんなに広い場所が自分たち二人きりなのだから。そのためか、木兎も自分を上手く制御出来ていない。また面倒なと、隠れ面倒くさがりやを発揮した赤葦は心底嫌そうにため息をついたのだった。
『…はぁ、木兎さん今日って『あんな、あんな、さっきの続きなんだけどー、木葉にさ彼女いるじゃん?』…はい』
『んで、その彼女に最近ずーっと弁当作ってもらってるらしくて』
『…羨ましいとでも?』
『せーかい!!流石、赤葦!俺の嫁っ!』
分かってましたよ、アンタなら言うに違いないって。こういう時だけは都合がいいんだから。と、眉をひそめながら話を聞いている赤葦だったが、作る気なんて更々ない。
『お願い、赤葦!!なんか恋人からの弁当って憧れるんだよ〜っ!!』
『仕方ないですね………嫌です。丁重にお断りさせて頂きます。』
短い沈黙の後、赤葦は当たり前のように拒否をする。が、そこで諦める木兎ではない。
『…たーべーたーい!!赤葦の弁当食べたい!!なんだよー!!けちー!!いーじゃんそれくらいよ!!』
『それくらいって言うんなら自分で作ってみてはどうですか?と言うか、俺がどれくらい不器用なのか分かった上で言ってるんですか?』
そこまで言われては、流石の木兎も腕を組んで小さく考え込む。というのも、一見器用そうな赤葦だが実は木兎以上に不器用で細かい作業はとてもじゃないけど出来るはずもないのだ。ましてや、弁当なんか作らせてみろ。…食べ物で遊ぶ事になってしまうだろう。
一旦面倒くさいんでやめます。続きは……ないですね(遠い目)
次からは黒尾さんとの過去の続きを書こうと思いますー…
- Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.19 )
- 日時: 2015/03/25 23:32
- 名前: 伊吹 (ID: 39P00L.2)
はーい、一ヶ月ぶりだー
すいません、真面目に更新カスですね。
クロ月書き気が0でーす。てことで、私の推しCP黒研の卒業式ネタです。
いつもと変わらない。何もかも変わらない風景。ひとつ変わったのは気温の変化のみ。
そんな3月1日は、黒尾だけでなく研磨の心まで動かすものだ。
「これで本当に最後なんだね」
「まぁな、早かったな。3年間。」
これで2人で歩くのも最後かと思うと微かに研磨は寂しさを覚える。
普段通り、音駒高校の制服を身に纏い、いつもなら緩めに結ばれた黒尾のネクタイも今日ばかりはきっちりと閉められていた。
いつの間にかピチピチになってしまったような制服に微笑しながらじわじわと太陽の暖かさを身に感じる。
「お、やっぱり卒業式って感じすんな」
「うん、俺にはあんまり関係ないんだけどね」
「あ?お前さー、恋人が卒業するってのに寂しいとかまぁ、嬉しいとか?…ないわけ??」
「別に、そーゆーの面倒くさいし…わかんない」
坂を上って見えてきた正門付近には早速両親や車が、ここからでも分かるくらいにたくさん見え、改めて卒業式だと実感が湧いてくる。黒尾はそんな感覚にとらわれたが、研磨のいつも以上に低いテンションと機嫌の悪さに首を傾げ、さっきまでは良かったのにと横目で研磨を見る。
それもそのはず。卒業して欲しいわけじゃない。むしろして欲しくない。それなのに、卒業式と掲げられては嫌だなんて言えるはずもないのだ。クロだって喜んでる、自分ばっかり寂しい思いなんて狡い。研磨は研磨でそんな異様な感覚にとらわれるのだった。
「あ、クロさん!!と研磨さんだ!!」
「ん?本当です!」
やっと正門に足を踏み入れたと思いきや、目の前にはリエーフと芝山がこちらに手を振りながら小走りで近寄ってくる。黒尾は小さく手を上げ、ようと胡散臭い笑みで2人を見た。
「はざーっす!今日も凄い胡散臭いですね!!安心しました!」
「はよ、先輩に対して失礼だろーがよ…?」
「痛たたた!!だって昨日はめちゃめちゃいじけてたじゃないですかー!!研磨さんともう学校行けないだとか研磨さんといちゃいちゃする時間が減るだとか!!研磨さん研磨さんって!!」
黒尾がリエーフの頭をがしがしと掻き回す中、は…!?そんな間抜けな顔をして徐々に顔を染めていく研磨はいつもなら見せないような顔をする。
研磨自身、黒尾がそんなことを思っていたなんて1ミリも知らなかった訳で。なんて恥ずかしいと生温く吹き盛る春の風が髪の毛を揺らす中、上手い具合に顔を隠しながらも研磨は小さく呟いたのだった。
「…ッ、バカ……」
「いやいや、待て待て!!あー!お前のせいで俺の研磨があっち行っちまったじゃねーかよ!!あのなぁ、研磨は恥ずかしがり屋のツンデレなんだ、少しくらい分かれよな!!」
バカリエーフなんて愚痴りながら、本当は惚気を聞かされているようでリエーフは半分嫌気がさした。仲が良い、恋人同士だと、見て取れるくらいまでに発展した二人の関係はもう一線を越えたと聞いている。
見た感じ、黒尾が研磨を溺愛しているのはすぐにわかるが、研磨からの奉仕はない。ましてや、敬意もない。隠れた愛でたまに飴を渡しているのだろうか。黒尾とは対照的に見える研磨は呑気で悠々と生きている。ただ黒尾の方はどうなのだろう。人からの厚い人望、責任感、プレッシャー、連鎖するようにできるこのゲームは、研磨には到底出来るはずがない無理ゲーだと言っても過言ではないだろうとリエーフは小さく予測をする。
「うーん…」
久しぶりに頭を使ったせいか。軽く唸りを上げながら卒業式の会場である体育館へと、リエーフは急ぎ足で向かった。
研磨と黒尾はあの後随分いちゃついていた。公共の場という事を忘れてしまう程に。と、何はともあれ、なんとか卒業式は幕をあげた。卒業生に対してほぼ倍に近いほどの両親がスーツを着て並ぶ。そんな光景を新鮮に感じながら研磨はふいに黒尾の両親の姿を探し始める。
「あれ……」
流石に息子の卒業式。当然来るものだと思っていた研磨は小さく驚きを感じていた。
昔から行事に来ることが多い訳ではなかった黒尾家。だけれど、入学式、卒業式と大事な式には欠かさず来ていたのだ。
黒髪が似合う黒尾にそっくりな母に、顔に似つかわしく穏やかな性格な父。そんな個性溢れる黒尾家が研磨は大好きだった。まるで自分の子のように接してくれていて、昔から温かい家庭を築いてきている。
そんな事をぼんやりと考えていると、もう20分経っていたようで、卒業証書授与と教頭の低い声が脳裏に届いた。
1組、2組、3組、4組、5組…次々と名前が呼ばれていく中、ようやく研磨の大好きな恋人は名前を呼ばれるのだ。
「黒尾鉄朗!」
「はい…っ」
担任の先生の声が聞こえたすぐ、黒尾の野太い声が重々しく体育館内に響き、せっかちな黒尾がゆっくりと立ち上がる。
- Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.20 )
- 日時: 2015/03/25 23:36
- 名前: 伊吹 (ID: 39P00L.2)
あ、知ってる。この感覚はもう3回目だ。1回目は小学校の頃。鮮明に蘇る記憶を遡るように小さな思いが脳中に溢れ出した。あの時はどうだったか。すぐに追いつくからと簡単に考えて深く考えることはなかった。でも、やっぱり4月になるとまだ新しいエナメルバックを雑に肩にかけ、笑顔で友達と歩く姿を複雑な感情で見ていた。部活では当然のようにバレー部に入部し、なかなか会うことも少なくなってしまった。5年の時まではクロが起こしてくれるからと大きな甘えがあったが、6年にもなると黒尾の大きな存在に研磨は改めて気付かされ、早起きをするようになった。はじめは7時前。研磨からするとそんなに早い時間でも黒尾家の長男坊主は家を出発していた事が不思議でたまらなかった。それでも研磨は黒尾が見たいという衝動が抑えられず、親には皮肉を漏らしながら6時半という早起きを始めたのだ。
それでもやっぱり声は掛けられずに、ただただ眺めることしかできなかった。寂しい、傍に居たい。その一年は心底長いもので苦痛しかない日々だった。しかし、これが無ければ中学校での入学式の時にあんなに生き生きと喜ばしい時はなかった気がする。中学校の入学式は嬉しかったの一言しかない。研磨も黒尾と同じように真新しいカバンを掛けてあの時だけは心から喜んだ。春の風、満開に咲き誇った桜、新しい同級生。そんなこと心の片隅にも置いてなく、クロと一緒、お揃いが嬉しかったのだ。
2回目は中学校で。この時は、最果ての街に放り出されたような感覚が研磨を襲った。
高校生。やっぱり研磨も憧れていた。黒尾と隣を歩けたらどんなに良いものであるかと。
この時以前から、研磨は黒尾に依存していたのだ。
クロ、クロ、クロ、クロ……数え切れないほど呟いたその言葉は研磨にとって合言葉と言って良いほど大事なものだった。
「判定Aだって」
「その調子なら、音駒…行けそうだね」
「あぁ。お前は?お前はどこ受けるつもり?」
「まだ分かんない。」
「んー…そうか」
淡々と進んで行くその会話は、寒さをゆうに超え、痛さへと変化を起こした真冬頃であっただろう。
”判定A” 嬉しいような、嫌なような。黒尾は音駒に行くんだという現状に叩きつけられているようだった。黒尾は然程勉強が得意なわけではないが、出来ないわけでもない。いつも人並みな成績をキープし続けていた。さらに、運動神経は一際目立つくらいのセンスを持っていて、まるで研磨とは真反対であった。研磨の場合、頭がよく切れる頭脳派だったため、勉強も6、7位をキープしていた。けれども運動神経は中の下といったところか。ご察しの通り、バレー以外ほぼ運動はやらないため、体力も無いしすぐにばててしまう。
さて、その音駒高校だが数年前までバレーの強豪校だったらしい。家からも電車を乗り継いで行ける良い場所だったわけだ。
黒尾がこの高校を選ぶのも時間の問題であった。
「あ、俺ここにするわ。」
意外と頑固な性格をしている黒尾は、これと決めたらどんなに辛いことや厳しいことがあってもそれを最後までやり抜いて、突き通す。そんなわけで、音駒一本という賭けに入ったのだ。下手すれば高校に行かれないかもしれない、滑り止めも受ける気がない黒尾はある意味挑戦者だ。
判定Aだったこともあり、黒尾は普通に合格をし、普通に音駒高校の正門をくぐった。
「見ろよ、ブレザーだぞ。俺、初めてだわー、なんかかっこいいのな!」
濃いめの紺色ブレザーを羽織ってみせる黒尾は照れたのか、はにかみ笑顔で研磨の前に姿をみせる。
「かっこいいんじゃない?似合ってるよ。」
素っ気ねぇな、なんて言葉を笑いながら零した黒尾は研磨の気も知らずに背中を豪快に叩く。研磨はどんなにこの一年を恨んだものか。もし一年早く産まれていたら?自分も黒尾の隣で笑えていたかもしれない。逆に黒尾が一年遅く産まれていたら?やっぱり同じ歳になりたいと願ってしまう。もう、そうなると頭はネガティブにしか考えられなくなり、思考回路を巡らせるのも億劫であった。
『わかんない』そんな事を漏らしたが、研磨自身黒尾と同じ音駒に行きたいわけだ。こんなこと言って黒尾は如何思うのだろうか?
「おう、来いよ」
そう笑って迎えてくれる?
「やめとけ、俺が居るからって簡単な考えで自分の人生左右すんな」
じゃあ、強く突き飛ばされる?
当時の研磨には、どっちが正しいのか。どちらが良いのか、嬉しいのかとても曖昧なものであった。
結果的に前者ではあったものの、黒尾と激しい討論になったのは嘘じゃない。何度も何度も考え直した結果がこれであったのだ。
そして、俯きがちに下がっていた金髪頭を怠くあげてみると、さっきまで緊張感で張り詰めていた空気が卒業式前のように緩んだのを感じ取る。
「孤爪ー、もう卒業式終わったぞー!」
隣の席の学級委員が不思議そうな顔を軽く下げて研磨に終わった事を知らせる。
小さくうんと返すと微笑んで回れ右をした。
キョロキョロと見回すと辺りにいたのは、男子バレー部一同。
「う、うぇ…っ、や、夜久さぁんっ…おめっ、とござま…すっ!」
「り、り、リエーフ、お前もっ…ぅ…泣くな、よ…うぅっ…」
泣きすぎてぐしゃぐしゃになった顔を手で一生懸命拭いながら夜久に話しかけるが、夜久も夜久で泣いているため二人とも会話が成り立っていない。その横で、芝山、犬岡がボロボロと涙を零していた。
それを眺めるようによしよしと宥める海がまた音駒の保護者であると実感し、さすがの研磨も目頭があつくなる。
「研磨ちゃーん、まだ俺聞いてない。」
どんと腕がぶつかる感覚に振り返ると、何とも胡散臭い顔で研磨を舐めるように見下ろす。何が言いたいのかはすぐに見当がついた。今言うの?と目で聞けば、早くと焦らすように研磨と目線を変え、同じくらいの高さになる。息を呑み、ふぅと溜息を吐くが、くすぐったい緊張感が研磨の胸に収まらない。
あぁ、もう涙腺が緩んできた。なんて自分で自分を嘲笑するのがなんて情けないことだろう。
「卒業おめでと、クロ」
= end* =