BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 主人公を愛でる会【リクエスト募集してみるよ】
- 日時: 2015/03/25 19:33
- 名前: ナノハ ◆6lxp.HdbLA (ID: cA.2PgLu)
□主に〈主人公受け〉を取り扱うスレ
□主人公以外の受けも書くかもしれない
□ぽちぽち気紛れ更新
□主に小ネタ
□駄文です
□ジャンルは『忍たま』を中心に執筆
□戦国→幸村、ヘタリア→日本、男子高校生の日常→タダクニ が受けです
□駄文です(会話文が多め)
□乱太郎可愛いよ乱太郎
□荒らし、駄目、ゼッタイッ!
□タイトル変わるかも(←どうでもいい)
□オリジナル(『創作戦国』)も扱うよ
〜INDEX〜 {☆…会話文、★…小ネタ(設定only)、○…短編、●…長編、◎…リクエスト}
1、☆とある男子高校生のLINE事情〜日曜篇・前〜(忍たま/六年乱)
2、☆とある男子高校生のLINE事情〜日曜篇・中〜(忍たま/六年乱)
3、☆とある男子高校生のLINE事情〜日曜篇・後〜(忍たま/六年乱)
4、★小ネタ(忍たま)
5、○人の居ぬ間に涙(忍たま/六年乱)
6、○奇病シリーズ〜猪名寺乱太郎 篇〜(忍たま/兵乱?兵+乱?)
7、○奇病シリーズ〜立花仙蔵 篇〜(忍たま/仙乱←伊作)
8、○硝子人形(黒バス/赤黒)
9、○てけてけて(忍たま/六年乱+兵助?)
10、★居酒屋乱ちゃん (忍たま/五年乱前提 乱太郎受)
11、★創作戦国:設定〜真田十勇士篇 其の壱〜(創作戦国)
12、★創作戦国:設定〜真田十勇士篇 其の弐〜(創作戦国)
13、★創作戦国:設定〜真田十勇士篇 其の参〜(創作戦国)
14、★創作戦国:設定〜真田十勇士篇 其の四〜(創作戦国)
15、○借り物の顔と真実の心(忍たま/鉢乱)
16、○五線紙の天の河(忍たま/タカ綾)
17、★忍たま〜オリジナルキャラ篇〜(忍たま)
18○嗚呼!素晴らしきショタ也(忍たま/六年→は組?)
19、●CROSS THE TIME〜序章〜(クロスオーバー/主人公受)
20、○秘すれば何とやら (忍たま)
【リクエストについて】
□今のところ取り扱うジャンルは[黒バス]・[忍たま]・[ヘタリア]・[戦国BASARA]・[男子高校生の日常]・[銀魂]です
□何か希望のシチュエーションがあればお申し付け下さい。無くても構いません
□主人公受け以外でもOKです
□期待はNGでさぁ
- ★創作戦国:設定〜真田十勇士篇 其の参〜 ( No.13 )
- 日時: 2015/02/24 20:08
- 名前: ナノハ ◆6lxp.HdbLA (ID: jdXY8NL1)
□海野六郎
・性別:男
・齢:26
・身長:176cm
・体型:普通。ちょっと痩せてる
・髪型:ショート
・色:藤
・目の形:標準
・色:菖蒲
・一人称:アタシ
・呼び方
○幸村→お幸ちゃん
○昌幸→昌幸様
○十勇士→名前+ちゃん付け
○その他→アンタ
・好きなモノ:可愛いモノ(特に真田幸村)、甘味、踊り、化粧、女装、恋バナ、料理、裁縫
・嫌いなモノ:男装、辛味、武術
・外見は美青年。でも心は誰よりも超乙女な真田十勇士の一人
・オネエ口調。語尾伸びます
・「歌舞伎はイイわよ〜。普段見せられないありのままの自分を出せるんだもの。それに、アタシとお幸ちゃんを引き合わせてくれた切っ掛けでもあるのよ〜」
・歌舞伎が大好きで、出雲阿国と一緒に踊っていたところをたまたま見物に訪れていた幸村に目撃される→公演後滅茶苦茶感激される→幸村が感想を熱弁する姿に海野ズッキューーーーーン→「きゃああああああ、何此の子!!凄く可愛い!!」→▼海野が 仲間になった!
・「ちょっとォ。アタシ、戦い凄く苦手なのよ〜?アタシか弱いンだから手加減してちょーだいッ!」
・↑実はバリバリ強かったりする。剣舞で戦ったりとか俺得。普段は武器じゃなくて扇で戦ってるとか
・可愛いモノが大好きで、幸村がドストライクゾーン
・幸村を女物に着せ替えたり化粧を施して遊んでたりとかしたらいいな
・甘味が大好物。最近は南蛮菓子にハマっている
・衣装は勿論女物(凄く派手+大海原の刺繍とか)。才蔵より露出度は低い
・口紅+両目の端に朱の隈取
・「男言う奴、ちょっと表出ろゴルァ」
・家事は大体この人がやってる(というより、やる羽目になる)
・現パロだったら歌舞伎町でバー開きながらも、オネエタレントとしてデビューしてそう
・あだ名は、お歯黒べったり(才蔵)、姉御(十蔵)、姉上(幸村)、玉無し(鎌之助)とか。勿論陰で。口に出したら即グーパンor急所キック
□根津甚八
・性別:男
・齢:29
・身長:183cm
・体型:普通+筋肉質(清海に及ばず)
・髪型:ベリーショート+深緑のバンダナを目深に被っている
・色:唐茶
・目の形:切れ長
・色:黒茶
・一人称:俺様
・呼び方:
○幸村→大将
○昌幸→おっさん
○十勇士→名前呼び
○その他→あんた
・好きなモノ:金、財宝、戦、楽しい事
・嫌いなモノ:常に落ち着く事、静かな場所
・色黒な肌
・左頬と上半身に傷がついている
・一見強面だけど面倒見良くて子供達に懐かれる。肩車余裕な皆の兄貴
・兎に角豪快。笑うと部屋中だけでなく廊下までも響く。勿論、嚊も豪快なので望月の怒りを買う事もしばしば
・任務でも家事でも依頼があれば一足先に買って出たがる。が、殆ど他の十勇士が迅速に片付けるから暇を持て余している。仕事くれ
・「任せなって、俺様が大将の影武者やってやっからよ!」
・↑いや、どう考えてもオマエじゃ無理だからjk(顔とかのパーツ的に)
・アホの子
・作戦なんざどーでもいいから兎に角突っ走ろうずな猪武者
・元海賊の頭だから天候観測とが得意だったり水軍の指揮が上手かったり
・戦馬鹿(十蔵)、筋肉馬鹿(伊三)って呼ばれたらいいよ
□三好清海入道
・性別:男
・齢:33
・身長:200cm
・体型:凄い筋肉筋肉質。骨太だけど決してデブじゃないよ
・髪型:無造作+左目が前髪に覆われている
・色:前髪(白)以外は黒
・目の形:丸みを帯びてる感じで見開いている。普段は呪符で目を覆っている
・色:紅
・一人称:拙僧、儂(プライベート時)
・呼び方
○幸村→主
○昌幸→昌幸殿
○十勇士→名前呼び
○その他→貴殿、其方(女性に対して)
・好きなモノ:茶、甘味、真田幸村、修行
・嫌いなモノ:幸村に仇なす輩
・十勇士の中で長身で誠実
・並外れた怪力の持ち主で巨大な岩や鉛玉すら軽々と扱えるけど体力かなり消耗するから普段は棒を駆使して戦えばいいよ
・弟の伊三とは仲が良い
・伊三は式神使役出来るけど、兄ちゃんにはそんな才能なんて皆無なんだよ…゜(゜´Д`゜)゜
・悍ましい見た目でよく僧侶なんてやれたな(笑)
・途切れ途切れで話す
・「儂は、地獄の果でも、主、護る、ただ、それだけ、だ…」
・首や両手には鎖で繋がれていればいいよ
・あだ名は海坊主(昌幸)だったりとか
□三好伊三入道
・性別:男
・齢:29
・身長:195cm
・体型:兄の清海や他の十勇士と違って病的に細い。骨と皮しかない感じ
・髪型:分け目以外は清海と同じ
・色:清海と逆
・目の形:清海と同じだが、呪符は目じゃなくて口に巻きつけている
・色:蒼
・一人称:俺
・呼び方
○幸村→幸村様
○昌幸→昌幸様
○十勇士→名前呼び
○その他→御前
・好きなモノ:粥、学問(主に異国の占術)、修行、占術、味が薄い料理、幸村
・嫌いなモノ:朝
・唯一式神を使役する
・身体には刻印やら傷やらあればいいよ
・毎晩丑の刻に占術やっては明日の事を占えばいいよ。結果とか体調とか。必ず当たる
・平然としてるけど、式神使い過ぎて精神的に参ってきて理性が切れかけてればいいよ
・料理は味が薄目のものと決まっている。少量でも摂取すると嘔吐
・↑前までは濃いものも食べれた。食べれなくなった原因は大体変な術の所為
・いつ心身が崩壊しても可笑しくない状態
・博識。だけどもっと勉学に励んで幸村と十勇士の皆の役に立ちたい
・↑薬の調合に必要な薬草に関する知識も既に習得済だけど作れないから、代わりに才蔵に指南して調合して貰えばいいよ
・声の大きさは兄より更に小さい。ブツブツ。寡黙に等しい
・「………ブツブツ……殺る……」
・「………ブツブツ…〈滅〉……ブツブツ…」
- ★創作戦国:設定〜真田十勇士篇 其の四〜 ( No.14 )
- 日時: 2015/02/24 20:39
- 名前: ナノハ ◆6lxp.HdbLA (ID: jdXY8NL1)
□筧十蔵
・性別:男
・齢:26
・身長:172cm
・体型:普通
・髪型:ポニーテール(解いたら肩までの長さだったら(ry)
・色:赤茶
・目の形:三白眼
・色:黒
・一人称:オイラ、俺
・呼び方
○幸村→旦那
○昌幸→雇い主
○十勇士→名前呼び
○その他→アンタ
・好きなモノ:祭、御金を持ってる奴、昼寝、女
・嫌いなモノ:自分に指図する奴、金持ってない奴、信頼
・自由人かつマイペース。常に飄々
・寝食以外は顎当て装備
・狙撃の達人で、どんなに遠く離れても一発で仕留める
・鉄砲の名手である雑賀孫市とは一度射撃の腕前を競い合った好敵手だといい。他人をよく見下す孫市を認めさせてたらいいよ。孫市曰く「是非雑賀衆に加えたい」とか言ってたらいいよ
・指図される事を嫌い、単独の任務でない限り働かない
・どうしてもやむない場合は皆と任務に出掛けるが、美味しい処はさらっと持っていくとかだったらいいよ
・普段は庭の木の上で昼寝
・十勇士に入る前からの守銭奴。昌幸に腕を買われるまで、幾度も自分を雇った主から雀の涙程になるまで搾り取り、底をついたら切り捨てまた次の主へ鞍替えしてきた
・金銭に固執する理由は未だに不明
・十勇士に入った理由は、真田家の家紋を見て、六文銭=スゲー金持ち、と勘違い
・「オイラ、てっきりアンタらが金持ちかと思っちまったよ〜」
・「銭が富士より高くなるまで死ねないっつーの」
・女は性欲処理の意味で好き
・「ヤだね。アンタらの金を根刮ぎ貰うまで離れてなんかやるもんか」
□穴山小助
・性別:男
・齢:19
・身長:145cm
・体型:小柄
・髪型:幸村と同じ
・色:シナモン
・目の形:垂れ目
・色:鮭色
・一人称:ぼく
・呼び方
○幸村→幸村様、幸村君
○昌幸→殿
○十勇士→苗字呼び
○その他→キミ、あなた
・好きなモノ:真田幸村、甘味、散歩、遊ぶ事、昼寝
・嫌いなモノ:茄子
・礼儀正しく、真田家以外の者でも挨拶は欠かさない
・小さい頃から幸村の側近と影武者を務めているので、幸村の事は何でも知っている
・↑君付けで呼べる特権持ち
・小柄な体型がコンプレックス故、戦いに自信が無い
・臆病だけど、幸村様を守る為なら…!
・忍術で戦う
・↑霧隠や三好(弟)の様な外法ではない
・十勇士の常識人
・プライベートでも一緒。幸村と二人で茶菓子を摘んでたらほっこりする(*´∀`*)
・幸村の影武者だと悟られないよう普段は仮面を着けている
□猿飛佐助
・性別:男
・齢:23
・身長:175
・体型:普通
・髪型:無造作ショート
・色:山吹色
・目の形:団栗目
・色:朱色
・一人称:俺
・呼び方
○幸村→幸村様
○昌幸→昌幸様
○十勇士→苗字呼び
○その他→君、あんた
・好きなモノ:真田幸村、栗ご飯、山の幸
・嫌いなモノ:幸村を裏切る者
・真田十勇士筆頭
・任務の際は主に三好兄弟と行動
・飄々としているけど努力家で忠誠心が高い
・小助よりも長く幸村に仕えている
・身軽で、忍術も体術もお茶の子さいさい
・鎌之助→なんなの?馬鹿なの?死ぬの?
・望月→屋敷崩壊するから暴れるな。一々面倒臭い。が、鎌之助よりはまだマシな方
・常識人で一番の常識人で苦労人
・「なァー、皆ァ、聞いてるー?人の話ー。ねぇってば、ねぇ」
・「俺だって幸村様を大事に思ってるよ」
・あだ名は猿(十勇士全員)だったらいいよ
———
声のイメージとしては
↓
↓
↓
・幸村→(幼少)寺崎裕香(成長)梶裕貴
・信之→中井和哉
・昌幸→大塚明夫
・猿飛→下野紘
・霧隠→(男性ver)中井和哉(女性ver)能登麻美子
・望月→保志総一朗
・海野→緑川光
・穴山→中村俊洋
・筧→杉田智和
・三好→(兄)小野大輔(弟)神谷浩史
・根津→山崎たくみ
・由利→宮田幸季
・政宗→福山潤
な感じで。
- ○借り物の顔と真実の心 ( No.15 )
- 日時: 2015/02/26 17:07
- 名前: ナノハ ◆6lxp.HdbLA (ID: T3U4YQT3)
お昼休み。
木陰で絵を描いている乱太郎の背中に何者かが伸し掛る重みを感じた。
乱太郎は驚かず少し困った顔をゆっくり上げた。
「いい加減普通に登場して下さいよ、雷蔵先輩」
「乱太郎の反応は一々面白いんだもの。俺も言わせてもらうけれど、そっちこそいい加減に俺が『不破雷蔵』じゃない事、分かってよ?あと二人きりの時は〝先輩〟じゃなく〝さん〟で呼べってあれほど言っただろ?」
「むっ…だったらその変装を解いて下さいよ。そうすればもう間違える事は二度とありませんよ。後者はかなり時間が掛かりそうですけど」
「やだね。恋人の乱太郎でも流石に出来ない」
「この遣り取りこれで58回目ですよ。いつになったら素顔を晒してくれるんです?」
「一生此の仮面を外す事はないよ……いや、死んでもないだろうね」
素顔の事を触れると両手で顔を覆ってはそっぽを向いてしまう。
鉢屋と恋仲になってから、乱太郎は疑問を抱いた。
恋人になっても素顔を見せてくれるだろうか。
それから乱太郎は鉢屋に、自分に素顔を見せるよう頼んだが即座に今の様な反応をされた。それでも諦めず毎日彼の素顔を求めては断られる応酬に、乱太郎の脳内に、何故そこまで素顔を隠し続けるのか、と新たな疑問が生まれた。
「なぜそこまで頑なに拒否するんですか?」
鉢屋は黙ったままだった。答えたくないと言わんばかりに小さく首を横に振った。
少しの間があく。
ここで今の今迄溜まった好奇心が遂に爆発した乱太郎が、手の壁で塞がれた鉢屋の顔に触れようとした時だった。
「本当の顔を見たら乱太郎は絶対に俺を拒絶する」
乱太郎が触れるより先に鉢屋が覆い隠すのを止めた。
「どうしてそんな事が言い切れるんですか?見せないと分からないじゃないですか」
「乱太郎は知らないからそんな事を言えるんだ。俺の顔は醜い。乱太郎に見られたら、きっと、嫌われてしまうから。だから」
「自分を否定しないで下さい……私は、ありのままの貴方を見たいんです。今の三郎先輩、いえ、三郎さんの顔は借り物です。私を愛する心が本物でも見た目が他人だと意味を成さない。それではまるで雷蔵さんが私を好いているみたいではありませんか」
「…本当に拒絶しない?」
「はい」
「乱太郎の命に賭けても?」
「はい。もし約束を破ってしまったらその時は殺して下さいね」
一瞬、鉢屋の眉間に皺が寄ったが、
「分かったよ」
開いた彼の瞳は覚悟を決めていた。
ゆっくり、ゆっくりと乱太郎の正面へ足を進めた後、顎下に手を掛け、
「これが、俺の本当の顔だ」
露になった、病的に白い肌、束ねられた靡く黒髪、乱太郎を見下ろす紫水晶の瞳。
「さぁ。素顔を晒したよ乱太郎……乱太郎?」
気付けば乱太郎はあんぐり口を開けたまま固まっていた。
やっぱり、こんな俺は気持ち悪いよな…。
そう思って何時もの雷蔵の変装に戻そうとした処を乱太郎に腕を掴まれた。
「待って下さいッ!三郎さん」
「乱太郎…?」
「私が固まっているのを見て、三郎さんはまた雷蔵先輩に戻ろうとしたんですよね?」
「……うん。だって、乱太郎は本当の俺を見て、気持ち悪く思ってたんだよね」
「そんなことないですッ!!」
予想外の乱太郎の反応に鉢屋の目が大きく見開く。
「その、貴方を誤解させてしまう反応をした私がいけないんです、すみません」
「…。」
「……でも私、本当に、思ったんです。三郎さん、凄く、綺麗な顔立しているんだなって。余りにも綺麗過ぎて、何て言葉で表現すればいいか分からなくって、思わず固まってしまったんです」
「らん、たろ…」
「……実はね、私、入学当初は今の三郎さんと同じ気持ちだったんです。私の髪、真っ赤でしょ?その時の私、この髪の色が嫌いだったんですよ」
何時も明るい乱太郎がまさか自分と同じ心境だとは鉢屋は想像もつかなかった。
「でも、今はこんなにも楽しく学園生活を楽しんでいるじゃないか」
乱太郎は、そりゃあ、今より大分前の出来事ですもの。と乾いた笑いを零した。
「…怖かった。不安だった。私の事を異国人扱いされるのが。仲間外れにされるのが。でも、きりちゃんやしんべヱ達に出逢ってから変わったんです。確かにまだ私を異国人として見たりする人がいたけれど、その度には組の皆が庇ってくれた、私を認めてくれた。どんなに私に構わないでと頼んでも、寧ろ皆は笑って迎え入れてくれた。だから私は思ったんです、皆と一緒に居てもいいって、自分に自信を持ってもいいって。
だから三郎さん、もっと自分に自信を持って下さい、自分を隠そうと、自分を嫌いにならないで下さい、三郎さんには、雷蔵先輩が、尾浜先輩が、竹谷先輩が、久々知先輩が……私がいるじゃないですかぁッ!!」
「乱太郎ッ…!」
鉢屋は今にも泣き出しそうな乱太郎を咄嗟に抱き締めた。
嗚呼、本当に愛おしい。自分の素顔ごと受け入れてくれた。生まれて初めて綺麗だと断言してくれた。それに比べ、乱太郎もまた同じ苦しみを味わっていた事実を知らない自分が情けなくなってしょうがない。
乱太郎への感謝と愛おしさが交互に彷彿する中鉢屋は、もう一生この子を手放すものかと誓った。
してしまえばまた鉢屋は独りになってしまうだろうから。
「乱太郎」
「はい」
「俺を受け入れてくれて有難う」
「はい」
「俺を好きでいてくれて有難う」
「はい」
「こんな臆病な俺だけどさ、俺が卒業しても……ううん、乱太郎が卒業したらさ、一緒に居てくれる?」
「ずっと、ですか?」
「うん。ずっと、ずうっと、死ぬ時も一緒に居よう。ね?」
鉢屋が笑うと、乱太郎もその倍で笑い返してきた。
「乱太郎。大好きだよ」
「私も好きですよ三郎さん」
互いの唇が重なったと同時に昼休みの鐘がまるで鉢屋と乱太郎を祝福するかの様に鳴り響いた。
臆病者同士の初恋——二人で寄り添えば怖いモノなんてないんだ…!
———
意味不明でオワタ\(^ω^)/
またまた『SECRET』の曲の小説に再チャレンジしたわけだが……どうしてこうなったしorz
そういえば忍たま小説ばっかかいているが…ま、いっか←
忍たま熱が覚めるまで綴り続けるぞー←
- ○五線紙の天の河 ( No.16 )
- 日時: 2015/02/26 19:50
- 名前: ナノハ ◆6lxp.HdbLA (ID: T3U4YQT3)
「喜八郎君の髪ってサラサラしててキレイだね〜」
「おやまぁ。そりゃあどーも」
何時ものように穴掘りに興じていた僕に、珍しく誰かが声を掛けてきた。
忍者の家系でありながら髪結い処を営む父の手伝いをしている、『斉藤タカ丸』さんだった。
動かす手を止め何用かと質ねれば、不運委員会もとい保健委員会の委員長勤める善法寺伊作先輩が偶然開発した髪質を良くする薬を頂いたので試しに僕に薬の実験台になってはくれないか、との事だった。
繰り返し穴を掘っては(主に保健委員会を)巻き込んでは立花先輩に叱られる僕だけど、たまにはやられる側に回ってみてもいいかなと思ったので了承した。それに、穴掘り以外の趣味なんてないしね。
気分を良くしたタカ丸さんは直ぐに僕を引き上げ自室まで連れていった。
そして今現在、薬を掛ける前に髪を梳かしながら僕の髪質を褒めるタカ丸さんに適当に相槌を打つ処に至るワケでして。
「僕を褒めてもなにも出ませんよ?それに、お世辞はあまり好きではありません」
「あはは。別にお世辞で言ったわけじゃないよ。でも、気に障っちゃったなら謝るよ。ゴメン」
「いいですよ。気にしてないし。僕こそ、突然言われてつい反発しちゃいました」
僕の言った事はホント。
〈穴掘り小僧〉と渾名で呼ばれる僕の趣味はその名の通り穴を掘る事だ。僕の掘った穴は敵の足止めや廃棄物処理の時には役立つけれど、無駄に穴を掘るな、とか、他所でやれ、とか、迷惑だ、とか、忍務以外役に立った事がないから褒められる事は少ない。
「そっかー」
つい嫌がっちゃったけど、それでも笑って許してくれるのがタカ丸さん。
「それにしても本当に喜八郎君の髪ってフワフワしてるね〜」
「サラサラじゃなかったんですか?」
「うん。確かにサラサラしてるんだけど、フワフワしてるの」
「意味不明〜」
「ええっと、つまり、喜八郎君の髪は不思議でステキだなぁってこと」
「ふぅん」
「ステキ過ぎて薬を使うのが勿体無いぐらいだよ」
「なら別に僕じゃなくて滝夜叉丸や三木ヱ門を実験台にすればいいでしょうに」
「んーん。僕は喜八郎君がいいんだ」
「じゃあ無駄口叩いていないで早くしてくださいー」
——そんな遠回しな口実じゃあ僕は理解できませんよ
そう言ってやると、タカ丸さんは悪戯に失敗した子供の様に小さく笑った。
ホントは薬なんかそもそも無いクセに。
「もー、喜八郎君は急かし過ぎなんじゃない?まだ心の準備が出来てないんだから」
「いい加減決めてくださいよー。じゃないと僕、そのうち立花先輩に靡いちゃいますからね」
「ああっ、それはダメ〜!」
慌てて僕に抱き着くタカ丸さん。
僕より年上の筈なのに、おっとりな性格故か年下に思えてしまう。
可愛い。けど言ってあげない。タカ丸さんが口に出さない限りは、ね。
「じゃあ僕が他人のモノになる前に言ってくださいよ〜」
「うぅ…」
「早くぅ〜」
「……き、だよ。好き、だよ」
漸く言ってくれたけど、まだ駄目。
「好きって?誰が?誰を?どの位?」
「喜八郎君って、実はドSでしょ…」
「どえす?はてさて何の事やら。それより、さっきの続き聞かせてくださいよ」
「ッ、僕、斉藤タカ丸は綾部喜八郎の事が好き、です。それは〝友情〟ではなく〝恋愛〟の意味で好き、です!」
「よくできましたぁ」
これで満足かよ畜生が。って聞こえた気がしたけど敢えて無視することにする。
「喜八郎君、今夜あたり覚えてろよォ…」
顔を真っ赤にするタカ丸さんの頭を撫でながら僕は穴掘り以上今まで感じた事のない至福な時間を味わった。
———
初めての主人公以外の受けを書いたが、タカ丸さんのキャラが掴めない…orz
バナナの一人称、初期は『俺』だったらしいですね。どーりでチャラい筈だ。そういえばリアルでチャラ男芸人がいたような…( ´∀`)
- ★忍たま〜オリジナルキャラ篇〜 ( No.17 )
- 日時: 2015/02/28 14:42
- 名前: ナノハ ◆6lxp.HdbLA (ID: aVEiGj60)
※.更新予定の長編『ワシと仲間と!!』シリーズのオリキャラ設定。創作戦国のオリ(ryをベースにしているので多少の改変有り(年齢も含む)。めっちゃ短い。中途半端に終わる
———
○真田 弁丸(さなだ べんまる)
[10歳。束ねた山吹の長髪に紅色の瞳を持つ。
突如忍術学園の一年は組に編入し、短期間で皆と打ち解け今ではすっかりは組の一員として溶け込んでいるが、自分が信濃の城主である『真田源次郎』の息女である事を隠し通している。結局身分はバレなかったものの、性別は初めての入浴の際にバレた。
続けて学園に編入してきたお目付の『十勇士』の過保護さに呆れてはいるが、なんだかんだで大好き兼信頼している。
『伊達一刀斎』という許嫁がいるが、弁丸本人は金吾が気になっている。
一人称は「ワシ」。語尾に「〜なのじゃ」が付く。得意武器は『槍』。
『体育委員会』に所属しており、小平太から〈百年に一人の逸材〉と期待のルーキーとして評価されている。小平太以上の馬鹿力である]
【弁丸のお目付】
○猿飛 和(さるとび やまと)
[23歳。茶髪のショート。黒目。
『十勇士』のリーダーで生真面目兼心優しい。全一年の教師として編入して来た。『実技—サバイバル—』の専門科目を受け持つ。『体育委員会』に所属。その為、毎度由利に命を狙われている。
大の子供好きなので授業を通じて皆と触れ合えるのを光栄に思っている。得意武器は『手裏剣』だといい]
○穴山 鉄(あなやま てつ)
[20歳。栗色のボサボサショート。黒目。
『十勇士』の一人で唯一小柄。故に一年ろ組に編入された。成人迎えているのに。解せぬ。
臆病。触れられるだけでビクつく。特に怪士丸に触られると悲鳴を上げる。『忍術』が得意だといい。『図書委員会』に所属。フェアリーと打ち解けていればいい。鉢屋に劣らずの変装っぷりを見せるが、声帯までは変わらないので直ぐにバレる]
○望月 旭(もちづき あさひ)
[24歳。銀髪の無造作。金の吊目。性格とか創作戦国の奴とはそんなに変わらない。
『十勇士』の一人で、三年ろ組の教師兼六年い組の『実習試験監視役』として編入。委員会は『火薬委員会』に所属。
毎回やらかす次屋の方向音痴にブチギレては焙烙火矢をかっ飛ばす始末。六年を見習え、馬鹿が、アホが。由利とは犬猿の仲。潮江文次郎2号。どんな武器も容易く使い熟すハイスペック]
○海野 櫻(うんの さくら)
[20歳。浅葱の長髪を緩く束ねている。葡萄色の細目。
やっぱりオカマキャラは外せなかったよ。
『十勇士』の一人で、全組の『実習—女装—』の専門科目を受け持つ。所属する委員会は『作法委員会』。
キモイと言った奴は殺す。因みに犠牲者第一号は滝夜叉丸君です。
得意武器は『忍刀』。普段は鞘に収めたまま飛んでくる武器を跳ね返したりする。
作法委員の皆を誘っては御茶会を開いてたりしたらいいな。山田先生とは気が合う]
○由利 神凪(ゆり かんな)
[18歳。暗黒の無造作。常に半開きな赤黒の吊目。
『十勇士』の一人で六年は組の生徒として編入。どこの委員会にも所属していない。
弁丸に過度な忠誠心を抱いており、弁丸以外の生徒には一切関わろうとしない。その度、留三郎に叱責を受けているが受ける本人は無視。ある意味忍らしい、と大半の教師から評価されている。得意武器は『鎖鎌』]