BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【リクエスト】小説 黒バス腐
- 日時: 2015/04/25 18:04
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
どうも、IAと言います。
ここではリクエストされた、黒バスのBLを更新していきます。リクエストなので、それが来たり、気が向いたりしたらここに更新します(^∞^)/
ちなみに、ここでリクエストしてもらってもかまいません。むしろ、カモンの方です。
では、黒バスBLをお楽しみください(^ω^)⊃↓
- Re: 【リクエスト】小説 黒バス腐 ( No.8 )
- 日時: 2015/04/17 19:32
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
【バカは風邪をひかない】 (今花)
高校を卒業し、早2年。
時というものは無情にも、どんどんと過ぎていく。…そんなことを思い知らされた2年でもあった。
俺、花宮真は、今現在マンションを借り一人暮らしをしている。もちろんのことながら、病気にかかったとしても、看病してくれるヤツはいないのだが…。
ピピピと脇に挟んでいた体温計の音がなった。
おれは体温計を取り出し、目の前に近付ける。
「40,2…度…?」
一度、見間違いかと思ってしまった。
飄々と計測された数字を見た俺は、体温計をぶん投げる。イライラと身体中が火照っていった。
…風邪のせいなんだがな。
心の中でツッコミを入れると、俺は大きな溜め息をついた。
間接は痛いは、頭痛はするは、吐き気もするはで、もうこれ以上は勘弁だった。
「あぁ…マジかよ…何にも心あたりなんてねぇのに」
過去を思い返してみても、風邪になるようなことはしてないし、心当たりもない。だからと言って、規則正しい生活をしていた訳ではないのだが。
「このままじゃ、病院も行けねぇ…。薬、切れてたっけな…」
俺は顔を枕に押し付けた。
あーあ…ほんっとついてねぇな…。
そんなことを思っていると。
軽快な音が部屋の中に響いた。
チャイムの音か…。
何度も鳴らされるチャイムの音。それがとても耳障りに思えた俺は、のっそりと起き上がる。
「るっせぇな…!一回で充分だろうがっ…!!」
どすどすと、完全にイラつきを表現しながら玄関へ向かう。
そして入り口の前で文句を言った。
「これが知り合いだったら…殴ってやる」
意地の悪い笑みを浮かべると、俺はドアノブに手をかけた。
ゆっくりと開かれたその先にいたのは…
「久しぶりやなぁ、花宮♪」
いかにもご機嫌そうな今吉翔一だった。
俺は露骨に嫌な顔をしたあと、玄関の戸を閉めようとする。
しかし、半分までいったところで今吉が止める。
「おっと、閉めさせへんで?花宮」
俺の嫌な顔を見た今吉は、嬉しそうに顔をほころばせる。
うぜぇ…!!
そう思った俺は、引きつる頬でなんとか笑ってみせる。
「何のようだ…?俺は今とっても忙しいんだ」
体の免疫細胞がな…。
今吉は「ふうん」と納得したように呟くと、「じゃ、上がらせてもらうで」と、勝手に上がり込んだ。
「オイっ…ちょっ、アンタ…!」
俺は止めようと肩を押さえるが、力が入らない。
その上、立ちっぱなしで立ちくらみも
する。
「う」
俺はゆらりと揺れると、床に吸い付けられるように倒れこんだ。
「危なっ!」
間一髪、俺を今吉が受け止めた。
その光景はまるで、少女漫画などにでてくる1シーンのよう。
「大丈夫かいな、花宮。風邪やったんやな」
心配そうに覗き込む今吉。
俺の顔は、風邪など関係無しに真っ赤に染まっていった。
- Re: 【リクエスト】小説 黒バス腐 ( No.9 )
- 日時: 2015/04/26 00:14
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
「?どうしたんや、花宮。顔、真っ赤やぞ?」
俺の耳に音と言う音が入らなくなり、頭の中の思考がかき乱される。
何なんだよっ!こ、コイツっ…!何の躊躇いもなく、だっ…抱きかかえるとかよ…!!表情が微動だにもしてねぇ…。
「花宮?おーい。はーなーみーやー?」
「うっ、うるせぇな!離せ、ボケが移るだろ!?」
俺は素早く起き上がり、今吉と距離をとる。その距離、約2メートル。
今吉はぽりぽりと頭をかき、首をかしげた。
「?何驚いてるんや?お前らしくないなぁ、動揺するなんて」
はぁ!?動揺!?するに決まってんだろ!あの、ボケ!
「あっ、ボケって思ったやろ。今」
「あぁ!?ああそうだよ!思ったさ!バァカ!!」
俺は幼稚な悪態をつくと、力が抜けたように座り込む。
頭がくらくらし、呼吸も乱れ、咳も止まらない。さすが、風邪といったところだろうか。体が言うことをきかない。
「んなことより、何でアンタが俺んちに来たんだ…一体何の用で…」
「ん?いやぁ〜、今は季節の変わり目やろ?もしかすると〜って思っとったら、案の定って感じやな」
俺は驚くのを通り越して、呆れた。
このセンパイには昔から勝つことができなかった。いや、勝つとかそういうことを言ってるのではなく、ただ裏をかくことができなかった、ということだ。自分が上手く立ち回れるようにと、イイヤツのふりをしてきた中学の時だって、バカな奴等は全員騙し抜いてやったのだが、コイツだけは俺の裏を正確に見抜いた。その上、俺の計画まで台無しにしてくれた。
「花宮?ぼーっとして、どうしたんや。そんなに風邪酷いんか?」
そうやって心の中では笑ってんだろうな。この、アホっぽいセンパイは。
「何でもねぇよ。つぅか、さっさと出てけ。ここは俺んちだ」
俺は立ち上がり、今吉と向かい合う。
考えの読めない細い目が、俺を見つめた。
「ん〜…でもなぁ…お前の病態が気になって仕方ないんやけど。やっぱ、ここにいちゃあ、駄目か?」
手を合わせ、頼み込むように話す。
はっ、どういうことだよ。気になって、仕方ないって。意味分かんねぇ。
俺は時計を見た。
現在、pm3:45過ぎ。このまま追い返してもよかったのだが、俺はあえてこう言うことにした。
「しょうがねぇな…。
いいですよ、先輩。ぜひ、ゆっくりして行って下さい」
俺はにっこりと愛素笑いをすると、歓迎するかのように、手を前へ差し出す。
今吉は決して表情を崩すことなく、いつものポーカーフェイスのまま答えた。
「ほんなら、そうさせてもらうで?花宮クン」
少しだけ、冷や汗が背を伝った。
後悔、してんのかな。
不気味さを奥底に秘めて、それでも漏れ出すその狂気は俺ですら怯えさせる。
それでも俺は構わなかった。
このセンパイには敵わないということを、知っていたからだ。
今吉は何も言わず、こちらを見つめていた。
まぁ、いいだろう。
これからどうなっても、どうなろうと、アイツ次第だ。俺にはアイツを転がすことは出来ない。
バカってのは、俺みたいなヤツのことを言うのか?
いや、違うかな。俺、風邪ひいてるし。
きっと、バカはあのセンパイだ。
自分より劣る後輩を弄んで楽しんでやがる。あぁ。ムカつくぜ。
「表情を表に出さん方がいいで?花宮」
おっと、これは失礼。
「あ、ああ、すみません。少し、考え事をしてて…」
もちろん、嘘だ。それはあのセンパイも充分分かっているだろう。
こんな見え見えの嘘くらい。
じゃあ、ちょっと賭けてみようか。
俺がこれから、どうなるのかを。
俺は、そうだなぁ…。
相手は今吉だからな…。
遊ばれるのは、確実だと思うな。
- Re: 【リクエスト】小説 黒バス腐 ( No.10 )
- 日時: 2015/04/26 00:38
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
Mの花宮ww安定の今吉ww
腹黒コンビ好きだけど、これは一方的。そして、意味の分からん終わり方w
あ、今花はこれで終わりです。あまりにも中途半端な終わり方だったんで、心配になりましてw でも、スレ自体は当分続きます。ぜひ、これからもよろしくお願いします!
- Re: 【リクエスト】小説 黒バス腐 ( No.11 )
- 日時: 2015/04/26 21:38
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
いやぁ、もうすっかり春ですね。こちらは、桜が満開ですよ。
そこで花見をしてふと思い付いた小説を投稿します。
設定↓
青黒
黒子…目が見えなくなった。盲目。目が見えなくなったことにショックを覚え、さらに暗くなる。
青峰…黒子に桜を見せてやりたいと願うが、何もできない自分を嫌う。
※更新若干遅めになるかも。
それでも良いかたは、GO〜。
- Re: 【リクエスト】小説 黒バス腐 ( No.12 )
- 日時: 2015/04/27 02:38
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
【盲目少年と桜】 (青黒)
普段目にしている景色。
それは例えば、学校の教室だったり、家のリビングだったり、いつもの通学路だったり。
僕は正直、目が『見える』ことが当たり前だと思っていた。
だから、暗い闇しか『見えない』というのは、僕にとってとてもショックな出来事だった。
でも、それだけならまだよかった。
僕のこの目は周りの人にも迷惑をかけてしまったのだ。
青峰君。
彼は一番最初にお見舞いに来てくれ、目の見えない僕の為にたくさんの話を聞かせてくれた。
「なぁ、テツ!今日はよ、こんなおっきなザリガニを釣ったんだぜ!!」
「はぁ…。どのくらいでしょうか」
「んーとなぁ…てりやきバーガーよりもちと、大きいくらいか…?」
「例えが遠くて分かりません」
青峰君らしい言葉で、僕を楽しませてくれた。
でも。
彼は壁の向こうで聞いていた。
僕の目がもう二度と見えるようになることはないと。
彼は僕の目が治ることを信じていた。だからいつも笑ってお見舞いに来てくれたんだと思う。
でも、僕の担当の人が病室でそれを告げた後、壁の向こうから、ドンという音が聞こえた。
あわてて外の廊下を見たけど、誰もいなかった。
きっとそれは、青峰君じゃなかったのかな。と、僕は思う。
あぁ、どうして僕は関係のない人にも害を与えてしまったのだろう。