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- 溜まった弱ペダ&HQネタを詰めるだけ。HQ更新!
- 日時: 2015/07/13 21:27
- 名前: 雪阿 (ID: 8Uc4pCMr)
はじめまして、雪阿と言います。
普段は占ツクにて、活動させていただいてます。
ついに、衝動に負け、書かせていただきます。 笑
弱ペダ好きの方、書いてくださって結構ですので、ご自由にどうぞ。
堅苦しい文章ですが、頭はお花畑(笑)な奴なんで
じゃんじゃん声、かけてください。
【追記】
*ハイキュー、始めました。
<好むCP>
*弱虫ペダル
東堂右側 東真 荒北右側 荒巻 悠隼 箱根学園中心 etc.
*ハイキュー
及影 松花 国影 花国 及岩 黒夜久 牛及 etc.
※無意味な荒しはご遠慮します。
- Re: 溜まったペダルネタを詰めるだけ。 ( No.1 )
- 日時: 2015/07/09 22:19
- 名前: 雪阿 (ID: LaqAx/EG)
マイナーだと思う。
悠隼
ギシリと軋むベッドの音に目を覚まし、痛む体を持ち上げた。
視線はベッドの縁に座り、俺を撫でている弟に向いた。
逆光のせいで顔は見えないが、悠人は微笑んでいるようだ。
「隼人君、大丈夫?」
「あぁ、けど、喉乾いた。」
「そっか。 水組んでくるよ。」
かがらがらな声の俺に、笑顔を向け、衣服を整え立ち上がる悠人。
俺は、未だ照明にやられる目に手を当て、よろしく、と頼む。
悠人はずるい。
こうやって、俺を甘やかして、その気にさせる。
愛してる、なんて甘い言葉、俺が求めていると知って。
まだ、悠人に触れられているような感覚が残った体をそっと撫で、余韻に浸る。
「隼人君、お待たせ。」
「ありがとう。」
コップ片手に部屋に戻ってきた悠人に礼を言い、水を貰う。
らっぱ飲みとはいかないが、良い飲みっぷり?の俺を悠人は眺める。
その視線に、若干の興奮を覚え、ゴクリと最後の一口を飲み干した。
「なぁ、悠人。」
「何、隼人君。」
「好き。」
「うん、俺も。」
綺麗な笑顔で笑った“弟”。
やはり、どうしても不安になる。
兄弟という事実は、日本を出ようと、変わらない。
俺達は、祝福なんてされない。
「やっぱり、こんなこと、止めねぇか?」
「……何で。」
「俺達は兄弟だ。いけねぇんだよ、こんなこと。」
「隼人君。確かに俺達は兄弟だよ。けどね、俺は隼人君を愛してるんだ。
世界中を敵に回しても、俺は隼人君に愛を与え続けるよ。」
悠人はそう言って、俺を抱き締めた。
俺より細い体、高い声、柔らかい黒髪。
全部、悠人の全てを感じる。
いつからだろう。
悠人を男として意識したのは。
溢れ出した涙は止められなくて、顔を隠すように悠人の胸に顔を埋めた。
「ゆ…と。好き、大好き、愛してる。」
「うん、知ってるよ。俺も隼人君が好き。」
抱き締める力を強くした。
「不安がらないで。俺がついてる。」
耳元で発せられた甘い声に、頭が痺れた。
あぁ、また俺は、悠人に溺れるんだ。
end