BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 黒子のバスケ
- 日時: 2016/10/06 18:53
- 名前: ビニール袋 (ID: wfu/8Hcy)
黒子のバスケのBL小説です!
伊月受けの、ハーレム要素強めです!
結構皆人格がイケメン風になってしまってます。
特に黄瀬は変わりすぎてなんか申し訳ないです。
黒子が健気です。そして可哀想です。
ちょっと暗めなところがあるのでそういうものだと思ってご覧下さい。
ストーリー的には自信あります。
良いところとかダメな所とか、コメントくれたら嬉しいです。
- Re: 黒子のバスケ ( No.7 )
- 日時: 2016/04/03 08:01
- 名前: ビニール袋 (ID: f2y8EREE)
「今リコに連絡取ったんだけど、明後日の合同練習海常であるらしい。ちなみに天気は雨だ。」
なるほどそういうことか。ようやく頭が回り始めた。というか、こんだけ冴えてるなら、さっきはもっとマシな回答が出来たんじゃないかと思う。
いや、それは無いか。
「取り敢えず午後から練習試合だしそこそこ遅くなるだろうから、その後飯に誘って、雨だし家反対方向だからとでも言ってさり気なーく黄瀬の家で雨宿りさせてもらうとか……」
「それなら傘貸して欲しいとか言って家に行くほうが自然じゃない?」
一体何なんだこの会話は。ガールズトークかよ。少なくとも男子高校生の会話とはとても思えない。というか、なんでちょっと盛り上がってるんだよ。
そこでようやく、黒子が口を開いた。
「それは、正直出来ないと思います。」
- Re: 黒子のバスケ ( No.8 )
- 日時: 2016/04/03 08:26
- 名前: ビニール袋 (ID: f2y8EREE)
いや、それはそうだろう。ここは流石に黒子が正解だ。いくら何でもそんなに思うようにことが進むはずは無いんだから。世の中そんなに甘くはない。
「黄瀬君は、今までの人生で一度も他人を自分の家に上げたことが無いそうなんです。」
噂なんですけど。と付け加えた黒子の目はほんの少し寂しそうだった。
そっちかよ。と思うのと同時に黄瀬の交友関係が心配になってきた。黄瀬の奇声……キタコレ
「え、キセキの世代も?」
「はい、これまでの彼の彼女さん達も、そうみたいです。」
なんと言うか、意外だな。ずっとヘラヘラしてるイメージあるし、友達とかガンガン家に招くようなタイプだと思ってた。部屋が汚いのだろうか。
「だけど、黒子なら大丈夫なんじゃないか?黒子っち下さいなんて言われるくらいだし。俺は今日まで黄瀬の方こそ黒子のこと好きなんじゃないかと思ってたし。」
久しく発された日向の言葉に、その場の全員がコクコクと頷いた。
- Re: 黒子のバスケ ( No.9 )
- 日時: 2016/04/03 16:56
- 名前: ビニール袋 (ID: f2y8EREE)
黒子っち下さいの事件を思い出したらしい。若干また顔を赤くしながら、黒子は頷いた。
「……そう、ですよね。頑張ってみます。例え明後日が無理でも、それを最終目標にアタックしてみます。」
黒子の目が心なしか力強く見えた。意外と流されやすいタイプらしい。さっきまでのネガティブは何処へ行ったのだろう。
「まぁ、取り敢えず、明後日は黄瀬を食事に誘って、家は無理せずその場の雰囲気を見ながら切り出す感じで行こうぜ。今日はもう遅いし、帰るか。」
木吉の言葉に全員が一斉に時計を見た。
あ、ほんとだ。時計の針はもうすぐ午後9時30分を指そうとしていた。徒歩やチャリ通の連中は良いかもしれないが、電車通の俺からすればかなり不味い時間だ。
部員達も慌ててトレイを片付けている。
俺も急いで食べかけだったコーヒーゼリーを口に流し込み、トレイを重ねた。
- Re: 黒子のバスケ ( No.10 )
- 日時: 2016/04/04 04:59
- 名前: ビニール袋 (ID: TiVvIMad)
誠凛の電車組といっても、基本俺と日向と木吉くらいしか居ない。3人で並んで帰るのは楽しいけれど、正直居心地が悪かった。
————日向は、木吉のことが好きだ。
だいぶ前から相談は受けて来ていたのだけれど、俺も火神同様、こういう関係はあまり得意な方ではないので、上手く協力することが出来ていなかった。
今日こそは頑張ろう。
おそらく、この時間帯はまだ帰省ラッシュが続いている。駅に行っても、そこそこ人でごった返している筈だ。
これはもう、あの手を使うしかない。
3人で黒子のこととかプレーのこととか課題のことだとかを話していると、すぐに駅に着いた。
案の定というか、予想以上に人波で溢れかえっている。
さあ、作戦実行だ。
- Re: 黒子のバスケ ( No.11 )
- 日時: 2016/04/04 05:14
- 名前: ビニール袋 (ID: TiVvIMad)
駅の改札を通ってホームに着いた所で、俺は「しまった!!」と叫んだ。ちなみに、周囲の人と肩がぶつかるまでの距離は10センチあるかないかくらいだ。ほんの少し怪訝な顔をされたが、もう知ったこっちゃない。
「ネタ帳が無い!さっきまで有ったはずだから、ホームまでの間に落としてきたのかも。ちょっと探してくるから、電車には二人で乗っといて。この人波だと、合流するのは難しいし。」
我ながら名演技である。日向に軽く目配せをすると、本人も受け取ってくれたらしい。
「おぉ、分かった!乗り遅れないようにな!」
「ああ、じゃあ、また明日な。」
こうして俺は、ポケットの中に入ったネタ帳を探して改札口へと戻ったのだった。
その時、木吉がどんな目でこちらを見ていかのかにも気づかずに。