BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 巻き戻して、もう一度キスをしよう。
- 日時: 2016/05/29 09:36
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
初めまして、メルブーです。
主に色んな短編小説を書かせていただきます。
題名は適当に付けました。すみません(笑)
二次元、三次元、どちらも書きます。
二次元だと最近ハマッてるのは、おそ松さんとかですかね…
三次元だと、気象さんとか鯨人さんとか色々…
あとオリジナルも書きます。
亀更新なので、のんびりやれればなと思ってます。
注意事項としては、
私は豆腐メンタルなので誹謗中傷などはお控えください(´・ω・`)
それでは、よろしくお願いいたします。
- Re: 巻き戻して、もう一度キスをしよう。 ( No.8 )
- 日時: 2016/06/02 10:30
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
“エンドレスワルツ” 視点・トド松
月に数回、お兄さん達が帰らない時がある。
おそ松兄さんはギャンブルに明け暮れて
多分どこかの居酒屋で飲んだくれて、道端で寝るのがオチ。
一松兄さんは十四松兄さんとランデブー。
そんな時僕は女の子の誘いも断って、家に残る。
真っ赤な夕陽の光が窓から差し込む頃に
「ただいま、」
次男と付き合い、同棲を始め、今は念願の社会人になった、
「おかえり。チョロ松兄さん」
三男が実家に帰ってくる。
「また一人で来たの?」
「なんだよ?何か問題でもあるのかよ」
「ううん、愛されてるなと思って」
そう言うと、チョロ松兄さんは顔を顰めた。
「何言ってんのお前?妻帯者捕まえて(笑)」
「だって、カラ松兄さんには仕事で遅くなるって電話したんでしょ?
もしかしたら終電逃すかも。先に寝てていいよって」
「お前には分からないだろうな。
永遠を誓った相手に嘘をつかないといけない僕の気持ちが」
「いいの、僕が好きだから」
今一瞬だけは僕のものだもん。
スマホを弄りながら、僕は猫なで声で言った。
理由を付けてまでこんな僕に会いに来てくれるなんて
こんな嬉しいことはないでしょ?
すると、弄っていたスマホをチョロ松兄さんに奪われる。
目線をあげると厭きれたような、怒ってるような、
そんな冷たい表情に僕は欲情した。
「ほんとお前はどーしようもないクズだな」
「襲ったのはどちら様ですか?」
あの日、あの時、この場所で、
「誘ったのはお前だろ、トド松?」
「あれ?そうだったけ?」
とぼけた顔をすると、荒々しくキスされた
「んむっ……ん!」
童貞だったチョロ松兄さんは、何処へやら?
卒業はあの人だと思うと少し癪に障るけど、
「はっ…ぁ、……ん、」
「………そのレイプ野郎で興奮してるのはどこの誰だよ?」
ニヤッ、と笑ったチョロ松兄さんは変態じみてて気持ち悪かった。
けどまぁ、大好きだからそれさえも愛おしいけど。
- Re: 巻き戻して、もう一度キスをしよう。 ( No.9 )
- 日時: 2016/06/02 10:32
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
今日はここまで。
リクエストやコメ、お待ちしてます(-ω-)/
- Re: 巻き戻して、もう一度キスをしよう。 ( No.10 )
- 日時: 2016/06/11 14:02
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
お久しぶりです。メルブーです。
それでは、更新します
- Re: 巻き戻して、もう一度キスをしよう。 ( No.11 )
- 日時: 2016/06/11 15:20
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
二年前のある日。
チョロ松兄さんはカラ松兄さんと付き合ってて、
同棲する家を探しながら、チョロ松兄さんは就活をしていた。
スーツを着て面接の準備をしてるチョロ松兄さんの隣で
カラ松兄さんは物件の雑誌を読んでいる。
『…お、チョロ松。これはどうだ?』
『んー…まぁ、今回のが受かったらいいけどさ』
『大丈夫だ。お前なら出来るぞ』
『……そっか。ありがとう、カラ松』
そう言って、チョロ松兄さんは微笑んでカラ松兄さんの頬にキスする。
『ちょっと、緊張ほぐれたよ』
するとカラ松兄さんはニコニコと笑った。
『…イチャつくなら他所でやれ』
僕はその一言を呟くことしか出来ない。
『ほら、そろそろ出ないと遅れるんじゃない?』
『あっ…本当だ、じゃあ行ってくる!』
『いってらっしゃい。チョロ松兄さん』
ドタドタと階段を降りていくチョロ松兄さんの後を、
あっ、と閃いたように追いかけるカラ松兄さん。
どーせ、いってらっしゃいのチューをするんでしょ?
あー馬鹿馬鹿しい。今じゃなくても、同棲すれば何回も出来るのに。
…本当は羨ましいけど、絶対に言わないよ。
だって、言葉にすればあの人が僕のものになるとでも?
僕は昔からチョロ松兄さんが大好きだった。
特に好きだったのは、高校生の時のやさぐれたチョロ松兄さん。
おそ松兄さんと一緒によく他校のヤツと喧嘩していたあの人が
かっこよくて、女の子みたいにキャーキャーしてた。
それはお兄ちゃんとしてはなくだよ、男として。
僕はメスとして、チョロ松兄さんを欲していたんだ。
すき、だいすき、ちょーだいすき、
あの人になら穢されてもいいと思えた。
だけど、時に残酷だ。
『あのさ、トド松』
『んー?どうしたの?』
二人っきりの教室、窓から微かな風が入り、カーテンが揺れる。
もしかしたら、告白かな?
『実は…俺、好きな人がいんだよ』
『えー珍しいね。誰?』
『あのさー……カラ松、なんだわ。俺の好きな人』
あー、残酷残酷。時も神様も残酷。
だからチョロ松兄さんがたまに演劇部の練習見に行ってたんだ〜
よく一緒に帰ってたのもそれだよね、そうだよね。
『…へぇー、そうなんだ。いいんじゃない?』
『は?引かないの?』
『別に。ね、いつ告白するの?』
『まだ決めてねぇよ。そろそろぐらい?』
その日から僕は、チョロ松兄さんを諦めた。
でも、心の奥底ではフラれろって思ってたよね。
そしたらチョロ松兄さんは泣くんだろう、
だから僕が慰めてあげるね。
そうすればチョロ松兄さんは僕のものになる。
だけど、
『もう告白しちゃいなよ』
その告白は、成功した。
カラ松兄さんもチョロ松兄さんを好きだった。
一回だけ、チョロ松兄さんのどこが好きか聞いたことがある
そしたらカラ松兄さんはこう言った
『んー…まぁ、喧嘩してた頃のアイツがかっこよかったから。
もう柄じゃないが、女の子みたいにキャーキャーしていたんだ』
照れたように笑うカラ松兄さん。
正直、ムカついた。
は?僕と同じ理由かよ。ふざけんな。なら僕でいいじゃん。
兄としては好きだけだ、恋人としては憎悪しかなかった。
僕の方が好きなのに、
『リア充滅びろ』
『なっ……!』
『本気にすんなカラ松。コイツは僻んでんだよ(笑)』
『うるさいよチェリー松。さっさと卒業しろや』
『おまっ…デリカシーなとこ突いてんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!』
それからは、とんとん拍子。
気づいたら薬指には婚約指輪をして、見事内定をもらい、
住む家も決まって、二人は実家を出ていった。
お兄ちゃん達は遊びに行ってたみたいだけど、僕は行かなかった。
あんな天然気取った腹黒嫁とか、会いたくないし(笑)
でもいいよ、もう諦めてるし。
次チョロ松兄さんが会社休みの時にでも遊びに行こう。
『トド松ぅ〜!』
『な〜に?十四松兄さん』
『あのね、一松兄さんに告白されたっす』
『それで?』
『俺も好きだったから、OKしたっ!』
『そっか。よかったね兄さん』
『……トド松、つらいつらい?』
『ん?』
『チョロ松兄さんいなくて、つらいつらい?
まだ好きだからつらいつらいなの?』
『…もう好きじゃないよ、十四松兄さん』
『…………そうっすか』
『…あ、そうだ。今度一緒にチョロ松兄さんのとこ遊びいこ?』
『………うん!!!!行きまっする!!!』
きちんと、諦めた。
でも、僕を狂わせたのはまだ先の話。
- Re: 巻き戻して、もう一度キスをしよう。 ( No.12 )
- 日時: 2016/06/11 15:22
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
今回はここまで。
リクエスト、コメお待ちしています(-ω-)/