BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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レイとナオ
日時: 2017/03/09 00:42
名前: ミドルネーム (ID: qMXr7W56)

【オリジナルBLです。】

駄作ですが、良かったら閲覧どうぞ。

裏無しですが甘々だとは思います。
坂下玲二サカシタレイジ×岩崎直也イワサキナオヤ
能力持ち。
坂下玲二は一時的に破壊能力者で液体化する事も出来る。
岩崎直也は治癒能力者。不死身。

ですが、今回は能力がメインとなった話では無いです。あくまでサブに能力の話が入ってくるよって感じなので、載せときました。

では、更新したいと思います。

2016.11.28 更新開始!
2017.03.09 閲覧数100!読者様、誠にありがとうございます!

Re: レイとナオ ( No.1 )
日時: 2016/11/28 21:27
名前: ミドルネーム (ID: caCkurzS)


俺は、高校の時、雨の中路地裏に傷だらけで倒れていた男に声をかけた。

「大丈夫?うーわ、なにしたらこんな傷だらけになんの?」

傍によってしゃがみ込み、目線を合わせる。
応答は無かったけど、思いっきりガン飛ばされたから、関わってほしくはないことがわかる。
けど、こんな傷だらけで、自力で立つことすら難しそうな状態の人を雨の中放って置ける程、俺も非情じゃない。

こんな俺でも世間には隠しているものがある。
なかなか明かせない。
嘘だって言われてその嘘が信じられる方が嬉しいぐらいに、明かせないこと。

俺は治癒能力者だ。
肌に触れたものは全て完治する。副作用もあるようだけど、かかったことはないから分からない。

左手で傷だらけの彼の右頬を撫でるように軽く触れると、彼の体についた傷が一瞬のように塞がっていくのが見えるし、分かる。

一度目を丸くさせて驚いた彼は心地よさそうに目を瞑った。

(こんな状況で、よく寝られるな)

そんなことを思いながら彼からスッと手を離して立ち去ろうと、立つために膝に置いた手が凄い力で腕ごと引かれてバランスを崩して倒れた。

Re: レイとナオ ( No.2 )
日時: 2016/11/28 21:45
名前: ミドルネーム (ID: caCkurzS)


「うおっ!」

腕を引いた人物は分かる。たった今、俺が能力で傷を治した相手。
俺が前に軽く倒れて、座っていた彼は俺の胸に顔を埋めて両腕を俺の腰に回して固定している。

(え、なに、この状況)

「…行くな」

「…はい?」

傘を持っていた手を引かれた訳ではなかった為、雨を防ぐ為に、俺と彼の上に傘を持ってきていると、低い声が聞こえた。
言ってる意味がわからなくて、素っ頓狂な声を上げるが、彼の腕がより強く俺を絞めるもんだから、初対面の人と密着する違和感に居心地は最悪だった。

「……あのー、ね…俺、帰りたいんだけど、な〜」

暫く経っても一向に放してくれる気配が無く、そろそろ体制がキツくなってきて、さり気なく放してほしいことを言うが、彼は固まってしまっていた。

「ウチくる?」

こんな所で一人にされるのが嫌なのかと思い、優しく問いかけてみると、彼は俺の胸に顔を擦り寄せて反応を見せた。
これが始まりだった。俺はなんてデカイ犬を拾っちまったんだろーな。

Re: レイとナオ ( No.3 )
日時: 2016/11/28 22:10
名前: ミドルネーム (ID: caCkurzS)

坂下side

俺は破壊能力者。少しぶつかったら物は破壊する。人は軽傷を負う。力いっぱい壁を叩けば壁は叩かれた箇所から円を描くような形でヒビが入って崩れていく。
だが、この能力は一時的で、使えない時間帯がある。それは疎らだから自分には分からない。

この間ボコボコにしてやった連中が仲間を大勢連れて来てしかも武器を使用してきた。

頭を狙われたらおしまいだった。くらくらする俺が弱ったところを大勢で殴り蹴りバッドや鉄の棒を振り下ろした。

暫く続いて意識も途絶えそうになったところで雨が降り出して、連中は飽きたと帰って行った。
路地裏というよりは、ビルとビルの間の陰から明るい所を見つめる。人通りは多いのに、誰一人こっちを見てくれる気配は無い。

(あ、誰かこっち見てる)

黒い大きな羽の傘を片手に俺の方を見て佇んでいる一人の人間。
暫くして、歩み寄ってきた。
色素の薄い茶色の髪。爽やかな顔。長い睫毛。白い肌。

話しかけられた言葉は、吐息混じりのような色気のある口調。

でも、今は構わないでほしかった。こんな惨めな格好。笑われたり同情されるのはプライドが許さねぇ。腹が立つ。
睨んでやると、左手を伸ばした男は俺の頬に軽く触れた。
触れた瞬間温もりを感じて、全身傷だらけだったところの痛みが消えていく。全身が雨に濡れて冷たかったのがヒーターにあたったときのように暖かくなって、癒えるように目を閉じる。

すると、温もりが頬から離れていき、ゆっくりとそれでいて早く体が冷えていく。
目を開けると、立ち上がろうとしている彼を見て、衝動的に体が動いた。
彼の腕を掴んで引き寄せた。
逃がさないように腰に腕を回した。


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