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【腐向け】felicita【セカフェリ】
日時: 2017/11/12 16:37
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: qev4nJLQ)

セカフェリで現代パロです!
人名使用、フェリが愛されまくってます!!
もっと増えろセカフェリの輪!!!!!
・・・・取り乱しました。
フェリちゃんが絵本家です。
俺得です。
それでもおkという勇者はお進み下さい。

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.10 )
日時: 2018/03/03 19:18
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G5/N30EC)

「待てこのピー野郎!!人の弟に手ぇ出しやがって!!!!」
「お、落ち着け!何のことかさっぱり分からん!あ、トマトを投げるな!もったいないだろう!!」
おいかけっこはまだ続いていた。ルートヴィッヒはひたすらに弁明しながら逃走するしかなかった。
何故、自分は此処にいるのか。というか此処は何処なんだ。追いかけてくる者は誰なんだ。
混乱にも陥っていた。だがこの鬼ごっこにもやっと終止符が打たれる。
「ヴェー?!何これ!?何で家がこんなことになってんの!?ル、ルート!!菊ー!?無事ーーー!?」
買い出しに出掛けていたフェリシアーノによって。



「兄ちゃん。」
「・・・何だよ」
「兄ちゃんは、アイドルだよね。で、今本当は何をしている所?」
「・・・ライブツアー」
「そうだね。必死にチケット取ってベッラやファンの皆が兄ちゃんとえっとアントーニョさんに会いに来てくれるんだよね。」
「・・・そうだけど」
「だけどじゃない!どうすんの!アントーニョさんや皆さんに迷惑かけて!ファンの子達が可哀想すぎるよ!折角兄ちゃんに会いに来てくれてるのに!」
「・・・・・でも」
「でも何?早く謝りに行ってきて!で、ファンの子達に『俺を好きにして!』って言ってきてあげなよ」
「いや、それは」
「勝手に帰ってきた挙げ句ルートおい回して家中トマティーナにして・・・誰が掃除すると思ってるの?」
「・・・すいません」
「謝罪は要らないから早く戻って?」
「・・・行ってくる」
「・・・・・・兄ちゃん、お仕事をちゃんと終わらせてきてね。俺だって兄ちゃんと早く話したいんだから・・・」
「・・・!行ってくる!!」

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.11 )
日時: 2018/03/27 18:10
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G5/N30EC)

「まさかフェリシアーノ君のお兄さんがロヴィーノ君だったとは・・・」
いやはや、爺驚きです。と菊は潰れたトマトを拾いながら呟いた。
「ヴェー、ごめんね手伝わせちゃって菊、ルート。」
フェリシアーノが果汁の滴っている壁を拭きながら謝ると二人は揃って「全然気にしてない」と返した。
「・・・その、お前の兄は何者なんだ?どこかで見たことがあるような」
ルートヴィッヒが問いかけるや否や菊は凄い早さでルートヴィッヒの方を向いた。
「うおっ?!お、おい菊?」
「ルートヴィッヒさん、親分子分というユニットは御存じですか?」
ルートヴィッヒはその速度に驚いたが『親分子分』という名はどこかで聞いたことがあったような、でもどこでだったか。と思い返した。そんなルートヴィッヒに溜め息を付き、菊は説明を始める。
「親分子分というのは所謂アイドルユニットで親分、と呼ばれるアントーニョ・ヘルナンデス・カリエドさんと子分と呼ばれるフェリシアーノ君のお兄さん・・・ロヴィーノ・ヴァルガスさんの二人で成り立っています。爽やか農業スマイルが特徴、ちょっと抜けた素直担当アントーニョさん。悪い感じで大人っぽいけど子供っぽさも兼揃えたチギデレ担当ロヴィーノさん。この二人は今や芸能界を騒がせる異端児です。」
「・・・・・あ、ああ。」
「菊、そんなに知ってるんだね〜好きなの?」
「・・・はっ!い、いや私の親戚がハマっておりまして・・・いやお恥ずかしい。」
我に返ったらしい菊はまたトマトを拾い始めた。

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.12 )
日時: 2018/07/25 23:45
名前: まふぃん@多趣味 (ID: FHdUl2HC)

親分、興味を持つ。



俺はアイドルユニットの「親分子分」の親分、アントーニョ・フェルナンデス・カリエド。
今日もライブツアーで、ファンになってくれた皆を喜ばせようと、してたんやけど・・・
何とな、相方、いや子分のロヴィが家に帰ってもうて・・・このままじゃライブが開けないんや。
俺一人で出たりしたらロヴィ担なる人が、悲しむって皆ゆーとって。
あああ、ロヴィ、もうライブ始まってまうでええええ「ただいま」・・・え?
声のした方に、目をやったら・・・帰った筈の、ロヴィがおった。
「え、何でおるん?!帰ったんちゃうの!?」
「ああ?帰ったに決まってんだろ!?」
じゃあ、何で帰ってきたん?
ロヴィは、アイドル活動に、あんま意欲的やなかったやろ?
あの女優さんとスキャンダル巻き込まれた時なんか、すぐ辞めるゆーとって・・・あ、そういやあの時も、帰って、3日で回復しとったな・・・
ってことは、家に何かがあって、それがロヴィを奮い立たせてるんやろか・・・?
でも、仮定でしかないからなぁ。一応聞いてみな。
「なぁロヴィ、何で帰ってきたん?」
ロヴィは衣装に着替えながら、答えてくれた。
「・・・戻れって、早く終わらせてって言われたからだよ」
その声は、不機嫌ながらも幸せそうで。
「そりゃ、誰に言われたん?」
振り返った、ロヴィは、嬉しそうに、意地悪な顔で。
「秘密だ、アホトーニョ」
なーんて言ったんや。
・・・芸能界の問題児を、こんなに変えてまうなんて、
ちょっと親分、気になってもうわ。
「なぁロヴィ」
もうすぐ、いや、十秒もせん間にライブが始まる。
訝しげに、「何だよ」と返してくる。
「ライブ終わったら、お前の家行きたいんやけど」

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.13 )
日時: 2018/08/19 11:19
名前: まふぃん@実は神田月 (ID: VB7Q11rn)

「今日は何しようかな…」
シーツを干し終わって、俺は呟いた。もうすぐ二人も家に着いた頃かな?今度会った時お詫びしなきゃなぁ。
階段を上がって、右手の部屋に入る。そこには「彼」が佇んでいた。
「おはよう、神聖ローマ」
「ああ、おはよう。今日は何をするんだ?」
「う〜ん…とりあえずおはなしを考えて、絵を描こうかな。いつも通りにさ」
カタン、と木製の椅子を動かして座る。そして膝に彼を乗せて、話を紡ぐ。
「今回は俺をモデルにしたらどうだ?」
「幽霊と、その友達って感じかな。うん、良いかも」
考え付く言葉をひたすらノートにぶつける。そして、ちょっと訂正をしたり、綴りとかが間違っていないか確認する。
「よし、こんな感じかな?あ、神聖ローマまだ読まないでね」
先に読んで欲しいのがあるんだ、と原稿を取り出す。それは昨日描いてみた漫画だ。
「…絵が多いな。これは?」
「これは漫画って言って…まあ読んでみて」
ペラリ、ペラリと紙の捲られる音だけが響く。その間に俺はアイスココアを淹れて、待っていた。
「…凄いな、此処まで進化しているのか」
「うん、でさこれを少年誌に乗せようと思うんだけど…どう?」
そう言うと彼は目を少し見開いた。
「絵本も描いているのにマンガも描くのか?」
「あはは…そりゃ驚くよねぇー…そうだよ、両立させるつもり」
そう言うと彼は呆れたようなため息を着いて、その後微笑んで
「そうか…頑張れよ。でも倒れない程度にな」
と頭を撫でてくれた。ちょっと、いやかなりやるきがみなぎってきた。
「分かった、俺頑張るね。」
「…ただ、ちょっとセリフみたいなの(コマ)がごちゃっとしてて分かりにくい。ストーリー自体はいいと思うが」
「…はい。」

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.14 )
日時: 2018/08/28 23:48
名前: まふぃん@多趣味 (ID: 5ht6gS3d)

「…うん、これなら読みやすい。絵本もクオリティが下がっていない…流石、絵画の天才『ヴェネチアーノ』」
そう彼が過去の名前で呼ぶ。オレは苦笑して、「昔の話だよ」と画材を片付ける。
「昔、か。俺はまたお前に絵画も描いてほしいけど…無理な話だろうな」
そう言って彼が指差したのは、黒服の子供と、ワンピースを着た子供が描かれた絵。モデルは、もちろん彼と…昔の自分。
「特にその『黒翼と自由』はかつて争いを起こした。その他の作品も…お前が自主回収するということで落ち着いたが…」
手が止まって、彼の目線の先にある絵達を見つめる。
見た人が幸せになれるような、絵を目指して描かれたそれは。
逆に人を不幸にした。
オレはそれ以来、絵画を描こうとしても、手が震えて描けなかった。
もしまた描いて、人を不幸にしたら?
そこに、神聖ローマが現れて、道を示してくれたんだ。
「いつか、またお前をモデルにして描きたいな」
その時には感謝の意味も込めて。


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