BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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BL長編
日時: 2025/01/12 23:06
名前: なちゅ (ID: Gqc2/rRD)

長編か短編集にするつもりでいます
(ならないかもしれないです)
投稿は不定期です!
・これはオリジナルなので内容がおかしくなって
いるかもしれないです
・誤字脱字がある可能性大
・何でも許せる方のみ読んでください…
まだまだ初心者なので、温かい目で見ていただけると嬉しいです!

Re: BL長編 ( No.6 )
日時: 2025/01/18 12:40
名前: なちゅ (ID: rfy7IlR/)

ややこしくなってきたので説明します。
花倉橙樹はなくらだいき
↓好き
冴鳥青さえどりせい

風来紫星かぜきしせい
↓好き
若月緑冴わかつきつかさ

黒瀬正一くろせしょういち…二人の恋を応援している。

こんな感じです。

Re: BL長編 ( No.7 )
日時: 2025/01/19 15:48
名前: なちゅ (ID: rfy7IlR/)

No.6
青視点
その日は橙樹と一緒に学校で勉強していた。頭をフル回転させて課題をしていると、隣から視線を感じる。顔を上げると橙樹が俺の顔を見つめていた。
「?、何人の顔じろじろ見てんだよ」
橙樹に問うと、はっとしたように目を見開き
「!?、あぁ、ごめん」
そういって机に向かう。
「終わんなくても、手伝わねぇからな」
「ごめんごめん、ちゃんとやるわ」
シャーペンを持つの見届けると、俺も課題に戻る。今日はなぜかそわそわしている橙樹を疑問に思いながらもページをめくる。
そういえば、こいつと会って三年くらいたつんだな。中学の時転校してきて、きつい性格のせいで友達が出来なかった俺に唯一話しかけてくれた。
「それ、俺も知ってる!」
俺の持っている本を指差して机に近づいてきた。
「面白いよね~、俺はね第2章が好きなんだ~」
突然の事で頭が追い付かなかったが、はっと我にかえる。
「お前、俺の事怖いと思わねぇのか?」
「?、なんで?」
「なんでって…」
みんな怖がって近づこうともしないくせに。そんな奴に普通話かけるか?
「だって、この本好きな人に悪い人はいないもん。」
そうやって笑いかける橙樹は輝いて見えた。
そこから同じ本が好きな正一とも出会って、クラスにも馴染めるようになった。
全部橙樹のお蔭だ。本人に言うと否定されるが、
俺は橙樹を恩人だと思っている。
この恩は絶対に返す、そう心に決めている。

そんな事を考えていたら夕方になっていた。
(やべっ!)
急いで身支度をする。隣で橙樹はボーーとしている。全くこいつは…
「おい、おーい橙樹?無視すんなー?」
「あっ、ごめん」
今日はやけにぼーとしてんな。具合でも悪いのか?
「今日大丈夫か?具合悪いのか?」
「大丈夫!ちょっと考え事してて…」
「そうか?ならいいけど…」
でも油断は駄目だ。橙樹はすぐ隠し事をするから。
「帰るぞ」
いつまでも準備をしない橙樹を急かすように話しかける。
「あっ、まってよー」
「早く準備しないお前が悪い」
そういいながらも微笑んでしまう。こいつといると毎日が面白い。
明日が待ち遠しくて早々教室を出る。
廊下には笑いあう2つの影長く長く…伸びていた。

Re: BL長編 ( No.8 )
日時: 2025/03/09 14:51
名前: なちゅ (ID: LcXgyYSV)

No.7
橙樹視点
教室のドアの前で立ち止まる。昨日あんな事があって、青にどんな顔して会えばいいんだ。
決心して扉を開く。そこにはいつもと変わらないクラスメイト達。俺は恐る恐る自分の机に向かった。

四時間目のチャイムが鳴る。驚くことに青は俺に挨拶しただけで、何も言ってこなかった。
少し安心して教室を出ようしたとき、後ろから声がした。
「おい」
振りかえると青が真剣な顔をして立っていた。
やっぱり謝ってこない事を怒ってたのかな。
俺が口を開く前に青が話始めた。
「お前に着いて来て欲しい所がある。」
「え?」
「いいから、着いてこい」
そう言って腕を引っ張り無理やり連れて行こうとする。
「わかった!着いてくから引っ張んな!」
何度も抵抗すると、ようやく放してくれた。
それから青の後ろ姿を追いかけ、学校中を歩いた。
しばらくすると青が立ち止まる。そこは体育館通路だった。
(あれ?あの子…)
目の前には髪の長い女の子が立っていた。女の子はこちらに気づくとつかつかと歩いてきた。
「この間の告白の返事、頂けますか?」
(はっ?もしかして)
この子が青に告白した子なんじゃ……
急いでその場を去ろうとすると、青に腕を強く握られていた。
「ちょっと……」
「いいから」
そう言って彼女に向き直る。
「この間のことだけど」
怖くて聞けない。ぎゅっと目を瞑る。
「申し訳ないけど付き合えない。」
「君さ、俺の事運命の人って言ってくれたけど、俺はそうは思えないんだ。ごめん。」
そんなバッサリ言うか?普通。案の定女の子も悲しそうな顔をする。
「俺には俺の運命の人がいるから。」
えっ、青の運命の人?そんな事を思える人いたんだ。
青に運命の人って言われるなんて羨ましいな。そんなことを考えているうちに、いつの間にか女の子は居なくなっていた。
「青、運命の人とか信じるんだね。ちょっと意外。」
「お前バカ?」
は?なんで急に罵倒してくるんだ、と思った瞬間青に壁に押し付けられる。
「こんだけやって、気づかねぇのかよ」
「え?」
「なんで俺がお前を連れてきたと思う?」
「?」
何を言っているのか分からずきょとんとしていると、青はため息をつく。
「本当に昔から鈍感だな」
「だから、さっきから何言って……」
「お前が好きだ。」
「……………え?、えっ、えぇーーー!!」
一気に顔が熱くなるのが分かる。嘘だ。青も俺の事が好き?信じられず、頬をつねる。
「現実だよ。ばか」
「もーー!ばかばか言わないでよ!」
「で、どうなの?お前は」
急に真剣な顔してこちらを見る。あぁ、やっと言う時がきた。今までたまっていた全部の思いをこめて、
「俺も好き!大好き!!」
と叫んで青に抱きつく。
二人で笑いあう。久しぶりに中学の時のように何も隠さない、本当の笑顔ができた。
晴れ渡る空に無数の花びらと鳥が羽ばたいて行った。

Re: BL長編 ( No.9 )
日時: 2025/01/20 22:28
名前: なちゅ (ID: rfy7IlR/)

橙樹くんと青くんの恋愛は終わりですが、紫星くんと冴緑くんのも書こうと思います。
(でも青橙も出てくるのでご心配なく)
ほぼ紫星くん目線です。

Re: BL長編 ( No.10 )
日時: 2025/01/29 19:03
名前: なちゅ (ID: wq7vXSlU)

第二章 No.1
紫星目線
教室にチャイムが鳴り響き、あちこちから椅子の音や話し声が聞こえてくる。
俺は大きく伸びをして友達に会いに行くため教室を後にする。
ぼーと歩いていると誰かとぶつかった。
「!、ごめんなさい!」
あわてて謝り恐る恐る顔を上げると、そこには俺の初恋の人である若月冴緑がこちらを覗いていた。
「すんません!大丈夫ですか?」
がたいのいい体と美しい緑色の髪に見とれてしまう。やっぱりかっこいいなぁ
「?、あの?」
「!?あっ、大丈夫です!」
はっと我に返り答える。すると遠くから可愛い声が聞こえてきた。
「あっ!ここにいたんだ~」
ずいっと髪の長い女の子が間に入ってきた。
「おい、急に来んなよ」
「だってぇ冴緑全然来ないんだもん!」
俺のことは無いもののように話し始めてしまった。この場にいるだけで胸が苦しい。今すぐここから離れよう。
「じゃあ俺はこれで…」
「あっ……」
後ろで声がしたが、きっと幻聴だろう。もうあの場は二人の世界だった。
俺が入っていい所じゃない。
唇を噛みしめながら歩いていると、聞きなれた声がした。
「あれ?なんでしょげてんの?」
振り向くと、友人である花倉橙樹がひらひらと手を振っていた。
「自分が成功したからってからかうな」
「悲しそうに見えたから話しかけたのに!」
そう橙樹はこの前好きな人と付き合えたのだ。
「で?本当にどうしたの?」
急に真剣になって聞いてくる橙樹に少しびびりながらもさっきあったことを話す。
「あーー!川根美月ちゃんねー!」
さっきの女の子は川根美月(かわね みつき)と言うらしい。橙樹によると、冴緑の幼なじみでトレンドに詳しい女子らしい。まぁ俗に言う一軍女子だ。
「やっぱり俺が好きになるなんてだめかな…」
「そんな事いうな!絶対叶うから!」
元気づけてくれる橙樹に微笑みながらも頭の中では不安でいっぱいだった。
橙樹と別れてとぼとぼと廊下を歩いているとまた後ろから声がした。
「今度は誰……。正一くん?」
そこには橙樹繋がりで仲良くなった、黒瀬正一くんが立っていた。
「どうしたの?」
いつもとは違う表情の正一くんに問いかける。
「ちょっと、相談があるんだ」
「え?」
「紫星くんにしかできない相談が」
さっきまで騒がしかったはずの廊下が静まりかえる気がした。


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