BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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BL長編
日時: 2025/01/12 23:06
名前: なちゅ (ID: Gqc2/rRD)

長編か短編集にするつもりでいます
(ならないかもしれないです)
投稿は不定期です!
・これはオリジナルなので内容がおかしくなって
いるかもしれないです
・誤字脱字がある可能性大
・何でも許せる方のみ読んでください…
まだまだ初心者なので、温かい目で見ていただけると嬉しいです!

Re: 花鳥風月 ( No.1 )
日時: 2025/01/13 17:48
名前: なちゅ (ID: Gqc2/rRD)

登場人物
花倉 橙樹(はなくら だいき)
冴鳥 青(さえどり せい)
風来 紫星(かぜき しせい)
若月 緑冴(わかつき つかさ)
黒瀬 正一(くろせ しょういち)
花倉くん目線です。

Re: 花鳥風月 ( No.2 )
日時: 2025/01/13 17:47
名前: なちゅ (ID: Gqc2/rRD)

No.1
涼しい風が窓を通り、教室に入っていく。
いつもと変わらない景色なはずなのにおちつかない。それは多分、彼_冴鳥青のせいだ。
隣で黙々と課題をする青をじっとみつめる。
長いまつ毛と整った顔、そして透き通るような目、俺は青の全部が好きだった。
しばらく見つめていると、青が顔をあげた
「?、何人の顔じろじろ見てんだよ」
「!?、あぁ、ごめん」
青に話かけられ、我にかえる。そういえば俺も課題の途中だったんだった…
「終わんなくても、手伝わねぇからな」
「ごめんごめん、ちゃんとやるわ」
そういいながらもシャーペンは進まない。


好きになった瞬間はわからないけど、いつの間にか青のことを目で追うようになっていた。
そこから友達の助言もあって、好きという感情に気づいた。
でも、青は俺のことをどう思っているんだろう。
親友?それとも友達?分かっているのは、俺と同じ気持ちではないことだけ。
そう思うと胸が締め付けられる。
青にとって俺はなに?俺は……
「おい、おーい橙樹?無視すんなー?」
「あっ、ごめん」
「今日大丈夫か?具合悪いのか?」
「大丈夫!ちょっと考え事してて…」
「そうか?ならいいけど…」
青は納得いかなそうな顔で身支度をしている。
俺も帰らないと。
机の上に無造作に置かれた課題をカバンにつめる
いつの間にか夕方になっていた。教室に2つの影がのびる。
「帰るぞ」
「あっ、まってよー」
「さっさと準備しないお前が悪い」
慌ててバッグを持つ。
明日はちゃんと言えるだろうか。後ろめたさを残しながら、俺は教室から駆け出した。

Re: 花鳥風月 ( No.3 )
日時: 2025/03/09 14:45
名前: なちゅ (ID: LcXgyYSV)

No.2
うるさい目覚ましが鳴り響く。
頭をかきながらゆっくりベッドから起き上がる。
カーテンの間から入る朝日が眩しい…
しばらくベッドの上でぼーとしていると、下から母の声が聞こえてきた。
「橙樹ーー?起きてるのー?」
「はーい、今行くー」
薄い目をこすりながら、下に降りる。
「今日は珍しく遅いわね」
「んーー」
母の声に適当に返事をしながら朝ご飯を食べる。
まさか好きな人の事を考えて眠れなかったなんて口が滑っても言えない。
「ちょっと聞いてるの?」
しまった、全然聞いていなかった。
「あら紫星くんもう来たみたい。ほらあんたも早く準備しなさい」
「はいはい」
あいつもう来たのか。急いで制服を来て、玄関に向かう。
「行ってきまーす!」
大きな声で挨拶してドアを開ける。
「珍しく遅かったね」
そうからかってくるのは家が近く仲のいい友達、風来紫星だ。
ふわふわした雰囲気と犬みたいな性格で密かに人気らしい。
「うるせーなー、お前もいつも寝坊してる癖に」
「えへ🌠」
そして二人で他愛のない話をしながら学校に向かった。
学校に着いて紫星と別れて、自分の教室に向かう。
教室のドアを開けようとして、手が止まる。
本当に開けていいのか?開けたらまたあの複雑な気持ちが始まってしまうのでは?
でも、伝えなければ。決心してドアを開ける。「よっ!おはよ」
ドアを開けると、いつも通り青が挨拶してくれた。
「お、おはよ」
どうしても挨拶がどもってしまう。
「良かった、来れて。昨日具合悪そうだったから。」
「えっ…」
頬が熱くなるのがわかった。
青が自分のことを心配してくれている。
やっぱり青はかっこいい!!
「ありがとう、大丈夫だよ!」
今度はにこやかに返事を返せた。
大丈夫。きっとこの気持ちも青に伝えられる。
あざやかな風がめぐる教室にチャイムの音が鳴り響いた。



Re: BL長編 ( No.4 )
日時: 2025/02/09 18:39
名前: なちゅ (ID: oRnw6v/P)

No.3
「橙樹ーー?大丈夫かぁー?」
青の声で我にかえる。そうだもう休み時間なんだった。
「正一に本返しにいくんだろ?」
「あっ!そうだった!」
急いで教室を飛び出す。廊下はたくさん生徒で混みあっている。その隙間を掻い潜りながら1の1に向かう。
1の1の前でたむろっている男子達に声をかける。
「正一いる?」
「あっ、黒瀬ーー?花倉が用があるってよーー」
「んーー?」
目を擦りながら、机から顔を上げるのは俺の幼なじみの黒瀬正一だ。正一は萌え袖を振りながら、
ゆっくりこちらに来る。
「どうしたのぉーー……」
「お前いつも寝てるな」
「だってぇーー」
「まぁいいや、これ」
本を差し出す。少し薄汚れているがこの本は俺にとっても、正一にとっても、青にとっても大切な物だ。
「その本、気に入ってるよねぇー」
「当たり前だ。だって……」
「青との出会いを作ってくれたから?」
いつも寝てばかっりな癖にこういう時は妙に勘が鋭い。深くため息をついて本を正一に押し付ける。
「あっ、ちょっとぉ」
正一の声を無視して歩きだす。ふと中庭を見るとバスケ部が練習している。
「あれ?橙樹じゃん」
いつの間にか隣に紫星がいた。紫星は顔を赤らめながらつぶやく。
「緑冴くんやっぱりかっこいいな~」
若月緑冴。一年でありながらバスケ部のエースになった奴だ。そんな彼に紫星は惚れているらしい
「良くあんなの好きだねー」
「はぁーー?だったら俺も橙樹が青が好きなの良く分かんないから」
そういって笑いあう。こんな平凡な毎日がずっと続いて欲しい。俺はそう願うしかなかった。
「そういえばこれを渡したかったんだ」
そういって俺にお守りを差し出してきた。
「これは?」
「恋愛成就のおまもり。つけてるといいよ」
赤色のおまもりを受けとる。持っていると安心する。掌の中でおまもりを握り、紫星と別れる。
紫星のおかげかお守りのおかげか俺の足取りは軽い。薄く笑いながら自分の教室に戻ると、同じクラスの男子が話をしていた。その内容は思いがけない物だった。
「おい、聞いたか?冴鳥の奴、女子に告られたらしいぜ」
「まじかよ。まぁあいつ人気だからな」
お守りを持っていた手が震える。
ざわめく教室の中に赤いお守りが小さく音をたてて落ちた。

Re: BL長編 ( No.5 )
日時: 2025/01/17 22:37
名前: なちゅ (ID: Gqc2/rRD)

No.5
うるさい雨の音で目を覚ます。
頭が痛い。昔から偏頭痛もちだが、どうやら今回は違うみたいだ。
「橙樹?入るよ?」
母がドアを開ける。頭痛のせいで目が開けられない。母が近づいてくる気配がする。
「ちょっと!熱あるじゃない!今日は学校休みなさい!」
ドタバタと階段を母が降りていく。もう起きているのも辛くてふっと目を閉じた。

目を開けるといつもと同じ天井が目に入る。
(スマホ…)
手探りで机の上のスマホを探す。
だが、スマホより先にきた感触は、暖かい物だった。
「!?」
びっくりして目を開ける。そこには心配そうにこちらを覗く青がいた。
「は!?ち、ちょっと!」
急いで手を振りほどく。顔が熱いのは、熱のせいだ。多分…
「なんで居るの?」
恐る恐る口を開く。
「いや、最近おかしかったから。でも…」
青が俺を見る。
「元気そうで良かった。」
青は薄く微笑む。いつもなら嬉しい笑顔が、今日は疎ましかった。
「帰って……」
「え?」
「帰ってよ!!」
布団を投げつける。青はびっくりしたような顔をしたが、すぐに
「わかった。」
と返事をして布団を戻す。その顔は悲しそうに見えた。
ドアが閉まる音がする。前は涙のせいで見えない。後悔しても、もう遅いのに。
青は何も悪くないのに。涙が頬を伝っていく。
外で降る雨が俺の悲しみと一緒に激しい音に変わっていった。


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