複雑・ファジー小説

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迷子セカイ
日時: 2011/04/30 16:18
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)






Vi do il benvenuto.

Adesso, la storia della loro resa?

Questa pagina è scritta in segreto.

Ho parlato, per favore pensate alla vostra vita come no.

Che mi stava un bugiardo.





初めまして、案内人のセインと申します
上の文の意味なんて、野暮な事は聞かないで下さいね?
僕は教える心算なんて御座いませんから。



・駄文過ぎて笑うしかねぇw
・荒らしってイイよね! 素敵だと思うわ! 
・華焔って何ソレおいしいの?
・亀更新に付き合ってられない、我は兎だぞ!


という方はウィンドウを一旦閉じる事をお勧め致します
三番目の方、僕は美味しくありませんよ。


・華焔って奴知らないけど読もうか
・べ……別にアタシはアンタの為に読む訳じゃないんだからね! 仕方なくよ……
・何だか僕の故郷の火星の匂いがするよ!
・急がなくていいのよ、ゆっくり書いてくださいね?


という方、心より歓迎いたします
ところで火星ってアナタ電波も程々になさいな



さあさ、アナタ方もこの世界に酔わないで、ちゃんと帰って来てくださいね?


                        ——Le sorti della guerra a disposizione.







Re: 迷子セカイ ( No.14 )
日時: 2011/05/03 15:30
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)
参照: ワカラナイ、彼ガ何故、ワタシヲ否定スルノカ。







特別クラスの教室内に、放送を行っていた三人は居た。
既に彼女らがいるこの教室は、数十名の教師によって包囲されていた。
先程彼女らが放送した、“トラブル”とはこの事だ。

「……何なのぉ? アンタ等はか弱い生徒達を密室に閉じ込めて監禁プレイとか、したいわけぇ?」

三人の中で一番年齢の低そうな少女、ミリーノが、横髪を払いながら言った。
少女の紫色の髪は少し変わっていて、右側がショート、左側のロングはゴムで結って、前側に垂らされている。 髪の長さが右と左とで違うのだ。
黒のキャミソールに、ウォッシュブルーのデニムジャケット、ショートパンツにベルトという自由な服装。
そして、その衣服の上に圧倒的な存在感を誇る大きな紫色の数珠。
少女は椅子に座ったまま木製の机の上に足を上げて、どこかの社長のように偉そうだ。

「全く、空気を読んでほしいな。 あとミリーノ、魔力が漏れてる」
「漏れるもんなんだってば。 アタシはまだそんな操れねーんだよオルドとは違ってね?」

呆れた風に首を横に振る。
オルドは、壁にもたれかかりそっと欠伸をする。
カーキのマキシワンピースを揺らしながら、カレンに言う。

「あ、放送再開させていいですよ」
「そう? じゃあ、倒しといてねオルド、ミリーノ」

無言で威圧をくれていたカレンに、冷や汗をかきながら「了解」と答えた。
今ここで、ドアを開けると隙間から教師達が入ってきてカレンの放送に支障を来す場合がある。
そのための、ミリーノだ。 面倒臭そうに椅子から離れて、オルドの前まで来る。

「オルドとアタシだけを転移させりゃあいーんでしょ?」
「はい、お願いします」

にこりと微笑んで、ミリーノを見る。
ミリーノは手を前に突出し紫の転移空間を作り出す。

「人物転送、座標69・37!」

転移空間にいた人物、つまりミリーノとオルドのみ教師達のいる廊下へと転移した。
そこにいる教師達は槍や剣の使い手ばかりで、まさに戦闘態勢と見てとれた。

「そうまでして学園を守りたいなら、“一つだけ”、方法があるじゃないですか」
「そーだよぉ、どうせアンタ等にアタシらは倒せないんだからさあ」

オルドの鉄製指輪とミリーノの数珠から鈍色と紫の魔法光が放出し、辺りに溢れる。



「「さっさと、認めなよ」」



オルドとミリーノの瞳に、迷いや後悔などを期待した、学園側の失態だった。
それは、一瞬の出来事だった。 特別クラスの校舎全体に振動が渡り、S級の猛者でさえ、倒れるものがいた。

オルドは渇いた唇を、そっと舌で舐めた。

「なんだ、こんなものなんですね」

そう、呟いた。 綺麗に笑って見せ、笑顔のまま死人を見下ろす。
横からミリーノがとことこと歩いてきた。

「……あれ、戦闘時は逃げてたんですか?」

クス、と嫌味ったらしく笑う。

「うるさいなー、アタシの魔術は戦闘向けじゃねーの。 戦闘始まって直ぐ転移したに決まってるでしょ」

いつもの事じゃん、と拗ねたように口を尖らせる。
ミリーノは空間転移を発動させ、もう一度オルドと共に教室へ戻った。

戻った教室にはまだ放送するカレンの姿があった。
振り向いて、近い距離にも拘らず手を振る。

「ああ、ミリーノとオルドも選手宣誓する?」

選手宣誓、と楽しそうに声を弾ませて言った。

「まだ選手宣誓は早いと思いますけど……」
「じゃあ、意気込み」

ミリーノはオルドと顔を見合わせ、二人同時に笑った。
そして二人とも楽しそうに意気込み(という名の脅し)を言い、カレンは教室を去ろうとする。

「本当の選手宣誓行ってくるねー」

ドアをガラッと閉めて、完全にカレンの姿が消えた。

「さっき、アタシ外で姉貴と会ってさ」
「……はい、というか、いきなり?」
「いいから聞けってぇ。 何か、外で選手宣誓行ってくるって聞いたの。 それも、魔術師ノーマルの校舎に向かっていく姉貴に聞いたんだよぉ? 何か、おかしくない?」

オルドは暫く考え込んだ後、口を開いた。



「ハーツの仕業、だと思いますけどね」







Re: 迷子セカイ ( No.15 )
日時: 2011/05/03 15:32
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)
参照: ワカラナイ、彼ガ何故、ワタシヲ否定スルノカ。

>ののちんs

そうなんですか^ω^
僕は水樹奈々さんが好きですよ



>生死騎士

文才なんてないよ^ω^
頑張るbb

Re: 迷子セカイ ( No.16 )
日時: 2011/05/03 15:46
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
参照: 閃光 薔薇 氷風 慈愛 家族 希望 使命 絶望 ——終焉。

ちょwおもしろいな
やっほ華焔!
魔術系か・・・私の影響?(大嘘です。でしゃばってごめんなさい)

すいません、自害します←

今んとこリンカが好きかなぁ・・・。
うん!痛くないよ。香とか香水とかPerfumeとか好きだよ!←
かわいいじゃないか☆おとなしくて桃色で香とか。
更新頑張ってちょノシ

Re: 迷子セカイ ( No.17 )
日時: 2011/05/16 11:18
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)
参照: ワカラナイ、彼ガ何故、ワタシヲ否定スルノカ。

>ゆえ汰

半分ゆえ汰の影響、半分他のアニメの影響だよ
自害しないでっ笑
つまりPerfumeが好きなんだね^ω^

Re: 迷子セカイ ( No.18 )
日時: 2011/06/06 19:53
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)
参照: ズット一緒。 死ニタイ時ハ私ニ言イナサイ、一緒ニ死ンデアゲル。






辻褄の合わない出来事に最初から気付いていたが、カレンはずっとスルーしていた。
自分は昔から彼に甘いから。 なんてただの言い訳に過ぎないが、彼女にとって彼は、ハーツ・トランスエバーは唯一信頼できる大人であるに違いない。
教師でありながら、反学園派のカレン達に味方して貰えるのなんてハーツ以外にいるわけがない。
だから彼女は、彼が彼女の時間を狂わせた事を自分たちの為と信じて疑わなかった。

「わたしは、あの子を助けたいからね。 だから、貴方もこの学園から一緒に連れ出してあげる」

虚空に向けて言葉を発する。

「ずーっと一緒って、先生と約束したもんね。 だから、わたし達はいつも一緒なの、ね、グレン」

にっこりと薄い桜色の唇で弧を描く。
大きく息を吸って、言った。


「ハーツも一緒。 オルドもミリーノも一緒。 グレンも……先生も、一緒。
 私に怖いものなんて、ないんだからっ♪」


カレンの瞳から、一筋の涙が零れた。


***


「……あるえ? ハーツくん、いたの? そういえばさっきアンタの魔術感を感じたけど、何かした?」

リバーは、男の色素の薄い髪の尻尾を引っ張りながら耳元で囁く。
嫌そうに目を細めて、ハーツ・トランスエバーは振り向いた。

「ん。 カレンらが生き急いでたもんで、ちょっと狂わさせてもらった」
「……話変わるけど、男のくせにキレーな顔してんねえ」
「あー……、あんたは全然変わってないよな。 俺がココ卒業してから何も変わってねーよ、リバー先生」

褒めているのか、貶しているのか。
何にせよ何も読めない人物だ、とリバーは心中で評価した。
「あれ?」とハーツが声を漏らすとリバーはそれに反応した。

「なによ」
「俺が生徒だった時代に比べて、老けた?」
「だまらっしゃい」

ハーツだってすでに成人していることは誰の目にも明らか。
そのハーツの先生であるリバーの年代と言ったら。

「ぶふっ」

ハーツは想像して吹き出す。

「あにソーゾーしてんだよ」
「いや、先生の年齢。 どんだけ小さく見積もってもなあ……ぷっくっくっ」

リバーの張り手が、ハーツの右頬に炸裂する。
赤く腫れ上がった右頬を素早く抑えて、へにゃっと笑って見せる。
本当に、読めない奴だ。

「いったいじゃん、先生」
「アンタもあの子らもアタシの大事な生徒だよ。 アンタがどんだけでかくなっても悪い事したら仕置き。 それが、センセーです」
「屁理屈。 俺だってもう先生だっつーの、つまり、さ」

リバーの耳元までハーツの唇が近づいてくる。
緊張して身を固める事もなく、ただ冷静にハーツの行動を見守る。
目はハーツを追っているが、かといって生気が宿ってるわけじゃない。

「先生の同僚、だろう」

ハーツはそう呟くと、先程リバーが通っていった道を早々に歩き始めた。

「ちょっと、アンタも一緒の方向から来てたでしょ。 んでそっち行くのさ……?」

ハーツの姿は消えていた。
大方、魔術でどこかへ飛んだのだろう。
リバーは騒がしい自分の生徒らがいるであろう校舎の方へ歩き出し始めた。
持っていた書類を力強く抱きしめて、呟く。

「何に当てられたらそうなるのよ。 理由はカレン? ロラン? …………昔からそう、訳わかんないッ!」

大粒の涙が書類の上に輪を作る。




「アタシ、間違った事、したのかなあ……?

  ロラン、教えてよ。 アタシは、ロランを生き返らせた方がいい? 死なせたままの方がいい?



  アタシの命なんていくらでもあげるから、許して……!」






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