複雑・ファジー小説

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迷子セカイ
日時: 2011/04/30 16:18
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)






Vi do il benvenuto.

Adesso, la storia della loro resa?

Questa pagina è scritta in segreto.

Ho parlato, per favore pensate alla vostra vita come no.

Che mi stava un bugiardo.





初めまして、案内人のセインと申します
上の文の意味なんて、野暮な事は聞かないで下さいね?
僕は教える心算なんて御座いませんから。



・駄文過ぎて笑うしかねぇw
・荒らしってイイよね! 素敵だと思うわ! 
・華焔って何ソレおいしいの?
・亀更新に付き合ってられない、我は兎だぞ!


という方はウィンドウを一旦閉じる事をお勧め致します
三番目の方、僕は美味しくありませんよ。


・華焔って奴知らないけど読もうか
・べ……別にアタシはアンタの為に読む訳じゃないんだからね! 仕方なくよ……
・何だか僕の故郷の火星の匂いがするよ!
・急がなくていいのよ、ゆっくり書いてくださいね?


という方、心より歓迎いたします
ところで火星ってアナタ電波も程々になさいな



さあさ、アナタ方もこの世界に酔わないで、ちゃんと帰って来てくださいね?


                        ——Le sorti della guerra a disposizione.







Re: 迷子セカイ ( No.4 )
日時: 2011/04/25 16:21
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)


アキラです。
名前を変えて気持ちも切りかえればいいんですけどね。
わたしの場合、それが難しいデス←

更新がんばー!
っていうか私の大好きな学園がでてくる!
うほほほw

Re: 迷子セカイ ( No.5 )
日時: 2011/04/30 16:19
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)
参照: http://ameblo.jp/kaenclone



>アキラs

僕も、難しいです笑

初、学園モノですねーw 頑張りマスッ
うほほほーw




Re: 迷子セカイ ( No.6 )
日時: 2011/04/26 13:51
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)
参照: http://ameblo.jp/kaenclone








RU[ライウル]魔法学園内、陸戦戦技場。
一辺4m程の小さな戦技ステージの上に、少年少女が一人ずつ。
少年は軽傷を負っていて、軽く息も乱れている。 一方少女の方は全くの無傷で、戦況は明らかだ。
風で、少女の淡い水色の髪が靡く。 草花も踊らされ、少女の勝利を歓喜するように揺れている。

広大に広がる陸戦戦技場のステージの外には30名ほどの魔術師達と、教師が一名、ステージ上の二人を見つめている。
が、既に勝敗は明らか。 興味が薄れ空を見る者も、友人と話す者も出てきた。
若干一名の教師でさえ、生徒達の談笑に交じっていた。


やがて少女の下に水色の魔法陣が浮かび、水を纏った鞭を宙に泳がせ、ステージを駆け抜ける。
鞭は少年の肩に振るわれ、その衝撃に耐えきれず少年はステージの外へ落ちる。

「ッ、痛ってぇ!」

少年は声を上げ、赤く腫れ上がった左肩をしっかりと右手で押さえた。
教師は待ちくたびれたように立ち上がり、片手をひらひらと振る。

「勝者、アミレリノっ。 グレン、女の子に負けちゃいけないなー」
「うっせー! まず俺とアミじゃ魔力クラスが違うじゃねーかっ」

今の時間は魔力クラスAとBの合同で実践形式の授業をしているのだ。
すると、倒れこんだままの少年の顔を覗き込むように二人の少女がやってきていた。

「グレンってば、わたしにくらい勝ちなさいよ?」

先ほどグレンを倒した少女、アミレリノ・エリェンシアは茶化しながら鞭を当てた肩を触る。
グレンは小さく「いっ」と零した。
それをみて、アミはお腹を抱えて笑い出した。

「大丈夫? グレンもわたしも火星人だから心配だよ……」

思いっきり電波音を脳に響かせる桜色の髪の少女、リンカ・スペルージュは自身の魔術で治療を開始する。
リンカの魔術、“香”は薬草などを配合し、治療薬などを生み出すことができる。
同時に、配合を変えれば爆薬だって作れるという事なのだ。

そして、グレンが火星人だと何が心配なのか。
アミもグレンも苦笑いでその言葉をごまかした。

「おーおー、グレン? センセーを差し置いて一人ハーレムとは何事かなぁ?」
「いででで、リバー先生まだ俺の肩治ってないッリンカ早く、俺死ぬっ」

Bクラス独身教師、トゥエラ・リバーはグレンの後ろに回り込み、グレンの首を絞める。
許せないのだ、自分より先に生徒が恋をしようなどと。
今年が始まってまだ4ヶ月しか経ってないにも関わらず、リバーの被害者は10人以上に上っていた。
彼女の所為で、この学園にカップルが一組もいなくなったのは事実である。

「リバー先生っ、わたし達そーゆー関係じゃない、ですからっ」
「ほぅ? ならどーゆー関係かなー、言ってごらん」

妖しくリンカに詰め寄ると、リンカは泣きそうな顔で言う。

「か、火星人同士は結婚とか、できないんです……」「俺火星人じゃねーからっ」

リンカとグレンは火星人があーだこーだと議論を繰り広げる。
正直、リバーやアミには何がどうだか分かるわけもないから、二人して呆れていた。
その内リバーから話が持ち上がり、アミがその話題に反応した。

「で、好きな人いるわけぇ? アミレリノなら浮いた話ありそうだけど」

リバーの透き通るような脱色された髪がアミの頬に当たり、少しくすぐったく思う。
アミは瞬時に顔を赤らめ、下を向く。

「そ、んな訳ないですよッ! 冗談やめてください……っ」
「いやいや、冗談なわけあるかぃ」


いつしか、授業は授業ではなくなっていた。





***





「あれ、姉貴どこ行くのぉ?」
「選手宣誓っ」

少女は金色の美しい髪を揺らしながら、駆ける。

「頑張れぇ、姉貴。 即リタイアは勘弁してよぉ?」

少女は笑いながら、紫の髪を撫でる。

「こっちの台詞。 いってきますっ」
「いってらぁ」


——姉貴、アイツに逢って心境が変化しないといいけどなぁ……






Re: 迷子セカイ ( No.7 )
日時: 2011/04/30 13:35
名前: 華焔 ◆xEt1wVJEg. (ID: 8hgpVngW)
参照: http://ameblo.jp/kaenclone






「あーあ、暇だぜ!」

腕を伸ばし、欠伸をしながら廊下を歩く。
右の人差し指を上に突き立て、その指にそっと美しい緋色の炎を灯す。

「そんなに弱くねー筈なのに、なーんか変な魔力に邪魔されてるっぽくて本気が出ねーんだよなァ」

灯した炎を消して、天井を見上げる。
露骨に舌打ちをしつつ、何もないただの地面を蹴る。 不満な事があると必ずする、グレンの癖だ。
ため息をつくと、首筋に何かひんやりとした物が当たった。
「ひっ」と裏返った声を上げ、グレンは後ろを振り向く。

「あっははー、情けない声ぇ」
「アミィ? てめぇ何したんだよっ」

腹を抱えて笑い出すアミと、後ろで慌てているリンカが目に入った。

「水を氷結させて、アンタの首に当てただけよ?」

ニヤリといたずらな笑みを浮かべ、グレンの顔を下から覗き込む。
自分で気づいてはないだろうがアミは結構顔だちもいいし、スタイルもいい。 そんな女の子から上目遣いで(からかわれてても)見られていると、緊張の一つもする。

リンカは見ている方が恥ずかしいとでも言うように、二人の間に魔術を発動させる。

「ふ、ふふ二人とも喧嘩だめだよ……!」

桃色の魔法陣が浮かび上がり、ちょうど二人がいる空間にのみ“香”を撒き散らす。
“眠りの香”だ。 二人の鼻孔をかすめる香りに酔ったように、動きが鈍くなった。

「リンカァ、そんな止め方は、ねー……ぜ?」
「それには、同感、だわ……」

体の自由と同時に鈍る思考を優先的に回復させ、何とか立っている。
リンカ自身、そんなにも全力で魔術を発動させていなかったため体の自由が利いているのだ。

「ご、ごめんなさい……。 まだ、調節があやふやで、ね?」

頭を下げて、謝ってくれている。
そして、“毒抜きの香”で眠気を退けてくれた。 一言に毒と言っても、色々種類はあるらしい。
魔術である“眠りの香”は一種の毒らしいから、それも利くのだとリンカは言う。


——その時だ。


まだ全開で活動しない治りかけの時に、脳内の思考、五感が一気に遮断された気がした。


グレン達だけではなく、廊下を歩いていた周りの生徒達もその症状になっている。
頭を押さえていたり、しゃがみ込んでいたり。 ただでさえ魔力クラスが低い生徒が多いこの廊下は、倒れて喉を押さえていたりする者も、既に息絶えている者も見受けられた。

「何よ、これぇ……!」
『あーあー、聞こえてるぅ?』

状況に似あわず、綺麗な透き通るような女生徒らしき声が脳内を埋め尽くす。
語尾が微妙に伸びる言い方も、声の質も、グレンには聞いた事があるような響きだった。 それ故に脳に他人よりももっと強い衝撃を受けていた。


——ただの脳内通信のはずなのに、こんなにも重いのは何でだ……!?


体内の臓器がぐちゃぐちゃに掻き混ぜられているような感覚。
それに耐えきれず、グレンは廊下に胃液を撒き散らす。 リンカも、アミも、同じように吐いていた。

『取り敢えず今死んじゃった人はご愁傷様。 わたしの魔力に耐えきれた人の方が、よっほどご愁傷様って感じだけどね?』

この口ぶり、魔力クラスSオーバーの生徒だということは全員明らかになったはずだ。
だからこんなにも重いのかと、もうろうとする意識の中、グレンも納得した。




『わたし達が求める自由の為に、今から学園を壊すわ。 学園を消されたくなかったら、わたし達S級オーバーの魔術師達と戦って勝ち取りなさいな、勝利を!』




この瞬間、確かにグレンは恐怖を感じ取った。
同時に懐かしささえ感じ取ってしまった。

「この声、絶対に、アイツだ……! 魔術クラス測定不能の、あのぶっ壊れた、カレン・ギルノートだわ!」

言葉を発したアミの顔が、蒼白になる。



「ああ、そうだ」



——思い出した。

彼女は、そんな悪魔じみた人じゃないのに。
どうしたというのか。
グレンの体の震えが、止まらなかった。






Re: 迷子セカイ ( No.8 )
日時: 2011/04/30 10:41
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)


五感が一気に遮断される間隔を必死でやってみる。 うん、無理だ。

あと、喧嘩してる最中に第三者に魔術で介入される間隔を必死でやってみる。 うん、痛いゾ!


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