複雑・ファジー小説

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オオカミと嘘吐き姫。
日時: 2011/10/19 21:11
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)

嘘を吐いたのはアナタですか?
これはいけませんね。アナタは“悪い子”だ。
確か前にもこんな人が食べられていましたね。
え? 誰にかって? 俺ですよ、俺。

嘘吐きは、俺が食べてしまいますよ。

黒いリンゴはお好きでしょうか?
お口に合えば良いのですが。
さぁ、一口食べてください。
これでアナタはもう俺から逃げることなど出来ませんよ—。

*ご挨拶 >>1
*プロローグ >>2
*第一章『嘘吐き少女』>>3-

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.10 )
日時: 2011/10/20 21:40
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)


>>9 アニホとミシン様

ようこそ!駄スレへ!←
見に来て下さって光栄です^p^ぐへへ←

嘘吐きなんですかw
嘘吐き姫ってどういう事なのか自分でもよk((オイ
ジャンル違うんですかw
あれですか、こう「ここにあったおやつ食べたでsy「食べてないよ?」的なあれですか(発想が小学生レベル

大丈夫ですよ、ミリアちゃんも大嘘吐きすぎて面白い位ですかr((そのネタばれが大丈夫じゃない

ど、独特の魅力ですか!
これは私にしかない短所であり長所ってことですね!
マイナスに行かない様頑張ろう(

応援されました!←
頑張ります!と行きたいところですが眠いんでまた明日……(オイ

おやすみなさい【寝室】*-ω-)ノ"

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.11 )
日時: 2011/10/21 15:35
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)


「おや、お目覚めですか」

視界がぼやける。
声と共に視界に飛び込んできた一人の少年。
ミリアが横になっているベッドに座り、ミリアを見て微笑んでいる。
血の様に紅い唇から覗く2本の牙が鋭く光る。

「だっ、誰!」

何秒か彼を黙って見つめていたミリアだが、我に返ったかの様に飛び起き、声を荒げる。
目覚めたら自室に見知らぬ少年。それだけでも驚く事なのに。
加えてその少年はまるで人間ではないかの様な姿をしているのだ。

茶色の耳に、同じく茶色の尻尾。
カーテンから洩れる光に照らされ、光の粒子が流れるブロンドヘアー。
大きな蒼い瞳の奥に隠された闇。
白地に青のラインが入ったコートを身に纏っている彼は、まるでオオカミが擬人化された様な容姿をしていた。
そう、まるでオオカミの様な—。

「俺ですか? オオカミですよ、オオカミ」

ふふっ、と悪戯っぽく笑うオオカミと名乗る彼。
そんな彼の言葉を聞いて少しばかり放心するミリア。
上手く頭が回らない様だ。
オオカミ? それは名前か? 耳に尻尾。それは種を指してのオオカミか?

「それって……、どういう……」

言葉を詰まらせるミリア。
そんなミリアの心情を見透かしたように彼は微笑む。

「だからオオカミですってば。
 ほら、アナタも聞いたことあるでしょう?
 言い伝えで姫を食べたオオカミ」

ミリアは驚きを隠せなかった。
言い伝えのオオカミを名乗る少年が目の前にいるのだ。
本当か否か。確かめる術すらも、今のミリアには浮かばなかった。
ただただ、彼の蒼い瞳を見つめるばかりだ。

「驚きを隠せませんか。まぁ、そうですよね。
 言い伝えは本当だった。そして自分はオオカミに食べられてしまう。
 嘘を吐いたのだから仕方がないことですけどね」

そっと、彼の細い指がミリアの顎に添えられる。
抵抗することもせず、抜け殻のような彼女は言葉も出せない。
光の反射によってか、彼の牙が妖しく光る。

どんどん詰められていく距離。
その距離が2センチ程まで詰められた時、ミリアは初めて抵抗を見せた。
彼の胸を両手で思い切り突き飛ばす。

そのラセットの瞳で強く彼を睨んだ。

「馬鹿言わないでよ!
 1回くらい嘘吐いて食べられるんじゃ、みんなみんな食べられてるわ!」

甲高い声が部屋に響く。
その声にも、彼女の威圧感にも全く動じずに落ち着いた様子でまた微笑む彼。

「1回くらい、嘘を……?
 何を言ってらっしゃるんですか?
 オオカミは1回の嘘じゃ食べに来ませんよ」

「え……?」

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.12 )
日時: 2011/10/21 17:23
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: a1.gBlqJ)

ようやく見つけました!!(ハァハァ←
オオカミさんがイケメンすぐる^p^大好物です。

私も大嘘つきだから食べにきてオオカミサアァァァァン!!←
でも、クラスの同情には分かる気がします、ふざけんなとね(笑)
実際私は大人の対応というモノが出来ずに同情に滅入るだけですが。

ミリアちゃんも可愛いなぁ…私の嫁にきt←黙れ

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.13 )
日時: 2011/10/21 21:12
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)


>>12 Sky様

見つけて下さりありがとです!
それ息切れですかw興奮ですかw

オオカミさんイケメンですよね←
赤ずきんとか3匹のこぶたのオオカミもこんなが良かった(
私的に敬語が大好きですw
「食べてやるよ」も良いけど「食べてあげますよ」の方が好きd((黙

オオカミ「ふふっ……。アナタも大嘘吐きですか?
     その“食べる”は食べ物を、の意味でしょうか。
     それとも違う意味での食べるが良いですk((強制終了」
最後の一言くらい言わせてやりたかったけど流石に無理です^p^
ごめんよ、オオカミさんorz
でもお前みたいなやつが違う意味の食べるとか危ないじゃないk((

同情する方は優しさ、と捉えるかもしれませんがされる方に取っては嫌ですよね^p^

ミリアちゃん可愛いのも容姿だけですよw
本当に本当に大嘘吐きですからw
騙されるクラスの皆に驚きです((

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.14 )
日時: 2011/10/21 21:36
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)


俺の言った言葉に動揺を隠せない目の前の彼女。
さてさて、まだ誤魔化すのでしょうか。それとも認めるのでしょうか。
少し反応が楽しみですね。

「何、言って……!
 まるであたしが何回も嘘吐いてる様な言い方じゃない!」

あれ、誤魔化しましたか。
何回も嘘吐いてる様な言い方、ねぇ。
これは面白くなってきそうですね。

「そう言っているんですよ、大嘘吐きさん?」

表情を変えずにそう言うと、彼女はもっと慌てる。
悪足掻きですか? 無駄だって解ってる筈なのに。認めたくないのですか。

「ねえ、本当何言ってるの? 訳解らないって」

引き攣った笑みを浮かべる彼女。
あぁ、本当この子は面白いですね。
小さい頃から平気で嘘を吐くんですもん。

「オオカミが嘘吐きを食べに来るのはですね、
 小さな嘘を15個と大きな嘘を1回吐いた時ですよ」

さっきよりも微笑んでみる。
それに反比例する様に青ざめる彼女が可愛くて可愛くて。
今すぐに食べてしまいたいくらいに、ですよ。

「大きな嘘って……何なの?
 さっきの? さっきのが大きいの?」

彼女の言うさっきの、とはきっと母が亡くなったっていうのを否定した嘘でしょう。
それも十分大きな嘘ですよね。
人の死を誤魔化しているんですから。
でも、それよりアナタは大きな嘘を吐いているんですよ。
気が付いてますか?

「いいえ?
 アナタはとうの昔に大嘘を吐いている筈ですよ」


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