複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

オオカミと嘘吐き姫。
日時: 2011/10/19 21:11
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)

嘘を吐いたのはアナタですか?
これはいけませんね。アナタは“悪い子”だ。
確か前にもこんな人が食べられていましたね。
え? 誰にかって? 俺ですよ、俺。

嘘吐きは、俺が食べてしまいますよ。

黒いリンゴはお好きでしょうか?
お口に合えば良いのですが。
さぁ、一口食べてください。
これでアナタはもう俺から逃げることなど出来ませんよ—。

*ご挨拶 >>1
*プロローグ >>2
*第一章『嘘吐き少女』>>3-

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.1 )
日時: 2011/10/19 15:03
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)


*ご挨拶*
皆様初めまして。此方で小説を書かせていただくぬこと申します。
>>0をご覧になった通りに、“文才”というものがマイナスです。
小学生に失礼ですが、小学生の作文並みの文章力です。

くれぐれも荒らし、中傷等はしないようお願い致します。
アドバイス、感想等々くださると嬉しいです。

*作品紹介
学園ファンタジーにしようかと思いましたが結局ファンタジーです←
話の核として、幾つか童話が出てきますが、全てうろ覚えです(
基本的メイン登場人物が少なさすぎます。
童話の主人公がちょこちょこっと出てくるくらいです。

*CAST
ミリア=イレイヤ
嘘を吐いてしまった女の子。

オオカミ
嘘吐きを食べてしまうと言われている。

更新のペースが早くなったり遅くなったりと気まぐれですが、
生温かい目で見守ってくださると嬉しいです^p^

*ご挨拶・終*



Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.2 )
日時: 2011/10/19 15:26
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)

プロローグ

イリアス王国に古くからある言い伝え。
その話は人々の心に強く根付き、人々は“嘘を吐く”ことを恐れた。

オオカミと嘘吐き姫。
それがその言い伝えのタイトルだ。
内容はこうだ。

『昔、この国を治めていたお姫様は、国の財産状況が危機に陥ったことで、とても悩んでいました。
 王宮のお金も、食べ物も底が見えてきているし、国民達も「給料が減った」、「食べ物が無い」と嘆いています。
 このままでは国が、王族が責められることになるでしょう。
 「国の政治はどうなっているんだ」「何故国は私達を助けない」。
 そうなることがお姫様には解っていたのです。
 
 そして、それを一番に恐れた。
 その恐怖が生み出した嘘が、自分の首を絞めたのです。
 「この国の財産は大変安定しています」。そう、大嘘を吐きました。
 明らかにこれは嘘だと、もちろん国民はお姫様に言います。
 財産が安定していれば自分達が飢えに苦しむ事など無いのですから。
 国民の前で大嘘は吐いてしまったし、その嘘もすぐにばれ、国民が怒ってしまった。
 
 お姫様はその夜、自室で自らの過ちを大変悔やみました。
 ああ、私は何てことをしてしまったのだろう。と。
 そんなお姫様に近づいたのが、オオカミだったのです。
 オオカミはお姫様の自室に忍び込み、お姫様を何処かに連れ去りました。
 その様子を一人の大臣が目撃したと言います。
 
 後日、王宮に届けられたのはお姫様では無く、黒いリンゴとメモでした。
 そのメモには血のようなインクで「ご馳走様でした」と書かれていたといいます。
 その話はたちまち国中に伝わり、嘘を吐くとオオカミに食べられると人々は恐れました』。

この言い伝えにより、人々が嘘を吐くことは無かった。
もしも嘘など吐こうものなら、オオカミに食べられてしまうから。

しかしそんな中、嘘を吐いてしまった一人の少女がいた—。

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.3 )
日時: 2011/10/19 15:26
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)

第一章 『嘘吐き少女』

同情が怖かったの。
本当はそんなこと思っても無いくせに、「可哀相」とか言われるのが嫌だったの。
その時の皆の目が、嫌というほど哀れみに満ちていて怖かったの。
やめてよ、そんな目で見ないで、って叫んでしまいたかった。

それが怖かったから、あたしは嘘を吐いてしまった—。

Re: オオカミと嘘吐き姫。 ( No.4 )
日時: 2011/10/19 16:11
名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)


イリアス王国にて。
エルルアの月である今、まだ完全に溶けきってはいない雪の間から顔を出す新芽。
先月の寒さは何処かへ行き、徐々に暖かさが戻ってきていた。

雲一つない澄んだ青空。
その広い広い空を見つめたまま動かない少女が一人。
肩に付くか付かないかくらいのフューシャピンク色の髪が風に吹かれる。
全体的に小柄で華奢な彼女。
触れたら壊れてしまいそうなくらい、その立ち姿は弱々しかった。
スノウホワイトのフード付きパーカーのフードを深くかぶっている。
そのフードには猫の耳のようなものがちょこんと二つ付いていた。
インナーは髪色と似たローズピンク。
それらとは対照的な控えめなキャメル色のティアードスカート。
何とも女の子らしいファッション。

儚げに揺らぐラセットの瞳。
聞き取れないくらいの音量で何か呟くと再び重い足取りで前へと進んだ。


Page:1 2 3 4