複雑・ファジー小説

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妄想腐女子とボッチ女子【イラスト描けました!】 
日時: 2012/07/31 13:46
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)

初めまして緋賀アリスと申します。
滅茶苦茶カメ更新ですが、よろしくお願いします。
腐女子とか言ってますが、BLでは、ないんでこっちに書きました。コメントとかしてくれると飛び上がります。
一応話は、腐女子からーの呪い溢れる迷走マジカルストーリーです。←意味不明ですねすいません。


登場人物紹介 >>13

用語解説 >>15

魔女図鑑 >>17

目次

プロローグ>>01

the・1st・story『翁梶学園ノ怪奇譚』

第01章 妄想腐女子とコスプレ美少女 >>02>>03 
第02章 腐女子と呪い >>04>>08 
第03章 呪いと魔法 >>09 
第04章 パートナーとボッチ女子 >>10>>11
第05章 適性検査と毒舌家 >>12
第06章 変態と生徒会長 >>14>>26>>27
第07章 共闘同盟とチョコケーキ >>35>>38
第08章 やるきの差と秘密 >>48>>51>>52
第09章 生徒会室と名探偵 >>71>>97
第10章七つ目の不思議と目からビーム!!>>119

イラスト(笑)>>112



今までここに来て下さった人々

☆のとか様  
☆ョウ様     
紫様  
翡翠様
リュカ☆様
☆hihihi様      
舞雪様
☆在様         
ななこ様
松林様
狐狸様
羽月様
☆かりかり様      
☆水乃様        
☆音愛羽様
愛河姫奈様
☆灰色様        
黒雪様
☆茜崎あんず様
凛様
秋桜様     
緑様
☆あずき様
ナル姫様
梓様
六花様
かがみ様
棋理様
狼鳶様
城宮 壱様
奈未様
結水あや様
葉月涼花様

☆がついている方は当方で腐ってることが確認された方です。

このたびは腐りに腐ったこんな作品に目を通してくださり誠にありがとうございます!!

記念日??

6月7日  返信100突破!!

6月17日 参照1000突破!!

第4章 パートナーとボッチ女子 ( No.10 )
日時: 2012/04/11 13:44
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)

誰かの叫び声が聞こえた気がした。せっかく熟睡していたのに起きてしまったじゃないか、そんな悪態をつきながら如月梓はベッドから出る。
時計を見るともうすぐ午後9時、12時間以上寝てたことになる。
親には頭痛と熱と言って学校を欠席したが、実際は違う。
梓「………!」
昨日受けた傷が疼く。傷といっても痣のようなもので、痛みもたまにあるだけでとても疲れるだけだ。
ケータイがなった。1週間に一回なるか、ならないかのこのケータイがなった時の相手なんて相場が決まっている。
梓「……マチルダか…」
ケータイを開くと案の定マチルダからのメールだった。

梓へ

体調どうですか?
今から部屋行ってもいいですか?
朗報があります。

マチルダより

メールだと語尾が「ですぅ」にならないから笑えてきた。体調はいいとは言えないが、マチルダは私にとって医者のようなものなので、「構わない」と返信しておいた。しかし朗報って何だろう………
まもなくマチルダがやってきた。
マチルダ「元気してるですぅ?」
梓「元気とは言えないわ………明日も学校休みそう。」
マチルダ「そうですかですぅ。」
梓「鏡の魔女に手間取ってたら、誰が見たか知らないけど噂になっちゃって……まずいと思って…でも逆に倒されちゃった………そういえば朗報って何?」
マチルダ「そうですぅ!梓のパートナー候補が見つかったのですぅ!これで梓も一人じゃないですぅ!」
梓「私は好きで一人で戦ってるのよ、だからいいわよ」
マチルダ「そうとはいかないですぅ。本来なら呪人は二人で戦うべきなのですぅ。」
梓「とにかく、私はいいから」
マチルダ「うぅぅ、でmってあ!ドラマ始まっちゃう!!とにかく明日パートナー候補と来ますですぅ」
梓「あ!ちょ、待ちなs
言い終わる前にマチルダは消えていた。

マチルダ「……………という話だから協力してほしいのですぅ。」
蒼乃「……はぁ」
あれからちょうど一日たってマチルダから大事な話があると言われて待っていたがパートナーなんて制度があったとは………しかしいきなり、これといって友達が多いわけでもない私に、学校でボッチな子と仲良くなれと言われても………
マチルダ「そこを何とかですぅ!梓は蒼乃より1ヶ月早く呪人化したのに、パートナーになる人がいないから、ずっと単独行動だったのですぅ。でも流石にまだ始めて間もないのに一人で戦うのには限度があるんですぅ。現にこないだだって鏡の魔女に負けたのですぅ。それに蒼乃だってパートナーが今いないんですよ、丁度いいじゃないかですぅ。」
鏡の魔女って…私が昨日戦った奴の親玉って事か。そいつに負けたんだ………
蒼乃「だからね、私はたまたま学校に話が合う人がいただけで、話が合わない人とかと仲良くするとかできないの、だから向こうの子もそんなんだったら、パートナーになるなんてできないよ…」
マチルダ「友達がいないって事で話が合うですぅ!」
さて夕食でも食べるか(怒)
マチルダ「ご、ごめんですぅ!でも頼むですぅ。せめて会ってみてくださいですぅ。何かお礼しますですぅ。」
蒼乃「会うくらいなら…でもお礼って具体的に何?」
マチルダ「例えば………魔法の歴史についてとか呪人の歴史についてとかを話してやるですぅ。」
えぇ、お礼ショボい………あぁでも呪人についてならひとつ聞きたいことが、
蒼乃「呪人って私たち以外にもいるのよね?」
マチルダ「はいですぅ。蒼乃と梓以外にも私が手伝ってやった呪人がいるですぅ。」
蒼乃「その人達は全員パートナーがいるの?」
マチルダ「勿論ですぅ。」
蒼乃「じゃ、じゃあさ…お、男同士のペアはいるの??」ハァハァ

以下蒼乃の妄想
「ぐはっ」
「い、一樹!ば、馬鹿!俺を庇って、こんな!!」
「杉田君を守れたなら…………僕の本望です…杉田君、最後に笑ってください、………君の笑顔は僕にとって太陽なんd……
「い、一樹ぃぃいぃぃいぃぃ!!!!!」

蒼乃「ほああぁぁぁぁぁハァハァヤバいヤバいハヒハヒハヒはぁあぁぁぁぁぁ(発狂)」
マチルダ「狂気の沙汰ですぅ。」
蒼乃「それで………いるの?いないの?いるんだったら………後でみっちりしっかり聞かせてハァハァ」
マチルダ「いないですぅ」
ちょっと死んでくる(絶望)
マチルダ「いや、いないわけではないんですが……あれは、男同士っていうのですかねぇ?いや、違う気がしますですぅ。やっぱりいないですぅ。」
蒼乃「??いないの?何じゃあしょうがないや………でもまぁ、会いに行くくらいならいいよ。早く連れてって」
マチルダ「はいですぅ!」
マチルダが天井を指指すと辺りが光りに包まれて、その光りに吹き飛ばされるような気分になって…

マチルダ「着いたですぅ」
蒼乃「意外と数秒かかるのね」
マチルダ「二人だから遅くなったですぅ。」
蒼乃「へぇ、…って」
ここは恐らく私のパートナー候補の部屋だろう、ぬいぐるみやらハート柄のカーテンやら、女の子らしい部屋だなぁ。それで、ということは今、目の前でブラジャーをはずそうとしているのは………
色々把握するには、少し時間がかかり過ぎた。
梓「きゃぁぁーっ!!!」
マチルダ「ご、ごめんですぅ!!!」
再度辺りが光りに包まれて、今度は、私の部屋にいた。
蒼乃「まさか着替え中だとはね、ってか連絡くらいしときなさいよ。」
マチルダ「うっかりしてたですぅ…でも大きかったですぅ。」
蒼乃「??胸の事??」
確かに私よりは絶対あったな。壁のような胸のマチルダは羨ましいのかもしれない。
マチルダ「壁は余計ですぅ。これから大きくなるですぅ。」
蒼乃「ふーん。」
マチルダ「そんなんだから友達ができないんですぅ。ここは励ますか、キッパリ否定して笑いをとる所ですぅ。」
痛い所を突いたな。
携帯がなった。私のではないからマチルダのか。
マチルダ「どうやら着替え終わったみたいですぅ。また行くですぅ。」

〜in梓の家〜
梓「如月梓です。あなたと同じ学校で2年A組です。」
蒼乃「へぇ同い年……私は沢城蒼乃です、2年C組です。」
蒼乃・梓「………」
マチルダ(なぜそこで黙る!?)
蒼乃・梓(………キマズイ…)
蒼乃「この度はパートナー候補に選ばれたですぅ。よろしくですぅ。」
梓「こちらこそ」
蒼乃(完全にスベッタ!)
マチルダ(何私のマネしてるですぅ!!もっと喋れですぅ!!!)
梓「………」
蒼乃「…アセアセ」
梓「………」
蒼乃(モウオテアゲダ-\(^-^)/アキラメタヨー暇だから妄想でも……何かお題お題…)
部屋中を目で探ってみる……クローゼット、机……ぬいぐるみ置きすぎじゃね??、後、それから本棚……!!!!!
その時素晴らしい物が目に止まった。
テ、テ〇スの王子様じゃあないかぁ。しかも全巻!いやぁこんな趣味がこの娘にあったとはぁ、侮れんなぁ
マチルダ(何テ〇スの王子様ガン見してるですぅ。←梓から借りて読んだ)
蒼乃(やっぱりね、鳳宍だよね、うんそれ)「に限る。仲良くなる→からの鬼畜攻め!!エキセントリック!!腐ぅう!もうあの泣き叫びながら喜ぶ姿がボンバヘッ!うわっほぅ!」
マチルダ(蒼乃!!途中から心の声が駄々漏れですぅ!※上の蒼乃のセリフをよく見るですぅ。)
梓「………沢城さん?」
蒼乃が梓の両手を掴む。
蒼乃「如月さんぃぃぇ梓さんぃぃぇ如月!ぃぃぇあずs、梓!!!」
マチルダ「噛んだり言い直したりしすぎですぅ。」
梓「!?」
蒼乃「えぇ問題ないわ!何ら問題ない!好きな漫画が合えば友達、CPが合えば親友だものね!!私は梓って呼ぶわ!!!だから私の事も、蒼乃でいいよ!!!!」
梓「ぇ、ぃや…蒼乃…??」
蒼乃「ちなみに他にどんなキャラが好き!?CPは!?!どこの学校派!?ぁ、明日よかったらうちに薄い本読みに来ない??」
梓「ぇ、あのそのCP?跡部さんが好きですけど……ぇと学校は……??」
マチルダ「あぁドラマ始まっちゃうですぅ!!蒼乃帰るですよぉ」
蒼乃「何言ってるのまだ8時にもなってないじゃnって」
マチルダと蒼乃は帰っていった。

〜in蒼乃の家〜
蒼乃「ちょ、ちょっとせっかく梓の!!」
マチルダ「落ち着いて自分の言動を振り替えるですぅ!!」
蒼乃「えぇ!?」

ポクポクポクチーン

蒼乃「終わったあぁぁぁぁぁぁぁ!何一般人に発狂してんだよぉぁぁぁ!相手ドン引きじゃねぇのぉぁぁぁ!テ〇プリ持ってるから腐女子だと思ってたぁぁぁってか腐女子だったとしても、何を根拠に鳳宍好きだと!?うわぁぁぁっ!!!!!」
マチルダ「極度の緊張のせいですかね、確かにキマズイ雰囲気だったですぅ。一応同情するですぅ。」
蒼乃「終わったあぁぁぁぁ」
2日連続で腐女子の叫びが月夜に木霊した。

第4章 パートナーとボッチ女子 ( No.11 )
日時: 2012/05/12 00:46
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

またもや誰かの叫び声が聞こえた。今回は寝ていたわけではないが………
梓「蒼乃…かぁ」
普通の子(あくまで人間的な意味)に名前で呼び捨てで呼ばれたの高校入って始めてかも……
最初腐女子って聞いて変な人かなって思ったけど、案外いい人かもしれない。(変質的な事に代わりはないが)
明日……もう一回頑張ろう……彼女と………
ノックが聞こえた。
梓の母「梓、具合はどう?明日も休む?」
梓「かなり良くなったわ。明日は学校に行けそう。」

〜翌朝〜
蒼乃「終わったぁぁぁぁ」
孝子「朝っぱらからどうしたの?」
とりあえず事の成り行きを話した。(勿論ボカして)
孝子「それは見事にオワタナwwwww\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/」
蒼乃「でしょう?」
孝子「でもさ、その娘大人しいし、友達いないんでしょ?だったら、それぐらい強気な方が逆に嬉しいんじゃない?」
蒼乃「と言いますと?」
孝子「だからね、アンタみたいな話が合いさえすれば、すぐ仲良くできるタイプは仲良くなるキッカケとかが別にないからそういうボッチ女子には嬉しいじゃないの?って話。っあ!じゃあ先行ってるね、」
また彼氏(爆)(笑)と一緒に登校かよ、イチャコラしやがってマジ早く爆発しろよ。

しかし、ホントにドン引きされてないかなぁ?でもドン引きされてないなら、仲良くしたいし、あわよくば腐の世界に連れ込んだりジュフフwwwww昼休みにそんな事を考えながら食堂に向かっていると、
梓「沢城さん。」
蒼乃「ワヒィゥアィ!!」
昼間っからこんな奇声をあげる女子高生がいるだろうか?
しかし、学校を休むくらいの傷をおっている梓が学校に来てくれるとは……
蒼乃「な、何?梓。」
名前で呼んじゃったぜ☆
梓「ぁ、これを渡しに、では………」
そう言って私に紙切れを握らせるとそそくさと走っていった。
ラブレターかな?いやそんな訳ないだろう。開いてみると、ハート柄のメモ帳にこう書かれていた。

沢城さんへ
今日の夜9時に学校の体育館で会いましょう。詳しい事はマチルダに聞いてください。

    **********
マチルダ**********
私とマチルダのメルアドで す。登録お願いします。

え、ちょマジで告白っぽいんですけど、ってんな訳ないか、マチルダに聞いてって書いてあるし、しかし夜9時に体育館でする事って……多分おそらくの予想はつくけど…………

マチルダ「そうですぅ、梓がまた鏡の魔女と戦うですぅ。だけど、一人だとキツいから蒼乃にも来てほしいんですぅ。」
放課後にメールしたらすぐにマチルダがやってきた。
蒼乃「つまりは、パートナーになったって事?」
マチルダ「それはチョイと違うですぅ。パートナーが成立したら事務所側が書類作りをしますですぅ。だから一応適性検査があるですぅ。余った人同士だからってあまりにも仲が悪かったら、治安維持にも本来の目的も上手くいかなくなるですぅ。」
蒼乃「その適性検査が今夜夜9時って事?」
マチルダ「え!?9時ですか?!無理ですぅ!ドラマ始まっちゃうですぅ!!」
こいついくつドラマ見てんだよ。
マチルダ「話が違うですぅ!7時って私は言ったのに!」
早速マチルダが電話を掛ける。スピーカーモードにしてるから音がマル聞こえだ。
梓「何?マチルダ?」
マチルダ「何?じゃないですぅ!約束が違うですぅ!!!」
梓「時間の事?だったら昨日9時で良いって言ったじゃない。7時だと多分夕食があるから母が外出させてくれないわ。」
マチルダ「いいなんて言ってn、…!ひ、人がドラマ見てる時に奇襲なんて酷いですぅ。」
いや、ドラマ見てて人の話聞いてないお前が悪いだろ。
梓「とにかく、今日は9時よ。わかった?あの腐女子にも伝えといて。」
ん?ん?何か腐女子とか聞こえたぞ??気のせいか??
マチルダ「ドラマどうしようですぅ!!学校にテレビありますかですぅ?」
あるけど、適性検査なんだから見てないとダメだろ。
マチルダ「じゃあこの世の終わりですぅ。あぁぁ!!!」
蒼乃「ってか録画すればいいじゃん。」
マチルダ「ロクガ?何ですかそれ???」
蒼乃「録画も知らないの?」
しばし録画について説明する。
マチルダ「そ、そんな便利機能があるのですかですぅ。驚きですぅ。」
蒼乃「マチルダのテレビは出来ないの??」
マチルダ「知らんですぅ。」
蒼乃「じゃあウチで録画する?」
マチルダ「いいのですかですぅ!?」
蒼乃「まぁ大したことじゃないし。」
マチルダ「恩に着るですぅ。お礼に適性検査は合格にするですぅ。」
いやそれじゃ本末転倒だろ。
マチルダ「そうですかですぅ??なら快く適性検査に出向けるですぅ。」
蒼乃「ところで鏡の魔女って強いの?」
マチルダ「階級でいえば真ん中くらいですぅ。やはり喋れませんが、笑い声に変化がありますですぅ。でもそれなりに経験がないと一人で撃破はキツいですぅ。」
蒼乃「ふぅん、じゃあ二人なら??」
マチルダ「二人とも一応まだ初心者ですから、わからんですぅ。だから油断は禁物ですぅ。」
ともかく、私達は黒豆煎餅片手に駄弁りながら時間を潰し、晴れて梓とパートナーになる為に適性検査に向かうのであった。

第5章 適性検査と毒舌家 ( No.12 )
日時: 2012/04/26 18:26
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi

〜蒼乃の家・午後9時〜
蒼乃「……で今回は……自転車は使わないぞ」
マチルダ「えぇじゃあどうするですぅ?」
蒼乃「昨日思ったんだけどさ、二人で瞬間移動できるならさっさとそうしようよ。」
マチルダ「えぇ!?自転車の方が絶叫マシンっぽくて楽しいですぅ。」
こいつは何をとち狂ったことを………
マチルダ「絶対自転車ですぅ!自転車ですぅ!」
蒼乃「ドラマの予約ってすぐ取り消せるんだよね。」
マチルダ「自t、そうですぅ!ビバ瞬間移動ですぅ!」
蒼乃「よろしい」
早速、辺りが光りに包まれる。

〜校庭〜
マチルダ「ホントに自転車で行くなんて邪道も邪道、ハイパー邪道ですぅ。」
こいつはどんだけドラマが大事なんだ。
校門まで瞬間移動したみたいなので体育館まで歩く。
梓「あ、お待ちしてました。」
蒼乃「梓ぁ、早いのね」
梓「マチルダも一緒なのね?今日は適性検査だっていうから頑張りましょう。」
学校の全校生徒が梓みたいだったら私もリア充だったかもしれない。
が、おしゃべりもつかの間、辺りを生ぬるい風がとぐろ巻く。
マチルダ「早速くるですぅ!適性検査開始ですぅ。」
梓「じゃあ蒼乃さん、呪人化しましょう。」
蒼乃「うん!」
梓が腰まである長い髪をたくしあげると、うなじに黒い魔方陣が出てきた。私とは違う模様だ。
私は青い雪の結晶の模様なのだが、円の中に描いてある模様が梓は、十字架に悪魔の翼のような模様だ。
マチルダ「呪いの魔方陣の模様は人それぞれなんですぅ。蒼乃も一昨日の事を思い出して、レッツ呪人化ですぅ。」
そうだ、イメージイメージ !
梓の周りが黒い閃光に包まれる。私も早くせねば。
右手の甲の魔方陣が輝いて辺りに青い閃光が溢れ出す。今だ!!
蒼乃「プ〇キュア・スマイル・チャージ!!」
梓「」
マチルダ「」
そう、周りからどんなに否定されようと私はプ〇キュアなんだ!!キュアビュー〇ィー なんだ!!閃光が消える。さぁ、思いっきり名乗りを挙げよう。
蒼乃「しんしんと降り積もる清き心!!キュアビュー〇ィー!!!」
梓「「」」
マチルダ「「「」」」
蒼乃「決まっt、ぶほっ!!
マチルダ「鏡の魔女ですぅ!」
目の前には、鏡の使い魔をそのまま大きくしたみたいな奴がいた。今何か撃ってきたのはこいつか………
蒼乃「名乗り直後に攻撃するなんて許さん!!喰らえ!!『フロs
梓「何やってんのよ!!クソ腐女子!!!」
梓が目の前を黒い翼を広げて飛んでいく。
ってか今凄い罵倒された気が………気のせいかな?
梓「『孤独な心(ボッチ・ザ・ハート)!!』」
梓の手に巨大な鎌が現れる。にしても名前が不憫……
梓「行くわよ!!エリザベス!!」
彼女の真下から巨大な骨だけの手が出てきて、鏡の魔女に殴りかかる。
鏡の魔女「ウェヒッヒィ」
対する鏡の魔女は、それを軽々かわして、又透明な破片を幾つも撃ち出す。
梓「きたわね、いいわ。『カオスクラッシュ』!」
彼女の腕から黒い衝撃波が放たれ、破片もろとも砕いて相手に向かっていく。
両者一歩も引きません!!!
マチルダ「何実況してるですぅ!蒼乃も働けですぅ。」
いやだって決闘みたいな感じだからさ…………
梓「さっさと働きなさいよ、この行き遅れ!!魔法 も使えないのォォ??」
やはり、聞き間違えではなさそうだ。何か梓のキャラが………((((;゜Д゜)))
とりあえず何かしよう。
蒼乃「『フロストリボン』!!!」
こないだの要領でリボンを相手の近くに…できない!!!撃ってくる破片でリボンが切れてしまう。
梓「もっと近くで撃ちなさいよ!!んな事も考えらんないの?腐女子は脳も腐って中身ドロッドロなんじゃない!?」
あらやだ梓さん怖い((((;゜Д゜)))
鏡の魔女「ウェヒッヒヒァィ!」
魔女が破片を集めて剣を作り出しこっちに斬り込んでくる。向こうから近づいてくるなら…………
蒼乃「『フロストリボン』」
相手が突っ込んでくるギリギリまで、引き寄せて一気にリボンを飛ばす、やった!!見事にリボンに絡み付かれて動けなくなっている。
梓「何だ……少しはできるじゃない、クソ腐女子!」
いや蒼乃です。
梓「一気に決めるわよ!」
梓が鎌を黒く輝かせ大きく振りかぶる。
鏡の魔女「ウェヒィィィ」
梓が鎌を降り下ろそうとしている鏡の魔女が消えた。
瞬間、梓の後ろで甲高い笑い声と鋭い剣撃が放たれる。
梓「そう簡単にはいかないってことね、同じ手は喰らわないわ!」
梓が高く飛んでかわす。
蒼乃「やっぱり梓強い…」
マチルダ「蒼乃が初心者過ぎるだけですぅ。後、才能とかクラスとの相性もありますね。因みに梓のクラスは『死神』で闇の魔法が専門ですぅ。後、彼女は死霊も扱ってますね、エリザベスって呼んでる骸骨ですぅ。」
へぇ、確かに死神っぽい服装かも、黒い翼もあってるし、
梓「…っく!!」
どうやら鏡の魔女の剣に梓が押されてるようだ。こうしちゃいられない。
蒼乃「援護するよ!『フリーズソーサー』!」
雪の結晶を打ち出して操る、鏡の魔女はそちらも避けなきゃいけないからな、これで幾分かは戦いやすくなるだろう。
梓「『カオスクラッシュ』!」
黒い衝撃波が魔女を吹き飛ばすが、今度はいくつも分身を作り出してしまう。
梓「キリがないわ!!何か対抗策はないの!?マチルダ!?」
マチルダ「あるかもしれませんが、適性検査なんであんまりヒントは出せないですぅ。」
蒼乃「えぇ!?マチルダってそんな真面目キャラだったの!?」
マチルダ「随分失礼な事言いますですぅ。」
梓「ちっ!使えないわね、行くわよ!クソ腐女子!!」
蒼乃「あ、うん」
私の雪の結晶と梓の鎌で、幾つも分身を消していくが、一向に一つにならない、それどころか増える一方だ。さっきから体育館を逃げ回っている。
今度は一斉に破片を撃ってきた。
蒼乃「ぎゃああー」
ジャンプでかわそうとするも魔女の破片攻撃をちょっと喰らって窓に激突してしまう。超痛い。
梓「しっかりしなs、…そういう事ねマチルダ!」
マチルダ「多分正解ですぅ。」
ん?どうしたんだ?
梓「喜びなさい!対抗策がわかったのよ。」
え?マジですか!?
梓「『ノワールジュエロ』!」
梓から黒い閃光が飛びちったかと思うと、辺りが真っ暗になる。
蒼乃「え、ちょ、ま、暗いの怖いやめて((((;゜Д゜)))」
梓「魔法出せる準備、しときなさい!」
蒼乃「え、ぇわかった!!」
暗闇がとける。すると、鏡の魔女が一人になっていた。
暗闇になった事と分身が消えた事に動揺していた。
梓「やっぱりね、蒼乃!アイツを固定して!」
鏡の魔女が動揺している内に急いでリボンで動けないようにする。
梓「これで、死になさぁい!!!」
梓さん完全にキャラ崩壊してるよ。
鎌で一閃にされた鏡の魔女は光りの粉になって散っていった。
マチルダ「やったですぅ!!!」
梓「これで文句なしの合格でしょ?」
マチルダ「はいですぅ。二人のパートナーの証になる書類を後で作っとくですぅ。」
取り敢えず梓とパートナーになれた事を喜ぶ。
蒼乃「ところで何で鏡の魔女の分身を消せたの??」
梓「わかんないの?アンタやっぱ馬鹿ね。アンタが窓に激突した時、窓の外から入る街灯の灯りが遮られて真っ暗な所ができたの、したらそこにいた鏡の魔女の分身が消えたのよ、ってことは分身は少しでも暗闇にいると消えるのかなって思ったわけよ。」
いやそんなとこ皆気づかないよ。
マチルダ「大正解ですぅ。鏡の魔女は分身がしつこいのですが、少しでも光りを遮れば分身が消えてしまうので弱っちくなるんですぅ。」
何か私だけはぶられてる気分だ。
梓「まぁ何はともあれパートナーになったんだからよろしくね、この行き遅れ」
梓が握手をしてくる。そう言えば梓のキャラ崩壊は……
マチルダ「梓は仲良くなると毒舌家になるんですぅ。だから友達が出来ないんですぅ。」
仲良くなると毒舌家になるってどんなキャラだよ。
梓「今どんなキャラだよ、って変な目で見たでしょ、この行き遅れ。」
いえいえそんな事微塵も考えておりません。
蒼乃「っていうか私に毒舌吐くって事は、梓は私の事を友達だと思ってくれてるって事?」
梓「んなっ///」
梓が赤面する。やだ可愛い
マチルダ「梓は照れ屋さんですぅ。」
梓「そ、そんな事ないわ、私はアンタの事、ただの馬鹿な腐女子としか思ってないから!」
蒼乃「ツンデレなのね。」
マチルダ「そうみたいですぅ。」
梓「ち、違うわよ!」
マチルダ「それがツンデレなんですぅ。あ、蒼乃、ドラマ見に家寄っていいですかですぅ?」
蒼乃「いいよ。」
マチルダ「じゃあ梓じゃあねですぅ。」
梓「ちょ、おま、待ちなs
マチルダの瞬間移動の魔法が発動する。
こうして、私沢城蒼乃は晴れて如月梓とパートナーになったのでした。
後、前言撤回、全校生徒が梓みたいだったら、絶対私はリア充にはなれません。



登場人物紹介 ( No.13 )
日時: 2012/07/19 18:31
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)

登場人物紹介

沢城蒼乃さわしろあおの
主人公で腐女子。BLとプ〇キュアを愛するごく普通(じゃない)の高校生、かけられた呪いは『一年以内にリア充になる事』で青い雪の結晶が描かれた魔方陣で、右手の甲にある。初めて呪人になった時のクラスは「賢者」でカッチリした水色のワンピースに青いケープを羽織っている。後、リボンの付いた帽子も被っている。アンティークな本「世界の書」が武器で、氷の魔法を得意としている。
使用した魔法
フロストリボン
第3章から使用。冷気を帯びたリボンを操る魔法。敵弾を凍らせたり、敵に巻き付けたりして使用。多分この子の必殺魔法。
フリーズソーサー
第3章から使用。大きな雪の結晶をブーメランのように打ち出す魔法。
アイシクルノヴァ
第6章から使用。氷の粒を冷気と一緒に放つ魔法。

如月梓きさらぎあずさ
蒼乃のパートナー。仲良くなると毒舌家になるという性格で、学校には友達がいないためボッチ。
かけられた呪いは「一年以内に友達100人」、黒い十字架に悪魔の翼が描かれた魔方陣でうなじにある。
呪人になった時のクラスは「死神」で黒を基調にした右足に深いスリットの入ったゴスロリで左の方にアクセントに黒いリボンを着けている。翼があり飛行できる。大きな鎌「孤独な心(ボッチ・ザ・ハート)」が武器で死霊も使用できエリザベスという名の死霊を使う。闇の魔法が得意。
使用した魔法
カオスクラッシュ
第5章から使用。黒い衝撃波を打ち出す魔法
ノワールジュエロ
第5章から使用。黒い閃光で怯ませた後、辺りを暗闇で包みこむ魔法。
クレッセントスラッシュ
第6章から使用。鎌に月光を当て、三日月型の斬撃を飛ばす魔法。多分この子の必殺魔法。

桐谷茉莉きりやまり
翔子の親友。170以上の長身で、美人。彼氏がいるらしい。性知識が豊富でうぶな生徒に知識を与えては赤面するのを楽しんでいるらしい。蒼乃と話が合うらしくたまたま会っては喋る仲。かけられた呪いは「常にエロくあること」魔方陣は右鎖骨の下で黄色に雷マーク。呪人になった時のクラスは「軽業師」道化のような服に、花飾り、ガーターストッキングといった服装。長槍「オークズランス」が武器で雷の魔法が専門。
使用した魔法
ボルトクラッシュ
第6章から使用。自分の周辺から放電する近距離魔法。
ライトニング
第6章から使用。空から雷を落とす魔法。乱れ撃ちできる模様。
グラマティックサンダー
第6章から使用。投げキッスの動作で作り出した、高圧の電流を帯びたハート型のエネルギー弾を撃ち出す魔法。多分この子の必殺魔法。

小鳥遊翔子たかなししょうこ
茉莉の親友で蒼乃達の高校の生徒会長。学校中に男女問わずファンがいる。よく悪ふざけする茉莉をたしなめている。かけられた呪いは「ブリブリした下着を着ないとダメ」魔方陣は太股にオリーブ色の音符模様。 呪人になった時のクラスは「吟遊詩人」で白いワンピースにオリーブ色のリボンを髪につけている。バイオリンで様々な音波を生み出す風の魔法が専門。
使用した魔法
アタックワルツ
第6章から使用。バイオリンから音波の輪を飛ばす魔法。ぶっちゃけおそらく二度と使われないであろう魔法(攻撃魔法が増えすぎたwww)
シールドカノン
第6章から使用。防御するオリーブ色の風のドームを作り出す魔法。攻撃を受けすぎると亀裂が入って割れてしまう。本人の任意で穴を空けられる。
ワールプレリュード
第8章から使用。大小様々な竜巻を発生させる魔法。竜巻を飛ばしたりその場で大きなものを作り出して拘束も同時に行ったりもできる。
スカイマーチ
第8章から使用。軽快な音色で、自身を薫風で包み込み空を飛べるようにする魔法。
トロイメントラプソディー
第8章から使用。夢見るような幻想的な音色で作り出した風の刃で相手を穿つ魔法。多分この子の必殺魔法。

希咲優きさきゆう
蒼乃と同じ学校に通う呪人。非常にかわいらしい容姿をしているが、実は男の娘。学校のちょっとしたアイドルでかなりの大食家(カレー3杯+チョコ+クッキーを昼休みに平らげる程)お菓子作りが得意でチョコには並々ならぬ拘りがある。かけられた呪いは『一日チョコは500グラムまで』で呪人化した時のクラスは「アリス」で『不思議の国のアリス』のアリスをモチーフにした服を着ている(青ではなく深紅色)。魔方陣はおでこにピンク(薔薇色)で薔薇のマーク。植物の魔法が得意で鞭「ラヴァーローズ」を武器にしている。宗蔵というパートナーがいるらしいが……?
使用した魔法
グローラベリー
第7章から使用。苺の蔓を操る魔法。出した蔓は暫くすると消える(あらかじめ摘んでおけば苺の実は消えずに食べられる模様。)
ローザミラージュ
第7章から使用。花弁と眩いエネルギー波で攻撃する魔法。多分この子の必殺魔法。

神崎宗蔵かんざきしゅうぞう
優のパートナー。関西の方の神社の神主の孫らしい。現在は家の手伝いで一時帰省中。優との関係は??(ハァハァ)


マチルダ
呪いの悩み引き受けます倶楽部会長。
ロリっ子で高そうな着物を着ていて、語尾に「ですぅ」をつけてしゃべる。ドラマが好きで毎日のように見ている。黒豆せんべいが大好き。
本編では瞬間移動や、虫眼鏡を大量に出したり、自転車を加速させる魔法を披露してみせたが、正体は不明。

榊原拓真さかきばらたくま
生徒会副会長。二年生、180越の長身に整った顔している。イケメン。翔子を尊敬している。

孝子こうこ
蒼乃の親友の腐友。地味にリア充。早く爆発しろ。こんなゴミキャラ苗字なんて必要ないね!

第6章 変態と生徒会長 ( No.14 )
日時: 2012/07/19 18:29
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi

梓「ちょ、おま、待ちなs
蒼乃達は帰っていった。
梓「全く、何か腑に落ちないわ。…でもまぁ、いいかな。」
梓も黒い翼で飛んでいった。
そして無人になった体育館の窓の外に人影が一つあった。
??「何だぁ、あの二人パートナーになったのね…にしてもさっき蒼乃が窓に激突した時はビビったわぁ。私の獲物取られないようにしないと、」
黒いポニーテールを揺らしながらほくそ笑む。どうやら女のようだ。
女の携帯がなる。
??「茉莉、遅い!!いつまで油売ってるのかしら?こっちは「ランプ」の使い魔の相手してるってのに……」
茉莉「大丈夫。翔子、仕事の方もキッチリ!そろそろ魔女のおでましだもん♪あぁそうそう後、面白いもの見ちゃった。」
翔子「何を見たの?」
茉莉「こないだの子がね?あ、ごめん魔女が来ちゃった後でね」
翔子「え?ツーツー
茉莉が急いで電話を切る。
茉莉が後ろに飛び出し、槍を構える。
茉莉「出たわね「ランプ」の魔女。」
ランプの魔女「フィユゥゥ」
ランプの傘のような帽子を被った魔女が火を纏いながら突進してくる。
茉莉「『ボルトクラッシュ』」
茉莉の周りから電流が出て突進してぶつかる寸前だった魔女を弾き飛ばす。そこを茉莉が長槍で思い切り突いてさらに距離をとる。すかさずランプの魔女が再度火を纏うがもう遅い。
茉莉「じゃあね!『グラマティックサンダー』!」
茉莉が投げキッスをすると雷を帯びた黄金色に輝くハート型のエネルギー弾が撃ち出される。
ランプの魔女「フィアァァ!」
ハート型のエネルギー弾から激しい電流を受けた魔女が光の粉になって散っていく。
茉莉「今日も終わったぁ!あ、翔子の所に行かないと……」
茉莉が槍を、魔法使いが箒で飛ぶ時のように、またいで空を駆けていく。


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