複雑・ファジー小説

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CLOXS-VALLIAR-DIMO【オリキャラ募集】
日時: 2014/05/03 22:00
名前: 氷戯薙森 (ID: gOBbXtG8)

 神木と謳われた世界樹が二つ、醜い有様で枯れている。
 絶えず昇っていた光の粒子が消え、碧き螺旋階段が崩れ去っている。

 光の螺旋階段と一対の世界樹。
 これらの消失は、とあるもの同士の完全なる隔絶がなされた末路を表している。
 同時にそれは、誰も想像しないであろう激しい戦いの始まりも告げている。

 ————忘れられない、旅になる。

 始まって間もない——否、始まってさえいない旅路を想う少女がいた。


  ◇ ◇ ◇


 はじめまして、氷戯薙森(ひょうぎていしん)です。
 この物語がちゃんと続くかどうか分かりませんが、何とか頑張っていこうと思います。
 更新速度は速くても週に1回か2回、遅いときは最早保留のような形になるかもですが、よろしければ仲良くしてください。

 ちなみに題名は<クロクス・ヴァリアー・ディーモ>と読みます。
 勿論、現存する英単語ではない(はず)故に、調べても意味は出てきません。
 何を意味するのかは、本編で明らかにします。


  ◇ ◇ ◇


オリキャラテンプレート


名前:
性別/年齢:
容姿:
性格:
武器:
属性:
種族:
主人公との関係:
備考:
SV:


名前は和名不可とします。
武器、属性、種族に関しては完全にオリジナルで構いません。ただし、武器は二つ、属性は三つまでです。
主人公との関係については、敵でも味方でも幼馴染でも恋仲でもどうぞ。血の繋がりだけは無しです。


オリキャラ一覧

芳美さん>>1 コッコさん>>2 >>6 >>13 >>18 (仮)>>21 010さん>>3 HIROさん>>4 >>20
御弟子さん>>5 ブルーさん>>8 風死さん>>12


  ◇ ◇ ◇


一部キャラ、用語紹介


エレイシア ♀ 16歳
本作の主人公。空中に浮かぶ神殿の巫女を務めている。
単に、レイとも呼ばれる。翡翠色の腰まである髪と目が特徴。

属性:生命、森羅、気象
武器:青白い光を放つ剣


CLOXS-VALLIAR-DIMO

この星の核ともいえる祭壇に浮かぶ宝玉——と世間では謳われている。
実際にこれがどれを、或いは何をさすのか。真偽は恐らく、未来永劫闇の中。


  ◇ ◇ ◇


目次

序章—ロスト現象と旅の始点—
>>10 >>15 >>16 >>17 >>23

Re: CLOXS-VALLIAR-DIMO【オリキャラ募集】 ( No.14 )
日時: 2014/04/28 19:26
名前: 氷戯薙森 (ID: gOBbXtG8)

風死さん

オリキャラありがとうございます。
僕が今まで見た中で、恐らく一番濃いキャラでした。何だかリュナと同じくらい目立ちそうで面白くなりそうです。


コッコさん

オリキャラありがとうございます。
早くも四人ですか。中々多いですね(笑)


お知らせ

オリキャラは一人につき何人でも募集しますが、あまりに多いと保留となるので悪しからず。

Re: CLOXS-VALLIAR-DIMO【オリキャラ募集】 ( No.15 )
日時: 2014/04/28 20:32
名前: 氷戯薙森 (ID: gOBbXtG8)

 エレイシアは救いの間へと足を運び出した。
 が、その足は数メートルも歩かないうちに固まる。
 殺気と視線が、彼女に向いた。

「っ!」

 同時に、エレイシアは懐から刀身が青白く光る剣を取り出し、ほぼ反射的にそれを振るっていた。
 何か柔らかい肉を切り裂く音がして、生暖かい血が彼女に降り注ぎ、何かが落ちる音が響く。
 冷静になって確認してみれば、エレイシアは飛行型魔獣の一種である<キメラ>を倒していた。

「——何で? ここは神殿なのに……」

 血に塗れた形のいい顔の眉を顰め、エレイシアは得物をしまう。

 神殿は元々、魔獣などの悪い魂を持つ生命は近付けないほど神気が強い。
 はずが、現在こうして魔獣が神殿に侵入した。崩落の行き過ぎで神気が弱ったのか、または別の問題か。
 再び考え事に耽るエレイシアは、傾げた小首を戻せないままに救いの間へと再度出発した。


  ◇ ◇ ◇


 折角だといってリリーをお茶に招待し、紅茶を淹れようとしたナイト。
 彼は彼女と共に、やってきたエレイシアについている血を見て驚くばかり。
 怪我は無いか。そう言いながら慌てたのはナイトだ。

「お嬢様、どうしたのですか!? お怪我は!?」
「ちょっと、ね……怪我は無いよ」

 エレイシアは、先ほど襲ってきた魔獣について述べた。
 聞いた二人はやはりというか、ありえないといった表情を浮かべることしか出来ないようだ。

「一体、どういうことなのでしょうか……」
「うーん、分からないなぁ。とりあえず、お風呂入ってきていい?」
「えぇ、いってらっしゃいませお嬢様。紅茶は後ほど、改めて淹れましょう」
「ふふっ、ありがとう」

 未だ同様を隠せない二人を置いて、エレイシアは救いの間を後にして自室を目指した。
 その際に、リリーが心配だと言って彼女についていこうとしたが、エレイシアは断っていた。
 彼女とて巫女を務める身。決して、か弱いわけではない。
 戦闘を本職とする騎士や戦士よりは劣るが、護身ならば十分にできる。でなければ、巫女を務めることはできない。


  ◇ ◇ ◇


 エレイシアの自室は無骨な神殿の外見とは打って変わり、とても華やかで女の子らしい部屋となっている。
 元々神殿に身を置いて寝食をするので、ここは彼女の家でもある。
 因みに、彼女は神殿の外に出たことが殆ど無い。用事なら、リリーを初めとする神官たちに頼めば彼女らが済ましてくれる。
 故に、彼女には外へ出るという理由がほぼ無い。

 温かな照明の下、エレイシアは入浴を満喫していた。

 均整のとれた体躯、砂糖のような儚さを含む白い肌。
 エレイシアはどれをとっても、魅力的な女性の一人と言っていい容姿をしている。
 彼女自身は容姿に自信がないというが、それでも周辺の女性の中では群を抜いて美しい。

「……綺麗だね」
「ふぇえ!?」

 突然、小さな声が浴室に響いた。
 湯船に入ったお湯の音をバチャンと立て、エレイシアは体を震わせる。
 気付けば隣でリオが、一糸纏わぬ姿でエレイシアと一緒に入浴していた。

「ちょ、ちょっとリオちゃん……いつの間に?」
「気付かなかっただけ」

 曰く、ずっと一緒にいたのだとか。エレイシアが自室に入るときからずっと。
 彼女は頬を紅潮させ、小さく縮こまった。
 リオとは何度か入浴を共にしていたエレイシアなので、抵抗は無い様子だ。
 リオはふわりと笑みを浮かべ、エレイシアに寄りかかる。

「久し振り、だね。こんな風に一緒にお風呂入るなんて」
「こんな風にって……リオちゃんが無理矢理入ってきただけじゃん……」
「——ダメ?」
「え、その……ダメじゃないよ!」
「よかった」

Re: CLOXS-VALLIAR-DIMO【オリキャラ募集】 ( No.16 )
日時: 2014/04/29 12:38
名前: 氷戯薙森 (ID: gOBbXtG8)

 それから二日後。
 エレイシアは久し振りに、神殿の外に出ることを許された。
 誰に許されたのかと言えば、この名も無き空中神殿を含む、あらゆる神殿を統括する総帥より許された。

 総帥の名は世間に知られておらず、内通者でもその名と容姿は知らないものが多い。
 というよりも、ほぼ零に等しいといえよう。
 召使が百人ほどいて、彼らが総帥の身の回りを世話しているとの噂が巷で騒がれているが、その召使達でさえも誰一人として総帥の名を知らない。
 容姿も、召使達の前でも黒いフードに身を包んでいるので知られていない。

 そんな謎だらけの総帥より書簡が送られ、エレイシアは神殿の外に出ることを許されたのだった。
 エレイシアがいない間はナイトやリリー、リオ、他にも神殿の常連である<クウゴ・デッドマン>や、エレイシアのお目付け役となっている<マーリン>が神殿の運営を受け持つこととなっている。
 これは、総帥よりの書簡に書かれていた命令事項だった。

 世界中の神殿を統括する総帥は、言うまでもなく、手に余るような膨大な力を有している。
 そんな総帥なので、いつしか世界は、総帥に服従するような仕来りが暗黙のうちに決定されていた。
 迂闊に要求を断れば、何があるか分かったものではない。

 加えて神殿という存在は、既に世界中において威圧を発している。

(いつの間に、こんな風になっちゃったんだろう……)

 危険な事だとは分かっているが、エレイシアは密かに総帥の正体を探ろうとしている。
 いつか在りし、あるべき姿の神殿という存在を取り戻すために。世界中の人々が怯えないで済むように。

 そんな切実な願いを叶えようと、エレイシアはある<モノ>の手がかりを探っている。

(CLOXS-VALLIAR-DIMO"クロクス・ヴァリアー・ディーモ"……)

 エレイシアの脳裏をふと過ぎったその言葉。それこそが、今彼女が追い求めているものだ。
 世界で唯一意味が判明していない言葉であり、なのに現世では古より、その言葉には強い言霊が宿っている。

 摩訶不思議という言葉が正に似合うそれと、正体不明の総帥とが無関係なわけが無い。
 少なくとも、エレイシアはそう思っている。周囲の人間は皆、茶化したり貶したりするだけであるが。
 当然だろう。どこかにいそうな気違いが考えるようなことを、誰が信じるというのだろうか。

 結果的にエレイシアは、周囲の人間に頼ることを諦めるしかなかった。
 これは一人で探さねばならない。そして、無関係ではなかったことを証明せねばならない。
 無関係でないと言い切れる理由は、巫女としての勘、だそうだ。
 所詮は勘か。と言われてしまえばそれまでだが、それでもエレイシアは、クロクス・ヴァリアー・ディーモという言葉の意味を探し出すと決意した。

 昔から勘だけは鋭かったエレイシアの勘が、これまでに無いほどの確信性を醸し出している。
 巫女としての血が落ち着かず、騒いでいる。意味を探さねば危険だ。探すことも危険だ。探さずとも危険だ。と。

 魔方陣で空中神殿により近い崖へとワープしたエレイシア。
 その崖から緑と岩肌、流れる水、澄んだ空などが一望できる風景を見渡す。

(————忘れられない、旅になる。きっと……)

 始まってさえいない旅を想い、エレイシアは美しい自然に勇気をもらい、彼女は美しい自然を目に焼きつけて背を向けた。

 何が起こるか分からない。それでも、彼女の瞳は真っ直ぐに先を見つめている。
 まるで、この先に答えがあるかのように。宛ら、この道が正解かのように、翡翠の瞳が輝く。

「私も行く」

 その場を後にしかけたとき、不意に背後から声が響く。
 振り返れば、総帥の命令なんぞ知ったことか。と言わんばかりの表情をしたリオがいた。

「——ありがとう」

 短くとも長く感じる沈黙の後、エレイシアは自然な笑顔でそう言った。

Re: CLOXS-VALLIAR-DIMO【オリキャラ募集】 ( No.17 )
日時: 2014/04/29 18:48
名前: 氷戯薙森 (ID: gOBbXtG8)

 いざ出発。と思ったところまでは良かった二人だが、今の彼女らにはまるで当てがない。
 闇雲に行動しても無駄な消耗を重ねるだけなので、二人はまずどの町へ行こうかを考えることにした。
 現在地は神殿よりほど近い町〈カーレン〉で、クロウ大国の極東に当たる。

 悩む二人。彼女らに、一人の来客があった。

「エレイシア様」

 エレイシアが振り返れば、全身を覆う黒ローブに身を包んだ男〈マーリン〉がいた。
 僅かに覗く隙間から、切れ長スカイブルーの瞳と真っ白な肌が窺える。

「マーリン? どしたの?」
「私も、旅にお供させていただきたい。エレイシア様の身を案じ、私と他二名の連れもございますが」

 マーリンはエレイシアの旅についていくと申し出た。
 それは暗に、お目付けの義務も果たしたいという思いも言っている事となる。
 マーリンは元々、神殿統括者の総帥より派遣されたエレイシアのお目付け役という仕事を持っている。
 故に、彼は片時も彼女の側を離れてはいけないという。

「うん、いいよ。……それで、他の二人って?」
「直にいらっしゃるでしょう。正確に言えば、二人と一台、ですが」
「二人と、一台……?」

 何やら苦笑するマーリンに、エレイシアは小首を傾げる。

「エレイシア様ー!」

 丁度その時、上空よりエレイシアを呼ぶ少女の声が響いた。
 彼女は手を翳して太陽の光を遮り、指の隙間から声のした方向を見上げて様子を窺う。
 見えたのは、淡い紫の髪をひとつに纏めた少女が、背中に生えている翼でゆっくり降下してきている光景だった。

 それが誰か、エレイシアはすぐに理解できた。

「リュナー!」

 降りてきたのは、上品な白い脚と肩を露出した神殿の守護者〈リュナ〉だった。
 降下するなり、二人は抱擁を交わす。

「あはは、暫く振りですねー!」
「そういえばリュナ、最近会ってなかったね」

 リュナはその通り名の如く、神殿の守護者を務めている。
 気まぐれにふわふわと飛んでいるだけのようだが、それでも彼女なりに警戒をしているのだという。
 これまでやってきた魔獣以外の外敵——例えば盗賊など——は、全て彼女が蹴散らしてきた。

 が、二人は仕事上の都合で中々姿を合わせることがない。
 ここ最近では、三ヶ月ほど会っていなかった。

「お話の途中すみません」

 マーリンが、魔法による通信を終えてエレイシアに話しかける。

「もう一人と一台は、都合により遅れることとなるそうです。一先ず、私とリオ、リュナで旅を始めましょう」

 旅を始めましょう。その言葉を、エレイシアは改めて嬉しいと思った。
 エレイシアの旅の目的を考えれば、当然といえるだろう。

「——ありがとう」

 今一度、彼女の口からそう零れた。

Re: CLOXS-VALLIAR-DIMO【オリキャラ募集】 ( No.18 )
日時: 2014/04/29 18:53
名前: コッコ (ID: pzcqBRyu)

名前:リン・クロスフォード

性別/年齢:男  18歳

容姿:金髪で青い瞳が特徴。黒いコートを着ている

性格:クールで論理的な性格

武器:ジャックナイフ・投げナイフ

属性:雷・影・魔

種族:人間

主人公との関係:お任せします。

備考:一匹狼の女盗賊。今までに貴族(無かったら大富豪)の屋敷に入り込んでは盗み証拠すら残さない。特にスリが得意ですれ違った瞬間にいつの間にか無くなっていると言うぐらい早い作業でやる。ニーグラス兄妹とは知り合いで特にゼルフとは恋仲だったが最後の殺人のターゲットとして殺されかけた。それをきっかけで挫折した・・・

「もうあんなの嫌だから・・・」

「何?私がスリをした証拠があるの?」

これで最後くらいにしときます。


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