複雑・ファジー小説
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- 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜
- 日時: 2015/07/12 14:32
- 名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=89
また、作りました。性格上掛け持ちできないのに、また、作ってしまいました
こんにちは、みすずです
小学生の時に『天空裁判』というごっこ遊びをやっていました
それはまあ、馬鹿馬鹿しく『土下座させまくった罪』とか。は ? なので少し改編して警察verにして執筆したいと思います
*+*☆●Attention●☆*+*
・作者は学生なので学校の関係で無断休暇をとることがあります
・荒し、チェンメ、パクリは通報します
・作者は掛け持ちしているので更新しないときがあります
・キャラ崩壊、gdgd展開の可能性があります
蒼穹のゼロ記録
6月4日 本スレッド作成
Prologue >>1
File.1 自称天使ちゃんはハンドガンをぶっぱなす
>>2 >>4-5 >>6-7 >>8-9 >>10 >>11 >>12-13 >>16 >>17
- Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜 ( No.13 )
- 日時: 2015/06/22 21:57
- 名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)
希空は何時もと同じ声で口調で態度でこちらを見上げてくる
しかし、蒼太は何故か身震いしてしまう。見上げる眼が死んでいるからだろうか。感動の再会に泣きそうなのか。それとも__________
希空は額から汗を流す蒼太を見上げて首を傾げる
「ねえ、蒼太。事件って何 ? えっと、たしか近所の高橋さん家に空き巣が入ったってやつ ? 」
「あっ、いや、その、違くて」
「ふーん、まあいいや。じゃあ、ここにいるのもなんだし帰ろうよ。んでー、帰りはアイス買ってこー、蒼太の奢りで」
「はあ ? 何だよ、それ。割勘だろ、割勘」
蒼太は軽やかな足取りで希空に苦笑いして頭をかきながらついていく。頭では手持ちの残高の確認をする
ふと、脳内ではジュリアの顔が過った。が、
(まあ、後でまた来ればいいだけだよな。希空がまた狙われたら困るし)
何処か、軽率な考えばかりが頭を巡る。元々、ジュリアとは会って一日。他人事なのかもしれない
割りきって、再び帰路につく。前では歩きながら何食べようか指で候補を考えている希空がいる
次には、蒼太は希空の腕をつかんだ
「希空。お前、指の数える折方、変わってるよな」
「え ? 」
「今のお前の折方は一は人差し指一本。でも、何時もの希空はな親指一本なんだよ」
「いや、そ、それは……その……」
何時もの希空はバトミントン部に所属しているためか数える指の折方もバトミントンの得点の折方になる。それが彼女の癖だった
希空は尚も狼狽えている。完璧に怪しみ、腕を離し少し距離をとった
少しすると彼女は俯いて肩を震わし始めた。腰を低くし脱出体制をとる
しかし、刹那彼はぷつりと糸が切れたように膝から崩れ落ちてしまった。希空は彼の腹を踏みつける。顔には笑顔が張り付いていた
「希空…… ? 」
眼を丸くし苦しそうに息をする蒼太を見下し希空は、否、希空の姿をした何かはにへらと笑った
「ぶっ。バカだよな。お前も黙って俺について来れば痛い目に遭わずに死んだのに。なあ ? 痛いのはやだろ ? 人間 ? 」
- Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜 ( No.14 )
- 日時: 2015/06/23 22:01
- 名前: 蛇後 とよ ◆5SnftrlJNA (ID: hLayjJCv)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=18066
面白いね、これ。
という訳で初めまして。ゴミムシ作者の蛇後と申します。
昨夜から小説を書かせて頂いてますが…。
文章力は希空のお胸と同等でしょうかね…。はい。
まあ、貧乳は絶賛好みです。ご馳走様です、希空さん。
それにしても、ジュリア様好きです。何、この天使。
ロリ最高だよ、んもうッ全く…お姉さんが可愛がってあげるかr(ry
蒼汰クンは、カニバリウム的な落ちにされちゃうのでしょうか?
囮とか、どんーーだけ可愛いんですか…、想像だけでもお腹一杯というか何と言うか…。
木陰でひっそりと応援しております。
以上、特に感想も言わずに去って仕舞う駄作者でしたー。
- Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜 ( No.15 )
- 日時: 2015/06/23 21:54
- 名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)
蛇後 とよ さん
初めまして。御観覧有難う御座います !
ジュリアが様付けされている。ねえどういう気分よ
ジュリア「嬉しいです ! ありがとうございます ! 」
だ、そうです
初期設定は20を越えたお姉さんって感じでした、これが。
後になってロリの方が蒼太との絡みが面白いかなと思ったので。功を奏したようで良かったです
果たして蒼太はカニバリズムされてしまうのでしょうか
そこもfile1のポイントの一つですね。お楽しみにしといてください
コメント有難う御座いました
- Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜 ( No.16 )
- 日時: 2015/06/26 21:59
- 名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)
>>13
「お前……誰だ ? 」
苦しげに呻きながら聞く蒼太に希空の形をした何かはにやにやと笑う。希空の形にした何かは希空と同じ声で言う
「ん ? 誰って、お前はもう俺の事を知っているだろう ? 」
希空と違う口調で言う。希空と同じ声で違う口調で言う
彼女の形をした何かはにやりと笑うと蒼太の腹を踏みつけたまま彼の顔に自分の顔を近づける
ごくりと息を飲む。その音も聞こえたかのようにまた笑う
「で ? なーんで、お前は天警の天使なんかと一緒にいんのかねー」
「な、何の事だよ」
「しらばっくれんなよ、人間。天警の天使から俺の事は聞いてるだろう ? 俺が」
そこで彼女の、否、彼は蒼太に牙を見せて不気味に笑った
「鬼だっていうことを」
口で生成した唾を飲み込む、ごくりと喉が上下に動く
ショッピングモールでジュリアから喰人鬼シヴァの能力は聞いている。彼の能力は幻術ともう一つ
それと、凶悪な犯罪者と聞いていたが笑い方といい、どこか悪戯っぽい性格な気がする
そこで、希空の姿を幻術で作り出しているであろうシヴァは蒼太の頬をつついた
「んで、問題の天使は何処だ」
「さあ ? そーいうの、分かんだろ」
「んー、何か気配がここ一帯に散漫して上手く察知できねーんだよな」
「お気の毒様」
蒼太の言い種に一回ムッとした顔をしたがそこでまた顔を近づけてくる
「だから、教えろ」
「やだと言ったら ? 」
「こーする」
シヴァはにやりと笑うと手を蒼太の体にめり込ませた。刹那、呼吸が苦しくなる。心臓をぎゅっと掴まれたのだ
さらに、追い討ちを掛けるように全身に痛みが走る。全身の細胞が麻痺していく感覚
余りの痛みに叫ぶ
死ぬ。死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
痛みはそれでも収まらなくて、彼は只叫ぶ叫ぶ叫ぶ
でも、心の底から叫び散らしている筈なのに声が全く出ていない
シヴァは蒼太の血で汚れた顔で牙を見せて笑った
「さあ、人間、答えるか、心肺停止と毒で死ぬか。選べ」
その声も聞こえなくなるぐらいに蒼太は叫ぶ叫ぶ叫ぶ
状況を楽しむようにシヴァは笑った
- Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜 ( No.17 )
- 日時: 2015/07/11 22:41
- 名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)
◆
◆
◆
「だから、ジュリは知りませんよ。ジュリ達が見える人間がいるなんて」
シヴァを誘き出すために囮に蒼太を置いた路地の入り口。ジュリアは耳に手を当てて喋っていた
一人言のように見えるが、耳の奥からは賢そうな女性の声が聞こえる。本部と通信をしているのだ
女性からの返答にジュリアは口を開く
「だから、本当ですって。……え ? シヴァの事ですか ? 何かさっきからやってるですけど物音一つしないんですよねー……ジュリの耳は健康です。バリバリです ! ! ………………っ、すみません、切ります」
ジュリアは耳から手を離すと手元に能力、言霊射主の発動アイテムである銃を召喚する
人の耳には聞こえず、天界の者の大半が察知できない能力発動に発せられる微妙な力の波動を感じ取ったのだ
頭からぴょこりと生えたアホ毛が反応するようにぴこぴこと揺れた
隠蔽しているようだが大天使の子孫であるジュリアには察知は容易だった
「大天使……嘗めてもらったら困ります」
銃を両手で構えたまま一歩と路地に歩を進める。今も力の波動は発せられ続けている
路地の入り口の前でピタリと制止する
うっ、と口を押さえる。指の間から血が垂れた
(これは、毒の能力。しかも、かなり強力なやつですね)
ジュリアは目の前に《通信操作盤》アーカイブを展開させると手早くボタンを連打する。そして、アーカイブ閉じた
意を決して路地に飛び込む
「蒼太さんっ ! ! ! 」
そこには、シヴァに押し倒され心臓の辺りを血まみれにした蒼太がいた
「やっと、出たな。天使」
シヴァはこちらを見ると不気味に笑った