複雑・ファジー小説

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蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜
日時: 2015/07/12 14:32
名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=89

また、作りました。性格上掛け持ちできないのに、また、作ってしまいました
こんにちは、みすずです
小学生の時に『天空裁判』というごっこ遊びをやっていました
それはまあ、馬鹿馬鹿しく『土下座させまくった罪』とか。は ? なので少し改編して警察verにして執筆したいと思います

*+*☆●Attention●☆*+*
・作者は学生なので学校の関係で無断休暇をとることがあります
・荒し、チェンメ、パクリは通報します
・作者は掛け持ちしているので更新しないときがあります
・キャラ崩壊、gdgd展開の可能性があります

蒼穹のゼロ記録
6月4日 本スレッド作成

Prologue >>1
File.1 自称天使ちゃんはハンドガンをぶっぱなす
>>2 >>4-5 >>6-7 >>8-9 >>10 >>11 >>12-13 >>16 >>17

Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜 ( No.3 )
日時: 2015/06/06 21:24
名前: ドロップ ◆5/7K.VcEo2 (ID: mYpnieC/)

お!! 今日はなんかツイてるかも♪
みすずの小説見に行くって言ったのに来るの遅れてごめんねッ
英検から今日帰還したのです←

本当はもうひとつのほうにお邪魔しようと思ってたんだけど、私読むの遅いからとりあえずこっちにしました!!

希空ちゃん可愛いッ
私なんかポカポカじゃなくってドカドカっていう効果音になってるから羨まし((殴
集団疾走事件…!?
おおおおおうう、わわわわわ((
蒼太くんが希空ちゃんを守るのね!! ラブラブ展開期待してますよッ((

ではでは!!
頑張ってねー!!!

Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜 ( No.4 )
日時: 2015/06/07 21:59
名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)

ドロップ

帰還おめでとう。まあ…ILIZAの方は結構更新してるからね
大丈夫だよ、私はボカボカだから(>^<)b((
果たしてそのような展開になるのか ! ?

コメントありがとうございました

    *

天章学園から徒歩十五分ぐらいの距離に蒼太と希空の家は建っていた
この辺りは住宅街だが通学帰りの学生で道は賑わっていた
希空と別れた後に蒼太は家の鍵を開ける、両親が共働きの彼の家は料理上手な高校三年の姉、純奈が作るのが何時もの流れ
しかし、家はシンと静まり返っており物音一つしなかった。嫌な考えが頭を過る
冷や汗が頬を滑り落ちる、蒼太は溜まった唾をごくりと飲み込むと足を踏み出した
玄関ホールの直ぐ右がリビング。ドアを開けて電灯をつければそれで終わる
決して妄想癖ではないが、どうしても悪い方へ妄想が展開していく
蒼太は首を振ってもう一回唾を飲み込むとリビングへ繋がるドアを開けた
ドアの隙間から手を伸ばし電灯のスイッチを押す。ぱちりと昭和以来の音が響き渡りリビングを照らした

「誰も、いませんよねー ? いないですよねー ? 」

問い掛けというよりもうほぼ自己暗示のように呟くと、ゆっくりドアを開けて中に入った
リビングを明るく照らしたLED電球は奥のダイニングをぼうっと暗がりの中浮かびあがらせている
歩を進めるとキッチンの横にある六人掛けの食卓に書き置きとペン先が出したままのボールペンがあった
走り書きだが筆跡は姉のものだ。『カラオケ行ってくるから、コンビニ弁当でも食べててね』

「……キレそう。つーか、緊張感無さすぎだろ、コイツ」

走り書きメモをくしゃっと潰すと野球のピッチャーの真似でゴミ箱に向けてダイレクトシュートする
外れて、ころころと転がる紙
それを無視するとスクールバッグの中からスマートフォンと財布を取り出して右の尻ポケットに詰め込む

「…………」

ダイレクトシュート失敗したゴミをゴミ箱に入れ直すと家を後にした

    *

最悪なことに蒼太の家から一番近いコンビニは歩いて五分の大通りにある
取敢えず、手頃なパンとお茶を購入するとレシートを捨ててコンビニを後にする
時刻は5時近く、日は西に傾き始めていた
西に向かって歩いているため直射日光に顔をしかめると歩いていたときだった

「…………………」

ふとした、直感で周囲を見渡す。道には自転車の通学帰りの学生がいるだけだった

「………………きゃあ」

女の悲鳴が聞こえた気がして周囲を見渡す。何もない

Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜【オリキャラ募集中】 ( No.5 )
日時: 2015/07/11 22:29
名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)

「きゃぁああぁあああああああああああぁああ」

今度は、確かに耳をつんざくほどの悲鳴が聞こえた
蒼太は改めて周りを見渡す。しかし、やはり悲鳴をあげている者がいないどころか誰も悲鳴が聞こえないかのように普通に歩いていく
その間にも、だんだんと声は近くなっていく。上から降って来るような感覚

「上 ! ! ? 」

彼が慌てて、上を見たときには眩い光を放つ白い光の集合体が落下してきていて、
刹那、意識が暗転した

    ◆

空から落下してきた光は人間の男の頭部にクリティカルヒットしていた
男は激しい振動、脳震盪を起こしたようで、気絶してしまっている
ふよふよ、と光は低空飛行しながら気絶した男の顔を覗きこむ

「大丈夫ですかー ? やっぱり、完全アウトだなー。でも、まさかジュリが見える人間がいるなんて……」

周りでは、イキナリ男が倒れたように見えている野次馬が奇異の目で群がってきていた
光は溜め息をつくと、よっこいしょ、と男の体を持ち上げて大通りを南下していく
当然、野次馬から悲鳴が上がる。何故なら、男がイキナリ浮遊しているように見えているからだ
________変化を解いてもいいのですが、まー、それで下界の警察とか呼ばれたら敵いませんし
光は悲鳴を無視して大通り沿いの自然公園に入っていった

    ◆
    ◆
    ◆

「________大丈夫ですか ? もしもーし」
「うう……」

蒼太はガンガン痛む頭を押さえながら、目を開けた。すると、何故か目の前には金髪ツインテールの幼女、改めロリがいて、こちらを覗きこんでいた
押さえた手の下には濡らされたガーゼが置かれていて、多分この金髪ロリがやってくれたものだと予想は出来る、出来なくもないが

「そうか、こりゃ夢か」
「ゆ、夢じゃないですよー ! 」

彼は「金髪ロリがこっち見て、頬をぷくーって膨らませている ! 頬をつつきたい、あとお持ち帰りしたいよ、デュフフデュフフ」となるような質ではないのだ
だから、彼はこの状況を、夜の公園で金髪ロリ二人きりというシュチュエーションを全否定した
________そもそも、何故こんなところにこんな夜に金髪ロリが屋外にいるかが疑問だ。待てよここを通行人に見られでもしたら

夜の公園、通勤帰りのおばさんがパトロール中の巡査呼び止め、こちらを指差して震える

『巡査さん ! あ、あれ…… ! 』

ざわっとなる公園

『変質者が無垢な幼女を誘拐しようと ! ! ! 』
『直ぐ、連行します ! おい、お前 ! 学校は、家はどこだ ! ? 』
『ち、違うんだ。俺が起きたらイキナリコイツがいただけで、逆だよ逆 ! 』
『濡れ衣を着せるとは、なんて外道 ! ! ! 』

そういうと、巡査は時計と手錠を取りだし、無抵抗の蒼太に迫る。月明かりに照らされ手錠が銀色に鈍く光った
巡査は彼の両手に手錠をはめた

『○時××分、現行犯逮捕 ! 』
『ち、違うんだぁあああぁあああああぁあ』

蒼太はガバッと妄想を終わらせ起き上がる。刹那、さらに凄い激痛が頭部を襲った
それに、金髪ロリは慌てる

「わ、ダメですよ ! 脳震盪、起こしてるんですから ! 病院も受診してませんし、安静にしなきゃ」
「ん ? 何で、脳震盪って分かるんだよ。つーか、そもそもお前誰 ? 病院なら救急車を呼べばいいじゃねえか」
「あ、いや、そのー」

金髪ロリは答えにくいのか指をツンツンと合わせもじもじとした

「と、と言いますが、そもそも貴方がジュリを感知できること事態……可笑しいんですよ ? 」
「は、感知 ? 何言ってるのお前」

ますます、疑問が増える。それに金髪ロリはさらに慌てる
はぁーっ、と意を決したのか金髪ロリはこちらを真っ直ぐに見つめてきた。思わずたじろく

「まず、私はジュリア・ハナエル。病院に行けない理由は普通、下界の人間にジュリが見えないから。脳震盪だと分かった理由はこれ」

そういうと、金髪ロリ、ジュリアは手持ちのトートバックから鏡を取り出した

「この鏡は<真実鏡>。まあ、下界でいう童話のシンデレラで出てくる鏡のコンパクト版とでも思ってくれればいいです。これに聞けば何でも答えてくれるので貴方の病状を尋ねて、脳震盪だと判明しました。これで分かっていただけましたか ? 」
「いや、全然」

それに、ジュリアは分かりやすいぐらいずっこけた。反応が面白い
あと、自分をあだ名で呼ぶのが凄く萌える
まず、下界とは何なのか。たまに宗教とかで人間の住まう世界を下界と呼ぶとかと聞いたことはあるが。それに、<真実鏡>とは何だ。どう見ても普通のコンパクトサイズの鏡だ
そもそも、普通の人間にコイツが見えないとはどういう意味なのか
蒼太がうんうん唸っても分からない。ジュリアはそれを見て閉じていた口を開く

「貴方はジュリが人間だと思っているでしょう ? 」
「そりゃそーだろ」
「その前提から間違いです。ジュリは人間ではありません」

ジュリアは腰に手を当てて胸を張る、月明かりの中に浮かび上がるように立ったジュリアは妙に威厳が感じられた。全身が発光するような錯覚をもつ

「ジュリは天使。『神の栄光』を意味する大天使ハナエルの子孫です」

Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜【オリキャラ募集中】 ( No.6 )
日時: 2015/06/10 21:59
名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)

「天使……」

何時もだったら「わー、コイツ厨二病 ? 嘘だろー」と言ったりしてからかうが今回はしなかった。否、やれなかった。妙な説得力も感じたし、ジュリアは自分とは別の生命体に錯覚してしまう
それなら、天使が空から光となって降ってきても納得がいく

「天使なら、何でお前ここにいんの ? 」
「あっ、それは……ちょっとここでは言えませんね」

ジュリアは苦笑いしながら周りをキョロキョロと見渡す。蒼太も見渡すが特に何もない。が、次の瞬間、背中を悪寒が走った。何か悪いものがいる、そう錯覚させられた
悪寒から逃れるように無理矢理、彼は話題を変える

「じゃあ、どこで眠るんだよ。つーか、飯は ? 」
「ご飯は、携帯食料がありますから。寝床は、まあ適当にベンチで寝ますよ」
「それ、捕まるだろ」

彼は、自分の腕時計を見る。時刻は午後7時30分、何時もなら風呂に入ってテレビを見ている時間だ。恐らく、カラオケがオールでもない限り姉も帰ってきている頃だろう
ジュリアの外見は完璧にロリ体型だ。屋外でなんて寝たらそれこそロリコンにお持ち帰りされるに決まっている
彼は、うーむと唸り迷っていろいろ考えた結果ジュリアの手を引いて公園の出口へ歩き始めた

「あっ、ちょ、何処行くんですかー ? 」
「俺の家だよ。お前、外で寝たら絶対お持ち帰りされるぞ。だから、泊めてやるよ」
「ありがとうございます ! ……あの、お持ち帰りって何ですか ? 」
「お前は知らなくていいことだよ。勘違いすんなよ、一日だけだかんな」
「はい ! 」

    *

蒼太の自宅の二階にある彼の部屋は鍵つきで、鍵をガチャリとかけると蒼太はジュリアに冷蔵庫から盗んできた餡パンを渡していた

「あっ、わざわざ、ありがとうございます」
「別に、賞味期限間近だったしよ。つーか、その敬語やめろよ。キャラに合ってないし」
「……ありがとう」

ジュリアは敬語に慣れてないのか少し頬を赤らめて恥ずかしそうにして餡パンにかぶりつく。その行動一つ一つが萌える。こりゃ、絶対お持ち帰りされてたよなと染々彼は思った
蒼太は勉強机の椅子に腰を下ろすと、ジュリアの萌え行動を見ながら話を振った

「ジュリア。お前、本当に俺以外の人に目視されないんだな」
「いやいや、その存在感うすっみたいな眼は辞めてもらえない ? 目視されないのが普通なん……だよ。まあ、それは制御できるので目視させようと思えば出来ま…るよ」
「ふーん」

ジュリアはもう一口餡パンにかぶりついた

Re: 蒼穹のゼロ〜天空警察捜査第一課事件記録〜【オリキャラ募集中】 ( No.7 )
日時: 2015/06/11 21:59
名前: みすず ◆5k4Bd86fvo (ID: 5PvEL/lW)


    ◆

 夜十二時。辺りはひんやりとした空気に包まれていた。無事に予習復習を終えた蒼太は大きく伸びをすると直ぐ後ろの床に敷かれた布団を見る
 ジュリアの形に膨らんだ布団は彼女の体をすっぽりと覆い隠している。眩しくならないようにと勉強机の電灯しか点けなかったのだが十分眩しかったらしい。布団からは規則正しい呼吸が聞こえてくる
 蒼太はそれで改めて本当に天使と出会ったことを自覚した。頭の上に定番の天使の輪がないのは可笑しく思ったが、理由は時期に分かるだろう。不思議と胸の中にワクワク感が湧き出てくる
 彼はそんな気持ちのまま電灯を消すと真っ暗ながらも月光を頼りに自分のベットに潜り込んだ。スマートフォンを枕元に置いて毛布を被ろうとした
 刹那、枕元のスマートフォンが震える。相手は隣の希空の家だった
 蒼太は眠い中の電話に若干苛立ちを覚えながら通話ボタンを押す

「もしもし ? 」
『あっ、もしもし。蒼太くん ? 』
「希空んとこのおばさん。どうしたんですか、こんな夜更けに」
『ねえ ? 希空は一緒じゃない ? 』
「え ? いや、一緒じゃないっすけど」
『嘘つかないでね。蒼太くんとなら夜更けまで一緒にいても怒らないから』
「いや、本当に。________どうしたんですか ? 」

 その時、電話先で希空の母が泣いていると分かった。時折、鼻を啜る音が聞こえる。蒼太は悪い予感がした
 しかも、そういう予感はこういうときに限って当たるのだった

『希空ね、六時頃にコンビニに行ったきり帰ってこないのよ。ここで近いコンビニって大通りのコンビニじゃない ? その他もいろいろと探したのに、いないのよ』
「…………」
『警察にはまだ、電話してないけれど。蒼太くんも何か分かったら教えてね』
「……はい。では」

 何時かは、来るかもしれないと分かっていた。犯人の餌食になる可能性があると分かっていた
 しかし、実際に起こってしまうと頭が真っ白で暫く呆然としてしまった
 はっ、と正気に戻ると部屋の明かりをつけてジュリアを無我夢中に叩き起こす。ジュリアは寝ぼけ気味だったが事情を話すと真剣な面持ちで耳を傾けてくれた
 話を終えると、ジュリアは手持ちのトートバックから白い紙を取り出した
 四つ折りにされたその紙を開くと、とても凶悪な人相で色黒で牙と一本の角を持った男が描かれていた。その外見は形容するならまるで鬼だ

「コイツに見覚えはありますか ? 」
「無い、な」
「コイツは喰人鬼グール族のシヴァ・アルマイル。今回、蒼太さんの学校で勃発している集団失踪事件の犯人です」


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