複雑・ファジー小説

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Memories【キャラ募集】
日時: 2015/11/01 11:33
名前: 三日月 (ID: jxbxTUdV)

 遠く青い記憶が、5年の歳月を経て甦る。
 意思を持ち、嘘を吐き、非現実な現実を突きつけて。



    ◇  ◇  ◇



 銀の亡骸、キコリの合作。
 長きに渡り漸く作られた、記憶が鍵を握る物語。
 語り:銀の亡骸  紐解き:キコリ

 キャラ募集>>3


 〜目次〜

Re: Memories ( No.2 )
日時: 2015/10/26 15:06
名前: 三日月 (ID: MlM6Ff9w)

 ——とある秋の夜更け。
 海岸で夜空を見上げていると、俺の携帯に家から電話がかかってくる。
 どうせ親父だろうと思い渋々応答すると、案の定親父の声だった。今何処にいるんだと問う親父は、今日だけで5回は掛かってきた電話の内容と全く同じことをほざく。
 だから俺も、5回は応答した内容と全く同じことをほざく。関係ないだろ、と。

 今になって思えば、俺には昔から旅人気質があるのだろう。
 小さい頃に一度迷子になったことがあるが、当時の俺は泣くことなく高揚感すら覚え、冒険者のように見知らぬ町を歩き続けたのを覚えている。確かあの時は、警察に見つかって断念したんだっけな。
 最近ではバイクの免許を取り、休日は町乗りだけでなくツーリングにも繰り出す日々を送っている。現に俺は静岡まで来ているわけだし、傍らには俺の愛車が停まっている。

 誰にも縛られない自由に憧れていた過去を振り返れば、今このときほどそれを実感している瞬間はないと思う。
 あれしろこれしろと命令されるのは嫌いだ。一箇所に留まるのも嫌いだ。学校や家ですら俺にとっては刑務所も同然であり、身内——特に親父に限っては調教師に見えて鬱陶しい。
 気が向いたときに、好きなことをする。しかし昨今の世界情勢ではそんな生き方など通用しないだろうから、せめて学生のうちはこうして自由を謳歌したいものだ。

 根っからの旅人気質はさておき、こうして俺が自由に憧れている理由は唯一つ。俺の未来が確定しているからである。
 俺の生まれた家は所謂大財閥——簡単に言えば大資本家の一族であり、三菱や住友にも引けを取らないほどの財力を誇っているという。今でこそ表社会に名を馳せていないが、親父曰く何れ大企業を立ち上げる予定らしい。
 故に廃止されたはずの家制度がこの家に限って未だ残っており、でもって俺はその大財閥"相模"家の長男だ。つまり俺の未来はひとつ。この大財閥の跡取りとなるだけ。
 まあ、本でもよくある話だろう。しかし物語と違い、現実は厳しい。自分の未来は自分で掴み取るものだ——とか言うが、そんなものは夢のまた夢。反対こそすれど、親父が思った以上の頑固者で融通が利かないのである。
 では次男はどうかと言えば、うちには次男がおらず、姉と妹しかいない。猶の事たちが悪いのは、姉も妹も親父の意見に大賛成であること。しかも姉については俺の秘書的な立場になれるように猛勉強してやがる。
 妹は身体が弱いために何も言われないが、俺の意見に賛成してくれたことがない。

「おーい、颯」
 ツーリング仲間であるクラスメイトの神楽楓が、隣から目の前で手を振って俺を呼ぶ。
「ん?」
「難しい顔してどうした? 家の事?」
「鋭い奴だな、何で分かるんだよ?」
「そりゃあ分かるよ。17年も一緒だし」
 神楽颯——彼女とは、いわゆる幼馴染という関係にある。
 切っても切れない腐れ縁であり、しかも学校やクラスが同じだったり出かけ先で出会ったり趣味が一緒だったりと、これでもかというほど共通点が多い。
 よくもまあここまで似たもんだと、俺は感心さえしている。こんな数奇なめぐり合わせ、そうはいないだろう。
 ただ、楓は俺の事なら何でもお見通しだと言うが、一方で俺はポーカーフェイスである楓について実はあまりよく分かっていない。上面だけで本心を見抜けないのだ。
「それに、さっきの電話でも分かった。まだもめてるようだけど、いい加減キッパリ言ったら?」
「オイオイ、呆れ面で簡単な事いうなよ。うちの親父、思ったより頑固なんだぜ? 清々しいくらいキッパリ言ってやったけど、態度は相変わらずだ。まさに馬の耳に念仏ってやつさ」
「あははっ、典型的な頑固親父ってやつ?」
「そういうこと」

Re: Memories ( No.3 )
日時: 2015/11/23 10:16
名前: 三日月 (ID: JD5DDSYn)

キャラの募集を開始しました。
若干ファンタジー的な要素入ってますのでお気をつけて。
応募は1人2キャラまでです。
今のところ10名募集していますが、もしかしたら増えるかもしれません。一先ず10名で締め切る予定。

募集枠:10名
応募済みキャラ一覧
>>4 >>5 >>6 >>7

テンプレート(※印の注意書きは消してください)

名前/読み:※キラキラネーム、難読不可
性別/年齢:※ニューハーフ等不可。年齢は10歳から80歳まで
出身国:※日本人でない場合のみ記入
容姿:
性格:※多重人格可
特技/趣味:※未記入、複数可
生い立ち:※未記入可
職業:※無職不可
将来:※成人していないキャラのみ、将来就職する職業を記入
備考:
SV:※一人称などが分かるように

Re: Memories【キャラ募集】 ( No.4 )
日時: 2015/11/01 12:06
名前: 恋恋 (ID: d4ff9UDO)

テンプレート

名前/読み:紗倉 聖/さくら ひじり
性別/年齢:女/16
出身国:
容姿:硬めの黒髪のオカッパに切れ長の翡翠色の瞳。黄渕の丸メガネをサングラスのようにデコに掛けている。私服は『神秘』と書かれたTシャツにジーパン、腰に灰色のパーカーを巻きつけている。小柄で華奢、胸は絶壁。それなりに整った顔立ち。制服は普通に着ている。
性格:占いや呪いなどの非科学的なものが大好きなオカルト信者。自称霊感の持ち主。好奇心旺盛で、常にハイテンション。正直者。自由が可能な自由人。
特技/趣味:占い/ネットでオカルトネタを捜索する、機械にホラー系のドッキリを仕掛けること
生い立ち:相模財閥に及ばないまでも、それなりの家柄の家に生まれた三女。その為小さい頃に誘拐されたことがあるが、親は金などを一切払わないような冷徹だった(結局助けられた)。家とは縁を切っている。それが可能なのは三女であるため。
職業:学生
将来:三野宮学園の教師
備考:機械系に強く、壊れた時は彼女に任せれば五分で直せる。基本的誰にでもタメ口。直感で人生を生きている。
SV:「いえーいっ!紗倉聖だよ!占いとか機械は聖に任せて!」
   「うむむむっ、君は一週間後にテストで赤点を取るであろう!むふふっ」
   「んー、将来は教師とかやりたいなと思ってるよ!私は直感型だからね!」

こんにちは、恋恋です。面白そうだったのでオリキャラ投稿させていただきます。修正などありましたらいくらでも修正させていただきます。

Re: Memories【キャラ募集】 ( No.5 )
日時: 2015/11/01 13:21
名前: モンブラン博士 (ID: 1lVsdfsX)

名前/読み:星原夏(ほしはらなつ)
性別/年齢:男 22歳
容姿:艶のある茶髪を一本結びと色白の肌が特徴で、男性とは思えないほど女性的な顔立ちをした美形。やや小柄で細身。
性格:人見知りが激しく寡黙だが、慣れると饒舌になる。
特技/趣味:キックボクシング、読書、昼寝、ペットショップ巡り、ドーナツ屋の食べ歩き
生い立ち:会社員の父と専業主婦の母の間に生まれ暮らしてきた。
小学中学高校まで外見以外の目立つ要素がないため、クラスメートからも空気扱いされてきたらしい。
職業:美容師
備考:知人からは「生まれてくる性別を間違えたのではないか?」と外見をネタにされており、自らの外見に関してはそれなりに気にしている様子。趣味であるキックボクシングは高校の時から続けており、成人後は大会で決勝まで勝ちあがるほどの実力を持つまでになった。好物はドーナツ。手先も器用であり、美容師としての腕前は一流。声質は色っぽい。
一卵性双生児であり姉に春、下には秋と冬という妹がいる。
SV:
人見知り時「星原夏………よろしく……」
「あ、あのっ……口下手でごめんなさい……」
慣れた時「ドーナツって美味しいよね。色々な種類があって、カロリーは高いけど運動すれば大丈夫だし、あのサクサクとした表面とふわっふわの甘い中身が最高にたまらないよね!
えっ……君ドーナツ嫌い? それは知らなかった……」
「僕はこれでも男なんだけど、どうやったら信じてもらえる?」
「一緒に食べよ」

不備がありましたらいつでも連絡してください。
繊細な文章で続きが楽しみです。

Re: Memories【キャラ募集】 ( No.6 )
日時: 2015/11/02 06:21
名前: ランゴスタ (ID: pyHrCXZU)

名前/読み:西条 空悟/さいじょう くうご
性別/年齢:女/17
出身国:
容姿:紫髪のポニーテール。後ろ髪の長さは腰よりもあり、髪の一本一本の長さも統一している。少し大きな狐目をしていて、瞳は紫色。色白い素肌に胸もEカップ位の大きさにある。身長は168cm。制服も着崩しはないが、常に紫の桜が描かれた高価な扇子を持ち歩いている。
性格:ゆったりとした人で、常に和風口調。人とは心良く接してあげたり、余り差別に見たりはしない人で、いつでも対等に話す人で、先生や何処からの偉人でも軽く接している人脈関係が多い人だが、彼女は偶に意味深な事を言う。裏表さえも見分けが付かない謎な人。
特技/趣味:戦略ゲー(将棋やチェス等)、商売人、ギャンブル/茶道、茶菓子集め、写真
生い立ち:西条家は名の知れない家内で、金銭では相当な財産力を持つが、余り目立つ行動はしない家系。両親は単身赴任で、大きな日本屋敷を一人で掛け持っている。仕事柄も不明らしい。
職業:学生
将来:弁護士
備考:日本貴女として有名な時期があったが、将棋士やチェス等で勝てる者は居なく「日本の孔明」とまでも呼ばれるほどの知力と洞察力と直感力に力を入れている。勿論の事、キレた頭なので成績も上位クラス。また、人を言いくるめたり、商売品を上手く負けたりしてくれる商売力としても優れたりしている。だが、彼女としては普通に楽しむ事をモットーとしていて「人生は楽しむ物」と自負しているらしい。
SV:
「妾は西条空悟と申す。何、知らなき名であろう…そう畏まらんでもええ」
「うん?妾と将棋がしたい?。ふふっ、帥も挑戦者であるか。……それじゃあ、妾が勝ったら……妾と逢引デートしてもらおう…帥が勝てば……一つ…何でも聞いてやろう……どうじゃ?、悪い話では無かろう?」
「帥も相変わらずの貧乏役者じゃのう、人に振り回されてるばかりで苦労するばかりぞよ…なんなら、妾が解す相手になろうぞ?」
「むっ?…其方……妾と本気で逢引してくれたのではなかったのか?……全く、乙女を弄ぶとは愚にも程があろう…妾は遊女にはなりたくはないからのぉ…」
「人の都合じゃ……手出ししたらそれこそ迷惑沙汰よ……」
「妾は一人の女じゃ………心とてそう堅くはないのだ………そう……社会に役立てても………楽しくなければ…………の……」

どうも、ランゴスタです!。面白そうな小説だったので、投稿しました!。修正、没構いません!。






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