複雑・ファジー小説

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非日常の日常
日時: 2016/02/21 20:45
名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)

運悪く魔法少女になってしまった人たちの物語

グロありです。

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Re: 非日常の日常 ( No.3 )
日時: 2016/03/11 19:49
名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)

 私はある場所に向け走っている。ある場所とは仲間がとらわれている場所だ。
 いま私が走っているのは、魔界と呼ばれる場所にある、城につくように作られたトンネルだ。このトンネルは結構薄気味悪く、たまにモンスターが出る。そして追いかけられる。ずっとこれを繰り返している。もうたぶん一時間ぐらい走っていると思うんだ。うん。
 ではまず、なんでこんなことになったのかざっくりとお話ししよう。


 私は1ヶ月ぐらい前までは普通の女の子だった。勉強もそこそこできるし、運動神経も抜群にいいみたいな感じの子。日常は楽しかったし、そこそこ謳歌していた。
 でも、1ヶ月ぐらい前にその日常から非日常に足を突っ込んでしまったのだ。それはある日のこと。私、柊 夢(ひいらぎ ゆめ)は春の日差しに逆らえず、公園で居眠りをしていた。そしたら、いきなり、爆音がして目が覚めた。こそにいたのは、見たこともない異形の物。モンスターだった。私は見なかったことにして居眠りを再開したのだけれど、魔界サイドの人に怒られた。確か「年頃の女の子がこんなとこで居眠りしてはいけません!!」とか、お母さんじみたこと言われて腹が立っておきた。
 起きて、周りの状況を確認した。なんかすごい荒れようだった。
 そんなところにあの、変なフリフリの服を着た魔法少女3人が来たのだ。そっからはなんかアニメを見てる感じだった。凄かった。でも、なんかピンチになって、私の方見て「助けて!」何て言う始末で、私は心底嫌な顔をして「嫌です!」と言ったが、私の意見は尊重されず、私は魔法少女にされてしまった。
 でも私は結構弱い。ということが判明したので実力行使で殴って蹴って切った。とても運悪くその魔法少女たちを助けてしまった私は、非日常の住人となってしまったのだった。
 これが魔法少女になったことで、本題はこれから。


 また、ある日のこと。魔法少女になってしまった人たちで遊んでたときのこと。
 私は弱いこともあり、結構下っ端にされているのだが、私がコンビニでみんなのジュースを買いに行っているときにモンスターが現れ、私が買い終わって皆のとこに行ったときはなんかピンチ! やばい! 負けちゃう! て感じだった。
 あの3人さんは自分が強い。と自覚しているせいか、いい気になっていて通常の3分の1しか力を出せていない。彼女たちはその事に気づいていないが。だからすぐピンチになる。世話が焼ける。とても、めんどくさい。しかもお三人さんは選ばれし方というのに当てはまっており、保護対象だ。連れていかれるとまずい。私も一応は助けに行く。これは、義務だから。でも、負けた。負けてしまった。
 そして、魔法少女3人、橘 美海(たちばな みか)、如月 心愛(きさらぎ ここあ)、井上 姫莉(いのうえ ひめり)は魔界サイドの人に連れていかれてしまったのだ。
 だから私は助けに来てる。その日のうちに。失踪事件になるとまずいから。

Re: 非日常の日常 ( No.4 )
日時: 2016/01/03 00:42
名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)

「すみません、ぬいぐるみ。いまだからこそ聞きたいことがあります」
「ん? なんだ? というかいい加減俺のことを名前で名前で呼べ名前で! 俺にはラビという名前があるんだぞ!!」
 私はトンネルを走りながらぬいぐるみに問う。
「ぬいぐるみ、もし、あの3人ではなく私が保護対象だったらどうする?」
「あ、もう名前で呼ぶ気無いのね・・・・・・。お前が保護対象? どうだろうな。たぶん見捨てると思う。俺が今お前に協力してるのはあいつら3人を助けるためだからな。新参もののお前は認めた訳じゃないし、むしろいなくなれやこのやろうと思ってるぞ」
「そうですか。正直な意見ありがとうございます。とても傷つきました」
 私も毒をはいてやろうと思ったが、止めた。私は走っている足を止めないまま深呼吸をする。この魔法少女になっているときの巫女さんが着ているような和服はとても動きやすく、軽い。ただ、下駄がいたいから強制的に足袋で走るみたいになっている、下駄はなれない。だから、足袋。でも不思議と足はいたくならないのでこれでいいと思っている。ニーハイみたいになっているから生足見られないし一石二鳥だ。私は走る。息は切らしてない。やる気がないといってはいけないと思うけど実際やる気無い。今帰っていいよと言われたならすぐさま帰りたい。そんな感じだ。
 でもここは何故か少しだけ懐かしい感じがするのだ。このトンネルが。まるで昔来ていたみたいなそんな感じ。不思議だ。絶対にあのぬいぐるみには言わないけど。

Re: 非日常の日常 ( No.5 )
日時: 2016/01/04 12:27
名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)

 あれから何時間かたった。私はやっと足を止め、ある場所を見てる。
「ここが魔界の城ですか、思っていたよりも大きいですね」
「だな、俺もここには初めて来たが、こんなにでかいとは思ってなかった。というか、なんか本当にTHE! 魔界の城! って感じだな」
「ではいきますよ」
 私は城に向かって歩きだす。それにぬいぐるみがついてくる。
「どうやって行くんだ?」
「決まっているじゃないですか」
 私はぬいぐるみに向かってにっこりと笑う。するとぬいぐるみはなにかを察したらしい。顔を真っ青にする。
「お、おい、やめろ、それだけはやめろ、確かにお前は運動神経はいいが、な、できるだけ静かに、静かにいけ!!」
「初めましてー! 私、魔法少女と呼ばれるものですが、魔界の方にさらわれた3人の仲間を返してもらいに来ましたー! おっじゃましまーす!!」
 そう言って私は魔界の城の扉に跳び蹴りをお見舞いした。とてつもない破壊音と共に城の一部の壁が壊れていく。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛マジでやりやがったこの娘!!」 
「おお! 意外ともろい!」
 私は少し感動しながら城に入ろうとする。一方ぬいぐるみは驚愕の表情を浮かべながらおとなしく私について来た。
「お前本当、強いんだか弱いんだかよくわからねぇよ、もう勘弁してくれよ、敵来るじゃねぇか」
「来たら来たでどうにかすればいいんです」
 私は笑顔で答えた。そして、城に入り、城の様子をうかがう。城の中は結構きれいで、シャンデリアが吊るさっている。なんでこんなところでは初めての生シャンデリアを見なくてはいけないのか疑問が浮かんだが、そんなこと悩んだって何も始まらないので考えるのを止めた。
 すると、部屋の奥から声が聞こえた。
「やあやあ、魔法少女さん、お待ちしておりました。貴方は、弱っちい人ですよね、よくここまでこれましたねぇ、感心します。ですが、ここでお別れです。さようなら」
 なんかお別れを告げられた。ムカついたので、敵に向かって私の武器である爆弾を投げつけた。バーンといい音がする。
「たーまやー!」
「容赦ねぇなお前・・・・・・」
 ぬいぐるみがドンびいている。そんなに引くことだろうか?
「ちょっと!! お前! 何するんだよ!! いいじゃねぇか!! 悪役っぽい台詞いってみたって!! 俺悪魔だぞ!?」
 さっき私に爆弾を投げつけられた人がゲホゲホと咳をしながら私の方に歩いてきた。
「いやー、なんか中二病なのかな? 頭大丈夫なのかな? って思ったのでまぁ、とりあえずムカついたから爆弾投げっかということで投げました。命があってよかったですね」
 私はたんたんと答える。そして、その男の悪魔を通りすぎようとする。
「え? いや、ちょっとお前なにしようとしてるの? え? 戦わないの?」
 悪魔が目をぱちくりしながら私に問いかける。私は歩きながら答える。
「戦っても時間の無駄ですし、さっさと帰って寝たいですし、たぶん普通に渡り合っても負けますし、だったら逃げるのがいいですよね! ってことでそれじゃあ! 私は仲間がいる場所の地図をすってゲットしたのでここには用はないのでここに爆弾を放り投げてさります! 行きますよ! ぬいぐるみ!!」
「え!? お、おう!」
「え、ちょっと待て!! てかなんでその地図もってんの!? あ! 俺が持ってたのがねえ!! いつの間に取ったんだあのあま! あああああ!! 本当に爆弾投げてきた! あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
 そして私は敵1人を倒すことに成功し、城の奥に仲間がいると地図にかいてあったので城の奥へと向かった。

Re: 非日常の日常 ( No.6 )
日時: 2016/01/27 08:49
名前: ろろ (ID: rBo/LDwv)

「たぶんここら辺なんですがね。どこでしょうか」
 私が地図を見て、辺りをきょろきょろと見渡す。
「道間違ったか?」
 ぬいぐるみが私が持っている地図を見る。
「うーん、そうかもしれませんね、くっ! この地図ほとんど目印なかったのに進んできたのがこんなところで仇になるとは・・・・・・! こんなことは初めていった大型ネズミランドで地図を持たされずに廻れと言われて廻ったときと同じです!!」
「そのあとどうなったんだ?」
 興味を持ったみたいだ。私は顔を暗くしながら答える。
「迷子になりました」
「お疲れさま」
 ぬいぐるみに同情された! これは少し屈辱!
「まぁ、とにかく少し戻ってみましょう、そしたらなにかわかるかもしれませんし」
「だな」
 私たちは少し道を戻る。そして地図を見ながら歩を進める。そして、気づいたことがあった。
「あれ? おんなじところぐるぐるとしてませんか、私たち」
「いや、まっさかー! そんなわけ無いだろ?」
「とりあえず目印作りますか」
 私は爆弾を取り出す。
「あっ・・・・・・」
 ぬいぐるみは察した。
「えい」
 投げた。壁の一部が壊れる。といっても威力は小さめにしたので壁全部は吹っ飛ばない。本当に目印程度だ。
「ほんとに凄い目印だな」
「さぁ、行きますよ」
 私はなにもなかったようになにも破壊していないようなそんな顔つきで淡々といい、地図を見ながら歩き出した。
「お前本当に怖えぇよ、なんでそんな淡々としてられんだよ、そろそろ感心し出したよ」
 そんなこと言いながらぬいぐるみはついてきた。
 そして、
「あるな」
「ありますね」
 私が爆破した壁が見えた。
「同じことろぐるぐるまわされてたな」
 ため息混じりにぬいぐるみがいう。
「やはり目印をつくって正解でしたね」
「いや、お前が作った目印は少しやりすぎだぞ」
「でも、お陰でわかったしいいじゃないですか」
 私はにこにこしながら刀を出す。
「は? お前なにしようとしてんの?」
「これ、見てください」
 私は刀で自分が爆破したものをさしながら言う。
「少し、修繕してあります」
「あ、そういえばもう少し爆破した箇所が小さくなってるな」
「ということは?」
 私は誘導尋問をする。
「ということは? ・・・・・・あ、」
 ぬいぐるみはわかったようだ。
「そう、敵がこの様子を見ている。ということです。ですよね」
 私はある場所を見る。その視線の先に写った影は演技かかった声でこう言った。
「あーあ、バレちゃった」
 

Re: 非日常の日常 ( No.7 )
日時: 2016/01/08 22:11
名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)

「ばーれちゃった、ばーれちゃった」
「・・・・・・道化師か」
「そうですね、とても厄介な相手です」
 道化師とはピエロのような格好をしたもの。悪魔と契約した魔界のもの、元の自我はなく、ただ、自分の快楽のためにいきる道化、外道だ。
「あらあら、そんなに僕を睨み付けないでおくれよ。僕は道化師。相手を騙したり、悪戯するのが好きなんだ」
「知ってます」
 演技かかった言動が少々ムカつく。
「おーや、冷たいねー! そんなに冷たいと彼氏とかできないぞー?」
 “道化師に勝つ方法は”
「? 別にそんなこと無いと思いますが」
 私は首をかしげる。
「!? まさか、いるとでも!?」
 “道化師を騙すこと”
「どうでしょうかね、まぁ、現れてくれてありがとうございました。いきますよ、ぬいぐるみ」
 私は歩き出した。
「!? え、なんで」
 ぬいぐるみが驚いている。それもそうだ。私はなにもしていない。道化師を騙しただけだ。ばれないように。私は説明する。
「道化師を見た時点で道化師がかけたトラップは解除されています。今のうちに行きますよ」
 道化師を騙すことは言わない。言ったら、終わりだ。
「な!? 君、なんでそんなこと知ってるの!?」
 道化師も驚く。面白い。
「魔法少女になっても弱いのだったら知識とかで勝つしかないではないですか。では、さようなら」
 あ、ちなみに道化師を騙すと道化師は消滅する。だから目をそらし、道化師がいたところに目を向けると道化師の姿は何処にもなくなっていた。
「道化師がいなくなった!? おい! 気を付けろ!」
 ぬいぐるみはあわてている。私は落ち着かせるために今私が何をやったのか説明する。
「大丈夫ですよ、道化師は消滅しました。道化師は騙されると消滅するんですよ」
「は!? 聞いたこと無いぞそんなこと!」
「私の情報網なめないでください。行きますよ、もうすぐです」
 私は歩きだす。あと少しで家に帰って寝れると信じて。


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