複雑・ファジー小説

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転生者は邪神召喚士
日時: 2016/04/19 22:35
名前: 黒陽 (ID: wpgXKApi)

題名の通りです。
更新は不定期、チマチマ頑張ります。
掛け持ちをしているので、更新が物凄い空くことがあります。

それらの条件がOK!という方はどうぞ

Re: 転生者は邪神召喚士 ( No.11 )
日時: 2016/05/09 23:04
名前: 黒陽 (ID: wpgXKApi)

原初の城から西へ30キロ。
そこに、現在正体不明の敵に襲われている村。

そこの村の東端。そこに二人のーーおそらく姉弟ーー男女がいた。
姉と思われる少女は胸元ほどまで伸ばしたダークブラウンの髪を三つ編みにしている。畑仕事で焼けたのだろうか。健康的な肌は血の気が引いており表情には明らかな怯えが浮かんでいた。
その姉の裾を握っている弟は、怯えが震えとなって全身に現れていた。
その原因となっていたのは、眼前に迫る三人の騎士。自身が持つ西洋剣の切っ先を彼女らに向けている。

「やっと追い詰めたぜ……!」
「なぁこいつらどうするよ?」
「女の方がもう少し大きけりゃ俺達も楽しめたんだがなぁ……殺すか」

そんな騎士たちの言葉に反応した二人は更に顔を強張らせる。
しかし、そんなことをしたところで未来は変わりはしない。絶対的な死が彼女たちに迫る。
六メートル、五メートル、四メートルーーゆっくりと着実に死が近づいてきたそのときだった。
上から何かが降ってきたのが。
それは、何か黒いものだったがそれをよく見てみるとそれは人の形だった。
一七〇センチ中盤ほどの身長。それはおそらく男。
見るからに高位の魔法具であることがわかる純黒のローブを靡かせ、二人を庇うようにして立っている。

「高度約五〇〇〇メートルからの落下では痛みすら感じない……と」

そう小さく呟いたローブの男ーーシリュウは二人に話しかける。

「今まで、よく逃げ切ったな。後は俺達に任せておけ。——椿。殺れ。一人は本気。一人は限界まで力を抜け。残り一人は俺が殺る」
「ああ。任せな」

少女たちの後ろから女の声がした。振り替えるとそこには豊満な胸をサラシだけで隠した美女——少女たちは知らないが、椿・ヘルブラントが立っていた。
椿は瞬間移動と同等と思わせるような速度で一人の騎士まで近づくと、発勁の構えを取り——

「大海響《うみゆらぎ》」

前方の騎士の心臓の辺りに打ち出すと、騎士の上半身が——消えた。
比喩などではなく、発勁の威力だけで人の上半身、それに加え鋼鉄の鎧までもが全て消し飛んだのだ。
発勁を打ち出した後、ゆっくりと隣の騎士まで歩くと人差し指を親指に引っかけ、デコピンを食らわせた。
デコピンなどという子供の遊びであろう物をくらった騎士の鎧兜ヘルムは陥没し、兜の隙間からどす黒い血がゴポリと漏れ出す。
先程まで確かに生きていた騎士たちはこと切れた人形のようにドサリと、地に倒れた。

「ひっ……くっ、来るなぁーー!!」

二人の、先立った騎士たちの姿を見て怯え、喚き、泣き叫ぶ騎士。
そんな騎士を見て、シリュウは嘲笑いながら先程この騎士たちがやったように一歩、一歩。ゆったりと、しかし確実に迫る。
少しずつ迫ってくる死の宣告者に対して騎士は錯乱状態ながらも、気合いの声——というよりは泣き叫んでシリュウの首に向かって西洋剣を振るう。
火事場の馬鹿力というやつなのか、それはシリュウが今まで見てきた中でも、一番速く、鋭くシリュウの首をかっ切る。


が、それはシリュウが普通のニンゲンだった場合の話だ。
彼はただのニンゲンではなく、《邪神に見初められた人間【デスペラード】》と呼ばる神の頂きに至った圧倒的な存在。
ただのニンゲンに作られた剣に、《邪神の盾》が切り裂ける道理などあるはずがない。
パリン——と剣が折れ、空中に刀身が舞う。
唯一の心の支えを失った騎士は地面を這いずり逃げ出そうとするが、それを逃がしてやるほどシリュウはお人好しではなかった。
首根っこを掴み、持ち上げると、片腕で首を締め上げる。
騎士はもがくが、足が、拳がシリュウの身体に当たろうがそれは全て《邪神の盾》によって防がれる。
騎士はぐったりとし、まるで糸が切れた操り人形のように事切れた。
その死体をつまらない物のようにシリュウは捨てると、少女たちの方へ歩み寄る。
通常の精神ならば、シリュウと椿は、イカれた殺人犯のはず。
しかし、彼女らの精神は親が死に、近所の村人が死んだことで何処か壊れていたのだろう。

「た、助けていただきありがとう……ございます……!!」
「ありがとう……ございます」
「いい、気にするな。……怪我をしているならこれを飲め」

シリュウは、《法の書》を取り出した時のように、空中で物を探すように手を動かすと、お目当てのものを見つけ、それを放り投げる。
危なげな手つきで受けとるとそれについてシリュウに訪ねる。

「これは……?」
下位治療薬ポーションだ。お前たちは持っていないのか?」
「いえ、私が知っている治療薬は青色ではなかったので……」
「……なるほど。色は違うが効果は同じはずだ。それと」

シリュウは青色の治療薬を渡した後に、旧きエルダーサインの障壁を展開する。

「ここにいれば、大抵の攻撃は防げるはずだ。全てが終わるまではここにいろ。
……俺はこの村に侵入した蛆虫どもを掃討するとしよう」

Re: 転生者は邪神召喚士 ( No.12 )
日時: 2016/07/28 20:00
名前: 黒陽 (ID: lPEuaJT1)

——今さらながら、人を殺してもなにも思わないんだな。

シリュウは、《法の書【リベル=レギス】》に魔力を込め、自然と捲られるページを見ながら物思いに更ける。
本当に何も思わなかった。やってはいけないことをした——それでも軽度だが——という罪悪感も、蟻の巣に水を流し込んだときのようなどす黒い気持ちの奔流も何もない。
夏のうざったい蚊を叩いて潰すように、それが当たり前の如く兵士の首を絞め、殺し、投げ捨てた。
自分が順調に身体も、心も化け物になり果てつつあることに、人間の人格——篠崎竜太は悲壮感を覚えるが、《邪神に見初められた人間【デスペラード】》である彼の人格は、それを喜んでいるかのようだ。
シリュウは、ちらりと隣に立つ椿に目を向ける。
椿は先程の鏖殺を、なんとも思っていないのか腰に下げた瓢箪に入った酒を、背中にある杯にいれてぐびぐびと煽っている。
まぁそれも当然なんだろうなと彼は思う。彼女は生まれながらにして鬼族の最高位種族、黒鬼として生を受け数多の人間を蹂躙し、絶望のどん底に叩き落としてきたらしい。
そんな彼女と、もともとはただの一般人であったシリュウは人間を止め、殺人になにも思わないとしても、篠崎竜太の人格は悲鳴をあげる。
慣れればなくなるのかななどと、らしくもなく頭を働かせていたら、目的のページを見つけたため、そこで《法の書》全体に魔力を送り込むのを止め、そのページだけに魔力供給を開始する。
すると、シリュウの背後から漆黒の魔法陳が出現しそこから黒色のスライムのような物が溢れ出してきた。
そのスライムには数多の目と口があり、それは見るものに酷い嫌悪感をもたらすように蠢いている。口からは『テケリ・リ!!テケリ・リ!!』と鈴の音のような鳴き声が常に吐き出されている。
その不定形の異形こそが、自らの創造主に反逆し滅ぼした奉仕種族——

「ショゴスたん来たーー!!」
「たんってなんだい……?」

それこそが、このスライム状の異形——ショゴスであった。
テケリリ!!テケ・リリ!!と声を漏らすショゴスは、早く殺させてくれと、ねだっているようだ。

「ショゴスたん、いやショゴたん。彼処に転がっている騎士——」

シリュウは、自分が絞殺して捨てた騎士を指差して

「を殺しておいで」

ショゴスは、嬉しそうにテケリリ!!テケリ・リ!!テケ・リリ!!と鳴くと村に向かって高速で進んでいった。

「さて、俺達も行きますか」
「シリュウ、酒飲むかい?」
「貰う〜」

その召喚主たちは呑気に歩いて村に向かった。

Re: 転生者は邪神召喚士 ( No.13 )
日時: 2016/08/16 19:58
名前: 黒陽 (ID: lPEuaJT1)

村を襲っていた男のうちの一人——ベイドは眼前で起こっている出来事に頭がついていかなくなっていた。ベイドの隊長である男に、簡単なごみ掃除であると言われ来たのは、隣国である帝国の仕業に見せかけ王国の国境近くの村人を皆殺しにすること。
それにより、帝国と王国の関係を滅茶苦茶にし漁夫の利をかっさらおうという上層部の考えでこんな命令が出されたのであろう。
しかし、現場に立つ自分達はそんなことを考えずに簡単な任務をこなすだけ。それだけだと思っていた。
目の前の玉虫色の不定形の異形を見るまでは。
てけ・りり!!てけ・りり!!と鈴の音のような、しかし聞くものに不快感を煽らせるその鳴き声を放つ異形に、一体何人殺されたことか。
隊長も死んだ。それにより指揮系統は崩壊した。

「やめろぉぉぉぉおおおぉぉ!!!こっちに来るなぁあぁッッ!!僕が死ぬことが、どれだけの損失を与えると思っているゥゥッ!!ふざぁあああぁけるなぁ!!」

あれは、どこかの貴族の嫡男だと彼は思う。
あれはベイドの部隊の者達に権力で暴力を振るい、皆から陰口を叩かれていたどっかの貴族のクズだ。助ける価値もない。
彼は、奴を囮にして逃げ出す算段をたてる。自分が隊長から持たされていた村の外にいる援軍に、緊急要請をするための笛を鳴らそうとする。
しかし、それにはあの化物の気を引いてもらわねばならない。そのために彼は周囲にいる仲間に協力を願う。

「皆、俺が外にいる援軍に救援をするから皆は時間稼ぎを!!」

彼がそう言うと周囲にいた仲間は普段とは考えられない速度で、動き出す。己の命の危機を前に生存本能が、彼らの底力を本当の意味で引き出しているのだ。
早急に彼を取り囲む陣形を組むと、彼は笛を吹きならす。

「お前らぁぁッッ!!まず僕を見捨てるのかァアァ!!」

それが、彼の最後の言葉だった。不定形の異形は自分の身体を口から彼の体内に入れ、内側から破ったのだ。飛び散る臓器や腸。それが今までの死体以上にグロテスクだ。自分達が殺してきた村人よりも遥かに。
笛を吹いたベイドは、心が深い安堵に包まれた。奴は恐ろしいほどに強いが、動きは鈍重だ。すべての攻撃を避けることだけ考えれば——。

それが彼の最期に思ったことであった。不定形の異形——ショゴスはこの愉しい愉しい時間を長く過ごしたかったから、わざと遅く攻撃をしてじっくりと殺していたが、主であるシリュウからの命令が入ったため全力で殺しにかかった。自身の身体を槍に形状を変化させ、心臓部分を刺貫く。
一人ぐらいは、攻撃を避けてくれると思って放った一撃であったがそれによって残っていた人間は全員殺してしまった。
りり……と悲しげに鳴くと、主のもとにショゴスは向かっていった。

Re: 転生者は邪神召喚士 ( No.14 )
日時: 2016/08/20 21:09
名前: 黒陽 (ID: lPEuaJT1)

騎士たちは目の前の惨状に思わず息を飲んだ。目の前に広がる惨殺死体の山、山。心臓を一突きにされた死体が何体も。もっともひどいのは体を内側から破られたような死体だ。
思わず胃の中の物がせり上がってくるのを、必死で押さえ込む。
が、中には押さえ込むことを出来ずに吐瀉物を表にぶちまけてしまう者もいた。
そんな時だったのだ。

「ハローエブリワン」

後ろから掛かってきた場違いなほどに明るく、優しげな声を受けたのは。騎士たちは本能的に後ろを振り返った。そこにいたのは純黒のローブを纏った男、その豊満な胸をサラシだけで隠した一本角の化物女。形はスライムに酷く似ているが、その玉虫色の体から放たれる禍々しさはただのスライムとは比べ物にならない不定形の異形。
前からシリュウ、椿、ショゴスである。
シリュウが騎士たちに話しかけた。先程声をかけた時と同じように、おぞましさすら感じさせる優しい声音で。

「名も知らぬ騎士諸君。お仲間の惨殺現場を見た気分はいかがかな?」

内容はその声とは比べ物にならないほどに、ひどい内容だったが。
騎士たちはまるでゴミ捨て場のゴミの山を見ているような、酷く当たり前のようにそれを言って見せた。
騎士たちは目の前の惨状、それを引き起こした張本人がそこにいるという怒り、こんな大人数を殺しても一切の憐れみすら感じさせない声音に。死が、形を以て目の前にいるのだという恐怖に狂った。

「ぁぁぁあああああああぁっっ!!!!」

そんな一人の騎士が、シリュウに向かって剣を降り下ろす。いや、正しくは降り下ろそうとした。
しかしその一歩手前に達したときに、爆発音と形容すべき音がたった。
すると、その騎士は腰から下と上に別れていた。飛び散るどす黒い血。臓物、腸が散らばる。その騎士はビクン!ビクン!!としばらくの間痙攣すると、完全に命の炎を消した。
それを、煩わしく思ったシリュウは死体を持つと騎士たちの背後に放り投げる。
その光景を見て、ようやく騎士たちは正気に戻った。今すぐ悲鳴をあげたい気分ではあったがそれを必死に押さえ込んだ。己がなすべき事を、頭に浮かべることで、恐怖を少しでも消そうとしているのだ。

「な、なな何者だ!?」
「邪神」

騎士の質問にシリュウは簡潔的に答える。邪神であると。
それを、騎士達が信じるわけもなく。

「そんなバカなことがあるか!!邪神は滅びた!聖書に書いてあった。我らが父達が滅ぼしたんだ!!」
「父。父か。お前らが言う父がここに存在しているのならば、なぜ今お前たちを救っていない?」

うぐっと、彼らは言葉に詰まる。確かにその通りではあるのだ。
目の前に出現したこの禍々しいこの男たちから何故、神を尊び熱心に自身の信仰を捧げてきた信徒である我らを救ってはくれないのか。

「神はいたとしても自分勝手だ。不治の病がこの世に蔓延したときにも神はそれを試練と言い、救わず。大規模なテロが起こったときに誰一人として救わなかった。目の前で想い人がどんどん冷たくなっていくときに、神は助けなかった!!!全部下らぬ幻想だ!!だから俺はそんな人々を二度と産み出さないために救いにきた。てめぇらが信仰を捧げる堕落した怠惰な神様【クソ野郎】の代わりにここの村人を救いにきたんだ。神罰だよ。甘んじて受けろバケモノどもめ」

そして、ショゴスに命令を下した。殺せと。
ショゴスは嬉々として、りり!!と鳴くと、殺人を開始していった。
粘液質の体が動く度に、人が死ぬ。椿が動く度に頭が飛ぶ。
その繰り返しであった。そしてその惨劇を産み出すのを彼が終了したとき。
二十人はいたその現場に生き残っていたのは、十分の一の二人だけだった。

「お前らの飼い主に伝えろ。二度とここ周辺の村に手を出すな。さもなくば、お前らの国に死をもたらすとな」

悲鳴をあげながら、二人の騎士は逃げていった。
振り替えることなく。

「殺さないのかい?」
「ああ。この村を助けにきたのが目的ではあるが、襲われる度に助けにきたのではせわがないからな」

そういうとシリュウは村のなかでも一際広い家に向かう。その前に虚空に向かってなにかを探るように動かし、仮面をつけてからその扉を開けた。

Re: 転生者は邪神召喚士 ( No.15 )
日時: 2016/08/21 16:58
名前: 黒陽 (ID: fZcYVzvT)

そこには、みすぼらしい格好をした人々がいた。人数にして30人余り。
シリュウからすれば農村に住む人間の数としては多いのか、少ないのかは分からないが、農村の広さと畑の数からすれば結構多い方なのではないだろうか。
シリュウは村人たちに恐怖を与えないよう、優しい声で、優しげに笑って話しかける。もっとも笑いかけてもその顔は仮面に隠されているため全く意味がないのだが。

「安心してください。もうあなた達は安全です」
「あ、あなた、あなた様は……?」

村の代表者と思われる初老の男性が口を開く。その間も彼はシリュウに目線は向けず、ショゴスにその目は向けられていた。

「この村が教われているのが見えたものですから。助けにきたものですよ」
「おお……」

ざわめきが上がり、安堵の色が村人全員を包み込んだ。だがそのような中にあってもまだ、村人から不安の色は消えない。
そこでシリュウは手段を変更する。
シリュウという人格も、篠崎竜太としても好ましくは思えない手段に。

「……とはいえ、自分達もある程度の苦労はしてあなた方を助けたのです。少しばかりは報酬をいただかなくてはね」

村人達は皆、隣のものと顔を見合わせる。金銭的に余裕がない。そういわんばかりの顔だ。だが、シリュウは心を見通す目で彼らの心を視る。村人たちから懐疑的な色が消えたことを。金銭を目的に命を助けたという世俗的な言葉によって彼らの疑いをある程度晴らしたのだ。

「い、いまは村はこんな状態で——」

シリュウはその言葉を、手で制した。

「その辺りの話は後に致しましょう。先程ここに来る前にある姉妹を助けてきたのです。その二人を連れてきますから少々お時間をいただけると助かるのですがね?」

あの二人に口止めをしなければ。自分の顔の事はまぁ良い。長髪のフード付きローブを纏った男ということだけだ。邪神の加護によって顔を知られたくないと思った相手には顔がうやむやになるという物が60%の確率で働くからだ。いや4割も外れる時点であんまり信用してはいないから念ののためだ。
シリュウは篠崎竜太として生きていたときに、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションの時に心理学という技能の能力値は90%以上にまであげていないと信用してはいないからだ。
シリュウが一番危険だと思っているのは、中途半端な情報だ。中途半端に信用できるせいでそれを信用した際にキャラクターロストということを何度も体験してきた。
閑話休題。問題は思いっきり鬼である証である一本角を彼女らに対して晒していたことだ。
もしもの時は記憶操作を行っておかなければ。そう思い、彼は森に歩きだした。椿とショゴスに騎士たちの死体を一つ残して、後にタナトスへのお土産にしようと死体を原初の城に運べと命令を下してから。


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